ナイルガット弦
イタリアのアクイーラ社などから発売されている複合素材による人工ガット弦のこと。ガット弦に近い音質を持ちながら、耐久性があるというものらしい。クラシカルギター界ではそれほど席巻していないが、ウクレレのとしてはかなり知名度が上がっているようである。ナイルガットと呼ばれてますが原材料はナイロンではありません。
ナイロン
NYLON
米デュポン社が発明したポリアミド繊維の商品名。現在ではポリアミド繊維の総称とされている。
ナイロンガット弦
ナイルガット弦と同じ
ナイロン弦
Nylon String
クラシカルギターフラメンコギターに使用されるのこと。近年ではサバレスのアリアンスのようにナイロンではない材料(アリアンスの場合、フッ化ビニリデン / フロロカーボン)を使用したも出てきている。このナイロン弦が誕生することに深く関わっているのがあのアンドレス・セゴビアである。第2次対戦当時、物資の不足でガット弦の供給がストップしたことに危機感を覚えたセゴビアガット弦に変わる新しい素材の相談をデュポン社に持ち掛けたそうです。その時にナイロン弦の原形ができあがったのですが、製品化については市場の不安から、デュポン社では製品化を拒否したので、セゴビアのニューヨークにおける後援者のひとりであるA.オーガスチンが1947年に製品化を行った。ちなみに低音弦のワインディングの素材についても、セゴビアの意見に見合う材質を求めた結果、銀になったという。
ナイロン弦ギター
クラシカルギターフラメンコギターのように、ナイロン弦の使用を主に考えられたギターのこと。 近頃では、テイラー社製のギターのようにクラシカルギターフラメンコギターのいずれのスタイルでもないナイロン弦ギターが見受けられるようになった。
ナインスコード
9TH CHORD
セブンスコードに長9度の音を加えた五和音のこと。九の和音ともいう。メジャーナインスやマイナーナインスも勿論ある。
ナチュラル
♮:シャープフラットなどの変化記号で変化させられた音を本来の音に戻す。
※上の記号はうまく表示されているでしょうか?
厳密な話としては、シャープフラット変化記号だが、ナチュラル変化記号とは呼ばず本位記号とする記述もあるようです。
ナチュラルマイナースケール
マイナースケールのひとつで、ダイアトニックスケールの第6音から第13音を順番にならべたスケール(エオリアンスケール)と完全に一致する。
(key=C)
C  D  E♭ F  G  A♭ B♭ C
自然的短音階
ナチュラルハーモニクス
開放弦に対して行うハーモニクス奏法のこと。
5フレット、7フレット、12フレットあたりが出やすいし、音程も割と正確である。
ナチュラルワウンド弦
フラットワウンド弦ラウンドワウンド弦の中間のようなの総称。メーカーや方式により、個別に名称がついているものも少なくない。ハーフワウンド弦コンプレッションワウンド弦などなど…。すごいと思うのは、ハーフ&ハーフなどと呼ばれる1本ので巻き線が途中で変わっているもの=指板上にくる辺りはナチュラルワウンド弦で、胴側になるとラウンドワウンド弦になっていたりする。
ナッシュビルチューニング
変則チューニングの1つ。音構成はレギュラーチューニングと同じだが、3〜6弦をオクターブ上げたチューニングのこと。つまり、12弦ギターの復弦側のチューニングとなる。
ナット
0フレットの位置にある骨棒のこと。かならずしも固定されているわけではなくて、溝にはめられているだけのものも多いので、を交換するときに気をつけていないといつのまにかズレているときもある。
代表的な材料は象牙や水牛の角であるが、入手が困難であったり、非常に高価であるため、ブラスや牛骨、樹脂もよく使われる。ナット用に使用される樹脂としては、ユリア樹脂PPSなどが代表的な材である。また、人工象牙(TUSQ)も使われている。
ナトー
アカテツ科 / 東南アジア、オーストラリアなどで産出。国内では洋桜、南洋桜と呼ばれる。どうも安めのギターに使われる木材・・・、マホガニーの代用という印象がぬぐえない。
本当は、ニヤトー(Nyatoh)が正しいようであり、フィリピンではナトー(NATO)と呼ばれるようです。このときのNATOは北大西洋条約機構のNATOと同じスペルのようです。
七の和音
四和音根音と最上位音の音程が7度であることから、四和音を七の和音という。
ナノウェブ
エリクサー製の極薄コーティング弦の名称。これまでのポリウェブの30%までコーティングが薄くなったとか...(これは宣伝ではありません)。ナノウェブそのものはゴアテックス(株)の登録商標です。
生演奏
楽器生音(+肉声)で奏される演奏のことであろう。
生音
アンプやエフェクターなどを通していない楽器本来の音=生の音。あるいはエレクトリックアコースティックギターから直接出力される音(ラインに流れるものではなくて)のこと。
生ギター
アコースティックギターのこと、あるいはフラットトップギターのこと。生音で使用することを目的としたギターだから、生ギターとでも言うのだろうか・・・。それにして日本にはギターに関する略称や俗称がホントたくさんある。でもギター材は乾燥させているわけだから、生というよりドライのほうが近いのでは?
鳴らない
ギター音色のことでも、音量のことでもありながら、違うという摩訶不思議な物差し的評価の一つがこの「鳴らない」である。
無論、鳴るに対して、対義語として鳴らないと言っているはずなのだが、その本人でさえ、どういう状態が「鳴る」なのかを説明できないけど、何故か「鳴らない」と言い切ってしまう。
鳴る
ギター音色のことでも、音量のことでもありながら、違うという摩訶不思議な物差し的評価の一つがこの「鳴る」である。
「鳴る」と言っているわけなので、これは高評価なのかと思うと、人によっては「鳴り方が違う」だの、「バカ鳴り」だのとマイナス評価だったりする。いずれにしても昔はこんな表現をしていなかった気もするし、ネットオークション期以降に頻繁に使われるようになった造語の一つのように思える。
難曲
難しい曲のこと。難しいという基準は人によって違うはずなのに、「一番の難曲は?」なんて掲示板や会話はよくある。それにちょっと知ったか(知ったかぶり)の人が、経験のないジャンルのギターを弾く人に対してよく使う言葉でもある。無論、それが難しいのかもどうかもわからないので、大抵感想は「ふ〜ん」である。