と
- 度
-
音程を表す単位のこと。ディグリー。
全く同じ周波数の音同士を1度(完全1度)といい、そこから音の隔たり(音程)が大きくなるごとに2度、3度と増えていき、1オクターブ上の音との間隔は8度(完全8度)となる。 - 導音
-
主音より半音下(長7度上 / 短2度下)の音で、主音へ進もうとする性質を持つ音(リーディングノート)。あるいはアプローチノート全般を導音というときもある。
(key=C)
C D E F G A B C - トーケ(トケ)
- フラメンコ音楽において、ギター(フラメンコギター)のこと、もしくはギターを弾くこと。
- トーテックス
- ジム・ダンロップ製のフラットピックに使われる原材料名。材質としてはデルリンなのだが、表面加工が違うとのこと。
- ドーミング
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古いギターで弦のテンションのためか、ボディトップのブリッジの下側がやや膨らんできていること。ただ、構造や強度的にゆがんで膨らんでいる場合は含まないようである。
あるいは、その状態を新品のギターで人工的に作り出すことをこのようにいうこともある。 - トーレス
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Antonio de Torres Jurado
スペイン生まれのギター製作家 アントニオ・デ・トーレス・フラドのこと
現在のクラシカルギターの原型を作ったとされる。また、ギターのストラディバリウスと呼ばれることもある。 - トーンウッド
-
TONE WOOD
楽器用木材のこと。もちろんギター用材だけではなく楽器用木材全般の名称である。
どうも材の話題ばかりで用語が増えている気がする。ギター好きの中には材のことを語りたい方々がたくさんいるらしい。 - 同主調
- 同じ音を主音として持つ、長調と短調の関係を同主調という。CメジャーとCマイナーは同主調である(コードではなくキーのことである)
- 同主調変換
- ケーデンスの一部に同主調のコードを使用すること。短調の曲の最後のコードが同主調である長調の主和音で終ったり(ピカルディの三度)、長調の曲のうちのトゥファイブの代理コードとして、短調のトゥファイブである IIm7-5 / V7-9 を使ったりすること。モーダルインターチェンジも同じ意味。
- 同度音
- 同じ音のこと=同一音、完全一度の音程を持つ音のこと。 ユニゾン
- トゥファイブ
-
ドミナントモーションのドミナントコードの前にIIm7が置かれたコード進行のこと。
IIm7 > V7IIm7はサブドミナントコードの代理コードでもある。Dm7 > G7 > Cmaj7以下のコード進行もトゥファイブと呼ぶことがあるが、こちらはセカンダリードミナントということが多い。II7 > V7
- トゥファイブモーション
-
トゥファイブ進行のこと。
IIm7 > V7トゥファイブの先で解決するトニックコードをマイナーセブンスコードにすることで、それを基点にマイナーセブンスコードをIIm7とするトゥファイブをつなげることができ、その解決先のトニックをまたトゥファイブにすると延々とトゥファイブがつながっていく...。
- トゥファイブワン
-
トゥファイブモーションがドミナントモーションを経てトニックコードに解決すること。あるいはそのコード進行のこと。
IIm7 > V7 > I
- 同名調
- 同じ音を主音として持つ、長調と短調の関係を同名調(同主調)という。CメジャーとCマイナーは同主調である(コードではなくキーのこと)
- 胴鳴り
-
よくわからないが、ギターそのものを評する単語の一つで、ギターの鳴り方を占める用語らしい。意味としては「ボディ全体で鳴る」ことらしい。
類語としては、箱鳴り というものもあるみたい。対して、弦鳴り という言葉もあるらしい。
これもよくわからないが、胴鳴りもすればいいものではなく、良い胴鳴りと悪い胴鳴りがあると書かれているサイトがちらほらと見かけられます。客観性がないので何とも説明ができないし、それの何がすごいのかもよくわかりません。
そもそも、胴鳴りというのは、山や海が鳴動することであって、胴が鳴っていることではありません。音楽を「音を楽しむこと」なんて間違って説明しているのとさほど変わらないのでは。 - 遠鳴り
- 遠くで聞いても明瞭に聞こえること。対義語は側鳴り。
- トカオール
-
フラメンコ音楽において、ギターを演奏する人のこと。
フラメンコでは、歌をカンテ、踊りをバイレ、ギターをトーケと呼ぶらしく、それぞれを担当する人も「それをする人」の意味で(ア)オールをつけて、カンタオール、バイラオール、トカオールと呼ぶらしい。ちなみに女性だと(ア)オーラを付けるそうなので、ギター弾きの場合はトカオーラになるそうです。 - 独学
-
教師や講師についたり学校に通ったりせずに一人で勉強すること。特にクラシカルギターを学ぶ場合にときどき話題に上がる問題である。独学にせよ、誰かに学ぶにせよ、いずれにもメリット/デメリットがある。
独学に否定的な意見の根拠として自分自身の耳で自身の演奏を聴いて、客観的に判断出来る人はほとんどいないので、他人(上級者)に聞いて批評してもらうしかないというものがある。しかし自分の演奏を客観的に聞けないようでは、他人に聴かせられる演奏をすることはまずできない。
対して、独学に肯定的な意見は、型にはめられたくないとか、楽しみとして弾くだけなのに習う必要はない...と言った精神論的なものが多いようです。 習うにせよ、独学するにせよ、見識を広く持ち、正しい耳を持って、素直な心で望まないとやはり上達はできないと考えます。 - 独習者
- 教師や講師についたり学校に通ったりせずに一人で勉強している者のこと。反意語は就学者となる。
- 独奏
- たった一人で伴奏もなしで演奏すること。
- 読譜
- 楽譜を読むこと。ソルフェージュの項を参照されたし
- ドット(インレイ)
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DOTS INLAY
丸い点のポジションマークのこと。マザーオブパールが使用されたものは、MOPドットと呼ばれることもある。ちなみにポルカドットというと水玉のこと。 - トップ
-
TOP
表板のこと。
サイドやバックに比べて日本語の呼び名がたくさんある(表板、表甲、響板、響鳴板...)。 - トップ落ち
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sunk top
アーチトップしたギターで、トップのアーチのカーブが緩くなること - トップノート
- コードトーンの最高音(一番高い音)のこと。 ソロギターとして弾く場合、トップノートにメロディが、そしてベースノートにコードのルートが来ることが多い。
- トップパーフリング
- 表板の縁飾りのこと。ヘリンボーンやインレイなどが施されたものもある。
- トップベベル
- ボディトップがベベル加工されていること。
- トップ焼け
- 表材が日焼けなどで赤く(アメ色に)変色をすること。
- ドッペルドミナント
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ドッペル=ダブルであり、ドミナントセブンスを2つ重ねたコード進行のこと
D7 > G7 > Cmaj7
- トニック
-
TONIC
音階の第1音のこと。主音(key=C)
C D E F G A B C - トニックコード
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TONIC CHORD
トニック上に積み上げられたコードのこと。コードの特長としては非常に安定した響きを持ち、どんなコード?にも進むことができる。 - トニックセブンス
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TONIC 7TH
ブルース進行では、トニックコードとしてセブンスコードが使用されるため、通常のトニックコードと区別するために使用することがある。 - ドブロギター
-
DOBRO GUITAR
ドブロ社製のリゾネイターギターのこと。ドブロ社製のリゾネイターギターが有名なため、リゾネイターギターそのものをドブロギターと呼ぶことも少なくない(ステープラーをホッチキスと呼ぶようなものである)。 - ドミナント
-
DOMINANT
音階の第5音のこと。属音(key=C)
C D E F G A B C - ドミナントアプローチ
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リハモの手法のひとつ。
次のコードに対するドミナントコードを挿入できる。 - ドミナントコード
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DOMINANT CHORD
ドミナント上に積み上げられた三和音のこと。属和音。コードの特長としては不安定な響きを持ち、トニックコードに進みたくなる。トニックコードへの進行感を強める目的もあって一般的にドミナントセブンスとして使用される。 - ドミナントセブンス
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DOMINANT 7TH
ドミナント上に積み上げられた三和音に短7度を加えた和音のこと。属七の和音。コード表記としては「C7」のように書く。「Cmaj7」だとメジャーセブンスコードになる。「C7」の構成音は、C,E,G,B♭(ド、ミ、ソ、シ♭)になる。
EとB♭(ミとシ♭)がトライトーンという不安定な音程になり、非常に強くトニックコードに進みたくなる。 - ドミナントナインス
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DOMINANT 9TH
ドミナントセブンスに長9度の音を加えた5和音のこと。コード表記としては「C9」のように書く。「Cmaj9」だとメジャーナインスコードになる。「C9」の構成音は、C,E,G,B♭,D(ド、ミ、ソ、シ♭、レ)になる。 - ドミナントマイナー
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DOMINANT MINOR
ドミナント上に積み上げられた短三和音のこと。もしくはその代理コードとなる♭viiのこと。四和音にしてもトライトーンを持たないため、トニックコードへの進行感が弱い。 - ドミナントモーション
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DOMINANT MOTION
ドミナントセブンスがトニックコードに進行すること。あるいはトニックコードへの進行を期待させること。 - トライアド
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TRIAD
三和音、つまり3音からなる和音のこと。ちなみに四和音のことはテトラッドという。トライアドにはその3声の積み方により以下の4つがある- 長3度+短3度 = 長三和音/メジャートライアド
- 短3度+長3度 = 短三和音/マイナートライアド
- 長3度+長3度 = 増三和音/オーグメントトライアド
- 短3度+短3度 = 減三和音/ディミニッシュトライアド
- トライアングル型
- 三角おむすびのようなデザインのフラットピックを示す呼称。メーカーによって微妙にデザインが異なる。普通はちょっと膨らんだ三角形のようなデザインのものが多いが、ヤマハのように正三角形に近いデザインのモノのもある
- トライトーン
- 全音3つ離れた2つの音のこと。非常に不安定な響きを持ち、下の音が半音上行&上の音が半音下行した長3度の音程に進行したくなる。わかりやすく書くと、シ(下)とファ(上)の音程がトライトーンであり、ド(下)とミ(上)に進むこと。三全音
- トラストロッド
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【誤用】トラスロッドの間違い。
きっと何かの勢いでそう書いたのかもしれないが、意外と多く使われる間違いである。 - トラスロッド
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truss rod
トラスロッドとは、ネックに埋められている補強用の鉄の棒のこと。アジャスト(調整)できるものが主流で、これによりある程度のネックの反りを修正することができます。フラットトップギターとクラシカルギターの区別で、トラスロッドが埋め込まれていない by クラシカルギターという説明があったが、近頃はクラシカルギターでも使用されることがある(オーストラリア系のビルダーに多いような気がします)。
trass rodは間違い。 - トラスロッドカバー
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ネックに埋められているトラスロッドの先端がヘッド部で露出しているときにその先端部を隠すための目的で付けられているカバーのこと。ロッドカバー、アジャストカバー、アジャストロッドカバーともいう。
当たり前だが、トラスロッドの先端がヘッド部で露出していないもの=サウンドホール側から調整するものには付いていない。 - 虎斑
- 読み方は「とらふ」であり、意味は虎皮状の模様のことである。木肌に虎斑が現れている場合、タイガーストライプ、トラ目、トラ杢とさまざまな呼び名で呼ばれる。
- トラベルギター
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マーチンのバックパッカーやソロエテのように、サイズがコンパクトだったり、折りたたむことができたりと容易に持ち歩くことができるギターの種類をトラベルギターというようである。本業の方で長期の出張が多いため、ギターを持って歩きたいのだがなかなかそうは行かない。とくに移動が飛行機だといろいろと不安なこともあるし・・・。現在はわからないが過去の経験ではANAよりもJALの方がギター所持の搭乗について配慮してくれるように思えた。というか、ANAはいきなり手荷物扱いしようとするし、高額の保険をかけようとすると搭乗窓口にその知識がなかったりして、あやうく搭乗便に間に合わなくなるところだった。
追記:2017年にゴダンを持って搭乗しようとしたとき、JALでは専用のケースみたいなものを用意してあって、それに入れて手荷物預けになった。ただ、そのケースのまま、手荷物のレーンに流れてきたのにはびっくりした。 - トラ目
- 杢(もく)の一つ。メイプルやトチ、シカモア等に現れる虎縞紋様のこと=虎斑、タイガーストライプ、トラ目、トラ杢。メイプルの場合、カーリーメイプルと呼ぶこともある。
- トラ杢
- 杢(もく)の一つ。メイプルやトチ、シカモア等に現れる虎縞紋様のこと=虎斑、タイガーストライプ、トラ目、トラ杢。メイプルの場合、カーリーメイプルと呼ぶこともある。
- ドリアンスケール
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DORIAN SCALE
全音階の第2音であるレの音を中心音とする調性であるドリアンモードに使用される音階であり、全音階の第2音から第9音を順番にならべた音階である。 関連: イオニアンスケール、フリジアンスケール、リディアンスケール、ミクソリディアンスケール、エオリアンスケール、ロクリアンスケール。
アヴェイラブルノートスケールのひとつ。(key=C)ドリアンスケールは割りと万能なスケールで、トゥファイブのIIm7に対してはもちろんほとんどのマイナーセブンスコードに対して使用できる。またミクソリディアンスケールとの違いが第3音だけなので、それをオルタードテンションとみなしてドミナントセブンスに使用してもあまり違和感はない。またメジャースケールとの違いが第3音と第7音が♭(フラット)していることであり、その音はブルーノートであるため、ブルース進行で使用することももちろん可能であり、あえてドリアンスケールを使うことでブルース臭さを消すという手法にもなる。
C D E♭ F G A B♭ C - ドリアンモード
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DORIAN MODE
ドリアンスケールを主体として、その性格や性質(調性の項を参照)が反映された調性のこと。中心音として12の音(1オクターブないの全ての半音)が使用できるため、12のドリアンモードがあることになる。 - トリオ
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3重奏のこと。ギタートリオと書かれていると、ギターばっかり3人なのか、ギター+何か+何かで3人なのかわからない。(だからといってトリオ・ザ・ギターなんていうのもいやだ)
ジャズでも、ギター+ベース+ドラムだけじゃなく、ギター+ピアノ+ベースやギター+オルガン+ベース、ギター+オルガン+ドラムなんて組み合わせもあるくらい色々とある。 - トリビュートアルバム
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TRIBUTE ALBUM
わたし、実はこの人のファンなんです〜というプレイヤーが集まって、その人の曲のカヴァーを録音 / 集めたアルバムのこと。かならずしも追悼盤ではないので注意すること。近頃では誤解のないように生前の場合、リスペクトアルバムということが多くなった。 - トリプルストップ
- 3重音奏法。
- トリポデ
- 19世紀を代表するギタリストの一人であるディオニシオ・アグアド(1784-1849)が考案、発明したとされるギター用三脚とでもいうべきギタースタンド。現在使用されていないところを見ても、ほとんど普及しなかったのだろう。
- トリム
- 胴部外周やサウンドホール周りの縁飾りのこと。パーフリングやロゼッタも同じ意味としてもよいだろう。
- トリル
- 主要音とその2度上の音をすばやく交互に演奏するテクニックのこと。なのでハンマリングオン&プリングオフの交互繰り返し=トリルというわけではない。
- トルナボス
- 表板の内側に、サウンドホールに沿う形で装着された円筒形の共鳴筒のこと。トーレスは金属製(銅製)のトルナボスを多くのギターに装着したようだが、後でトルナボスがはずされたものが少なくないようである。
- ドロップD
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ドロップドD チューニングのこと。
レギュラーチューニングの6弦だけを全音下げて、D音にしたチューニングのこと。 - ドロップドD
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変則チューニングの1つ。レギュラーチューニングの6弦だけを全音下げて、D音にしたチューニングのこと。ドロップDというときもある。
1 ― Eクラシカルギターでも割と頻度の高いチューニングである。
2 ― B
3 ― G
4 ― D
5 ― A
6 ― D