第8日 5/2(木) 国立電波天文台
晴れ
7時に目覚ましが鳴る前に、目が覚めた。
顔を洗い、着替えてから出発する。やっぱり2泊すると準備が楽でよい。
To: Albuquerque
US-60 |
-+-----○Socorro
ST-52↓| ← |
◎ |
NRAO | /
VLA |↑US-25 /
| /
|↑ ^^ White Sands ○Alamogordo
Las | → ^^ ○ N.M. /
Cruces ●----------+------------+
Space◎^^ | US-70 |
Murals ^^◎Missile |
\ Range /
US-25 \ /
\ /
\ /US-54
\ /
\ /
El Paso ○
8時半にLas Crucesを出発して、White Sandsミサイル試射場を見に行く。
US-70号線を東に進み、オルガン山を越えた所で南に進む。
ところがここも軍用施設。一般人は、入り口の前の登録所で
手続きをしなければならない。
「博物館を見たい」と行ったら、
「身分証ととライセンス番号(ナンバープレートの番号)は?」と聞かれる。
パスポートを見せ、ナンバーを答えると、
「あなたが行けるのは、博物館とミサイル広場だけです。
そこでは写真を撮っても良いけど、他はだめ。合意しますね?」
「わかった」と言うと、"Vistor Vehicle Pass"と書いたピンク色の紙をくれて、
ダッシュボードに置いておくように言われる。
これで安心して博物館を見に行けるわけだが、どうも心中穏やかではない。
軍服を着ている人間が、みんなマイク・タイソンみたいなのである。
--------------------------------------------------------
White Sands Missile Range Museum
--------------------------------------------------------
料金 無料
開館時間 月〜金 8:00-16:30
行き方 Alamogordoから70号線で47マイル。
Las Crucesから70号線で27マイル
近くの宿 Alamogordo, Las Crucesに多数。
見どころ ミサイルとロケット、原爆の博物館
ミサイル広場
--------------------------------------------------------
門を入ってすぐに、博物館とロケット広場がある。
駐車場に車を停めて、小さな博物館に入っていく。
V-2ミサイルの展示が沢山あって興味深い。V-2が初めて撮影した地球の
写真とか、フォン・ブラウンの写真も飾ってある。
再使用可能なロケットDelta (DC-X)を試験しているときのVTRも流していて、
ロケット好きの好奇心をくすぐる。
反面、ミサイルとロケットが表裏一体であることを思い知らされる。
ここにはトリニティー・サイトの展示室もあって、心中複雑になってくる。
なにしろ、ここの北方約100kmに、アメリカ初の原爆実験場、
トリニティーサイトがあるのだから。
それにしても、原爆が戦争を終わらせた、というような説明を読むと、
おいおいちょっと違うだろう、という気がする。
1時間くらいで博物館をあとにして、普通の空気を吸いに基地を出る。
もう一度White Sands N.M.に行こうかと考えたが、これ以上軍事基地の
真ん中にいたくないのと、この暑さでWhite Sandsを歩いたら死にそう
だったので、もと来た道を引き返す。
今度は、民間の宇宙博物館"Space Murals, Inc. Museum"に立ち寄る。
これは、ロケット好きの物好きが開いた博物館で、興味深い写真が
いっぱい貼ってある。外には落っこちたミサイルの破片などが
展示されていて、思わずニヤリとさせられる。
おみやげを買って、何かほのぼのとした気分になってから、出発する。
--------------------------------------------------------
Space Murals, Inc. Museum and Gift Shop
--------------------------------------------------------
料金 無料
開館時間 9:00-18:00(月〜土) 10:00-18:00(日)
行き方 Alamogordoから70号線で1時間くらい。
Las Crucesから70号線で30分弱。
近くの宿 Alamogordo, Las Crucesに多数。
見どころ ロケットや宇宙の写真
--------------------------------------------------------
さて、午後はどこに行こうかと考えて、少し遠いけど電波望遠鏡が
沢山並んでいる所、NRAO VLAを見に行くことに決める。
11時過ぎに、Las CrucesからI-25号線を北上し、Socorroを目指す。
最初、周囲の景色は赤い世界、次に黄色い原野、そしてリオ・グランデ川を
過ぎると湖が見えてくる。湖を過ぎると、絶壁が広がる。
160マイル北上して、Socorroに到着。
今度はUS-60号線を西に進む。
最初はうねうねとした上り坂で、畑の中を通る。畑を過ぎて、
小さな町を過ぎると森になる。標高が高くなったせいか、空の青さが
際立ってくる。太陽がまぶしい。今までと空気の透明度が違う。
森を抜けると視界がさっと開ける。しばらく走ると、左手に小さく
白いキノコのような電波望遠鏡の群が見えてくる。
かなり大きな望遠鏡が、広い敷地に散らばっているはずなのだが、
周囲の自然がもっと広いので、意外と小さいな、と思ってしまう。
(が、あとでパンフを読んだら、ワシントンD.C.よりも広いらしい)
曲がり角を見落として、VLA Overlookという標識の前まで行ってしまう。
標識の説明を読んでから、曲がり角まで戻り、ST-52号線でVisitor Centerまで
行く。
15時前にアメリカ電波天文観測所(NRAO) Very Large Array(VLA)の
Visitor Centerに到着する。
ここは、完全に無人になっているので、勝手にパネルを見て回り、
勝手にスライドを見て、勝手に見学コースを歩き回る仕組みになっている。
--------------------------------------------------------
National Radio Astronomy Observatory
Very Large Array
--------------------------------------------------------
料金 無料
開館時間 8:30-日没
行き方 Socorroから60号線で50マイル。
近くの宿 Albaquerque, Las Crucesに多数。
見どころ 全自動スライド・ショー
自由見学コース
直径25mの電波望遠鏡が27基も並んでいる。
これらが最大で一辺27kmのY字形を構成する。
--------------------------------------------------------
最初は建物の中で、スライドやパネルを見る。
次に、外に出て、電波望遠鏡のすぐ下まで歩いていったり、
計算機センターを外から見たり、電波望遠鏡の修理工場までドライブしたり、
要するに勝手に見学コースを回る。
テレビで何回か見た光景なのだが、広々としていて、気持ちよい。
来て良かった。
野辺山にもいくつか電波天文台があるが、スケールは全然違う。
17時近くに引き返し、20時前にLas Crucesに戻る。
ショッピングセンターで買い物して、またステーキを食べて、宿に戻る。