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「ひでこのアトリエ通信」-6

 1998年に入り、アトリエの 白い大机の上には初春の光が輝いています。もっぱら立体製図の習作に明け暮れた昨年を振り返り、今年は少し新しい作品に取り組むつもりでいます。デザインノートに細切れのイメージを書き込んでいると、例によって、窓の外にはメジロ、コゲラ、ジョウビタキなどが遊びにきているようです。木々が葉を落しているので、その姿がとてもよく見えます。室内では白とピンクのシクラメンが佳い形に咲き、シンビジュームの蕾がふくらんできました。何時どうりの冬の アトリエにいると、慌ただしい時が過ぎて日常が 戻ってき た 安堵感に仕事への意欲が湧いてきます。ホームページのほうも少しずつ変えていきたいなと思っていますのでお楽しみに。
 余談ですが、新春の楽しみのひとつが衛星放送で観るウィーンフィルのニューイヤーコンサート。今年の指揮はズビン・メータ。『われらの旗のひらめくところ』で軽快に開演、ウィーンフィルらしさが随所に発揮されて、まさにニューイヤーの気分を満喫しました。私の好みですが、昨年よりずっとよかったと思います。それにしても ウィーンフィルの、あのおじさま方の奏でる音楽はなんて優しく深く品がいいんでしょう。袋叩きにあうのを覚悟で、敢えて言ってしうなら、「あの音を衛るためなら女性楽団員を無理に増やさなくてもいい、それが文化というものさ」というところでしょうか。それ程今年の ウィーンフィル は堪能させてくれました。 何時か、 ウィーンでこれを聴けたらというのが私の夢。
 ところが、最近小耳にはさんだ話によると、つい先頃マドリードで ウィーンフィルは有史以来初という音はずしをしてしまったとか。ブーイングと返れコールで大変だったようですが、もしそんな所に居合わせたら最高にラッキーといえるのでは?
 と、まあそんな訳で新しい年がスタートしました。皆様にとっても佳い年でありますように。

 

「ひでこのアトリエ通信」-9   「ひでこのアトリエ通 信」-4

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「ひでこのアトリエ通信」-5   「ひでこのアトリエ通 信」-1