とぜんそう2002年1月分

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02/01/05

【初難儀】
あすには帰省先から戻ろうというときに愛知県に大雪が降り、当日には帰宅コースの各所で通行止めや渋滞が。

それでもなんとか昼過ぎにはほとんどの高速道路で規制が解除になって、あとは東名阪自動車道の蟹江から名古屋インターを残すのみ。とはいっても昼前に四日市東から蟹江までの通行止めが解除されたんだからあとは時間の問題と高をくくっていたら、これがまた日暮れになっても通行止めのまんま。

朋輩たちと夕方まで粘ってみたものの通行止めが解除されないので、やむなく渋滞と知りつつ国道23号線を北上。ほんの数キロ進むのに小一時間問い詰めかかるという予想通りの渋滞に巻き込まれていると、ラジオのニュースから「東名阪自動車道の通行止めは先ほど解除されました」。

こっちは蟹江から名古屋西まで通れるようになればそのまま名古屋高速に乗っておしまいだったのですが、どうやら名古屋西から東名高速道路名古屋インターまでを一気に通れるようにするために時間がかかった模様。名古屋市をほぼ端から端まで横断する区間なわけですからすぐには終わらないのもむべなるかな。

しかしなあ、東名高速まで行きたい車は途中のインターで降りさせるなりなんなりすれば名古屋高速を経由したいドライバーは助かるのに、なんでまた名古屋横断の雪掻きが終わるまで待たさなきゃならないんでしょ。このへん理解不能。

まあ事故もなく無事に戻れたということでとりあえずはめでたしか。

ということで、至福の松阪牛焼肉、また行きましょね>朋輩


【初我慢】
なんとか悪魔たち(なぜか複数)の誘惑にも負けずに耐えました>塾長

いやしかし、おもちゃを眺めるだけだというのにここまで神経を擦り減らさなきゃならないとは、ほんとに危険な時代になったものです。

02/01/06

【きょうのささやかな問題解決】
ブロードバンド・ルータとしてメルコBLR-TX4 を使っているのですが、LAN ポートにパソコンを3台つなぐと、1台目と2台目、1台目と3台目は相互にフォルダなどを共有できるのに、2台目と3台目はお互いを認識しないという問題が出ておりました。

いくら設定などを調べてもどうにもならず、やむなく2台目と3台目でデータを交換するときは1台目のパソコンに一時的にデータを置いてやりとりしていたのですね。情けなや。。

で、プチチャットのサーバをたてようとしてもローカルアドレスしか取得できないし、CFS2でネット対戦しようとしてもうまくいかないというのもあったので、さっきブロードバンド・ルータのファームウェアを新しいのに替えてみました。

すると、最初の相互認識だけはあっさり解決、どのパソコンからでもほかのパソコンのフォルダが共有できるように。やはりこういうことはマメにやらないとなりませぬ。

ただ、残りの問題は全然解決しておりません。さて、どうしたものやら。

02/01/07

山岡荘八原作、横山光輝作画の『織田信長』全4巻、『豊臣秀吉』全7巻、『徳川家康』全8巻(いずれも講談社漫画文庫)を読了。いやー、堪能しました。

『織田信長』をまず読んで、世の中にはまだまだおもしろい本があるなあ、などと思っていたら、展開のおもしろさでは『豊臣秀吉』のほうが上を行っていました。やはりとんとん拍子の出世物語は楽しい。

余勢を駆って『徳川家康』に進んだのですが、これが家康の生まれる前から話が始まってて退屈このうえない。こんな調子で『織田信長』と『豊臣秀吉』をあわせたより長い話が続くのか、と一時手が止まってしまいました。

それでもなんとか再開してみたところ、織田吉法師が出てくるころから俄然おもしろくなり、秀吉登場に及んで中断するのが惜しいと思うぐらい夢中に。年末年始も暇をみては読み進んで、昨夜ようやく読み終えました。

で、思ったのは、やはり歴史ものというのは解釈なのだなあ、ということ。司馬遼太郎史観というか、みなもと太郎の『風雲児たち』(潮出版、全30巻)では権謀術数、謀略奸計、奸佞邪知の限りを尽くす大悪役だった徳川家康が、こっちでは正義、誠実、博愛の使徒のごとく描かれているのですね。

百数十年にわたる戦乱を鎮めて平和な世を作り出そうとする信長・秀吉の遺志を継ぎ、極力いくさをさけようと心を砕く家康像ってのは実に新鮮でした。

そうはいっても大坂の陣は天下を横取りしようとする戦いだろう、と思っていると、実はこうこうこういう成り行きであれはやむを得なかった、秋ではなく冬にしたのはかくかくしかじかの配慮、と来る。大坂城の総堀を埋めたのも陰謀ではなくてこれこれこういう意図があった、とかわす。

極めつけはかの有名な方広寺梵鐘銘文の一件。「国家安康」「君臣豊楽」が家康を呪い殺すために書かれたというのはどう考えてみたって豊家に対する無理難題としか思えない。

いったいどう解決するんだろうとわくわくしながらページを繰ると、なんとあの天下の言いがかりの裏には大御所家康の海よりも深い思いやりの心が隠されていたのであった。ひや〜。もうこのエピソードだけでも4500ページ読む甲斐があるというものです。

いちおう地元の三英傑のおおよそもつかめるし、ちゃんと鯛の天麩羅も出てくるし、そのうえおもしろい。読んでよかった、と思えた作品でした。


【きょうの小さな衝撃】
梅沢由香里川崎フロンターレの選手と結婚するそうです(公式サイトには特段の情報なし)。


【きょうのまぜ書き】
朝日新聞社会面の見出しより。

亡夫の位はいや
入院費奪われる
  清洲、76歳女性


亡くなった旦那さんの地位や官職に不満を漏らしているあいだに入院費用を盗られたのかと思ってしまいました。

02/01/08

【中華 AIBO】
中国で犬型ロボットの生産が始まったそうです。

このデザイン……、偶然の一致って恐ろしいですね(おい)。

ネタ元は小からくりの「遠くの日記」7日分。


きょう、出張帰りに地元ラジオを聞くともなく聞いていたら、とあるドラゴンズ選手は正月休みをグァムで過ごすグァムで自主トレ、とか伝えておりました。

なぜグァムなのかというと、国内だと携帯電話で連絡が入るのがうっとうしいけど、飛行機が好きじゃないからハワイやアメリカ本土みたいに遠くに行きたくないから、だそうです。

飛行機が嫌いなら携帯電話の電源を切って国内旅行で自主トレすればいいじゃないかと思ったのは私だけではないでしょう、たぶん。

02/01/10

【きょうの訂正】
先日書いたとあるドラゴンズ選手ですが、正月休みではなくて自主トレでグァム、なのだそうです。情報感謝>朋輩

ほんとはきのう書こうと思ってたのですが、さて更新して寝ようかと思った矢先に電話がかかってきて、そのまま延延1時間半。日付が変わってしまったのでありました。

でも、正月休みでも自主トレでもこっちの眼目はたいして変わらなかったりして。

02/01/15

【きょうの朗報】
昨年12月から NTT 西日本のフレッツ ADSL も名古屋では8M サービスが始まってますが、ほかの地域はどうなんだろうと調べてみたら、このあたりでは3月1日から。予約受付中だったのでさっそく申し込んでおきました。3月1日は無理かもしれないけど、Yahoo! BB ほどのことはないでせう。

昨年6月ぐらいに CATV が来る予定だったはずなのにぜんぜん始まる気配もないので選択肢が全くないんですね、このへんは。うわさによると、自治会の会長がそっち方面にちーとも興味がないため CATV の進出を断ってしまったらしい。ほんとだとしたらこのご時世にとんでもない話だわなー。

しかし、昨年2月にフレッツ ISDN同7月に1.5M フレッツ ADSLときて今年の3月には8M フレッツ ADSL。ネットにつなぎ始めたのがパソコン通信の2400bps だからざっと3000倍。思えば遠くへきたもんだ。

まあこれで B フレッツが普及するまでしばらくは落ち着くのかな。いづれにしても、ADSL モデムをレンタルにしたのは正解でした。

02/01/16

【きょうの再認識】
けさがたのいしかわじゅん HOMEPAGEより。

ケ麗君の「淡淡幽情」も久し振りに聴いた。


Windows の環境だと JIS 外の漢字も表示できるとどこかで見聞きしたような覚えがあったけど、なるほど、ほんとにできるんですね>ケ

ということは……ト……あ、出た。

だけど、ほかの環境だとどうなんだろう?

02/01/19

【きょうの検索】
スマップの草なぎ剛の「なぎ」が JIS 外ということでインターネット上では仮名表記が一般的ですけど、先日の手を使うと特定環境ではあるもののちゃんとあの字も表示はできないこともない。

ということで「草g」で google 検索。インターネット全体だと中文系と思われるサイトがぞろぞろ出てきますが日本語ページに限るとヒットは一件だけでした。

ついでに日本語ページで「ケ小平」を検索した結果

やはりみなさん常識的。あるいはこれらの字の存在に気づいていないだけかも。もっとも、つかわれるとかえって困るんだけど。うちの場合はしゃれってことでひとつ。


【きょうのちょっとした驚き】
ためらいつつも買うのを見送っていた音が出てプロペラが回って灯火類が点灯する零戦ですが、以前置いているのを見かけた近所のおもちゃ屋にきょう行ってみたら売れてしまったらしく、なくなっておりました。うーん、買う人は買うんだなあ。

行きがけの駄賃でサイボーグ009のガシャポンを買ったら、アルベルト・ハインリヒとアイザック・ギルモアでした。


【きょうの与太】
限られた仕事を個人単位で分け合うと「ワーク・シェアリング」と呼ばれて歓迎されるけど、業者間で分け合うと「談合」といわれて嫌われるってのはなんか納得いかん。

02/01/21

『関所抜け 江戸の女たちの冒険』(金森敦子、晶文社)読了。

文久2年(1862〜1863)、現在の秋田県本荘市あたりにあった商家の妻が知人の女性と供の男二人を伴い8月22日から12月24日までの151日をかけて善光寺・永平寺・京都の各所の寺院・金比羅さん・高野山・伊勢・鎌倉・日光など780里(約3100km)を旅したが、その間につかった金銭を「参宮道中所用記」と題して書き付けており、それをもとに当時の旅の事情、各地の様子などを紹介しながら解説した本。おもしろい。

ことにタイトルにも「関所抜け」とあるとおり、この女性たち、幕府の関所や藩の番所のほとんどをまともに通過しないで旅を続けていて、清河八郎の手記「西遊草」などを引きながら江戸時代の旅の内実を描いているあたりが興味深い。江戸末期ということもあってか関所破りが日常化していて、それが関所近辺の宿場の小遣い稼ぎにもなっていたらしいのですね。

また、当時の旅の様子や名所・名物の紹介もあって、これも楽しい。

たとえば江戸時代の旅というと振り分け荷物ににぎりめしをくくりつけ、あるいは行李を担いで、みたいなイメージがありますが、じゃあ同じ着物や下着をずっとつかい続けていたのかというとそうでもないようです。そもそもこの旅じたいが8月(新暦だと9月)から12月(新暦だと次の年の2月)で、とても同じ服装ではやっていられません。

じゃあどうしていたかというと答えは簡単で、必要な服を宿に送ってもらい、着古した服や途中で買った土産物などは家に送り返していたのですね。宅配便はなにも現代だけのものじゃなかった、と。これでかち中心の江戸の旅も身軽に楽しめるわけです。

各地の当時の様子などもいろいろ紹介してあります。たとえば私の住んでるところの最寄り駅は名鉄名古屋本線の「前後」というけっこうユニークな名前の駅なのですが、この近辺のことも書いてありました。現在の地図だとかなり内陸にありますけど当時は海岸や干潟だったそうで、「善江」と書いて「ぜんごう」と読ませていたようです。それが埋め立てで海岸が遠くなって名前と地名がそぐわなくなったためか、音だけ借りて「前後」になったのでしょう。もっとも、近くには「中汐田」とか「高津波」なんて地名も残ってるんですけどね。

居ながらにして江戸の旅を楽しめる一冊でした。

02/01/22

【きょうの重隅】
NHK 総合テレビ「プロジェクト X」は日本初の集団検診プロジェクト。

昭和34年当時の検診費100円を表現するのに100円玉はないだろー。ちゃんと板垣退助を出しなさいよ。


『スーパーロボットマガジン Vol.4』など。

02/01/25

【きのうの「クローズアップ現代」】
昨夜の NHK 総合テレビ「クローズアップ現代」で取り上げていたのは携帯電話メールの絵文字。

もともとは別の意味を持つ記号などを見たままのイメージで解釈して独自の読み方をする絵文字を携帯電話メールでやりとりするのが若者のあいだではやっているのだそうでして、例として紹介されたものを見ても完全に意味不明。顔文字やアスキーアートとも違うし、シャーロックホームズの「踊る人形」みたいに文字と絵が対応しているわけでもありません。わかりやすくいうと「サザエさんうちあけ話」にふりがなのないやつでしょうか(よけいわかりにくかったりして)。

でも、おとなにはまったく読めない記号の羅列も若者だとすらすら解読できてしまう様子は、ちょっとまえのコギャル言葉とかいうやつの再来かと思わせます。もし今度日本が外国相手に軍事的衝突でも起こしたときには、暗号の代わりにこれを使えば解読されるおそれはないかも。

ところで、解説に登場した大学の先生が「日本語の漢字みたいなものですね。水の流れる様子から日本語の漢字の『川』ができたように、その絵から連想することをそのまま意味としているんですね」みたいなことをおっしゃってて、ここにも漢字と日本語の区別の付かない人がいるのだなあ、と思ったことでした(ほかには、こことかこことか)。


【 3K 】
先日 CBC ラジオを聞いていたら、「3K 職場」のことを「きつい、汚い、くさい」と言っておりました。まあすぐに訂正されてましたけど。

で、きのう中日新聞投書欄を読んでいて見かけた地方公務員40歳男性のご意見より。

看護職の職場は3K(苦しい、汚い、きつい)といわれて久しい。


今後どういう構成要素が登場するか楽しみです。「きつい、汚い、金にはなる」とか。

02/01/29

【大橋巨泉が議員辞職】
しょせん民主党の参院選挙用の客寄せパンダに過ぎないと思っていたからどうでもいいんですけど(ナイアガラに行ったときも、ツアーのバスが「巨泉の店」に停まったのですが、あんな野郎に儲けさせるなんてお断り、とバスの中で待ってたら、ほかの人は「ジュースだけ飲んで帰ってきた」といってました。しまった)、会見で「約束したことをツイコウできないから」としゃべってるのがやけに気になったりして。

NHK のニュースでは親切に「遂行できない」と字幕が出てました。

「完遂」のことを「カンツイ」と読むのは聞いたことがあったけど「ツイコウ」は珍しいかも。あんがい本人は「墜行」のつもりだったりして。

しかし「フリーの立場から自由に発言したほうがいい」というのは、無責任に言いたいことだけ言っていたい、ということかな。


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