ストーリー・感想 45話〜47話

   


ファイバード45話

海底基地浮上
脚本:平野靖士・富岡淳広 作監:直井正博 演出:大庭秀昭
●ストーリー

TVの恋愛劇を見て男女の愛について興味を持った火鳥、美子はお互いのことを知りたいと思い、いつまでも一緒にいたい と思うことが男女の愛だと説明したが、故郷では生まれたときから皆が皆を愛しているため火鳥にはいまいち理解できない。  一方、街へ買い物に出掛けた美子と、天野博士そして二人を尾行していたモモ子はゾルに誘拐されてしまう。それを偶然目撃 した佐津田刑事の知らせで宇宙警備隊は出動した。海底基地に連れてこられた3人はそこでジャンゴから驚くべき話を聞かさ れる。北極星と太陽とサタンギア星が正三角形を成すとき、その地点にデビルの塔を建設すれば、マイナスエネルギーが集まり 暗黒宇宙が創世されドライアスが神として君臨するのだという。  そんな中で、美子は火鳥の吹くオカリナのメロディがドライアスに威力を持つことに気付く。  海底基地へとやってきた火鳥達、宇宙警備隊は待ち構えていたドライアスと戦闘となり、火鳥は人質となった天野博士達を救出 するため佐津田刑事、ケンタとともに基地内へ潜入する。戦いはし烈を極め、S・ガーディオンもサンダーバロンも傷つき、  火鳥も天野博士達を救い出したものの傷を負ってしまう。  そして遂に海底基地は浮上を始めた。決戦の火蓋が今切って落とされたのだ!

 
 最終決戦にかけての導入というわけで、盛だくさんでたたみかけるような展開でした。細かいところにもいろいろ気を使ってありましたし。
 まずはドライアスが先手を打ち、後手に回ってしまった宇宙警備隊の敗北という結果になってしまいましたが・・・
 火鳥にーちゃんのアクションもキレが良くて、さすが大張さんがアニメーターチーフされているだけのことはあります。 (大張さんてメカアクションだけじゃないですよね? メカの時は割と判るんだけどそれ以外はいまいち良く判らないです。 まあ単なる勉強不足なだけですが そういやオーガンもまだ見てないし)
 男女の愛について訊ねる火鳥にーちゃん、誰か一人に向けられる愛情というものはなかなか理解しがたい観念のようですね。 火鳥にーちゃんの愛はそれを超越してしまっていますから。火鳥にーちゃんにとって愛するということは当り前のことなんですよね
 「違います! 愛があるなら他の人間も助けなければなりません。君でなければそんなことしなかったなんて違います。」
 火鳥にーちゃんには珍しく反論しますが、確かに正論ではありますねぇ。  でも 難しい問題だ。
 ああ、やっぱり「ぼのぼの」のあの一節を思い浮かべてしまうなぁ。
  知りたいの?
  知りたいの?
  じゃあ スキなのかな・・・・
 という(^^;)
 
 髪を下ろした美子先生、なかなかかわいいですね。でも服がえらく地味だなぁ  火鳥にーちゃんに
 「じゃあ先生は俺を愛したんですね」
 面と向かってそんな恥ずかしいこというんじゃなーい(笑)  でも誰かを好きだということは恥ずかしい事じゃないわよね。
 
 G・スターも遂に佐津田刑事に正体を明かします。G・スターに並走するG・レスキュー、G・ファイヤー、そして上空には G・ウィング いやーとってもかっこ良かったです
 で、遂にモモ子にも火鳥にーちゃんの正体がバレてしまいます。バラしたのは美子先生ですが。  火鳥ってメガネのダサイ助手でしょというモモ子に、  「あれは仮の姿よ」 いえいえあれも火鳥にーちゃんの本来の姿だと思いますが・・・
 「彼には人間として教わることが多いわ。すべてのものを愛する心を持ってるんですもの」  まったく同感です。
 モモ子ちゃんの反応もらしくていいなぁ ほんとに自分に正直なんだから(^^)
 ケンタをさりげなく庇う佐津田刑事、描写が細かくていいなぁ。そしてモモ子を庇って怪我をしてしまいますが、おやおや、 若しかしてこの二人いい仲になっちゃうのかな(^^)
 ドライアスは圧倒的な強さで宇宙警備隊に対峙します。ファイヤージェットをハエ呼ばわりしないでよぉ。  
 フルオートで戦うファイヤージェットがけなげでした。  火鳥にーちゃんマルチタスクでコントロールしてんだろか?
 シュラを逆落としにするシーン、思わず飯綱おとし(ちょっと違うけど)だぁと思ったのは私だけかな(^^;)
 傷つき、動けなくなって壁にもたれかかる火鳥にーちゃん、そこへ助けにきた美子を驚いたように見詰める火鳥にーちゃんの 表情がようござんした  
 初めて見る火鳥の傷ついた姿に不安ともなんともいえない複雑な表情をする美子先生もね。きっと頭の中では愛について火鳥 にーちゃんと話したセリフがリフレインしてたと思うぞ。誰かを助けたいとか、力になりたいとか思うのも愛だよね。
 いくら傷ついてもそこはアンドロイド、修理すればすぐ元通りになるんだろうけど  血まみれの姿はなんかドキドキしますね〜 (あぁ、ミーハー(^^;))


ファイバード46話

出現!デビルの塔
脚本:平野靖士 作監:山本佐和子 演出:越智一仁
●ストーリー

遂に浮上した海底基地はギアナ高地へと着陸した。  ドライアスとの戦いで傷ついたガードチーム、バロンチーム、ファイヤージェットを 修理する天野博士達、火鳥のオカリナの メロディを解析し、対ドライアスに役立てようとする美子先生、その間にもデビルの塔の建設はちゃくちゃくと進み、出撃する ことのできない宇宙警備隊はあせりをつのらせていく。  ドライアスはデビルの塔建設の強制労働のために奴隷狩りを始め、人間達の苦しみを糧にしていく。そのなかにはチチクや チチクのばあさん、一平や五郎の姿もあった。  宇宙警備隊のなかで動けるのは火鳥だけという状況のなかで、モモ子、佐津田が協力を申し出る。  人質だけでも助けだそうと火鳥、佐津田刑事、ケンタはギアナ高地へと乗り込んでいく。   一方、国枝先生もオカリナのメロディの秘密に気付き、対ドライアスの手懸かりを得る。人質の救出もドライアスの妨害に より失敗するかと思われたとき、修理なったスーパーガーディオン、サンダーバロン、ファイヤーシャトルが駆けつけた。

 

 テンション上がってきたなぁ。
 自分の無力さに唇をかむ火鳥にーちゃん、何とか他のメンバーを抑えてるけど一番口惜しい思いをしてるのは火鳥にーちゃん だよね。
 なんかアクションしてても追い詰められてるというのがひしひしと伝わってきました。
 意外に熱血漢のエースバロン、そうか彼ってそういう性格だったのか。アメリカ征服編でもそうだったわね。ドライアス自身が絡むと熱くなってしまうんですね。
 まだ詳しいことは良く知らないケンタのママ、
 「地球が危ないんだよ!」
 「危ないのはあんたの成績でしょ!」
 それにしても佐津田さんはかっこいいなぁ。  「公務員としてのケジメ」かぁ・・・ ああ、耳が痛い(^_^;)(私はスチャラカ公務員)  
 モモちゃんもいつものミーハーぶりはどこへやら、憧れの王子様と一緒にいるのに一生懸命修理の手伝いをやってます。
 それでも、火鳥にーちゃんに  「ねえ アンタどーしていつもそんなにダサイの? せめてメガネとればいいのに」  なんてちゃっかり言ってくれてますが(^_^)
 やっぱり火鳥にーちゃんには「かっこいい」とか「ダサイ」とかの観念はないようですね。
 相変わらずメカ音痴な佐津田刑事、きっとファミコンとか、ビデオの予約とか出来ないタイプね。23話の時の設定をちゃんと生かしててよかったです。
 チチクも一平と五郎もね。こういうところに気を使ってくれると見てるほうはとっても嬉しいもんです。
 互いに庇い会う人間達の姿を見て、あまりの己の無力さを感じている火鳥にーちゃんそして佐津田刑事の行動にもなんの助力もして上げ
られないことに対する口惜しさや怒りもよく伝わってきました。
 「俺は残ってここで逃げられなかった人達の面倒をみる。」  いや〜 男ですねえ 佐津田刑事。無茶苦茶かっこいいぞ。
 お互いの使命というのをしっかり認識し、火鳥にーちゃんに激を飛ばします。
 今はそれぞれが出来ることを精一杯やるときだと。
 
 しかしドライアスもなかなかエグイ手段に出ましたね。「人質を抹殺してやる」ですからねぇ。これだけシリアスな展開になってしまうとこの状況設定は仕方ないか。
 しかしメカ戦に関しては絵がちょっと・・・という気もしないではないですが。  キャラのほうはいいんですけどね。
 しかし、カタルシスビーム砲のデザインはもちっと何とかならんのだろーか。  でもあれは一応試作品みたいだったし、本物はもっとかっこいいのかな。
 あ、それからファイヤーシャトルのキャパシティのことは、NASAのスペースシャトルが全長37メートルで キャパがあれだけなのになどと突っ込まないように(笑)(確かファイヤーシャトルって全長28メートルだったよね)  ペイロードに詰め込めば結構はいるんじゃない?(笑)
 次回予告もなかなかおいしい。ケンタとハルカを抱き寄せてる火鳥にーちゃんに思わず・・・。


ファイバード47話

決戦!ギアナ高地
脚本:平野靖士 作監:柳沢哲也 絵コンテ:日高政光
演出:西山明樹彦
●ストーリー

 人質を全員助け出すことが出来ず、空しく帰還したファイヤーシャトル、だが 天野平和科学研究所が宇宙警備隊の基地だと 知った人々は続々と手助けのために集まってきた。天野博士はヒルマン教授と共にカタルシスビーム砲のパワーアップにとりかかり、 美子先生や、ハルカ、モモ子は怪我人の治療や世話をやっている。  その間にもデビルの塔は完成に近付き、全宇宙からマイナスエネルギーが集まりだした。これ以上手をこまねいていられないと、 S・ガーディオン、サンダーバロンは火鳥の制止も聞かず、デビルの塔へと突入する。  だがマイナスエネルギーを吸収してさらに強大になったドライアスの前に成す術もなく捕らえられてしまう。  そして火鳥はたった一人で出撃する・・・ 運命が変わらないうちに・・・

 

 ううう、平野さんにお話を伺ったとき、この話は泣けるっておっしゃってらしたけど、まったくそのとおりでした。(T_T)ウルウル
 えーん、胸が詰まって感想なんか書けないよぉ(;_;)
 エネルギー生命体の謎が解かれ、ヒルマン教授の発明がこんな所でも役に立つなんて今まで使われてきた設定がうまく生かされてますね。
 最終回になるといきなり出てくる設定(^_^;)なんていうのがないのがいいです。デビルの塔に関するサタンギア星うんぬん・・・はちょっと苦しい気もするが そうか、だからドライアスは地球にやってきたのか!
 堂々と天野平和科学研究所の前に着陸してしまうファイヤーシャトル、あれ、でもいつもはどうやって帰還してるんだろう?
 天野博士、こーなったら秘密にこだわってる場合じゃありません、税務署だってこんな時に「脱税だ」なんていって差押えにきませんてば(笑) 多分・・・
 でもことごとく部下に命令違反されてしまうなんて、隊長の威厳が・・・(笑)  S・ガーディオンやサンダーバロンを抑えきれないところがまだまだ未熟なのね。
 勝てない戦いを見ていることが出来ずに、司令室を離れてしまう火鳥にーちゃん、ちょっと無責任(^_^;)という気もしないでは 無いけど、きっと辛かったんだよね。
 まあ、視認しなくても状況はわかるんですね 彼には。  それにしてもドライアスのあの変貌は・・・いったいどうしたというのでしょう。
 思わず飛び出していくS・ガーディオンもサンダーバロンもセリフの中にそれぞれの性格が現われてましたね。  とにかく、ドライアスの横暴を許せず、そして満ちていくマイナスエネルギーにあせり、遮二無二突っ込んでいくS・ガーディオン、 思いは同じながら、恐らく勝てはしないと判断しつつ、火鳥や博士達に時間を与える為に戦いを挑むサンダーバロン、  火鳥にも、博士にも彼らの気持ちや行動の必要性は痛いほどわかっているのです。  だけど隊長として「死ににいけ」というのも同然な命令は下すことができないし、天野博士だって、なんか見捨てたようなセリフを吐きますが、彼らがそうやって作ってくれた時間を無駄にすることは出来なかったのですね。
 
 チチクとケンタっていいコンビですね。
 
 心から祈ること、信じること、願うことは「力」になると思うのです。  ばっちゃんはそれを知っているんですね。あの笑顔の中にそれを感じました。
 皆が寝静まった不安な夜、ケンタとハルカを見詰める優しくも哀しい火鳥にーちゃんの表情がいいですね。
 悪夢にうなされるケンタとハルカの頬に優しく手をあてて、安らぎを与えてあげる火鳥にーちゃん、そのあと二人を優しく抱き寄せて、 無言のまま別れを告げます。
 いま残された希望は自分と、いまだ未完成のカタルシスビーム砲しかないのです。  稲妻に照らされた火鳥にーちゃんの決意の表情がそれを物語っています。
 生命の歌を聞くことのできる火鳥にーちゃんてうらやましいな。  でも聞こえてくる声が、悲しみや苦しみの声だったら辛いよね。
 時間はもう無い!! カタルシスビーム砲の完成まで待ってはいられない!  この宇宙の全ての生命の輝きを守り、救うために火鳥にーちゃんは出撃します。
 明りをつけた格納庫で自分の分身であるファイヤージェットを見つめて静かに微笑む火鳥にーちゃんの胸に去来したものはなんだったのでしょう。
 これまでの戦いのこと・・・?  そしてこれからの戦いのことを思い、表情が厳しくなります。
 おそらく勝てない相手となっているドライアス、だけど行かなくてはならない、この宇宙を悲しみの声で満たさないためにも・・・
 ドラクエのアバン先生も「勝てない相手だからこそ、命を賭ける必要があるのです。」っていっていたっけ。
 うーーん 浪花節だなぁ  「遠い故郷」に合わせて出撃していくシーンは 泣けますね。  追っかけるケンタに対して、笑って指を立てるシーンも・・・
 うーん、火鳥にーちゃんの一挙一動に涙してしまいましたね(;_;)。
 
 こうやってセリフとかキャラクターの表情とかからそのキャラクターの気持ちを推察していくのって結構楽しいんですよ。 そういうことが制作側の予期しない反響として現われてくるんじゃないかな(もちろん中には狙ってるのもあるだろうけど)  これは視聴者各人の想像力の賜物ですからね(^^)


ファイバード48話

さらば 宇宙警備隊
脚本:平野靖士 作監:キャラ:植田均
   メカ:大張正己
絵コンテ:日高政光
  演出:日高政光
●ストーリー

カタルシスビーム砲の完成を待たずに火鳥はただ一人ギアナ高地へと向かった。  一気にグレートファイバードとなった火鳥はドライアスのいる暗黒エネルギーフィールド内へ突入を試みるが、プラスエネルギーと 相反するフィールド内には入れない。そこに現われたゾルとシュラの乗るメカ獣をやっつけたG・ファイバードであったが、 爆発するはずのメカ獣はドライアスからの暗黒エネルギーを浴びて融合しさらに強力になって蘇った! 暗黒エネルギーフィールドに 叩きつけられ危機一発の所にやっと完成した新カタルシスビーム砲が到着し、カタルシスビームがG・ファイバードに新たな力を与え、 暗黒エネルギーフィールドに穴を開けた。再生したメカ獣を破壊したG・ファイバードはそこから突入しS・ガーディオンとサンダー  バロンを救いだした。  そしてその前に立ちふさがるオーガニックドライアス!!  今、命を賭けた最後の決戦が始まろうとしていた・・・・

 

 ついに終わってしまいましたね。  見所ばっかりで最初から最後までテンション上がりっぱなしでした。
 暗黒エネルギーで若返るDr.ジャンゴ でも髪の毛フサフサしてるDr.ジャンゴってなんか変(^_^;)
 天野平和科学研究所に詰め掛けるマスコミ陣、何故いままで秘密にしていたのかと突っ込まれ、やましいこと(^_^;)のある博士はすっかりアタフタしてしまいます。
 緊迫した状況のなかでこういうシーンがあると見てる方もホッとしますね。  しかしマスコミも暇な連中が多いなぁ(笑) そういう場合じゃなかろうに。
 たった一人で孤独な戦いを強いられるG・ファイバード、シュラとゾルの乗るメカ獣の一斉射撃を浴びてそのボディーが傷ついていく・・・
 だが彼の怒りはそんな事をものともしない! 正義の怒りの一撃がメカ獣に炸裂し爆発・・するはずであったがドライアスの暗黒エネルギーを浴びさらに強力に二体は融合再生してしまった!  もうドキドキハラハラのロボット戦です。演出も作画のほうも冴えてます。
 完成したカタルシスビーム砲を輸送するジェット機の中、焦るケンタ、その気持ちとーっても良く判るぞ。モモちゃんもちゃんとらしいセリフ 吐いてますね。  あんたはファイバード様のことしか頭にないのか(笑) ま、そこが可愛いんだけど
 そして機内でとうとう秘密基地を秘密にしていた秘密(あはは、ややこしい)が、明かされます。それは・・・先祖代々の土地を売った相続税を払っていなかったからなのでありました。
 ヒルマン教授もちょっと呆れ顔(^_^;) 確かに公表出来る理由じゃ無いわね(笑)  だけど今はそんな事言ってる場合じゃなーい!
 フィールドに叩きつけられ、今まさにやられようとするG・ファイバード、そこへカタルシスビームが発射された!
 怯むゾルとシュラ、反対にファイバードの方はエネルギーを回復しボディの損傷さえ消えていく。
 今度こそ怒りのフレイムソードが一閃し、メカ獣を葬り去った!  カタルシスビームによりフィールドに開いた穴から中へ入り込むG・ファイバード
 捕われていたS・ガーディオン、サンダーバロンを救い出します。
 「遅かったじゃねえか」  憎まれ口をたたくS・ガーディオンがいいですねぇ。らしくて・・・ ウフフ
 とにかく弱った二人をフィールド外へ脱出させるG・ファイバード、そこへ二度目のカタルシスビーム砲が発射される。 そのエネルギーを浴びて力を取り戻すS・ガーディオンとサンダーバロン、だがカタルシスビーム砲はしぶとく生き残っていた ゾルとシュラにより破壊されてしまう。真っ先に狙われるケンタ!
 それを救ったのは脱出してきたS・ガーディオンとサンダーバロン!  「生きていたんだね!」 正義の味方がそー簡単にくたばってたまりますかって(^^)
 アンドロイドのボディから分離するシュラとゾル、あんりゃエネルギー生命体ってあんなもので捕まえられるの〜〜?  ドライアスとG・ファイバードの対決!
 しかしこの暗黒エネルギーフィールド内ではドライアスの方が圧倒的に有利だ。 しかもドライアスは暗黒エネルギーを浴び、オーガニックドライアスと化し、とてつもなくパワーアップしている!
 だがこの戦い 負ける訳にはいかないのだ。  ドライアスの攻撃に破壊されていくG・ファイバードのボディ!  渾身の力を込めて斬りかかったフレイムソードをいとも簡単に砕き、ドライアスの腕から飛び出した鋭い切っ先がG・ファイバードの ボディを貫いた!
 そこへ駆けつけたS・ガーディオンとサンダーバロン、己の生命エネルギーを使ってカタルシスビーム砲を放つ。 だがドライアスはそれすらも跳ね返しこともあろうにカタルシスビーム砲ごと二人を両断してしまう!!  そして爆発するボディ、ファイバードは彼らの生命エネルギーを自らの身体に受け取る。
 ドライアスの一斉攻撃にも怯まず、そのボディを破壊されてもなおも向かってくるG・ファイバードに恐れの気持ちを抱くドライアス、 貴様には判るまい、この怒りが、この願いが・・・
 「私は、ケンタ達やこの世に住む全ての生命に約束したのだ! たとえこの身は滅びてもきさまを倒すとな!」
 純粋にすべての生命達を慈しみ、打算無く見守っている火鳥にーちゃんだからこその力のある言葉だと思います。
 火鳥にーちゃんというキャラクターだからこそ言うことの出来る、そして力のある言葉ってあると思うのです。 それがいくら陳腐なセリフだったとしても・・・
 火鳥にーちゃんは嘘はつきませんから。(ちょっとうまく言えない・・・)  砕け散るフェイスガード! (お約束〜 でもやっぱりいろっぽいゾォ(^^;))
 「いくぞ ドライアス!」
 輝く火の鳥と化すG・ファイバード、
 「ドライアス!」
 「受けるがいい!」
 「これが俺達の最後の力だーっ!」
 ファイバード、S・ガーディオン、サンダーバロンが一体になったその怒りが、全ての生命の願いが火の鳥となりドライアスを貫く!
 砕け、炎のなかに消えていくドライアス! 我々は勝ったのだ。
 全世界から消えていくマイナスエネルギーの触手。崩れていくデビルの塔・・・
 世界から暗雲が吹き払われ、太陽の光と小鳥の声が戻った大地にケンタは探していたものを見出す。だけどそれは・・・・  破壊され、動かないアンドロイド、S・ガーディオン、サンダーバロン、そしてG・ファイバード・・・・  みんな死んじゃったの・・・? もうあの元気な姿は見られないの・・・?
 美子先生にしがみつくハルカちゃん、大泣きに泣くケンタくん あ〜ウルウル(;_;)
 そこに響く懐かしい声! 火鳥にーちゃんだっ! 生きてたんだっ!   : :  いや〜 ほんとここで救われましたね。また火鳥にーちゃんの茫洋とした喋り方がいいんだこれが(^_^) ちょっとピンボケしてるあたりも・・・★  もう泣き笑いですよわたしゃ(T_^)
 エネルギー生命体の本体に戻った彼らが別れを告げます。エクスカイザーとはまた違うさっぱりした別れ方ですね。
 「また、あえるさ」
 又 会える時を信じて笑顔で別れることが出来て良かったと思います。
 惨めな姿でこそこそと逃げようとするDr.ジャンゴ すっかり老いさばらえた姿になってしまいました。ちょっとかわいそう・・・  でも犯罪者は犯罪者、正義の公僕、佐津田刑事は見逃しません!  あれ、結局30億円強奪犯人は明確にされなかったけど、犯人はDr.ジャンゴなんですよね。
 あれから半年後・・・ ヒルマン教授の莫大な資金援助を受けておおっぴらにレスキュー活動を始めた天野レスキュー隊(^_^;)  滞納してた税金も払ったんだよねきっと あの一平と五郎の姿もあります。
 でもやっぱりなんというか天野博士の発明は肝心なところで一本抜けてます。  佐津田刑事の有り難迷惑な顔がすべてを物語ってますね。協力はしてくれてるけど。
 今日も今日とて、火災現場に一番に駆けつけたのはいいが、消火システムが故障、ケンタの乗っていたシャフトが折れて、 ケンタが炎の海の中に投げ出される!
 そこへ飛び込んできた一つの影! ケンタを救い出して降り立ったその人影は!!  赤いスニーカーに、白のジーンズ、みんなの顔が信じられない喜びに輝きます!  そして顔を上げたケンタの目に飛び込んできたものは・・・・ 懐かしい笑顔。
 「ただいま」
 火鳥にーちゃんは戻ってきました!
 戻ってくるとは聞いていたんだけど半年後だとは思わなかったわ(笑)  あのアンドロイドちゃんと修理して置いてあったんですね。
 火鳥にーちゃん 宇宙警備隊のほうはどうしちゃったのかしら? 辞めちゃったのかな? それとも休暇かな? まあいいやどっちでも(^_^;)
 ただ、このラストはある種の残酷さを含んでいるのですが・・・ でもそれが具現するかしないかは火鳥にーちゃんや、ケンタ、ハルカ達次第だと思います。
 そしておそらく彼らはそれを乗り越えてくれると思います。  だから、今は、この瞬間は、このラストでいいのでしょう。
 前半3本がシビアに進んでいたわりには 明るい、軽いラストでしたね
 あの最終回に関してはいろいろ賛否両論あるようで、私の友人連中も、脱力したとかいっている人がいました。
 私はあのラストで良かったと思っています。みんな肩に力入り過ぎてんじゃない〜?  ファイバードらしい終わり方でいいじゃないですか(これって便利な言い方だな…、もっと他の言い方があるといいんだけどな……)
 ボロボロ泣けるようなゲロ甘のラストを期待した方には物足りなかったと思います。  ハズされたと思ったんじゃないかな。  私はあのままハードな展開して、どんどん暗く悲惨になっていったら困るナァなんて思っていたものですから、あのラストでほっと しました。
 わたしっておめでたい人間なものでああいうシビアな話のあとはハッピーエンドがいいなって思うんですよね。
 もっとも私にしても、クサクてボロボロ泣けるような、ドラマチックで、センチメンタルなラストを見たかったと言う気持ちも 正直いってあります。それに私が耐えられるかどうかは別問題ですが…。
 でもそういうラスト作るのって結構簡単なんだと思います。人を泣かせる話を作るのは簡単だということ聞いたことありますし。
 そりゃ私だって物足りない所とか、疑問なところとかありますよ。  別れのシーンでなんでハルカちゃんに一言もないんだーー! とか、 あの半年間どうやって過ごしてきたのかな? とか、  天野平和科学研究所のレスキュー活動ってちょっとスケールダウンしたんじゃないとか(一番最初の火鳥にーちゃんが来る前の構想よりね)、  火鳥にーちゃん帰ってきた後正体バレてるんだからフォローが大変なんじゃないか、 なんで一人だけで帰ってきたのかな? とかね、 重箱のスミつつくようなのが……(笑)
 国枝先生との恋愛関係に関してはOPの思わせぶりで終わってしまい、結局何にも無かったわけですが(^_^;)、この決着が付かなかったことに対して 不満を持っている方も多いようです。私はこのふたりはどうにもなりようが無かったと思うんですが。  そもそも個人的な愛というものを超えて、全ての生命を愛する事の出来る(それも自然に)火鳥にーちゃんが、だれか個人にその対象を向けるとは 思えないんです。  なんか逆行しちゃいますから。
 だから、愛(火鳥にーちゃんの信念かな)というのを、全ての生命を慈しむということを学んでいったのは国枝先生やハルカちゃん達の方だと思うのです。
 ただね、ハルカちゃんも国枝先生も他のみんなも、火鳥にーちゃんは人間じゃないんだって妙に割り切ってるところがあるんですよね。
 火鳥にーちゃんも人間に近づこうとかしてないし、まあ変に人間ナイズされちゃうよりありのままの姿でいてくれるほうがいいですけど…… やっぱりその意味でも火鳥にーちゃんは天使なのかな(^_^)
 火鳥にーちゃんの生命に対する信念の純粋さ、真摯な態度には学ぶべきことがあると思います。 それに応えていきたいって気持ちになりますよね。
 最後の火鳥にーちゃんの帰ってきたシーン、みんな深く考えすぎですよ。
 火鳥にーちゃんが別れるときに 「また、あえるさ」っていったでしょ、だから彼は帰ってきたんですよ。ただそれだけの事だと思うんです。
 約束守っただけですよ。ケンタやハルカちゃんとのね。
 個人的には10年後くらいにヒョッコリ帰ってきたというのもいいかなーと思ったりして。
 演出としては言われてみればちょっとクドイかな〜という気もしないでは無いですが あの火鳥にーちゃんの笑顔ですべてを許してしまうぞ(ミーハーなんだから(^_^;))
 で、平野さんにお聞きしたところ、ハルカちゃんに声かけなかったのは、「忘れてたから」ということでした(笑) ちゃんちゃん
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