LAGAVULIN

DATA OF DISTILLER


・所在地 Port Ellen,Islay,Argyll
・電話番号 01496-2250
・所有者 ユナイティッド・ディスティラーズ社
・創業者 ジョン・ジョンストン
・設立年 1816年
・ブレンド銘柄 ホワイトホース


LAGAVULIN蒸留所


ラガヴーリンとはゲール語で「水車小屋のある窪地」という意味である。実際、ラガヴーリン蒸留所の周辺はじくじくとした湿地帯となっており、窪地になっている。この湿地帯は良質のピートと湧き水で作られている。


ラガヴーリン蒸留所は、アイラ島のポートエレン港から東に3マイル(約4キロ)行ったところにある。その建物のすぐ裏には海が広がり、昔はここの波止場から船積みでグラスゴーにウィスキーを運搬していたらしい。


この蒸留所が設立されたのは1816年であるが、この地方は昔から密造が盛んであった。そのため、いつからウィスキー造りが始まったか定かではないが、創業者のジョンストンは、ラガヴーリン蒸留所が設立された年よりかなり前からこの地に住み密造酒を造っていたらしい。記録によると1742年にジョンストンは住民登録をしている。少なくともそれ以降にジョンストンは密造酒を造り、ラガヴーリン蒸留所が設立された1816年に合法化したと考えていいだろう。


ラガヴーリンのポットスチルは、タマネギ型のストレートヘッド。そのほか初留釜、再留釜等合わせて4基の釜を使用している。仕込み水にはピート色の濃いソラン湖の湧き水を引いている。


ここで造られるモルトは全モルトの中でも銘酒中の銘酒といわれている。現在は、16年ものが主流を占めているが、昔は12年ものも出回っていた。このラガヴーリン16年ものに対し、評論家のマイケル・ジャクソン氏はマッカラン25年と並ぶ最高点である95点という採点をしている。


先日、とあるBARに行ったとき知り合いになったお客さんが12年もののラガヴーリンを飲んでいた。今ではほとんど手に入らないがマスターが探し出してきたらしく、それをボトルキープしてるとのこと。モルトの話で盛り上がっていろいろとお話ししたが、その方が「一杯いかがですか?」とごちそうしてくれた。香り、味、何をとっても素晴らしいモルトであった。口の中に広がったあの芳香と、口の中に残ったあの後味はずっと忘れないだろう。正直言って、初めて16年ものを飲んだときは噂が先行し期待しすぎて飲んだせいか、多少期待はずれであったが、この12年ものを飲んだときはこれなら銘酒中の銘酒だと言うのもわかったような気がした。先にも述べたが今ではほとんど手に入らないらしいが、もし見かけたら是非飲んでもらいたいモルトの一つである。


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