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■ Essay 07-02
 
 
 





 タージ・マハル インド (2007/02/15)
■ タージ・マハル

タージ・マハルを訪れた。ニューデリーから、朝6:30分の特急列車にのり約3時間。

   早朝のNew delhi 駅
                     (路上で夜を過ごす人達)

巨大な門をくぐり抜けると、200m程先に、左右対称の美しい建物が姿を現した。広大な敷地は花と樹木で飾られ、チリ一つ落ちていなかった。

タージ・マハルは、ムガル皇帝シャー・ジャハンが、妻ムムターズ・マハルの死を悼んで、22年の歳月と膨大な費用を費やして建築した廟であり、毎日2万人が建設作業に従事したと言われている。

巨大で均整のとれた美しい建物(高さは74m)。しかも、曲線が巧みに取り入れられ、白亜の大理石とあいまって優雅で幻想的な雰囲気を醸し出していた。まさにエレガントな貴婦人の趣。

夕刻になると、塔は夕陽を浴びてピンク色に輝き、水面にそのあでやかな姿を映し出していた。「タージ・マハルは世界一美しい建物」、その言葉に偽りはなかった。

           l     
  
翌日、川越しにタージ・マハル見ようと、裏にある川に出かけた。道路脇には、何人もの人が、毛布一枚を被って寝転がっていた。川岸にはゴミが山のように散乱し,悪臭が漂い、野良犬やカラスがゴミをあさっていた。

        

数百メートル先には、タージ・マハルが夕陽を浴びて燦然と輝いていた。
時折、カラスの大群が一斉に飛び立ち、タージ・マハルを威嚇するかの様に飛び交っていた。それは、人々の悲しみや怒りを代弁しているかのような光景であった。