1998年の棚
 1998年に読んだ本の紹介。
 ミステリー、一色の一年だったといえるのかな? あ、筒井康隆や「キルゾーン」シリーズ(貸して下さったmami、ありがとう!)、大原まり子なんかがあるのか(どれも、初めて出会った作家である。遅い?)。


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ペラペラ本 1998年の本棚
*タイトル横の“★”はオススメ、“☆”はオススメする程じゃないけど気に入っている作品です。
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ペラペラ本 1998年10月の棚

「裏庭」
梨木 香歩(理論社)
 おじいちゃんが話してくれた、近所のバーンズ屋敷に伝わる裏庭とは……。弟をなくした少女の魂の、孤独な冒険物語。
(1998/10/29)



「有限と微小のパン」
森 博嗣(講談社ノベルス)
 日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」のテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失が話題になっていた。そして事件は続発。全て、あの天才の演出によるものなのか?
(1998/10/25)



「塗仏の宴 宴の始末」
京極 夏彦(講談社ノベルス)
 昭和28年、裸女を殺害して木に吊すという事件が発生。犯人として逮捕された作家、関口巽は「僕が木に吊して逃げるところを自分で見ていた」と語り、捜査陣を戸惑わせる……。「宴」の支度に続き、いよいよ全ての謎が明らかになる。
(1998/10/20)





ペラペラ本 1998年9月の棚

「実況中死」
西澤 保彦(講談社ノベルス)
 他人の風景がそのまま見えてしまう「怪能力」を得たばっかりに、殺人やストーカー行為をそのまま体験してしまう。そんな訴えに神麻嗣子らが調査と推理を巡らすと……。見習超能力者相談員シリーズ第2弾。
(1998/9/17)



「ゲノム・ハザード」
司城 志朗(文芸春秋)
 一年前、誰かが私の人生に魔法をかけた。鳥山敏治、左利きのイラストレーター、29歳。長い他人の日々を生きる私は誰? 転写する人体の恐怖を、遺伝子工学の最先端理論を駆使して描く。
(1998/9/7)





ペラペラ本 1998年8月の棚

「ダリの繭」
有栖川 有栖(角川文庫)
(1998/8/21)





ペラペラ本 1998年7月の棚

「猟死の果て」
西澤 保彦(立風書房)
 卒業を間近に控えた女子高生が全裸で殺された。名門女学園に渦巻く疑惑のなかで、一人また一人……。本格派ミステリー。
(1998/7/28)



「キル・ゾーン 激突」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/7/27)





ペラペラ本 1998年6月の棚

「マジックミラー」
有栖川 有栖(講談社文庫)
(1998/6/?)



「猫と海鞘」
群 ようこ(文芸春秋)
 とても大人しい近所のヤギさん犬が、ジュリアナ東京風女子大生組に猛然と吠えかかった話を始め、麻雀に狂い、ダンベルに励み、猫を愛し、矢ガモを論じる。日常生活の種々を群流の軽妙な筆で綴った、面白さ抜群のエッセイ集。
(1998/6/17)



「矩形の密室」
矢口 敦子(徳間書店)
 「パソコンのネット上で募集した小説の中に、殺人予告が含まれている」
 サイバーストーカーの執拗な嫌がらせが、作者である車椅子の少年の元に届いた。双子の姉が、選考委員の元を訪ねるが……。
(1998/6/15)



「理由」
宮部 みゆき(朝日新聞社)

 荒川の高層マンションで起きた一家4人殺し。しかし、そこに住んでいるはずの家族は他の場所で暮らしていた。では、この殺された家族4人は誰なのか? 殺人者は誰なのか? そして、事件はなぜ起こったのか? 家が、家族が、そして人が徐々に壊れていく。
 さまざまな社会問題を取り込みつつ、現代の闇をインタビュー形式で描いた長編ミステリ。
(1998/6/11)



「ブラック・メール−心理操作−」
建倉 圭介(カドカワ・エンタテインメント)

 製薬会社、専務の息子が誘拐された。Eメールによる脅迫状で、億の価値をもつ極秘の情報を要求する犯人。少なからず、誘拐された少年に縁のある主人公は……。
 一方、社内では奇妙な諍いや、対立が頻繁に起こっていた。Eメールを通じて壊れていく、人間関係を描く。
(1998/6/3)



「仔羊たちの聖夜」
西澤 保彦(カドカワ・エンタテインメント)
 通称タックこと匠千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆……キャンパス三人組みが初めて顔を合わせたのは一年前のクリスマスイヴ、居酒屋コンパ でのこと。
 その日、クリスマスプレゼントの交換をと全員コンビニへ向かい、買った品々をビニール袋に集めている最中、真上のマンション最上階から、一人の女性が飛び降 りてきた。一年が経ったところで、ビニール袋の中に一つ残っている“プレゼント”を発見。自殺した女性のものなら遺族に返そう、ということになる。が、女性の身 元をたどるうちに、五年前の同じ日にも、同じ場所から“プレゼント”を手に飛び降り自殺をした若者がいたとわかり……。
(1998/6/2)



「朝のガスパール」
筒井 康隆(新潮文庫)
(1998/6/1)





ペラペラ本 1998年5月の棚

「七瀬ふたたび」
筒井 康隆(新潮文庫)
(1998/5/27)



「美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿」
篠田 真由美(講談社ノベルス)

 伝説の女優が、三島由紀夫の一幕劇「卒塔婆小町」で復活。「隠れ処」という名のホテルにしつらえられた舞台で、彼女は落魄の老婆から鹿鳴館の美女に変身した。が、対立していた演出家の失踪、パトロンの館は業火に包まれ、女優には脅迫電話が……。
(1998/5/27)



「スコッチ・ゲーム」
西澤 保彦(カドカワ・エンタテインメント)

 郷里の高校卒業を控えた高瀬千帆こと、タカチが学園寮へ帰ってくると、同性の恋人が殺されていた。2年前、大学に入る前に起こった悲しみの事件の謎に、キャンパス四人組が挑む。
(1998/5/22)



「ゆがんだ闇」
アンソロジー(角川ホラー文庫)

 DNA、男と女、あの世とこの世等々、ちょっとおどろおどろしい世界をキーワードにした短編集。今、活躍する作家陣が大集結しているので、読みごたえは十分。新ホラー小説最前線とでもいったところか。
(1998/5/21)



「イエスの遺伝子」
マイクル・コーディ/内田 昌之:訳(徳間書店)

 2002年、ちょっと未来のアメリカが舞台。
 天才的遺伝子学者トム・カーターが、自分を狙った暗殺者に、妻を殺されてしまうところから物語は始まる。また、その直後、自ら発明した遺伝子の内容をすべて解読する装置により、一人娘の命までもがあと一年であると知る。あらゆる手段でその運命に抗おうとした、彼に残された最後の道は奇跡だった。娘を救うため、彼は「神の遺伝子」の謎に挑む。
(1998/5/19)



「ストレート・チェイサー」
西澤 保彦(カッパ・ノベルス)

 バーで意気投合した女性に、トリプル殺人計画に参加することを約束させられたリンズィ。酔った勢いの冗談だったつもりが、翌日、彼女の指名した人物の他殺死体が発見され……。奇抜な舞台設定と、驚く仕掛け満載のミステリー。
(1998/5/17)



「エドガー@サイプラス」
アストロ・テラー/前山 佳朱彦:訳(文藝春秋)

 “やあ、アリス。”
 それが、人工知能エドガーとの交信のはじまりだった。
 データを得る事で「成長」し、ネット上を駆けまわるエドガーと、プログラマーであるアリスの交信録。エドガーの成長ばかりでなく、FBIとの追跡劇やアリスとの信頼関係など、内容は満載。
 ほぼ全文が電子メールで構成されている。
(1998/5/15)



「キル・ゾーン 異分子」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/15)



「キル・ゾーン グッドモーニング・ボルネオ」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/15)



「ブルー・ブラッド 虚無編(下)」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/12)



「ブルー・ブラッド 虚無編(上)」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/12)



「ブルー・ブラッド 復習編」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/12)



「ブルー・ブラッド」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/12)



「キル・ゾーン 別れの日」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 罪」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 罠」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 赤と黒」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 嘘」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 密林」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 破壊天使」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン 戦場のネメシス」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)



「キル・ゾーン」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
(1998/5/7)





ペラペラ本 1998年4月の棚

「家族八景」
筒井 康隆(新潮文庫)

 生まれながらテレパシー力を持つ十八歳の少女、七瀬。彼女は住み込みのお手伝いとして、八軒の家庭を転々と移り住んでいく。それぞれの家庭には、一見、見慣れた風景があるのだが、テレパシーの彼女を前にすると虚偽でしかない。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活に営む人々の猥雑な心の裏面を描き出している。
(1998/4/30)



「クライシスF」
井谷 昌喜(光文社)


 第1回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。人間の計算能力を喪失させる奇病が、世界中の水面下で多発する。その奇病にいち早く気づいたのは、新聞社で閑職にいる男だった……。
(1998/4/29)



「朝霧」
北村 薫(東京創元社)

 卒業論文を終え、大学卒業を迎えた“私”。前作「六の宮の姫君」で縁が生じたみさき書房にて編集者としての多忙な日々が、新たな人生模様を織りはじめる。「山眠る」「走り来るもの」「朝霧」の三編を収める、「円紫さんと私」シリーズ第5弾。
(1998/4/28)



「彼女が死んだ夜−匠千暁第一の事件−」
西澤 保彦(カドカワノベルズ)

 タックこと匠千暁の登場するシリーズ第1弾……になるのかな? 厳密に言うと、著者のデビュー作「解体諸因」(講談社ノベルス)に続く2作目。ただ「解体〜」は本作の数年後の物語で、彼らは、すでに社会人となっていますが。
 門限はなんと18時! 超箱入り娘の女子大生、通称ハコちゃんこと浜口美緒が、やっと両親から勝ち取ったアメリカ旅行。両親がたまたま留守にして、キャンパスの仲間達が壮行会を開いてくれた出発前夜、家に帰ると台所に見知らぬ女性の死体が……。
(1998/4/24)



「種の終焉(おわり)」
北上 秋彦(祥伝社 NON NOVEL)

 人類史上最大の謀略を描いたサスペンス。
 物語はインド、カシミール地方で発生した脅威的な殺傷能力を持った伝染病から始まる。それと同時期に日本、中国、インドネシアなど、アジア各地でも怪事件が続発。それらに不審を抱いた国際情報機関の朝倉研吾は、独自調査を開始した……。
(1998/4/23)



「今はもうない」
森 博嗣(講談社ノベルス)

 隔離された山荘で起こる美人姉妹殺人事件と、その事件を話の種にする犀川と萌絵、二人の幕間。この二つが、交互に進むことによって物語が展開。最終的にどういった形で集約されるのか?
(1998/4/16)



「幻惑密室」
西澤 保彦(講談社ノベルス)

 タイトル通り、密室を舞台にしたミステリー。しかし、著書は西澤保彦、タダの密室な訳がない。そう、超能力を使って作られた密室なのです。

 超能力を使ったら、そもそも密室なんて状況はありえないんじゃないか? そんな気がしないでもないけれど、大丈夫(?)。超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)、略して<チョーモンイン>なる謎の少女、神麻嗣子が登場。そこら辺の、ややこしい設定を(相変わらず、ややこしいんだコレが)、懇切丁寧に説明してくれるので安心(?)。
(1998/4/13)



「塗仏の宴 宴の支度」
京極 夏彦(講談社ノベルス)


 昭和28年春。小説家、関口巽のもとに奇怪な取材依頼がもたらされた。伊豆山中の集落が住人ごと忽然と消え失せたのだという。調査に赴いた関口に、郷土史家を名乗る和装の男がうそぶく。
「世の中には不思議でないものなどないのです」
(1998/4/9)



「幸せの青い鳥」
火浦 功(ハヤカワ文庫)
(1998/4/2)





ペラペラ本 1998年2月の棚

「タイムリーパー」
大原 まり子(ハヤカワ文庫)
(1998/2/?)



「ループ」
鈴木 光司(角川書店)
 闘え、武器は肉体と意志の力。全人類がガン化するとき、アメリカの大地に神は舞い降りた。
 「リング」「らせん」に続く、3部作の最終章。謎は全て明らかになる?
(1998/2/16)



「フロスト日和」
R・D・ウィングフィールド/芹沢 恵:訳(創元推理文庫)
(1998/2/15)





閉じた本 1998年1月の棚

「歯と爪」
ビル・S・バリンジャー/大久保 康雄:訳(創元推理文庫)
(1998/1/?)



「ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像」
篠田 真由美(講談社文庫)
 ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなったワラキア公ヴラド。無数の人間を串刺しにしたといわれる、その彼の伝承の陰の物語。オスマントルコを相手に孤独な戦いを挑んだ、卓越した武将としての真実の姿を描く。
(1998/1/8)



「猫は殺しをかぎつける」
リリアン・J・ブラウン/羽田 詩律子:訳(ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1998/1/16)



「夏のレプリカ」
森 博嗣(講談社ノベルス)
 T大大学院生の前に現れた、仮面の誘拐者と血の繋がらない詩人の兄。誘拐が奇妙な結末を迎えた時、詩人は密室と覚しき部屋から消えた。物語は前作「幻惑の死と使途」と表裏をなして進展。事件に隠された過去とは?
(1998/1/9)




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