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■ Essay 07-04
 
 
 
東京の桜が満開を迎えた4月5日、桜を見に、鎮海(チネ)、釜山、慶州を訪れた。満開を過ぎていたが、いたるところで桜が咲き乱れていた。
気に入ったのは、鎮海(チネ)にある海軍士官学校と余佐川橋の桜。

鎮海(チネ 韓国)の桜 (2007/04/05)
■ 鎮海(チネ)の桜
 
(鎮海  海軍士官学校内の桜 )

丁度、軍港際が開かれ、海軍士官学校は一般開放されていた。ここは、元日本海軍の基地があったところ。広大な敷地内は、戦前,に日本人が植えた大きな桜で埋め尽くされていた。路店も、飾り付けもなく、キレイな桜をのんびりと楽しむことが出来た。

    
   海軍士官学校内

(鎮海 余佐川橋の桜)

現地の人に勧められて、余佐川橋を訪れた。ここは、2002年、キム・ジェウォン、キム・ハヌル主演の「ロマンス」というドラマのロケ地に使われたと教えてくれた。

町中にある細い水路の両側には、桜が沢山植えられ、桜のトンネルとなっていた。風が吹くたびに桜吹雪が舞い上がり、水路はピンクの花びらで一杯になっていた。

最近、橋は、朱色の太鼓橋に架け替えられた。日本人の私の感覚からすると、サクラと朱色の橋は太鼓橋が目立ちすぎて、ミスマッチである。下流の古い橋の方が趣があった。

         余佐川橋 左が古い橋
(慶州の桜)

慶州でも、道路という道路には桜の木がが植えられ、遠くからながめると、ピンク色した雲が道路全体を覆っているように見えた。

   慶州の桜 

(韓国の桜と日本の桜)

韓国の桜は、日本のサクラと比較すると、若木の桜が多く、しかも殆どが道路や公園に植えられていた。タクシーに乗って、古い民家に咲く桜を探しまわったが、どうしても見つけることが出来なかった。

個人的な印象だが、韓国の桜は、数も多く確かにキレイではあるが、桜が植えられている風景が人口的で派手であり、風情に乏しく感じられた。余佐川橋の朱色の太鼓橋がその例である。

私は、古い農家の庭先に咲くサクラ、山あいにひっそりと咲くサクラ、お城やお堀にあるサクラが好きである。そしてサクラをを見ると、昔のことを思い出したりして、どちらかというと感傷的な気持ちとなってしまう。韓国の桜からはおよそそのような気持ちを感じられなかった。

でも、町を埋めつくす若い桜は、あたかも急速な発展を続ける韓国経済そのもののようであった。

そんなことを考えながら、釜山→ 慶州→ 鎮海と、派手な桜を見て回った。