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■ Essay 06-01
 
 





 パラオの海
■子供の名前 2006/01/28

正月にパラオにに出かけた。着いた日の翌日、9歳の息子と近くのビーチで泳いでいると、感じの良い現地のカップルが話しかけてきた。

2,3日後、買物ついでに、夕食をとろうと見知らぬレストランに入った。料理を注文していると、突然、息子の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、先日ビーチで会った若者が後ろに立っていた。
たまたま入ったレストランで青年が働いていたことに驚いた。それ以上に、ビーチでチョット話しただけの外国の若者が、息子の名前を覚えてくれていたことがすごく嬉しかった。

       
   (パラオのビーチ)         (パラオ市内)

初めて子供が生まれた時、命名の本を買いあさり、画数に気を遣いながら、一生懸命名前を付けたことを思い出した。名前は、顔と同じくその人のシンボル。だから、文面がいかに丁重な手紙をもらっても、宛名が間違っていたりするとガッカリしてしまう。
最近、人の名前がなかなか覚えられない。まして、たまたま会った子供の名前など不可能である。南の島で出会った若者は、改めて名前の大切さを教えてくれた。

そう思った矢先、日本に帰ってからその青年に写真を送ろうとしたが、どうしても名前が浮かんでこない。メモを見てやっと思い出した。名前健忘症は重篤である。どうしよう。