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コロラド編

国道70号線はスキー場の宝庫なのだ。

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デンバー空港ですら標高2000メートルを越えた所に位置している。コロラド州をほぼ東西に走っている70号線でどんどん西に、つまりあのロッキー山脈に向かって走るとさらに標高が高くなる。レンタカー屋でもらった地図を見ると、西に行くに従いスキー場のマークが増えてくる。ブリッケンリッジ・カッパーマウンテン・ヴェイル・アスペン等々・・・なく子も黙るスキー場が目白押し。助手席で非力なナビゲーター役をしていた私は、最初は興奮してワクワクしながら地図を見ていたのだ。

しかし、しばらくすると雪が降り出し、気温は下がり、どんどん窓の外は雪景色になり、猛吹雪になってきた。車を借りるときの、「道に雪は?」 「少し付いている」 「タイヤは雪道用?」 「オールシーズンタイヤ」 「チェーンは装備されてる?」 「普通車はチェーン禁止」 「えっ?そんなんで大丈夫?」 「今のところは」と言うレンタカー会社の人との不吉な会話がよみがえってきた。...な、な、なんかすごく不安。おまけにもう夜も遅い。道路情報には "Icy Road Drive Carefully!" つまり、 "道路凍結、運転注意!"。そっそっそんなこと、言われんでもわっわっわっかってるわい!...みんなの口数が減って行く。
もっと怖かったのが、周りの車。豪快なアメリカ人は雪道運転でも豪快だったのだ。2駆でもチェーンなしでもおかまいなし。雪で凍ったハイウエーの左の追い越し車線をビュンビュン飛ばしては霧の彼方へ消えて行く。そんなアメリカン野郎を横目に無装備の乗用車で無事、今回の目的地のカッパーマウンテンにたどり着くことができた。

実はこの「オールシーズンタイヤ」と言うのはなかなかのスグレ物で、後日何度かブレーキテストを行ったが、結構キュッと止まる。きっと、雪質が違うのだろう。日本のようにベタ雪が解けて凍ってしまうのではなく、雪がサラサラしていてタイヤに食いつく感じだそうだ。な〜んだ。もっと早く言ってくれなきゃ。
毎日お買い物や、他のスキー場巡りにこの車が大変重宝した。そして気が付けば我々も追い越し車線をガンガン走る無謀なアメリカ人と化していたのであった...

国道70号線からカッパーマウンテンのビレッジまでは、ほんの数分。その国道70号線で、近辺のスキー場へは手軽に行けるのだ。デンバーは標高が高く、各スキー場のビレッジでさえ、3000メートルを越えてしまう。そのお陰で気温が低いし、また空気が乾燥しているので、雪質がとても良い。いくつかの難所はあったが、さぁ! 今日から楽しい雪山生活が始まるのだ。

Summit Coutry と呼ばれる Copper 周辺のスキー場


 Copper Mountain 国道70号線から見えるスキー場。国道から近いので移動には最適のスキー場。
 BRECKENRIDGE カッパーから車で東へ約一時間。麓の町はアメリカの古きよき時代のような感じのする所だ。
 Arapahoe 小さめのスキー場。このインディアン語みたいな響きが西部!と言う感じがいいよね。
 Keystone Copperと同じくらいの規模のスキー場。 School Maamと言う初心者コースはスノボの特訓に最適。
◆ Vail アメリカで一番人気のある超高級リゾート。スキーエリアも広大で、一日でまわるのはとても無理。またリッチなお買い物したいのならここが一番充実している。 でも物価もお高いので、ご注意を。毛皮姿で上等そうな犬を連れたご婦人がウヨウヨしている。カッパーからは車で西へ約一時間。
 Beever Creek Vail よりもさらに洗練されたスキー場。小規模だが World-Cup のDHのコースは圧巻。Vailよりさらに西へ約30分。
カッパー滞在あれこれ

宿泊はコンドミニアムを借りた。初めて行った個人旅行でのスキーだったので大変お勉強になったのだ。このホームページを見てメールをくださった方のお話によると、欧州よりも北米のコンドミニアムの方が平均的に充実しているらしい。確かに去年行ったスイスのヴェルビエよりもカッパーの方が断然良かった。今回滞在したコンドミニアムの良かったところは本物の暖炉があったこと。バルコニーにちゃんと予備の薪が積んであって、自由に火を炊いて良いのだ。 木が燃える音がパチパチ部屋に響く感じが何ともいい。
ホテルと違ってキッチンが装備されているのはとてもありがたい。朝食もわざわざレストランへ行かなくても、好きな物を作って食べればいい。お昼ご飯も戻ってきて食べた日もあった。食事代も節約できるのだ。今回はスパゲッティーやピラフやピザ風お好み焼きなんかを作って(...もらって)ワイワイ食べた。

カッパーのビレッジ内には小さいスーパーしかないので、国道70号線を使ってSilverthornいう隣町まで買い出しに行った。そこには100件近くのアウトレットもあって、とても楽しい所だった。Eddie BauwerBassGAP等々、日本でもお馴染みのアウトドア・ブランドがいっぱい。買い物に疲れて「今日はもう夕食作るのめんどくさ〜い」ってな時は、この当たりにいくつかレストランがあるので食べて帰ればいい。でも、決して飲酒運転だけはしてはいけないのだ。 

スキーができる5日のうち、2日間は少し早起きをして近隣のスキー場へ行った。
カッパーでのリフト券はたとえば、「二週間中3日使用」として買えるので、せっかくここまで来たのだから他へ行かない手はない。どこにでも大きな駐車場が完備されている。一日10ドル前後。是非他のスキー場へも足をのばそう!


 
 
ワンポイント・アドバイス
  1. デンバーに到着してから2〜3日は暴れないこと。標高3000mの世界で心拍数を上げると、肺の辺りが痛くなります。エレベーターの存在に気が付かず4階までスーツケースを上げた私たちはしばらく意識不明になり身動きができませんでした。(...ちょっと大袈裟ちゃう?)それと頭痛に悩まされる人も多い。お酒もちょっと控えめに。喫煙にもご注意を。慣れないときはクラクラするし、美味しくないらしい。

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  3. この辺りの New Year's Eve Party ではドレスアップの仕方がちょいと違う。みんな西部劇風の格好をしているのだ。私たちも郷にいれば郷に従え、バンダナを首に巻いてちょっぴりウエスタンの気分。あっでも、Vail じゃやっぱり正装でしょうね。

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  5. 暖炉をつけてみよう。但しちゃんと最初に空気穴を開通してから火をつけること。何も知らない私たちはいきなり火をつけて、部屋中に煙が充満し、もう少しで二酸化炭素中毒であの世へ行ってしまうところでした。危ない、危ない。

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  7. せっかくなんだから、デンバーの街も一日探検しよう。デンバーの街はカッパーから戻って空港へ行く少し手前にある。大きなショッピングマーケットや、個人のお店が点在している。

  8. Patagoniaの大きなショップもあるよ。

 
もう一つ、一番役に立つアドバイス。コロラドに行くなら  "Ski America"のホームページを
覗いてから出発するべし。ここの社長(には見えない若者ですが)の大森さんは日本人で
コロラド大好き、スキー大好き、釣り大好き、犬大好きのとても頼りになるお人です。

  
 
 

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