コンピュータ室運営日誌


1998年

夏休み前半のできごと


私物の整理(7月21日)
研修の打ち合わせ(7月24日)
夏休み研修会の準備(7月26日)
夏休み研修会の準備その2(7月27日)
夏休み研修会1日目(7月28日)
81個のエラーメッセージ(7月29日)
続,html化すると役に立つのか?(8月2日)
まずはパソコン選びから(8月3日)
修理の依頼(8月4日)
明日から休みですが(8月5日)
今年も5人に1人(8月6日)
仮想ディレクトリ(8月12日)


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 昨晩は夕方7時半ごろ寝ました。日頃の睡眠不足を解消すべく朝までたっぷり寝るつもりでしたが,つい先ほど目が覚めてしまいました。
 (7/22 4:00)


 中学校の卓球大会の運営をしています。もともと私は卓球は素人なのですが,中学校で顧問をやっていた頃にお世話になった方が運営の責任者をやっているので,この仕事に関わっています。

 卓球の辛いところは蒸し風呂のような暑さです。

 野球のように何時間も炎天下の中でやるのに比べればまだマシかも知れませんが,閉め切った体育館の中で,数百人の中学生が汗をだらだら流しながら試合をしたり応援している状況は相当暑苦しいです。ましてや今日の私は徹夜明けの状態でしたから,もうふらふらでした。



 私物の整理(7月21日)

 大会が終わった後,学校に立ち寄り,コンピュータ室の私物を整理しました。

・ノートパソコン(NEC-PC9821Na12)
・プリンタ,ケーブル,インク
・マウス,マウスパッド
・LANカード,ケーブル
・PHS端末,データ通信カード,充電器
・RGBケーブル
・電源延長ケーブル
・FD,MO
・印刷用紙(コピー用紙,専用紙,光沢紙)
・学級関係の書類
・筆記用具
・ビデオカセット(音楽,サッカー)
・雑誌5冊
・ソフト(CD-ROM)数枚
・ノートパソコン(Gateway)の空箱,プリンタの空箱
・ティッシュペーパー
・お菓子,飲み物


 うわあ,こんなにもたくさんあったとは!

 好き勝手に使っているうちにいつの間にかどんどん増えてしまいました。

 もはやコンピュータ室は自宅同然です。

 夕方以降は私が独占的に使うことを黙認されているとはいえ,まさか私用(お遊び)で使っているとは思っていないはず。この状況を知ったら,不快に思う方もいるでしょうね。

 持ち帰れるものは持ち帰り,その他のものは,戸棚の一角を借りて,しまって(というか隠して)おくことにしました。



 今日も閉め切った体育館の中で一日中お仕事です。
 (7/22 5:30)





 研修の打ち合わせ(7月24日)

 夏休みに地区の教員を対象とした研修会が開かれることになっています。初心者を対象とした講座(Windowsの基本操作)から,コンピュータ室の管理者を対象とした講座(ネットワークシステムの管理運営)まで,全部で5種類の講座が開かれます。

 昨年度,私は,コンピュータ室の管理者を対象とした講座を受講したのですが,今回は講師として,周辺機器の活用をテーマとした講座を受け持つことになりました。

 講師をやることについては別に構わないのですが,そのために自分自身が講座を受講することができなくなってしまったのはとても残念です。昨年は,LANの設定やWebサーバーの構築の仕方などを教えていただき,大変役に立ったので,今年もぜひ参加したかったです。

 私のように,コンピュータ室の管理者でありながら,講師を引き受けることになった方は他にも数名いるので,コンピュータ室の管理者を対象とした講座のみ,日程をずらして実施してほしいという要望が出されていたのですが,未だ教育委員会からの連絡は来ていません。いつの間にかうやむやになってしまったようです。

 「各方面と調整しながら設定した日程なので今さら変更できない」という釈明は分からないでもありませんが,「コンピュータ室管理者=研修会の講師」という図式は当然予想されることだと思うので,やはり最初に立てた計画がまずかったと思います。そしてそのことについて臨機応変に対応できない,融通のきかなさが,いつも感じることですが,お役所仕事の大きな欠点だと思います。



 さて,私たち(3名)が受け持つ「周辺機器の活用講座」は,私たちの学校で行われることになっているので,本日他の2名の方に来校していただき,コンピュータ室で研修の具体的な進め方について話し合いました。

 機器の増設,ソフトのインストール,テキストの作成など,やらなくちゃならないことたくさんあって,当日(7/28)までは忙しい日々を送ることになりそうです。

 受講者の方も分からないことばかりで大変だとは思うのですが,講師の側の方がはるかにしんどいことを痛感しています。



 地元のパソコンショップでは,25日0時に「Windows98」が発売されます。

 ちょっと恥ずかしいけど行ってみようかと思います。

 その前にデータのバックアップをとっておかなくっちゃ。

 今夜も眠れません。






 夏休み研修会の準備(7月26日)

 昨晩も朝方まで起きていたため,3時過ぎまで爆睡していました。

 夕方から学校に出かけ,28日のコンピュータ研修会の準備をしました。

 講座の内容は「周辺機器の活用」です。使用する機器は,デジカメ,イメージスキャナ,プリンタ,ビデオプロジェクタの4種類です。20名が参加します。

 デジカメは,全員が持参してくる手はずになっているので,そのユーティリティソフトをすべてのパソコンにインストールしておきました。

 イメージスキャナは,コンピュータ室にある1台だけでは間に合わないので,自宅のスキャナを持ち込み,クライアントに接続しておきました。ユーティリティソフトもLAN経由で転送してインストールしておきました。

 プリンタは,コンピュータ室では,プリンタバッファを使って1台のプリンタをパソコン4台で共有しているのですが,グラフィック関係の印刷が中心なので,間に合わないかも知れません。しかし他校から借りてくるのは面倒なのでこのままでやります。

 ビデオプロジェクタは,一人一人には操作してもらわず,こちらからの説明だけで終わらせるつもりなので,コンピュータ室にある1台だけでOKです。ビデオを接続する方法も紹介するつもりなので,自宅のビデオを運び入れておきました。



 ところでこの講座で問題となるのは,各学校に導入されている機器が,導入された年度によって異なっていることです。デジカメもスキャナもビデオプロジェクタもプリンタも,そしてパソコン本体も異なっています。

 これがある程度使い慣れている方なら,インターフェースが多少違っていてもそれなりに対処できると思うのですが,この研修会に参加するのは,”できない方”ばかりに決まっていますから,スイッチの位置が違うだけでも戸惑われることでしょう。私の学校の機器を用いて行ったことを,自分の学校で生かしていけるかどうかははなはだ疑問です。

 そこで,周辺機器の活用という本来のねらいからは少し外れるかも知れませんが,”どのように操作するか”よりも,”どういう場面で使っていくか”という点を重視した内容にしていくことにしました。

 デジカメやスキャナで取り込んだ画像はどのような場面で使うことができるか,ビデオプロジェクタを使うとどんなことができるか,などです。

 先生方が,授業でコンピュータを使わない(使えない)理由として,”操作の仕方が分からない”ということと,”どんな場面で使えばよいか分からない”ということが大きな理由として挙げられると思うのですが,こういう風にアイディアを提供するかたちで進めていけば,後者の理由を解消するのに多少なりとも役立つのではないかと思います。


 機器とソフトの準備が終わりました。明日はテキストの作成です。





 夏休み研修会の準備その2(7月27日)

 日直だったので一日中学校にいました。朝一番に校舎内外の見回りをして,後はずっと職員室での勤務です。

 とはいってもお客さんの接待と電話番ぐらいしかやることはないので,ほとんど自分の仕事を行うことができます。


 今日は,明日の研修会のテキストを作成しました。

 私が担当しているのは,主にソフトウェアの操作に関する部分で,「スライドショーを作ろう」,「カレンダーを作ろう」,「ホームページを作ろう」などです。

 実は今回作成したテキストの大半は,これまでに作った校内研修会用のテキストを流用できたので大変助かりました。というか,使えるネタがたくさんあるので,私の学校で研修会が開かれることになったのですけどね。

 見出しを書き換え,一部手直しをして終了です。所要時間は1時間ほどでした。

 それでも「ホームページを作ろう」だけは,昨年度パソコンクラブで使ったものは「Netscape Gold」対応だったので,「Netscape Communicator」対応のものを新しく作らねばなりませんでした。

 3時間で完成しました。


 その後,明日の講座で使うテキストだけ印刷を済ませ,今日の作業は終わりにしました。




 午後からの研修会に備え,機器・ソフトの最終チェックを今から行います。
 (7/28 9:10)






 夏休み研修会1日目(7月28日)

 「周辺機器の活用」講座の一日目でした。

 予想外でした。うれしい誤算です。

 参加者は男性4名・女性16名でほぼ全員が35歳以上です。実習内容は,デジカメで写真を撮り,撮った写真をパソコンに取り込み,ユーティリティソフトを用いて編集し,それらの画像でスライドショーを作成するというものです。

 女性の方が多いこと,35歳以上という年齢層,デジカメという機械(笑)を使うこと,ケーブル接続しなければならないこと,ワープロ以外のソフトを使用すること...。

 今までの私の経験から考えると,大混乱に陥る条件が整い過ぎています。

 決して偏見を抱いていたつもりはないのですが,私はこの年齢層の女性の先生方が最もメカ(!?)に弱いのではないかと思っていました。

 35歳以上の世代の女性の方は,学生時代はもちろん,学校にコンピュータが導入されるまでは,パソコンなど一度も触ったことがない方が多いだろうと推測されます。しかも現在は,結婚して育児に忙しく,時間的な余裕も少ないだろうと想像されます。

 そしてデジカメなどの周辺機器は,日常生活や日頃の授業において絶対に必要なツールではありませんから,ある程度パソコンを使い慣れている方でも,それほど関心は高くないだろうと思われます。

 そんなわけで今日の研修会は”覚悟”して臨んだのですが,こちらが拍子抜けするほどみなさん飲み込みがはやく,順調に進めることができました。

 もちろんそうでない方もいますが,ダブルクリックができないとか,FDドライブの場所が分からないとか,別のアプリーケーションを開いているのにそのことに気付かないとか,頭を抱えたくなるような事態は発生しませんでした。ケーブルを接続せずに写真を取り込もうとしていた方はいましたが。


 考えてみれば,「周辺機器の活用」などという講座に自ら望んで参加しようという方は,パソコンの操作にはちょっと自信がある,つまりWindowsのごく基本的な操作ぐらいはできる方なのかも知れません。




 81個のエラーメッセージ(7月29日)

 コンピュータ研修会1日目が終わり,コンピュータ関係の仕事は一区切りです。2日目以降は来月後半に開かれるので,しばらくのんびりできます。

 今日は,昨日の講座の後始末や,テキストの手直しなどをするために学校に出かけました。

 コンピュータ室に入り,いつものようにまず最初にサーバーを立ち上げたのですが,今日はいつもより起動に時間がかかった上に,画面には,最近時々目にする不吉なメッセージが表示されてしまいました。

1つ以上のサービスまたはドライバがシステム起動時にエラーになりました。詳しくはイベントビュアーを使用して,イベントログを調べてください。


 このメッセージが表示されたのは,私の記憶ではこれで4回目です。でもとりあえずサーバーは起動していましたし,クライアントを操作していて特に異常も感じませんでしたし,それにとことんつきあうだけの時間的な余裕もありませんでしたから,今までは見て見ぬふりをしてきました。

 今日は急ぎの用は無いので,ちょっと調べてみることにしました。


 早速,メッセージに書かれていた通りに”イベントログ”を見てみたら...。


 うわあ!

 すさまじいエラーの数。たった今立ち上げたばかりなのに,今日の分だけでも81個ものエラーメッセージが表示されていました。

デバイス \DEVICE\Harddisk1\Partition1に不良ブロックがあります。

 大半がこのメッセージで,73個ほどありました。

 他にも,
Serverサービスは開始直後にハングしました。
NetLogonサービスは,・・・(中略)・・・開始後に開始待ち状態でハングしました。
ComputerBrowserサービスは・・・(中略)・・・開始後に開始待ち状態でハングしました。
FTPパブリッシュサービスは・・・(中略)・・・開始後に開始待ち状態でハングしました。

 などなど,不吉なメッセージがいっぱい並んでいました。


 これはもしかしたら大変なことになっているかも知れないと思い,logをたどって調べてみたところ,これらのエラーが最初に発生したのが,「98/06/27 16:27:58」でした。

 6月27日といえば第4土曜日ですから学校は休みです。そして,時間は午後4時半ですから...

 ぎゃ!

 犯人は私以外には考えられません。

 証拠(6/27の日誌)もありました。間違いありません。

 この日の日誌を読み返してみると,ネットワークがらみのトラブルが頻発した事が書かれています。私はてっきり私自身の勘違いによる設定ミスが原因だと思っていたのですが,もしかしたらサーバーの側に問題があったのかも知れません。

 うーん,運営日誌を書いてきたことがこんなところで役立つとは!


 とにかく,logを見ているだけでは解決しませんから,とりあえずファイルマネージャを開いてみました。

 Aドライブを眺めたあと,Bドライブにアクセスしようとしたら,

ディスク構造が破壊されたため,読み取ることができません。

 最悪。

 しかしどうすれば良いか分からないので,WindowsNT3.51の自然治癒力に期待して,とりあえず再起動してみることにしました。

 すると,メモリチェック後の画面には以下のメッセージが表示されています。

CHKDSK is running on Volume B:


 なるほど。ハードディスクのBドライブはやはり壊れているのですね。疑問氷解。

 再起動後にもう一度ファイルマネージャから開いてみたところ,今度はBドライブにアクセスできました。どうやら修復されたようです。

 念のため,もう一度シャットダウンして再起動してみました。

 再度CHKDSKが実行されましたが,今度も大丈夫でした。

 ふぅ。助かりました。

 Bドライブは,フリーソフトやバックアップデータしか置いていないのでとりあえず支障はありません(たぶん)が,もしこのトラブルがAドライブにまで波及してしまったら,私は泣きます。





 続,html化すると役に立つのか?(8月2日)

 今日はちょっとだけ仕事をしました。明日は久しぶりに「郷土資料編集委員会」が開かれるので,その資料作りです。

 私は「html資料作成部会」に所属していて,書籍版「郷土資料集」をhtml化する作業を担当しているのですが,キャップの私がこれまで一度も出席できなかったので,部会はずっと休眠状態です。

 それでようやく明日から活動を開始するのですが,昨年度の方針を引き継ぐことにしているものの,果たしてそれでよいのかと悩んでいます。というよりも,このままではあまりやる気が起きません。

 以前も書いたのですが,書籍版をhtml化することに果たして意味があるのかいうことです。

 このことについては何人かの方からアドバイスをいただいて,

「たとえ今すぐ役に立たないとしても,ドキュメントを標準フォーマットである”html”で残すことで,OSや表示ソフトに左右 されず,どこでもいつでも同じように文書を見たり編集したりする ことが可能になるので,将来的には重要な意味を持つ」

 ということは分かっているのですが,やはり今すぐ役に立つものを作りたいというのが私の本音です。


 私たちが作っている「郷土資料集」は,3・4年生の社会科の教科書として,地区の全児童に配布されるものです。それと全く同じ内容のものをhtml化しても,実際に授業で使われることはないと思うのです。私なら使いません。もし手元に全く同じ内容の”書籍版”と”htmlファイル”があって,どちらを授業で使うかと言われれば,やはり”書籍版”の方がはるかに使いやすいと思うのです。

 もちろんそんなことは当初から分かっていることで,部会の方針としては,まずは書籍版と同一のものを作っておいて,それをベースにして,そこに写真や資料などを追加しながら徐々に拡張していくということなのですけどね。

 でもこれから作ろうとしているものは,拡張する前のベースの部分なわけで,すぐに役に立つものではありません。正直言ってそれではやる気が起こらないのです。


 やる気が出るかどうかで仕事を選んでいてはいけないのですけどね。私はやる気にならないとちっとも動かない我が儘な性格なのです。


 でも,やります。





 まずはパソコン選びから(8月3日)

 「郷土資料集編集委員会」が開かれました。私が所属する「html資料作成部会」は,私がこれまで一度も出席できなかったので,今日が初顔合わせです。

 昨年度この部会のキャップだった”みにてち”さんが抜けたので,その代わりに新しく加わることになったのはK先生です。今まで一緒に仕事をする機会がなかったので,どんな方かは知りませんが,人選にあたった副委員長のN先生によると,まじめで熱心な方だそうです。

 しかしそんなことはどうでも良いことです。私の関心事はただ一点,「果たしてK先生はホームページを作ることができるのだろうか」です。

 できる方であれば話は簡単です。形式などは昨年度に準じてもらうことにして,今日は担当箇所と締め切り日だけを決めておけば良いのです。あとは各自のペースで作業を進めていただくだけです。

 ところが一度も作ったことがない方なら,ホームページ作成ソフトを紹介することから始めなければなりません。形式などの約束事についてもきちんと説明しなければなりません。いくらなんでも「昨年度に準じて下さい」だけではまずいでしょう。

 ましてやWindowsの基本操作すらおぼつかないような方なら,私も途方に暮れてしまいます。


 残念ながら,そういうことを心配しなければならないほど,まだまだ私たちの地区の教員にとってインターネットは縁遠いものです。今ではIEにもネスコミュにもワープロ感覚で作成できるソフトが付属しているので,その気になれば大したことないのですけどね。


 早速K先生に訊ねてみたところ,10日ほど前に開かれた県主催の研修会で一度だけホームページを作った経験があるとのことでした。使用したソフトはネスコミュとのことです。

 ふぅ,助かりました。一度だけというのがちょっと心配ですが。あえて聞きはしませんでしたが,おそらくこの仕事のためにわざわざ県主催の研修会に参加したのでしょうね。


 それでとりあえずは何とかなると思ったのですが,よくよく聞いてみると,「ネスコミュは持ってない」,それどころか「Win95マシンは持ってない」とのことでした。


 「やっぱりパソコン買わなきゃ駄目でしょうか。」

 「駄目でしょうか」と言いつつも,K先生は購入意欲満々です。仕事の話はそっちのけで,機種やスペックや価格など,パソコン選びの話題に熱中してしまいました。それからインターネットにもずいぶん関心があるようでしたので,PHSを使って実際にアクセスしてみせたりもしました。


 それにしても,ホームページを作っていただくために,ホームページ作成ソフトの紹介どころか,パソコン選びの話から始めなくてはならなかったとは。前途多難です。


 そうそう,ホームページ作成ソフトの件ですが,やはりこのままじゃ困るので,部会が終了した後,K先生の学校まで出かけて,ネスコミュをインストールしておきました。

 これでいつでも始められますね。



 PHSでアクセスしている最中に,もう一人の部会のメンバーA先生に,「ホームページ作ってるんでしょ。見せて下さい」と言われてしまいました。

 あーあ。

 もはやそこら中でバレバレだったら泣きたいです。


 それでいてこんな話題を書いてしまう私は,開き直っているのかも。






 修理の依頼(8月4日)

 しばらく前から調子が悪かったサーバーを修理に出してもらうことにしました。もはや待ったなしの状況です。

 最近コンピュータ室を書斎代わりに使っているO先生によると,ついに昨日はクライアントまでもが正常に起動しなくなってしまったとのことなのです。


 私が今まで修理に出すことをためらっていた理由は2つあります。


 一つは,修理を依頼する手続きがとても面倒だということが挙げられます。

 昨年度までなら,私が直接業者さんに連絡して,トラブルの状況を知らせ,依頼することができたのですが,今年からは窓口が一本化され,お金がかかることはすべて会計担当の方を通さなくてはならなくなってしまいました。つまり,業者さんへの連絡と依頼は会計担当の方が行うのです。

 ですから私は,業者さんを相手にきちんと説明ができるように,平易な言葉でしかも詳細に,会計担当の方(=パソコン初心者)に事情を説明し,理解していただかなくてはならないのです。

 はっきり言ってそんなことは無理です。例えばマウスが壊れた程度のトラブルの説明なら大丈夫だと思いますが,今回のようにサーバーに異常が発生したようなケースで,パソコン初心者の方に状況を把握していただくことなどできるわけがありません。

 ですが,もはや待ったなしの状況なのです。

 そこで今回は,業者さん向けのレポートを作り,それをFAXで送ってもらおうと考えました。そうすれば会計担当の方には説明しなくても済みますから。

 「ややこしいトラブルなので,これを業者さんにファックスで送って下さい。」

 「分かりました。でも書いてある内容が私にはさっぱり分からないのでちょっと説明していただけませんか。」

 うー。

 結局,コンピュータ室に連行されてしまいました。

 サーバーを立ち上げ,ログを見せながら説明したのですが,やはり何のことやらさっぱり分からなかったようです。(時間の無駄!)

 とにかくこうして一連の儀式を経たので,ようやく業者さんに連絡していただく運びとなりました。



 それからもう一つの理由は,HD交換になった場合の復旧作業の問題です。

 業者さんがサポートしてくれるのは導入時のシステムのみです。ですから事前にデータのバックアップをとっておかねばなりませんし,私が独自に,というか,勝手にセットアップしたWebサーバーとその環境は,自分で再構築しなければなりません。

 Webサーバー(Microsoft Internet information Server)は,昨年の夏休みに2日間に渡る試行錯誤の末,たまたまうまく組み込めただけなので,果たして再現できるかどうか,全く自信がありません。NT4.0ならまだしも,私の学校のシステムは3.51です。なんだかやたらに面倒だった記憶ばかりが残っています。


 というわけで,今回は膨大なデータのバックアップ,さらにはWebサーバーの再セットアップまでも覚悟して修理をお願いしたのですが,幸いにもどうやら助かりそうです。FAXを読んだ業者さんによると,おそらく部品の修理だけで済みそうだ,とのことです。

 とりあえずは胸をなでおろしています。




 それじゃあおまえは状況を正確に把握しているのか?

 いえ,私もよく分かっていないのです。(苦笑)




 明日から休みですが(8月5日)

 昨日の一件の後,コンピュータに限らず,お金に関することならどんなことでもきちんと理解し,自分でやらなきゃ気が済まない会計担当の方(尊敬してます!)の対応の仕方が変わってきました。

 今日は私が学校に着くなり,

 「今日明日中に業者さんが来る予定なのですが,私じゃ分からんので,ぜひ立ち会ってください。」

 「あ,いいですよ。(私も分からんけど話を聞くぐらいなら)」


 しかし午後になっても業者さんからの連絡がないので,会計担当の方が再び問い合わせたところ,今日明日は無理とのことで,来週以降になってしまいました。

 「業者さんの来校日がはっきりしたら電話します。携帯なら大丈夫ですね。」

 「あの,私,明日から休み(11連休!)なんですけど...。」

 「とにかく来てくれなきゃ困ります。」

 「...分かりました。」



 イヤです。(泣)


 しかしながら,これを機に,私が直接業者さんに連絡をする権限を与えていただけるとありがたいです。でもやはりそれは無理でしょうね。

 と,ここまで書いて思うのですが,昨日と今日の日誌は,身内ネタの中でもバレたらかなりまずい内容なのかも。もしこれを読まれたら気分を害されることは必至です。


 会計担当の方はとても仕事熱心で,責任感が強くて,とにかく他人任せにすることができない方なのです。





 今年も5人に1人(8月6日)

 今朝の新聞に,3月に実施された「学校における情報教育の実態等に関する調査」の集計結果の一部が載っていました。

 ”コンピュータを操作できる教員”は49.0パーセント,”コンピュータを使って授業ができる教員”は22.3パーセントです。一年前に比べいずれも約2.5パーセントのわずかな伸びだそうです。

 この結果については少々異論があります。というのは”できる””できない”の基準が昨年より厳しくなっているのです。


(3/24の日誌より引用)

 「パソコンが使える先生」については,昨年は,「ワープロ,表計算,データベースソフトなどが操作できる」という基準でしたが,今年は下記の操作例のうち2つ以上該当する教員となりました。

・ディスク等からファイルを開く,ディスク等に閉じるの一連の操作
ができる。
・ワープロソフトウェアで文書処理ができる。
・表計算ソフトウェアを使って,集計処理ができる。
・データベースソフトウェアを使ってデータ処理ができる。
・インターネットにアクセスして必要な情報を取り出すことができ
る。



 また,「指導できる先生」については,昨年は特に基準はなかったのですが,今回は「学習指導等において教育用ソフトウェア等を使用したコンピュータ活用授業等ができる教員」と定義されています。こちらはまだまだ具体的ではありませんが,それでも昨年よりずいぶん明確になりました。




 ということで,キッドピクスでお絵描きができる程度でも”できる”と回答できた昨年度の結果と比較するのは無理があります。実際にはおそらく伸び率はもっと高いと思われます。ですが,比較はできないものの,出てきた数字そのものは,全国計39366校ものデータを集約しての結果ですから,ある程度信頼できると思います。


 それにしても,”自分自身が操作できる(=49.0パーセント)””授業ができる(=22.3パーセント)”のギャップは大きいですね。

 これには教員の力量だけでなく,環境整備の問題も大きく関わってくると思います。今回の調査によると小学校での設置台数は平均10.4台(事務用パソコンを含む)ですが,文部省の設置基準では,小学校1校あたり21台なのです。乱暴な言い方かもしれませんが,つまりまだ半分の学校にしかコンピュータが導入されていないのです。

 すべての学校に基準通りに導入されれば”授業ができる”教員の割合はもっともっと高くなると思われます。とはいっても上限は49.0パーセントですが。(苦笑)


 それから,つい先日の日誌(7/26)にも書いたのですが,コンピュータを使った授業ができない理由として,”教師自身が操作できない”ことの他に,”何をやれば良いか分からない”ということが挙げられると思います。言い換えれば,未だカリュキュラムが作られていないことが大きな障害になっていると思うのです。それは同時に個々の教員がコンピュータ教育(情報教育)を軽視する大きな要因にもなっていると思われます。

 私は,教科の授業に関係なく(つまりカリキュラムを無視して),お遊びでホームページをみせたり,チャットをやらせたり,gifアニメを作らせたり,時にはゲームをやらせたりしているのですが,現状ではそんなことは他の先生方に堂々と言えることではないし,管理職の方にバレたら叱られることだって有り得る話なのです。

 もし「情報教育」を指導内容に加えたカリキュラムが作られれば,それは強制力を持ちますから効果は絶大です。残りの51パーセントの教員も大慌てでパソコンショップに駆け込むことでしょう。(ただし管理職を除く一般教員のみ)


 こうして考えてみると,”授業ができない”のは個々の教員の問題だけではなく,行政や学校の経営方針なども大きくかかわっていることに気づきます。


 授業ができる教員を短期間で増やす方法は見あたりません。




 調査結果について,当事者の立場で感想を書いてみましたが,いずれにしろコンピュータが操作できる49.0パーセントというのは,まだまだ少な過ぎますね。先にも書いたとおり,これが上限となるわけで,授業ができる教員の割合が,この数値を越えることはないのですから。





 お久しぶりです。<大げさ。


 仮想ディレクトリ(8月12日)

 WindowsNT3.51,それから,Webサーバーの勉強をしています。

 最近,研修会などで,ホームページを作る講座がかなり増えてきているのですが,せっかく身につけたその技術を,残念ながら授業に生かすことができないのが現状です。

 その原因は,作ったホームページをサーバーに転送することができない(やり方が分からない)ことと,ブラウザから閲覧する方法が分からないことにあるようです。

 この2つの原因のうち,「ブラウザから閲覧する方法」については,ブックマークしておくか,個人フォルダへのリンクを並べたトップページを作っておきさえすれば,アドレスを入力しなくても済むので,何とかなりそうです。問題は「サーバーに転送する方法」です。


 私たちの学校では,サーバー内に個人用フォルダ(ディレクトリ)があり,クライアントで作成されたファイルはすべてそこに保存されるようになっています。ですから,ブラウザから閲覧するためには,ファイルをwwwrootに転送してやる必要があります。(というか,今までそう思っていました。)
サーバー
個人用フォルダ
(クライアントで作成したファイルを保存)

wwwroot
(公開用webファイルを保存)



 ファイルマネージャを開いてファイルを転送(コピー)するだけなので,作業そのものは極めて簡単なのですが,それでもサーバーを操作することには変わりはありませんから,パソコン初心者の方なら尻込みしてしまいます。それに以前,大事なファイルを削除されてしまったことがあるので,Win95の基本操作すらできない方にサーバーを触らせるのは私としても心配です。

 そこで,先生方が(もちろん子どもたちも),サーバーには一切触らずに,ワンタッチあるいは自動的にwwwrootにファイルを転送する方法を見つけだすというのが今回の課題です。


 コンピュータ室のサーバーは現在故障中ですし,出かけるのが面倒だったので,Windows98にオマケで付いているPWS(Personal Web Server)をインストールして,自分のパソコンで考えてみることにしました。

 転送作業の問題だから,「やはりftpソフトだろう」ということで,いくつかのftpソフトを使って何とかならないものかと試してみたのですが,残念ながらうまくいきませんでした。(というか,ただ単に知識不足,操作ミスなのかも)


 ところがftpソフトを使うことはすっかりあきらめて,PWSで遊んでいたら,偶然にも解決方法を発見しました。

 PWSなら,「仮想ディレクトリ」なるものを作成すれば,wwwrootの外にあるファイルでも,あたかもwwwroot内にあるように騙してやることができるのです。別ドライブのディレクトリを指定することさえできます。

 これは便利です。任意のディレクトリをWebディレクトリに設定できるなら,アップロードなどしなくても良いのですから,問題はたちまち解決してしまいます。

 「あ,もしかしたらNT3.51にもそういう機能があるのでは?」

 そう思ったらいてもたってもいられなくなってしまい,早速学校に出かけました。

 故障中のサーバーを叩き起こし(運良く立ち上がりました!),Internetサービスマネージャの機能を調べてみたら,何とすぐに見つかりました。NT3.51にも仮想ディレクトリを設定する機能がありました。もしかして,こんなこと知らずに使っていたのは私だけかも,トホホです。でもうれしいです。

 今日は大満足です。


 1年もの間,このことを知らずにせっせとコピーしていたのがちょっと悔しいです。






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