コンピュータ室運営日誌


3月のできごと


ワープロのおけいこ2(3/1)
HPを丸ごとコピーするソフト(3/3)
児童管理機能は必要か(3/5)
教育ソフトウェアの現状(3/7)
教育用ソフトウェアの現状2(3/8)
導入業者のサポート体制(3/10)
導入業者様,ご苦労様でした(3/14)
解像度と色数がバラバラ(3/15)
実り多きこの半年(3/17)
授業は楽しかったか(3/21)

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 ワープロのおけいこ−その2−(3月1日)
 先週に続いてワープロのおけいこをしています。
 自分で書いた詩をワープロで入力し,そこにお絵かきソフトで作成したカット絵を挿入して印刷するというものです。

 今日はいよいよ本番です。

 子供たちの書いた詩は縦書きなのですが,始めるに当たって問題点が1つあります。

 今回使用しているスズキ教育ソフトの「キューブワード」は,画面上は横書きですが,印刷時に縦書き印刷を指定できます。ところが,挿入したカット絵は,それに連動して90度回転してくれないのです。ですから,そのまま印刷すると文章は縦だけど,絵は横に寝てしまっているという無様な作品になってしまいます。

 そこで,お絵かきソフト(キューブペイント)で作成した絵をあらかじめ90度回転させておかなければなりません。(「キューブワード」の画面上では回転させることはできません。)

 この作業は,子供たちには意外と難しかったようです。横長に描いた絵を90度回転させると,上下が画面からはみ出して切れてしまったり,回転を確定するためには,これまで使ったことがないマウスの右ボタンを使用しなければならなかったからです。

 練習では順調にできていたので,それほど心配はしていなかったのですが,実際に授業を始めると,「絵の回転」の他にも次から次へと問題が起こり,常に3〜4人の子供からの呼び出しを受けている状態で休む間もありませんでした。

・「キューブワード」と「キューブペイント」との間でのデータのやりとりをしている間に,文章や絵がどこかに消えてしまい,もう一度最初からやり直しになってしまった子。

・カット絵を作成した後,詩を入力してあるワープロのウィンドウに戻ることができず,次々と新規作成のウィンドウを開いてしまい,その都度最初から入力し直していた子。

・印字した文章中の文字が,何故か2文字だけ反転してしまった子。(原因不明)

・失敗したときに備え,途中で文書を保存しておいたはずなのに,やり直そうと思って読み込んだ文書が,何故か真っ白(白紙)だった子。

・範囲指定を解除する際に,「取り消し」ボタンではなく「削除」ボタンを選択してしまい,画面上のデータが,きれいさっぱりなくなってしまった子。

 こういう失敗を繰り返しながら,だんだん覚えていくのだなあ,と思いながらも,ついつい口調がきつくなってしまったことを反省しているfukufukuです。

 それから,今回からファイルの保存は,FDではなくサーバーに保存することにしたので,サーバーの個人用フォルダを見せて,自分の作品がサーバーに保存されていることを実感させました。データをサーバーに保存できるということを,先生方にはなかなか納得していただけないようですが,子供たちは,こちらが拍子抜けするほどあっさり受け入れてくれました。

 結局,今日は2時間費やして全員の作品が完成しました。

 まだ経験が少ない私の学校の子供たちには,少々難しい作業だったようで,いろいろトラブルはありましたが,苦労の末,作品が出来上がった子供たちのうれしそうな声を聞いていると,「やっぱりやってみてよかった!」と思いました。




 ホームページを丸ごとコピーするソフト(3月3日)
 最近,学校の授業で活用できるホームページが増えてきました。
 特に社会では各地の自然や産業,理科では動植物や気象・天体などの情報などが数多くあります。中には学校で活用されることを前提に,二次利用の許可を明記しているところもあります。また,そういうHPばかりを集めたリンク集もいくつか見つけました。

 これまで,授業で実際に見学したり観察したりできないことについては,教科書や図書館の資料などで調べることが多かったのですが,インターネット上の情報を活用すれば,最新の情報をより具体的な形で得ることができます。また,必要があればメールを使って質問などをすることもできます。

 私の学校では,まだインターネットは導入されていませんが,ぜひ積極的に活用したいところです。

 そこで,”WebWhacker2”というソフトを購入してみました。

 ホームページを丸ごとコピーするソフトです。元々は通信費節約のために作られたソフトのようです。

 エクスポート機能を使えば,リンク関係を維持したままハードディスクの任意のフォルダにインストールできます。また,どの階層までダウンロードするか,リンクされている外部のサイトもダウンロードするかなども設定できます。

 ですから,私の学校のようにネットワーク(LAN)環境が整っているなら,サーバーに入れておけば,インターネットに接続しているのと同じ状態で,児童用パソコン(クライアント)のブラウザから見ることができます。

 実際の使用感も満足のいくものでした。ダウンロードなどの処理に時間はかかりますが,”本物のHP”を忠実に再現してくれました。

 このソフト,これからの活躍が大いに期待できます。




 児童管理機能は必要か(3月5日)
 NECの教育用ネットワークシステムPC−SEMIは,画像転送(注1)という優れた機能を持つシステムですが,強力な児童管理機能を持つシステムでもあります。この機能を使うと,子供たちは先生の思いのまま,ちょっとしたいたずらさえもできなくなります。

 さて,その児童管理機能ですが,3つの機能があります。

1 強制画像転送
 子供のパソコンの画面を,教師が見せたい画面に切り替えることができる機能です。何か作業をやっている最中でも強制的に別の画面に切り替えられてしまうので,子供は作業をストップさせるしかありません。

2 マウス・キーロック機能
 児童のマウスやキー操作をロックする機能です。一切の入力ができなくなります。手遊びをしたり,教師の説明を聞かずに操作したりするのを防ぐことができます。

3 オートスキャン機能
 児童用パソコンの画面を,教卓にあるモニタに表示する機能です。二十台のパソコンの画面を数秒ごとに巡回して表示するので,こっそり隠れてゲームで遊んでいる子供を即座に発見することができます。


 もちろん,本当は子供の活動を助ける使い方が,本来の使用法です。
 強制画像転送機能は,ソフトの使い方などを教えたいときに,教師が行う操作を子供の目の前のディスプレイ上に表示することができるので,わかりやすく説明できます。この機能は私もよく使っています。
 マウス・キーロック機能は,いったんパソコンの操作を中断して,別の作業をしているときに,誤ってキーを押してしまうことを未然に防ぐことができます。
 オートスキャン機能は,間違った操作をしている子供を発見し,その操作内容を正確に知ることができるので,適切なアドバイスを与えることができます。

 これらの機能が本当に必要なのでしょうか。

 私には,マイナス面の方が大きいように思えます。
 ちょっとしたことで,むやみやたらにマウス・キー操作ロック機能を使うなど,安易な使い方をすると,子供は管理されているような気持ちになり,不快な思いをするでしょう。パソコン嫌いになってしまうかもしれません。

 ですから,画像転送以外の機能は,今のところ先生方には紹介していません。

 機械で子供を管理するというのは便利だし,効果抜群だけど,どこか間違っていると思います。


注1)通常のネットワークのようなファイル転送ではありません。画面の画像をそのままスクリーン(ビデオプロジェクタ)や他のパソコンの画面上に表示できるのです 



 教育ソフトウェアの現状−その1−(3月7日)
 コンピュータ室に新しいソフトが導入されました。
 ベネッセコーポレーションの「マルチブック」です。発売が予定(昨年11月発売予定)より遅れていたのですが,先日ようやく発売されたということで,業者の方がインストールに来ました。

 このソフトは,各教科のカリキュラムに対応した学習指導用ソフトなので,すぐに明日からの授業に活用できそうということで,とても期待して待っていました。

 これまで,導入されている学習指導用ソフトとしては,「スーパーCAI」,「ハイパーキューブ」などがあるのですが,「スーパーCAI」は,授業形式でプログラムが進み,先生の代わりにコンピュータが授業をやってしまうようなソフトだし,「ハイパーキューブ」は,ワープロ・表計算・お絵かき・データベースの機能を持ついわゆる統合ソフトなので,そのまますぐに使えるというわけではなく,授業で活用するには教師の工夫・想像力が必要です。

 その点,このマルチブックは,教科のカリキュラムに対応しているし,教室で行う普段の授業が主役で,コンピュータはあくまでそれを補佐する道具にしかすぎないという姿勢がはっきりしています。この点はさすが,学習指導用ソフトの老舗(旧福武書店)だけあって大変好感が持てます。

 さて,試しに少しだけ使ってみた感想ですが,ちょっと期待はずれでした。

 まず,とにかく遅いです。CD−ROMなので仕方がないと言ってしまえばそれまでなのですが,それにしても反応が遅いです。
 それから,ユーザーインターフェースが分かりにくいです。どのボタンがどんな機能を持つか,直感的に見当をつけることができません。私はプログラムを開始する方法や終了する方法が分からなかったのでマニュアルで調べました。これでは子供が使うソフトとしては不十分と言わざるを得ません。一応子供向けのミニマニュアルが付いているのですが,マニュアルを見なければ,開始も終了もできないというのでは困ります。
 最後に,これが最も大きな問題かもしれませんが,普段教室で紙とか鉛筆とかを使ってやっている作業を,あえてこのソフトで行う必要性があまり感じられませんでした。このソフトでなければならないという説得力が乏しいです。たとえば4年生理科の生き物の観察結果をノートがわりに記録するプログラムでは,わざわざこのソフトを使わなくても,普通のノートに記入すれば十分だと思えてきます。このプログラムで実行される観察結果の集約・分析処理は,コンピュータを使わなくてもできる程度のことなのです。

 そういうことで,もう少しいろいろな面で洗練されてほしいです。

 試しに少しだけ使ってみた感想でした。




 教育用ソフトウェアの現状−その2−(3月8日)
 私は,昨年9月に導入されたコンピュータ及びソフトウェアについて,不満やら要望やら思ったことを,うだうだと書いているわけですが,それは贅沢な悩みというもので,教育現場では,実はまだまだ286パソコンでFDベースのMS-DOSソフトを使っている学校も数多く存在します。

 たとえば,私が勤務している地区の中学校は,7年前に導入されたため,当然のことながらMS-DOSパソコンです。今春,私たちの小学校を卒業し地元の中学校に入学する子供たちは,マウス操作中心でグラフィカルなWINDOWS環境から,キーボード操作中心で暗黒な画面に白文字のMS-DOS環境へと,一気に奈落の底へと突き落とされるわけです。

 噂によると,一度導入されたら10年は買い換えないということらしいので,今世紀中は今のままのMS-DOS環境かも知れません。

 そういうことで,教育現場では,まだまだ数多くのMS-DOSソフトが現役として活躍しています。コンピュータ教育を実践されている先生方のHPを見ていても,内容が充実しているのはMS-DOSソフトを使った実践ばかりです。

 今日3月8日発売の,学研「教育とコンピュータ」の付録のCD−ROMに収録されている「厳選50本」の教育用ソフトも,そんな実状を反映してWINDOWS対応ソフトとMS-DOS対応ソフトがほぼ半数ずつです。


 一方,WINDOWSソフトは,色々な不具合が起こっており,まだまだ発展途上という感じです。

 私の学校に導入されているソフトでは,

スタディタイム・・・WINDOWS版は動作が安定しないため,私の学校に導入されているのはMS-DOS版!です。
ハイパーキューブ・・・昨秋のバージョンアップで初期設定のメニュー等が改善され,ずいぶん使いやすくなりましたが,縦書き表示ができない等の問題点が残っています。
メディアルーム・・・3.1版で正常に動いていたソフトウェアキーボードが,WIN95上では動かず,マニュアルから削除されています。(プログラムは削除されていないため,画面には表示される!)
キッドピクス・・・256色パレットを使用しないと正常に動作しません。


 これらのソフトは,教育用ソフトウェアとしては定番,というかメジャーなものばかりです。

 それなのに,開発の速度や不具合の修正が,一般向けソフトに比べるとずいぶん遅いような気がします。
 学校向けのソフトウェアは,市場が限られているため儲からないのでしょうか。



 導入業者のサポート体制 その4(3月10日)
 先日業者(ベネッセさん)によって行われた「マルチブック」のインストール作業に関連して,気になったこと,困ったこと,良かったことなどについて。

 まず,気になったこと
 事前連絡なしで突然来校したこと。私が直接対応したわけではないので,ちょうど昼休みの時間をねらって来たのか,たくさんの学校を回らなければならないので時間調整ができなかったのかわかりませんが,こちらにも予定がありますし,困りました。
 結局インストール作業が午後の授業開始時間に合わず,S先生のクラスが廊下で待たされていました。もちろん,そのとき業者に対応した先生がインストール作業を許可したから行ったのでしょうが,事前に連絡をしていただけるとありがたかったです。

 それから,困ったこと
 マルチブックを起動させるには画面800×600以上の解像度が必要です。私の学校のパソコンは,業者特製メニューからソフトごとに解像度の切り替えができるようになっているのですが,マルチブックはCD−ROMを入れたとたんに起動してしまうので,業者特製メニューが使えません。また一度終了させてメニューから起動させようとしても,何故か真っ暗な画面になってしまい,いつまでたっても起動しないのです。
 すべてのソフトを800×600にすれば良いのですが,ディスプレイのサイズが15インチのなので,通常は640×480にしておきたいです。
 何か良い方法はないか,早速業者に相談してみようと思います。

 最後に,良かったこと
 以前から具合がおかしかったCD−ROMドライブ装置を交換していただけることになりました。インストールの際,CD−ROM装置の不具合が起こったため,作業ができなくなったので,早速ベネッセさんが導入業者の方に連絡したようです。
 この不具合とは,CD−ROMを時々認識しなくなるというもので,導入直後から分かっていたのですが,以前連絡したときに「早速交換します!」と快い返事を頂いていたものの,結局今日に至るまで放置されいたので(私も忘れていました),思わぬ儲けものしたような感じでうれしかったです。

 小学校の一教員からの苦情は,テキトーに聞いておくけど,有力メーカーさんからの苦情には,即座に対応するということですか?

 いえいえ,そんなことはないでしょう。




 導入業者様,ご苦労様でした(3月14日)
 先日の「マルチブック」の導入に続いて,また業者さんが来校しました。今日やっていただいたことは,新たに2本のソフトのインストールと,解像度の問題などでうまく起動しなかった「マルチブック」の調整と,時々認識しなくなる気まぐれCD−ROMドライブの交換です。

 新たに導入されたソフトは,日陶科学の教材作成ソフト「マルチメディアキッズ・ジャム」と進学社「ハイパーワイド版歴史資料集」です。まだほとんど使っていませんが,2本とも正常に起動することは確認しました。

 先日インストールしていただいた直後に使ったときは,解像度の問題などでうまく起動しなかった「マルチブック」は,業者特製のメニュー画面から起動するように設定していただけました。ちょっと手順がややこしいのですが,手順通りにやれば正常に起動するようです。
 640X480の解像度を推奨しているソフトと,800X600以上解像度を指定しているソフトが混在している私たちの学校の場合,やはりなかなか設定が難しいのでしょうか。

 早速交換していただいたCD−ROMドライブの方も調子よく動いているようです。
 それにしても素早い対応です。約束してからたったの1週間での対応です。「こんなことこれまで一度もありませんでしたね。」と嫌みの一つも言ってみたいほどの素早い対応です。

 年度末の忙しい時期に立て続けに3本ものソフトが導入されるのは,おそらく,契約したすべてのソフトの導入を本年度のうちに済ませる約束になっているからでしょう。3月ぎりぎりになってしまったのは,ソフトウェアの開発の遅れのためだと思いますが,メーカーとユーザーとの板挟みで,導入業者さんも大変です。

 手元の機器ソフト導入予定リストと照らし合わせると,予定されていたすべての機器,ソフトの導入がどうやら本日完了したようです。

 3月14日午後6時現在,M小学校のパソコン,周辺機器,ソフトウェアのすべてが,問題なく正常に動いる模様です。



 画面の解像度と色数がバラバラ(3月15日)
 3学期も終わりに近づき,いよいよあと9日です。
 今日の授業では,ローランド「ミュージくん」に付属していたエデュテインメント音楽ソフト「くるみ割り人形」を使ってみることにしました。(注1

 このソフトは,ディスプレイのカラーパレットが256色でなければ起動しません。私の学校のコンピュータは,16ビットカラー(約6万5千色)にしているので,授業に先立って,カラーパレットを256色に変更しておく必要があります。

 この種の作業は,普段なら私がやるのですが,今日は試しに作業の一部を子供たちにやらせてみました。

 子供にやらせたのは,マイコンピュータのコントロールパネルから画面のプロパティを開く作業です。何故子供たちにやらせたかというと,ダブルクリック(別名トントンクリック)が,できるかどうか試してみようと思ったからです。

 よく使うソフトは業者特製メニューに登録してありますし,教育用ソフトはダブルクリックも右クリックも使わなくてもよいものばかりなので,ほとんどの子供たちは今日が初めての経験です。

 結果は,20台中18台のコンピュータでダブルクリックが成功しました。先生方はダブルクリックがうまくできなくて,とても苦労していたのに,子供たちは9割の成功率です。


 なぜ,こんなにも違うのでしょうか。不思議です。

 それにしても,教育ソフトは,色々制限が多く,困ります。
「キッドピクス」
 256色パレットを推奨しています。16ビットカラーで使うと,いくつかの機能で不具合が起こります。
「くるみ割り人形」
 256色パレットを指定しています。16ビットカラーでは起動しません。
「マルチブック」
 解像度:800×600以上を指定しています。640×480では起動しません。
「メディアルーム」
 解像度:640×480を指定しています。800×600でも起動しますが,640×480のスペースしか使わないので,全体的に表示が小さくなってしまいます。

 このように,ソフトによって使用できる環境がまちまちで,ある特定の環境でしか起動しないというのでは困ってしまいます。

 学校では,授業の目的によって数多くのソフトが使われます。
 ですから,そういう点も十分配慮して開発していただきたいです。 

注1)エデュテインメントソフト
エデュテインメントとは,エデュケーション(教育)とエンターテイメント(娯楽)とを組み合わせた造語。ゲーム感覚で楽しみながら学習できるソフトのこと。





 実り多きこの半年(3月17日)
 空き時間に,先日導入されたソフトの整理をやろうと思い,コンピュータ室に行きました。ちょうど3年生のC先生のクラスの授業でしたが,「ちょっと授業見させて下さい。」などと言いながら,返事も聞かずにズカズカと入っていきました。

 他の先生が授業をやっている教室に突然入っていくような失礼なことは,普通はもちろんやらないのだけれど,今年はこういうこと何回もやってしまいました。

 まあ行ったら行ったで,ちょうど良かったとばかりに,機器やソフトの操作法を聞かれたり,授業のお手伝いなどをしたりしていたので,そんなに嫌がられてはいなかったのじゃないかと思っています。(私が鈍いだけかも!)他にも,トラブルが起こって呼び出されて,そのまま拝見させていただいたり,担任の先生と一緒に授業をやったりして,この半年の間に,私のクラスを除いた18クラスのうち,ちょうど半分の9クラスの授業を覗き見させていただきました。

 今日のC先生のクラスでは,ちょうど先日私のクラスでやったのと同じように,ワープロで文章を入力して,そこにペイントで作成した絵を挿入して作品を制作する作業を行っていました。今日はその最終日らしく,ほとんどの子が入力を終え,印刷をしているところでした。

 私が受け持っている4年生でもこれだけの作業をやるのはかなり大変でしたが,このクラスは3年生です。9歳の子供がワープロで文書を作成し,コピー&ペーストで絵を挿入する作業を行ったのですから驚きです。C先生の指導力に脱帽しました。

 この半年間,色々授業を拝見させていただいて感じたことは,先生方の子供たちへの話し方が,だんだん自信を持った言い方に変わってきていることです。私へのトラブルの連絡も少なくなってきています。ケースバイケースでそれなりに対処できるようになってきたのでしょう。

 故障だと思ったら操作ミスだったり,操作ミスだと思ったら故障やエラーだったりと,そんなことの繰り返しだった半年前が嘘のようです。

 先生方にとっても,子供たちにとっても,実りの多い半年だったかな。




 コンピュータの授業は楽しかったか(3月21日)
  いよいよ本年度もあと1日。24日の修了式を残すのみとなりました。
 今日は,子供たち(36人)に,この半年間のコンピュータの授業の感想を書いてもらいました。

 子供たちは,コンピュータの授業をとても楽しんでくれたようです。

 主なコメントは以下の通りです。

楽しかったこと,良かったこと
・面白い模様やきれいな色を使って絵を描いたり,
 きれいな文字で文章を書いたりしたこと。29人
・自分が作ったものがきれいに印刷できたこと。5人
    (キッドピクス,メディアルーム,ハイパーキューブ)

・いろいろ遊べて楽しかった。
・ゲームができて楽しかった。20人
    (マインスイーパ,ソリティア,HOVER)

・ゲームのような勉強だったので楽しかった。14人
・教室でやる授業より説明がわかりやすかった。9人
    (スーパーCAIのシミュレーションや図解,マジックフライト)

困ったこと,難しかったこと
・キーボードの文字を探すのが難しかった。11人
    (日本語入力)
・変な画面(エラー)が出たこと。10人
・間違えて違うボタンを押して,変な画面がでたとき。10人
・先生の話をよく聞いていなくてよく分からなかったとき。7人
・文章(詩)の横に絵を貼り付けるのが難しかった。4人


 子供たちの多くは,手書きでやるよりもきれいに絵が描けるとか,上手に字が書けるとか,コンピュータの方が見栄えよく美しい作品が作れるところに,コンピュータのすばらしさを見いだしたようです。また,ゲーム形式で楽しみながら学習できるのもコンピュータの大きな魅力と感じたようです。それから,コンピュータの楽しみとして,ゲームを挙げた子が多いのは当然ですね。

 困ったことでは,キーボード操作(特に日本語入力)が最も多く,やはり苦労したようです。エラーが頻繁に起こったのにも,ずいぶんとまどったようです。(最近では子供たちも慣れてしまったようですが。)

 コンピュータの授業を始めた1年目の感想は以上です。 

 本年度は,楽しみながらコンピュータに親しませることに重点を置いてきましたが,来年度は,もう少し難しい内容にもチャレンジさせるつもりです。来年度も子供たちが楽しく学習できるようコンピュータの活用法を工夫していきたいです。




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