コンピュータ室運営日誌


6月前半のできごと


簡略化(6/1)
担当者の転勤(6/3)
トラブル予防(6/5)
パソコンではできないこと(6/6)
使い方(6/7)
管理者不在(6/8)
グラフ作成(6/9)
パソコン利用教育研究会(6/11)
html資料集の構想(6/12)
新製品のトラブル(6/13)
サーバーの操作(6/14)

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 簡略化(6月1日)
 コンピュータ室の運営責任者である私の仕事の一つに,先生方や子どもたちができるだけ簡単に機器やソフトウェアを使用できるように操作環境を改善していく役目があります。

 私の勤務する地区では数年ごとに異動があるので,学校ごとに操作手順などが異なると,転出あるいは転入された先生方が困るだろうとの配慮から,導入業者さんが設定した環境にはこれまであまり手をつけませんでした。

 ですが色々考えた結果,業者さんが設定した操作環境を学校独自のものに変更していくことにしました。

 先日同じ学年の先生方と授業開始までの一連の操作を練習したのですが,業者さんから教えていただいた手順通りでは,やはりあまりにも煩雑です。

 私自身が操作するときは最短コースをたどっていたので,それほど面倒に感じなかったのですが,他の先生と一緒にマニュアル通りにやってみると,ものすごく面倒でした。

 面倒な部分については,ショートカットを置くなどして,簡略化をはかってきたのですが,マニュアルにはショートカットを使用する場合の手順を記載していなかったため,どの手順がショートカットに置き換えられるかがほとんど理解されていませんでした。(私の学校の先生方はダブルクリックが苦手なので,ショートカットの使い方は,あえて積極的にはお知らせしませんでした。)

 しかし,先生方の練習のお手伝いをしていると,スタートメニューからいくつもの階層をたどって目的のプログラムを起動させるよりも,ショートカットをダブルクリックする方が分かりやすいという方も多いようなので,ショートカットを使用する場合の方法もマニュアルに記載することにしました。

 また,私の学校のシステムでは,教師用パソコンを立ち上げると,スタートアップに登録されていた業者特製メニューが立ち上がるようになっているのですが,その場合,前に使用した学級の環境をそのまま引き継いでしまいます。ですから,業者特製メニューをいったん終了させ,学級の登録を変更してから,再び業者特製メニューを立ち上げていたのですが,これも考えてみれば大変面倒ですし二度手間です。

 そこで,スタートアップから業者特製メニューをはずし,かわりに使用する学級を変更するプログラムを登録することにしました。

 これらの簡略化で13ステップだった手順が7つに減りました。

 考えてみれば,異動される先生への配慮して他の学校に歩調を合わせることよりも,自分の学校の先生方に少しでも快適に使用していただくことの方がはるかに大切でした。



 担当者の転勤(6月3日)
 勤務終了後,K小学校のM先生のお手伝いに出かけました。表計算ソフトを使っての研究レポート作成のお手伝いです。

 表計算とはいっても,数十項目のデータを集計して,いくつかのグラフを作成するだけですので,私でもお手伝いできます。M先生のお手伝いは,これまでも何度かやっているので,K小学校のコンピュータ室にもずいぶん慣れてきました。

 コンピュータ室の機器やソフトは,授業以外の目的では絶対に使用してはならないと制限されている地区もありますが,私が勤務する地区では,そのようなきまりはないようなので,こうして授業以外の教育活動にも使用しています。

 ところで,この小学校では,コンピュータ担当教員だったT先生が,4月から他の学校に転勤してしまったので,ずいぶん困っているようです。

 私の学校でもそうですが,業者さんとのやりとりやコンピュータ室の環境整備は,ほとんどすべてコンピュータ担当であるTさんがやっていました。それに,サーバーを含むいくつかの機器やソフトの操作方法は,コンピュータ担当教員だけしか研修を受けていません。

 つまり,コンピュータ室には,コンピュータ担当しか設定方法や扱い方が分からない機器やソフトが数多くあるのです。

 ですから,その教員がいなくなってしまうと,当然色々な面で不都合が生じるわけで,場合によっては,単純ミスとか単なる勘違いとか,自力で簡単に解決できるようなトラブルでさえも,授業あるいはコンピュータ室の運営がストップしてしまうような困った事態を引き起こしかねません。

 こういう問題が起こるのは,やはりコンピュータをある程度扱える教員(もちろんユーザーの立場としてですよ)の絶対数が少ないからです。それにある程度扱えるといっても,私などは,自分が困らない程度に機器やソフトの操作ができる程度の,一般ユーザーのレベルです。

 それでも私の学校の場合だと,コントロールパネルを開いて各種設定を行ったり,エクスプローラを使ってファイル操作を行う程度のごく初歩的なWINDOWSの操作ができるのは,私以外では,パソコン歴2年のH先生しかいないのです。

 一朝一夕には解決できないこととはいえ,やはり早急に何らかの対策を講じて欲しいものです。



 トラブル予防(6月5日)
 授業がないときのコンピュータ室は私の書斎です。(内緒!)

 冷暖房完備の静かなこの部屋で仕事をすると,雑然として騒々しい職員室でやるときの何倍も仕事がはかどります。

 今日も空き時間にコンピュータ室で仕事をしていたら,K先生のクラスがやってきました。算数のCAIソフトで授業の復習を行うとのことです。

 そこで,ソフトを使用する際の注意事項をK先生に説明しながら,子どもたちの様子を見ていたのですが,びっくりしたのは,間違えて違うソフトを起動してしまった際に,いきなり電源を切ってしまった子どもがいたことです。

 「起動中はいきなり電源を切ってはいけない」という,こんな基本的なルールが浸透していなかったのはショックでした。

 思わず叱ってしまいました。

 でも考えてみれば,「途中で電源を切ってはいけない」という指導は,トラブルがあったクラスでしか行われていないのかも知れません。これまで一度もそういう経験がない子どもが,何気なく電源を切ってしまったとしても責められません。

 トラブルが起こった後に指導するのではなく,トラブル予防のための指導も,もう少し丁寧にやっていく必要があるようです。


 それから今日は,もっと大きなできごとがありました。

 授業後に電気設備点検のための停電があったのです。職員室の連絡黒板に記入されていたのですが,うっかり見落としていました。

 停電になってしばらくしてから,コンピュータ室のことをふと思い出し,駆けつけたのですが,運悪く,サーバーも教師用パソコンも電源スイッチが入ったままでした。

 コンピュータ室の戸締まりや,サーバーと教師用パソコンの終了操作は,その日の最後に授業を行ったクラスの担任が行うことになっているのですが,授業後に会議などがあってあわただしい時は,授業終了直後に行わずに,夕方になってから行う場合もあります。今日もそのつもりだったようです。

 停電が終わったあと,サーバーと教師用パソコンの起動チェックを行いました。

 正常に起動したようです。一安心です。



 かねてからの疑問なのですが,ハードディスクにアクセス中でなければ壊れることはないのでしょうか。あるいは,ソフトもハードも何も立ち上げずに”お休み状態”のときであれば大丈夫なのでしょうか。

追記:
遠藤さん,コンピュータの電源切断に件で,プロクラ日記(6/6)にて,図解入りで丁寧に解説していただきありがとうございます。



 パソコンではできないこと(6月6日)
 ふと気がついてみれば,パソコンで音楽の授業をやろう企てた「DTM大作戦」は,あれから全く進行しておりません。

 実際にやってみてわかったのですが,パソコンで音楽の授業をやることって,とっても面倒です。

 ノートパソコンを音楽室に持っていき,音源カードとスピーカとマウスと電源アダプターを接続し,コンセントにプラグを差し,電源を入れ,WINDODWSを立ち上げ,音楽ソフトを起動させる事って,とっても面倒です。

 それに,右手にマウスを持ち,左手に教科書を持ち,ノートパソコンのディスプレイとにらめっこしながら音楽の授業をやるなんて,何か変です。ちょっと違うなあ,という感じです。

 音楽ソフトのちっちゃなボタンに神経を集中しすぎて子どもたちの様子を見る余裕もありません。

 パソコンを使えば,きっと何か素晴らしいことができるという思いは,単なる幻想でした。

 考えてみれば,私は,音楽の授業の進め方がよく分かっていませんし,音楽に関する基礎知識も不足していました。そういう基本的なことを全く勉強せずに,パソコンで何とかしようとしたのは間違いでした。

 そこで,恥を忍んで,知り合いのK先生に,音楽の授業のイロハを教えていただくようお願いすることを決心しました。

 気まぐれな自分の気持ちが変わらないうちに,事を進めておこうと思い,早速K先生が勤務するS小学校に電話をかけました。

 ・・・。

 K先生は出張のため不在でした。



 コンピュータの電源切断の件で,詳しく教えていただき本当にありがとうございました。

 調子に乗って(調子に乗りすぎ!)またまた質問なのですが,HDが衝撃に弱いということは分かったのですが,ノートパソコンのHDが壊れないのは,どうしてですか?私は,ノートパソコンをいつも持ち歩いていますし,起動中に持ち運ぶことさえあるのですが,ちっとも壊れません。それにリブレットを膝の上で操作している人を見かけたことがあります。





 使い方(6月7日)
 たまごっちブームに象徴されるように,育成(飼育)シミュレーションソフトは子どもたちに大変人気のあるジャンルの一つです。

 教育ソフトにおいても,そういうシミュレーションの要素を取り入れたプログラムが次々とリリースされているようです。

 しかし,以前の日誌(3/30)でも述べましたが,体験的な学習を重視する小学校教育においては,お手軽に仮想体験ができるシミュレーションソフトは,使い方を間違えると,本物に触れさせる機会を子どもたちから奪い去り,教師の手抜きを助長するだけの好ましくない代物になってしまうと思います。

 忙しく,しかも知識偏重のこのご時世においては,短時間に効率よく知識を身につけさせる上では大変便利だと思いますが,画面上でいくらきれいに花を咲かせることができても,それはやっぱりただのデジタルデータなのですから,触ることも香りを楽しむこともできません。

 ですが,仮想体験ができるということは,使い方しだいでは大変便利であることは間違いないはず。そこで,シミュレーションソフトの使い方を次の3パターンに分け,それぞれの長所を考えてみました。

・実体験の前に行う
 どんな条件を整えなければならないかを予想し,試行錯誤を繰り返しながら行うので,仮想体験を通して自然に身につけたノウハウを実際の体験に役立てることができます。

・実体験のかわりに行う
 1日の星の動きの観察など,小学生にとって実体験が困難な分野ではずいぶん役立ちそうな気がします。(しかし実際に夜空を眺めてみると,シミュレーションソフトのように簡単に星座を見つけることはできませんから,そういう経験はやはり味わわせておく必要があります。)

・実体験の後に行う
 
実体験を通して学んだ知識を,もう一度体験を繰り返すような感覚で復習することができます。

 今日は,来週から始まる理科の「メダカの飼育」に先駆けて,スーパーCAIの「めだかの育ち方」というシミュレーションプログラムを行わせてみました。

 市販の「アクアゾーン」によく似たプログラムで,水槽の設置場所,餌の与え方,水温などの条件を設定し,メダカを飼育するプログラムです。プログラム上の日数で数十日飼育した後,メダカの数が何匹増えたかが表示され,ゲームが終了します。途中でメダカが全滅したらゲームオーバーとなります。

 ゲーム感覚で学習できるので,子どもたちはとても楽しそうに取り組みました。

 ですが,シミュレーションとはいえ,メダカを飼育するのはなかなか難しいようで,二人一組の計18組が挑戦したのですが,水槽に水道水をそのまま入れてしまったり,エアーポンプをセットし忘れたり,餌を間違えたりして,次々に全滅していきます。また,途中でネコに食べられてしまったり,誰かがいたずらで放り込んだザリガニに食べられてしまったりと思わぬハプニングも起こります。

 結局,無事最後まで育てることができたのは,18組中わずか2組でした。もっとも成績が良かったのは20匹のメダカを40匹に増やした子どもたちでした。

 それにしてもこのソフトおもしろいです。本物のメダカを育てるより楽しいかも。私も熱中してしまいました。


 連日の質問に対して,大変親切にご返答をいただき,本当にうれしいです。ありがとうございました。
 ノートパソコンは,衝撃が加わりやすいことを想定して頑丈に作られているわけですね。

 遠藤さん,コンピュータの電源切断に件で,プロクラ日記にて,図解入りで丁寧に解説していただきありがとうございます。





 管理者不在(6月8日)
 今日もM先生のお手伝いのため,K小学校に出かけました。

 この学校は,昨年度までコンピュータ担当だったT先生が他の学校に転勤してしまってずいぶん困っているとのことですが,実際かなり深刻なようです。

 コンピュータ室に備え付きの「トラブルノート」を見ると一目瞭然です。

 「トラブルノート」というのは,前任者のT先生が用意したもので,授業中に起こったトラブルを各先生がそのノートに記しておき,後でT先生が返答するようになっているものです。

 ノートをぱらぱらとめくってみると,3月までは,「ソフトが起動しない」「印刷できない」「メニュー画面が出てこない」など,何人もの先生によって多くの書き込みがされています。そして,その一つ一つに対して,T先生からの返答が書かれています。T先生が適切な対応をし,コンピュータ室がスムーズに運営されていた様子がよく分かります。

 ところが4月以降は書き込みがほとんどないのです。というか,よく見ると書き込みをしているのはたった一人だけです。そして,それに対するD先生(新担当)の返答も実に心もとない様子です。

 どうやら,T先生がいなくなってから,コンピュータ室はあまり使用されていないようです。

 コンピュータ室での作業を終え,部屋を出ようとしたとき,サーバーを落としていないことに気づき,M先生に尋ねました。

fuku「サーバーの電源は切らないのですか。」
M 「切らないよー。」
fuku「休日でも切らないのですか。うちは毎日切っていますよ。」
M 「T先生がいなくなってから一度も切ったことないよ。」
fuku「えっ!!!」
M 「もう2ヶ月以上ずっとつけっぱなし。」
fuku「ずっと?」
M 「だって,誰も切り方わからんもん。もちろん入れ方も。」
fuku「・・・」
M 「だからうっかり切ろうものなら,もう二度と授業ができなくなってしまう。」
fuku「ははは」

 もし停電になったらどうするのだろう。


 (もちろん今日の日誌もフィクションです。念のため。)




 グラフ作成(6月9日)
 私の学校のコンピュータ教育の目標の一つに,「児童の自己表現の手段としてコンピュータを効果的に活用させる。」という目標があります。

 この目標は,コンピュータを学ばせるのでなく,コンピュータで学ばせるという立場,すなわちコンピュータを,自分の考えを追求したり表現したりするための道具として活用していこうという考え方に立つものです。

 自己表現といっても,その手段は,文章,絵,写真,音声,音楽など様々あるのですが,私が,クラスの子どもたち(5年生)に身につけさせたいと考えているのは,「絵やグラフを使ったレポート作成ができる程度の技能」です。

 現在,私のクラスの子どもたちは,お絵かきソフトはだいたい扱えますし,日本語入力もある程度できるようになってきました。

 そこで今日は,表計算ソフトを使ってのグラフ作成に挑戦させました。

 使用したソフトは,スズキ教育ソフト「ハイパーキューブ」の中にある表計算機能です。「ハイパーキューブ」は,ワープロ・図形作成・表計算・データベースなどの機能を備えた子供向け多機能(統合型)ソフトで,それぞれの間でのデータ連携が容易にできるところが最大の長所だと思います。

 さて,授業の様子ですが,スプレッドシートは子どもたちにとって初めての経験なので,初めに私が実際にグラフを作成する様子を見せながら手順を教えたのですが(注),いざ子どもたちがやってみると,思ったより難しかったようで,ずいぶんとまどいが見られました。

 特に目立ったのが,文字と数値の入力作業でのミスです。文字の場合は「全角」,数値の場合は「半角」で入力しなければならないので,その切り替え操作で多くの子どもたちが混乱したようです。それから,グラフにする部分をドラッグして範囲指定する操作でも,操作ミスが多く見られました。

 この練習で使用したデータは,先日の理科の学習で調べた,気温と太陽高度の一日の変化の様子です。折れ線グラフだけでなく,円グラフ,棒グラフなども作らせ,どのグラフが最も適切かを考えさせながら行わせました。

 子どもたちは,数値を入力するだけで自動的にグラフが作成できることに驚き,さらに数値を修正すればグラフも自動的に修正されることに,コンピュータの便利さを強く実感したようです。

 これで,お絵かき,日本語入力(文字修飾含む),グラフ作成と当初予定していた内容を一通り学習しました。

 今後は,これらの技能を生かした学習活動を考えていきたいと思います。


注)教育用ネットワークシステムPC-SEMIを使えば,教師用パソコンの画面をスクリーンに拡大表示することができます。


 コンピュータ室運営日誌は,日記猿人に登録させていただいているおかげで,教員以外の方からもご意見を伺う機会が最近多くなりました。
 教員の方からのご意見は,どちらかというと私に対して共感的なものが多いです。
 教員以外の方からのご意見の中には,手厳しいものもずいぶんありますが,私はこのことを大変ありがたく思っています。




 パソコン利用教育研究会(6月11日)
  パソコン利用教育研究会が開かれました。

 今日の研究会ではS小学校に勤務するT先生の実践例の紹介が行われました。子どもが作成した「ミニ新聞」の紹介です。

 似たようなことは私も行っていますが,T先生の実践でおもしろかったのは,ワープロで作成した新聞の中に,作成者の上半身の映像と音声(ビデオキャプチャーボードで取り込んだもの)を組み込んでいたことです。サイズは小さいけれど,テレビのアナウンサーが話しているような感じでした。

 私は,クラスの中で発表し合う作品の中に,自分の顔や声を組み込むことは,全く意味がないと思っていましたが,全く関係ない第三者の立場で見ると,ニュースを作成した本人が私の目の前でしゃべっているように感じられ,親しみがあってなかなか良いものだと思いました。

 それから,T先生はネットワーク(LAN)の活用も積極的に行っていて,メール交換やMS「Net Meeting」を使ったインターネット電話やホワイトボードも行っているそうです。

 メール交換もインターネット電話も,コンピュータ室内で行うことにそれほど意味があるとは思えませんが,お遊びとしては楽しいです。すでに私の学校のサーバーにもIPアドレスなどが割り当てられているそうなので,特別な設定をしなくてもすぐにできそうです。ぜひ一度やってみたいと思います。

 それにしても,「Net Meeting」(IEに付属している)がタダというのがありがたいです。MSIEは,インターネット上ではこわくて使用できませんが,外部に接続していないLANでの活用ですから問題ありませんよね。




 html資料集の構想(6月12日)
 午後から郷土資料編集委員会(郷土学習のための教科書を編集する組織)に出かけました。

 前回の会合で,私とみにてち氏とN先生の3人が,html形式の郷土資料集を作成する担当に決まったので,今日は,これから作成するhtml資料集の全体像を話し合いました。

 当初の計画では,紙面の都合等で教科書(本)には収録できなかった資料を,html資料集に掲載する予定だったのですが,将来的には,教科書がなくても郷土学習ができるようなものにしていきたいとの考えから,教科書に掲載した資料も,html資料集に掲載していく方針に決めました。

 作業は大変ですが,教科書とhtml資料集が,それぞれ全く別の資料を取り扱い,両者を併用しながら学習するかたちよりも,html資料集に教科書の内容を網羅して,html資料集だけでも調べ学習ができるかたちにしておいた方が子どもたちには便利なような気がします。

 いつでもどこでも気軽に読める”郷土資料教科書”と,週一時間程度しか利用できないけれど,多くのデータが収録されている”html郷土資料集”の,両者の特長を生かした使い方ができると良いです。


 6月21日の授業参観 について,
 やはりコンピュータの授業を行うことにしました。ワープロとお絵かきソフトを使って「ミニ新聞」を作成し,その発表会を行います。昨日のパソコン利用教育研究会でのT先生の実践のパクリです。

 新聞の大きさは,記事全体を一目で見渡せるよう,ディスプレイ一画面分ぐらいの大きさとします。内容は,新聞・テレビのニュースや,家や学校でのできごとの中から自分が印象に残っていることとします。

 教科の授業にはなりませんが,保護者の方にコンピュータ室内の様子を見ていただいたり,コンピュータを使って作成した子どもの作品を見ていただいたりする機会になればと思います。


 新製品のトラブル(6月13日)
 今年2月末に発売されたベ××セの学習指導用ソフト「マ××××ク」(今日から伏せ字扱い!)で,またまたトラブルが発生してしまいました。

 3年生のR先生のクラスで算数のプログラムを使用中に,3台のパソコンがフリーズしてしまったのです。

 20台のうちの3台ですから,かなり発生率が高いと思います。プログラムのバグではないでしょうか。

 つい先日,バージョンアップ版(バグ修正版)をインストールしていただいたばかりだというのに,いったいどうなっているのでしょうか。早速来週初めにでも業者さんに連絡するつもりです。

 今回のトラブルは,幸いにも”CTRL+ALT+DEL”で,プログラムを強制終了させることができたので,その手順を3年生の先生方に知らせておきました。


 午後から,隣のM中学校のコンピュータ担当の先生が来校しました。6月19日に私の学校でコンピュータ研修会を開く予定になっているので,その下見をしたいとのことでした。

 M中学校には,現在PC9801VM2(8年前の機種でHDなし)が導入されているのですが,今秋,新機種が導入されるので,WINDOWS95に慣れることを目的とした研修会を開くそうです。

 予定している研修内容は,マウスの操作,ソフトの起動と終了,ウィンドウのサイズ変更や移動等の基本操作の練習です。

 研修時間は70分程度なので,ほんの少しパソコンに触れる程度の事しかできないですが,日頃WINDOWS95を使用している教員はまだそれほど多くないので,たったこれだけの研修でもそれなりに意味はあると思います。(ちなみに,昨秋私たちの学校にコンピュータが導入されたとき,WINDOWS95を操作したことがある教員はわずか3人でした。)

 ところで,6月29日に予定されている私たちの研修会については,いまだ研修内容が決まりません。

 少々焦り気味です。




 サーバーの操作(6月14日)
 コンピュータ室内でのメール交換やインターネット電話,ホワイトボード機能などを使えるようにするため,ネットワーク関連の設定作業を行いました。

 最初はメール管理に挑戦しました。

 どうすればよいか見当がつかなかったので,とりあえずWIN95標準のメールソフト「Microsoft Exchange」を起動してみました。

 まず初めに各種設定を行うためのセットアッププログラムが立ち上がりました。いくつかのステップは順調に進みましたが,ネットワーク構成ファイルの選択画面が表示されたところで挫折です。何を選択すればよいかさっぱり分かりません。

 仕方がないので,マニュアルを読んだり,試行錯誤を繰り返したりしているうちに,どうやら,サーバーに「ワークグループポストオフィス」なるものを作成し,ユーザー名を登録した後,クライアント側でそれらを利用するように設定してやればよいことが判明しました。

 数台のパソコンで試してみたところ,メールの送受信が行えるようになったので,残りのパソコンにも同じように設定し,メール管理の作業は無事終了しました。

 プロバイダーの管理者の方もこのような操作を行っているわけですね。メール管理の仕組みが何となく分かりました。


 次は,MS「NetMeeting」の設定作業に挑戦です。このソフトは,MS「インターネットエクスプローラVer3.02(IE)」に付属しているもので,インターネット電話やホワイトボードの機能があります。コンピュータ室のIEはまだVer2.0だったので,IEのバージョンアップも併せて行うことにしました。

 インストール作業を終え,「NetMeeting」のセットアッププログラムを起動したところ,いきなりモデムの選択画面が表示されたので困ってしまいました。私の学校のコンピュータはモデム経由では接続されていないはずです。モデムではなくLANボードです。

 とりあえず28800bpsモデムを選択してセットアップを続行しましたが,うまくいきませんでした。やはりモデムのせいなのか,他に原因があるのかどうかも分かりません。

 お手上げです。いったいどうすればよいのでしょうか。


 実際にやってみて分かったのですが,サーバーの操作はとても難しいです。

 これまでは,サーバーの操作といっても,アプリケーションのインストールとか,ファイル操作やアクセス権の設定ぐらいしかやったことがなかったし,デスクトップのデザインやアイコンがWINDOWS3.1とよく似ているので,それほど難しそうな気はしませんでした。

 ですが,今日ネットワーク関係のプログラムをいくつか起動してみてつくづく思いました。

 何がなんだかさっぱり分かりません。




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