97年のベスト10

(パンちゃんのベスト10は一番下にあるよ)



きみこ(3月14日)
ykimi@shizuokanet.or.jp
1.セブン・イヤーズ・イン・チベット
私は山男タイプに弱いんです。それがレッドフォードさんみたいな ブラッド・ピットだったら、もう、それだけで・・・っていうのもありますが、 なんといっても風景の美しさに圧倒。特に雪山シーンがきれい!
最後の息子との登山シーンも特筆。
デビッド・シューリスもうまいっ。(アラン・リックマンぽくなりましたね〜) チベット人たちも愛すべき人たちに描かれていて、見終わった後、心が 洗われたような、ありがとうといいたくなる映画でした。
やっぱりブラッド・ピットはきれい系が好きです、私。
2.タイタニック
これは、ちょっとなめてたんですが、すごかった!
タイタニック号の悲劇の描き方に涙がでてきてしまった。
ディカちゃんとケイト・ウィンスレットのストーリーもかわいかった。
ケイトはあの年齢にしてあの貫禄!すごい!ディカちゃんもかわいくて お姉様たちクラクラだと思うのですが、もうちょっと線が太ければもっと よかったなと思いました。ケイトと並ぶと華奢なんですよね。
3.ベスト・フレンズ・ウェディング
好き!好き!大好き!
音楽もいいっ。でも一番はルパート・エヴェレット!!祝復活!
4.フル・モンティ
楽しくて、おかしくて、じんわり泣けちゃう。息子役のネイサンも かわいいし、ストリップやるオジサン、オニイチャン達も憎めない。
主役のロバート・カーライル、いい役者だな。「GO NOW」もよかった。
こうゆうイギリス映画大好きだなあ。
5.イングリッシュ・ペイシェント
こうゆうメロ・ドラマも好きなんです。クリスティン・スコット・トーマス がいい女。女が惚れるかっこよさ。ジュリエット・ビノシュは好きじゃ ないけど(大竹しのぶみたい)うまいです。
スリーパーズ
フィフス・エレメント
エージェント
秘密と嘘
シャイン
Masa Ozeki(2月1日)
masa@atl.mindspring.com
http://www.atl.mindspring.com/~masa/movie/database/best97p.htm
1.L.A. Confidential
2.Contact(コンタクト)
3.Ulee's Gold
4.Eve's Bayou
5.Face/Off(フェイス・オフ)
6.Good Will Hunting
7.Wag the Dog
8.In and Out
9.The Rainmaker
10.Men in Black(メン・イン・ブラック)
詳しくは、私のホームページを参照していだだければと思います。

パンちゃん(1月26日)
1 コーカサスの虜
ここに描かれているのは、戦争の、根本の問題であると思う。
寛容と非寛容----すべては、そこに行き着く。トルストイの小説が原作というが、過去の小説がそのまま現代のチェチェンに通じることを思うとき、人間はけっしてかわらないのだという恐ろしい事実に気づく。しかし、それは同時に、人間の良心もけっしてかわらないということを意味する。
寛容と非寛容は、なぜ「個人」と「国家」(組織)という関係と相似形になってしまうのかを考えるとき、そこから戦争を回避する道も見えてくるはずだと思う。
「個人」に戻ること。一人の人間として、一人の人間に向き合うこと。向き合いながら「寛容」の精神を育むこと……。
結末はとても悲しい。あまりの唐突な悲劇に、涙が滝のようにこぼれる。激しい怒りがこみ上げる。その怒りは、しかし、同時に、死んでいった人人の寛容を教えてくれる。それを語り継がなくてはならない、それを自分のものにしなくてはならない、という思いにさせてくれる。
地域紛争のただなかにある全ての人々に見てもらいたい映画である。(地域紛争を影で演出する全ての国の責任者に見せたい映画である。)
2 奇跡の海
エミリー・ワトソンの目の演技に圧倒された。いちずな感情の輝きが、人間の力の不思議さを教えてくれる。
人間のわがままな欲望(邪悪な欲望)----邪悪な欲望を持ってしまったということに対する恐れ。自覚の恐怖。そうした一瞬の邪悪さをつぐなおうとする激しい情熱。
愛にまつわるすべての感情を、エミリー・ワトソンの目が明らかにする。
3 世界中がアイ・ラブ・ユー
予告編を見たときから大笑い。これを見るまではベスト10は選べない……と思っていたが、期待通り、期待以上のおかしさ。
どの「恋」もすっごくいい加減。真剣になればなるほど、いい加減さが浮き立ってくる。その感じがとてもいい。
歌や踊りも「完璧」じゃないのが、とても楽しい。見ていて踊れそう、歌えそう、という感じのミュージカルというのは、今までなかったのではないだろうか。
人物も非常にユニーク。ティム・ロスの囚人のとぼけた感じがとてもいい。
ニューヨークの美しさにも目を見晴らされた。
4 バウンド
映像が非常に新鮮。とりわけ白いペンキに飛び散る血のシーンの美しさにびっくりした。
そして、そのシーンがストーリーとぴったり合っている。ストーリーをねじ曲げていない。そのことにも感心した。
5 日陰のふたり
けっして幸福になれない愛----傷つけ合うことしかできない愛の宿命を延々と描きつづける。
これはつらい。見ていて、心底つらくなる。「コーカサスの虜」の悲劇が突然なのに対して、こちらはじわりじわりと積み重なって身動きがとれなくなる。
これを乗り切れば幸せになれるかもしれない、この次こそ幸せになれるだろうと思って見ていると、ますます不幸になっていく。
しかし、それでも愛さずにはいられない。その不思議な人間の命のあり方を、ケイト・ウィンスレットが怖くなるくらいに体現している。
6 コーリャ愛のプラハ
これもまた、愛の物語。ただし、初老の男とあどけない子供の、「親子」になっていく過程を描いた愛。
ロシアとチェコの関係が、偶然に結び付けた二人の人間がしだいに愛を築いて行く関係はなかなかいい感じだ。
この作品にも「寛容」が重要なテーマにとなって静かに流れている。
コーリャがバイオリンをキーコ、キーコと雑音だらけで弾くシーンが私は大好きです。「ノイズ」なのに、完璧に「音楽」になっている。それがいい。
7 アントニア
「ある貴婦人の肖像」とどちらにしようか、ずいぶん迷った。「ある貴婦人の肖像」の方が、愛の不思議さ、女性ならではの視点というものを持っていると思う。
「アントニア」を選んだのは、主演の女優の体の放つ魅力が「ある貴婦人の肖像」のニコール・キッドマンをはるかに上回っていたから。
何もかも受け入れてしまう図太い体、大地のような体----そこから感じたのも、「寛容」だったかもしれない。
8 もののけ姫
もっと上位でもよかったかもしれない。ギリシャ悲劇のような展開に感動した。
9 タイタニック
船が直立して沈んで行く----映画ならではの醍醐味。しばらく、こうした「大作」を見なかった。「大作」を見る感動を教えてくれた久々の映画映画した映画。
10 マーズ・アタック
「タイタニック」や96年の「ID4」の逆を行く映画。そのチープな感じが何ともこころに温かい。
「空飛ぶ円盤」という古い古いことばを思い出して、笑いが止まらない。
番外 「秘密と嘘」「トレイン・スポッティング」「リービング・ラスベガス」
多くのベスト10では96年の作品として紹介されている。
九州地方は上映が遅く、97年の公開だった。
予告編ベスト3 1 奇跡の海
本編では「章」の変わり目に使われている風景が、ともかくきれい。粗い粒子の印象が、荒涼とした感じでとてもいい。荒涼としたなかに、温かい血の流れる愛が燃える----本編の神髄を非常に巧みに暗示した映像。
2 ゴジラ
うーん、贅沢。予告編だけのためにつくるなんて………。これを見るまでは「タイタニック」がベスト3に入っていた。
3 世界中がアイ・ラブ・ユー
予告編だけで笑いが止まらない。こころが浮かれてしまう。

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