コンピュータ室運営日誌


1999年

1月後半のできごと


今夜は徹夜...(1月17日)
一応間に合った...(1月19日)
原案通り(1月20日)
本年度最大の話題(1月22日)
最初からやり直し(1月24日)
使われない理由(1月25日)
EDドメイン(1月27日)
使う人と使わない人(1月30日)
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 今夜は徹夜...(1月17日)

 昨日からずっとやる気がしないのですが,もはやそんなこと言っていられる状況ではないので,今夜は仕事しています。「郷土資料集編集委員会」のhtml資料集の編集作業です。

 書籍版をhtml化する作業なので,なるべくラクをするために,テキストはOCRから,画像はイメージスキャナから取り込んだもの(1/12の日誌)を修正して使っています。


 ところで先日の日記でOCRソフト「読んde!!ココ」の認識率はせいぜい6〜7割程度と書いたのですが,早とちりでした。

 文字化けがやたらに多かったので,ざっと見渡しての判断でしたが,よくよく見てみたら,化けていたのは主にイメージカットの部分でした。「読んde!!ココ」は,文字か画像かを自動判別し,文字以外のデータは取り込まないようになっているのですが,小さな画像は文字として認識してしまうようです。

 文字だけならまあ9割ぐらいは正しく認識しているようなので,修正作業は当初思ったほどは苦になりませんでした。


 画像の方は延べ100枚ほどスキャンしたのですが,大失敗でした。うっかりビットマップ(BMP)で保存してしまったのです。(T.T)


 だらだらとやっていたので,やたらに時間がかかってしまいましたが,テキストと画像データの修正&作成作業がようやく終わりました。いよいよそれらを組み合わせてhtmlファイルを編集します。

 明後日が締め切りなのですが,明日は夕方から他校のお手伝いに行く予定なので,今日中にほぼ完成させておかなくてはなりません。

 今夜は徹夜です。<日誌を書いている場合ではない。





 徹夜明けの昨日はやっぱりダウンしてしまいました。

 近ごろは徹夜すると3日ぐらいは後遺症が残るので,綱渡り的お仕事ペースをぜひぜひ改めなくっちゃと思ってはいるのですが,どうにも治りません




 一応間に合った...(1月19日)

 ふぅ〜。間に合いました〜。

 「郷土資料集編集委員会」のhtml資料集の”ほぼ完成版”を,本日,本年度最後の部会でようやく提案することができました。

 8ヶ月以上も余裕があったのにほとんど手を付けず,当初予定していた中間検討会はすべて中止にしてしまい,実際に動き始めたのは1週間ほど前からでした。他の部員の方をハラハラドキドキさせてしまい,申し訳なかったです。


 さて,html資料集の出来栄えはというと,全体の構成はほぼOK,誤字・脱字もほとんどなく,その場ですぐ修正できたのでOKでした。助かりました。

 あとは,フォントの設定の手直しとリンクの修正,不鮮明な画像の差し替え,それから,まだ手に入れてない写真を追加挿入するだけです。(とはいってもまだまだあるなあ)

 これらの中で,不鮮明な画像の差し替えは頭が痛いです。不鮮明な画像の大半は図表やグラフの文字や数値の部分です。スキャナの設定が難しくて,なかなかうまくいきません。グラフや図表は,もともと文字が小さいので,鮮明に見えるようにするためにはかなり解像度を高くする必要があります。でもそうすると画面に収まらなくなってしまうのです。

 最終的には,何とか判読できるレベルで妥協するつもりですが,その試行錯誤が意外に時間がかかるのです。数日はかかりそうです。



 さて,html資料集がとりあえず一区切りついたので,やっと次の作業に取りかかることができます。校内研究紀要の原稿作成です。

 明日コンピュータ部会が開かれるので,今夜中に概要程度は作っておかなくてはなりません。(泣)

 うーまた今夜も眠れません。




 それにしても,部会のキャップである私がこの有様ではあまりにも情けないなあ。



 今日は「Mobile Gear(DOS)」の調子が悪いです。数分おきに強制リセットがかかってしまうのです。おかげで今日の日誌は3回も書き直しです。3度めからは一文ごとに上書き保存していますが,能率悪いです。

 あーまた新たな出費が...。






 焦りまくっていた仕事の目途がようやくついたので,眠いけど今夜は気分がいいです。



 原案通り(1月20日)

 コンピュータ室のプリンタのインクを,やっとのことで10本だけ買ってもらえることになりました。

 学校予算をすでに使い果たしてしまったため,「本年度中は無理」と会計担当の先生に言われ,3学期は”印刷無し”の授業をせざるを得ない状況だったのですが,やはりそれではあまりにも困るので,会計担当の先生の頭越しで申し訳ないとは思いましたが,某管理職先生に直訴し,別会計(=へそくり)からお金を出してもらうことになりました。

 それでとりあえずはありがたいのですが,10本というと,おそらくカラーで400枚程度しか印刷できないと思うので,全校児童(600名)一人あたり一枚分もありません。かなり厳しい状況です。

 早いもの勝ちです。



 授業後に校内コンピュータ部会が開かれ,本年度の研究紀要作成に向けての打ち合わせを行いました。

 章立ては以下の通りです。昨年度と同じ項目&執筆分担にして提案してみました。
1 はじめに
2 研究テーマ
3 実践内容
 (1) 校内研修会
 (2) 各学年での取り組み
 (3) 研究授業
4 成果と今後の課題


 執筆分担とはいっても大半は私が書く(^_^;のですが,問題は「3(2) 各学年の取り組み」です。

 本年度はコンピュータ室の利用回数が激減しているので,実践の積み上げがないことは容易に推測できます。ですから,「3(2) 各学年の取り組み」を執筆していただく事について,かなりの抵抗が予想されたのですが,意外にもあっさり原案が通ったので,拍子抜けしてしまいました。

 いくらやっていないとはいえ,一つぐらいはネタがあるのですね。<うれしい誤算


 強気に攻めれば何とかなっちゃうものです。


 さて,原稿の締め切りは2月の初めです。来週はまたまた忙しくなりそうです。



 今週後半は久しぶりにのんびりできるぞー。

 でも,車が壊れてドライブが中止になっちゃったので,ちっとも楽しみじゃないのだ〜。






 本年度最大の話題(1月22日)

 某管理職先生に直訴し,ようやく10個だけ買ってもらうことができたプリンタのインクの件(1/20の日誌)について,朝の打ち合わせ会で先生方に報告しました。

 インク10個だと400枚前後しか印刷できないことを説明し,「早いもの勝ちです!」と話したところ,本年度はあまりコンピュータ室が使われていないにもかかわらず,予想以上の反響がありました。


 「もし子どもたちの作品を印刷している途中でインクが切れてしまったら,たとえ全員分の印刷が終わってなくても,もう使えないのですか?」

 「そうです。」(きっぱり)

 そうしたら,職員室全体に悲鳴混じりのどよめきが....。


 そりゃそうです。小学校の場合,子どもたちは,作った作品をプリントアウトし,教室に掲示するなり,家に持ち帰ってお母さんに見せるなりすることをとても楽しみにしています。

 それなのに,せっかく何時間もかけて作品を作っても,印刷できないままで終わってしまうようでは子どもたちが気の毒です。

 他の先生からも同様の意見が出され,某管理職先生は真っ青です。ニヤリ。

 私の立場としては,こういう風に,学校全体の問題として議論される展開に持ち込まれることはとてもありがたいです。先生方が大変困った状況に陥っていることを管理職の先生に実感していただけるわけですから。


 この話題は授業後に開かれたコンピュータ部会の席でも出され,ここでも次から次へと困惑と不満の声が上がりました。


 そこで部会後,先生方の声を背景に,某管理職先生と再度話し合ってみました。

 その結果,来年度からは,コンピュータ関係の予算については,他の予算とは別枠で,特別の予算を組んでいただくことになったのでした。助かります。


 たかがプリンタのインクですが,コンピュータ関係では,本年度最も先生方の関心を集めた話題となりました。




 最初からやり直し(1月24日)

 午後から学校に出かけ,先日届いた学習指導用ソフト「マルチブック」の無料バージョンアップ版のセットアップ作業を行いました。

 このソフトの無料バージョンアップはこれで2回目です。前回の無料バージョンアップ版は確かバグ修正版だったと思いますが,今回は基本ソフトの改良が中心で,大幅な変更はないとのことです。ホントかな?

 ホントに大幅な変更ではないのなら,無料とはいえ,何度もバージョンアップするのは止めて欲しいなあ。

 というのも,このソフトはセットアップ作業がとっても面倒なのです。セットアップの途中に15回もの選択画面や記入ボックスが現れ,しかもそれら(選択肢)の意味がよく分からないので迷ってしまうのです。

 それだけに何度もセットアップしなければならないのは大変煩わしいです。

 まあいくら苦労しても,授業でそれなりに役立てば良いのですが,私たちの学校では,使っている人がほとんどいないのです。(きゃー内緒!私は使っていますけどね。(^_^;)



 セットアップ作業は,20台すべてのクライアントを一斉に立ち上げ,CD-ROMをセットし,流れ作業的に行うことにしました。

 さて,一台目からいきなり失敗です。(^_^;マルチブックをネットワークで活用するために設定してあるはずのネットワークドライブが消えてなくなっているのです。調べてみたら20台中7台ものクライアントで,ネットワークドライブが消えているのです。おかしいなあ。

 消えた理由は分かりませんが,とにかくネットワークドライブを再設定して作業続行です。

 そうしたら今度は,今までの2台に加えて,新たに2台のクライアントでCD-ROMドライブ装置が故障していることが発覚です。あーあ。(T.T)

 仕方がないのでこれらは後でネットワークからインストールすることにして,作業続行です。

 こうしてセットアップ以前の問題で立ち止まりながらも,ようやくセットアップを開始し,12台ほど進んだところでふと振り返ってみたら,すべてのパソコンでエラーが出ているのです。(・・?

 エクスプローラで調べてみたら空き容量がすっかり無くなっていました。どひゃー!(@_@)

 セットアップマニュアルを読み返してみたら,

・前バージョンは削除しておく必要がある(自動更新されない)
・バージョンアップ版は150MB以上の空き容量が必要


 とのことです。

 セットアップ前の空き容量は100MB前後だったはず。そうすると旧バージョン(90MB)を削除するだけでなく,さらに空き容量を広げてやらないとセットアップできません。

 自分の不注意とはいえ悲しいです。(T.T)

 すでにインストールされた2900個!?ほどのファイルを削除し,バージョンアップ前の状態に戻したところで力尽きてしまいました。

 もう一度最初からやり直しです。(-_-)



 2日連続の管理職批判に続いて,今日はメーカー批判。

 いいのかなあ。

 すっかり開き直ってしまっている自分が怖いです。

 あ,でも,さすがに昨日の日誌はかなりやばいので,削除しちゃいました〜。






 使われない理由(1/25)

 昨日の日誌(1/24)で,学習指導用ソフト「マルチブック」が,私たちの学校ではほとんど使われていないという話を書きました。

 この話題は,以前の日誌にも書いていて,「マルチブック」がほとんど使われない理由として,Windowsの操作体系を無視した独自のユーザーインターフェースを採用している点を指摘しました。

 「マルチブック」のガイドブックには,

「授業での使いやすさを追求したインターフェース」
「初めての子どもでも迷わずに簡単に使うことができます。」


 などと書かれていますが,使いやすさを追求しすぎた結果,あまりに個性的なインターフェースになってしまい,画面を眺めただけでは,起動の仕方も終了の仕方も分からないのです。

 そしてこのことに戸惑っているのは私たちの学校の先生方だけでなく,もしかしたら他の学校でも同じような状況が起こっているのではないかと思うのです。

 というのも,今回送られてきた無料バージョンアップ版には,「基本操作ガイド」「基本画面の使い方を示したポスター」「操作Q&A集」など,今まで無かったものが同梱されていたのです。これは親切心から,というよりも,使い方が分からない先生方からの要望(苦情)によるものではないかと思えてくるのです。

 例えば「操作Q&A」のQ1は,

 「マルチブックはどのようにして始めるのですか?」

 なのです。(爆)

 他のソフトならいくら何でもソフトの起動の仕方がQ&Aに載ることはありませんよね。ところがマルチブックでは,起動の仕方さえもマニュアルを見なければ分からないのです。

 他にも,

 「Q2マルチブックのボタンはどのように使えばよいのですか?」
 「Q4ブックを保存して,マルチブックを終わらせるには,どうすればよいですか?」


 など,Windowsの操作体系に準拠していれば,覚える必要がない事柄がずらりと並んでいるのです。


 まあ色々愚痴ってみましたが,もちろんこれは営業妨害のつもりで書いているわけではありません。

 どんなソフトでも,慣れてしまえば多少使い勝手が悪くても,それなりに使いこなしていけるのですが,現実には入り口でつまずいたらそれっきりなのです。

 そういう実状からも,メーカーの開発スタッフの方にはぜひもう一工夫していただきたいと思うのです。





 EDドメイン(1月27日)

 M小学校(私たちの学校)に,JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)から,学校用ドメインに関する書類が送られてきました。内容は教育機関向けに新設される「EDドメイン」の紹介と,M小学校に割り当てられた「(予約)ドメイン名」の通知です。

 実は私は,この手続きには全く関わっていません。M小学校はまだインターネットには接続されておらず,したがって申請手続きなども全く行っていないのです。それなのに,M小学校に割り当てられたドメイン名が通知されてきたのです。

 ですから私は,おそらく地元の教育委員会が地区内の小中学校の登録手続きを一括して進めているのだろうと推測したのですが,そうではありませんでした。新しい「ED.JP」を用いた学校用ドメイン名の生成はJPNICが行っているのです。

 文部省の方針により,今後数年間のうちに全国約42000の学校(小・中・高など)がインターネットに接続されます。それに伴ってドメイン名の登録申請の急増が予想されるため,新たにEDドメインを創設し,また,混乱や不公平感を避けるために,従来の先願主義は採用せず,あらかじめ,各学校が優先的に使用できるドメイン名を割り当てておくことにしたそうです。(ただし割り当てられたドメイン名が気に入らなければ変更することも可能です。)

 M小学校ばかりでなく,日本全国の小・中・高等校すべてに,各学校が将来優先的に使用できるドメイン名が「予約ドメイン名」として,仮押さえされているのです。

 このページから,みなさんの勤務校,地元の学校,出身校などの予約ドメイン名を検索することができます。



 それにしても,将来のことはいえ,日本全国すべての学校がドメインを持つ話なんて,数年前には考えられなかった話題です。

 ただただ驚くばかりです。



 JPNICによるドメイン名生成の方法は以下の通りです。

 例えば,学校名が「東京都港区湾岸小学校」(仮名)だとします。

1,全国に同じ名前の学校がないなら

 WANGAN-E.ED.JP

2,他地区にも同じ名前の学校があるなら

 MINATO-WANGAN-E.ED.JP

3,2のケースでも同じになってしまったときは,

 TKY-MINATO-WANGAN-E.ED.JP

 となります。







 使う人と使わない人(1月30日)

 1学期,2学期と閑古鳥状態だったコンピュータ室が,3学期になって俄然賑わっています。

 一日平均3クラス,一週間で15〜20クラス程度かな。

 コンピュータ室を使うクラスが増えたからといって私の給料がアップするわけではないのですが,管理者の立場としてはやはり嬉しいことです。(担任の立場としては,いつでも自由に使えなくなるのでちょっと残念です(笑))


 とはいってもよくよく見ていると,使っているのは昨年度も積極的に使っていた先生方ばかりです。全体的に増えているわけではないようです。

 昨年度使わなかった先生は,やはり本年度も最後まで使わないのかな。


 先生方の技能は,2年前と比べるとかなりアップしているように思うのですが,いざ授業となるとまだまだ怖がっている方もいるようですし,使う人と使わない人の差がどんどん広がっている感じがします。


 私は基本的には,「使いたくなければ使わなくても良い」という考えの持ち主なのですが,子どもたちは皆やりたがっているのです。クラス替えをしたとたんにコンピュータの授業が全く無くなってしまうような今の状況はやはりちょっと子どもたちには気の毒に感じます。



 コンピュータに慣れていない方がたまに授業をすると,本体の電源の代わりにディスプレイの電源が切ってあったり,フロッピーが挿入されたままになっていたり,ディスクトップに不思議なショートカットがいくつもできていたり(子どものいたずらか?)して,私としては結構疲れてしまうのですけどね。

 それを言ったら二度と授業をやらなくなってしまいそうなので,内緒です。





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