*タイトルのリンクをクリックすると、感想文らしきものを付け加えた別ウィンドウが開きます。

「五人姉妹」
菅 浩江(早川書房)
成長型人工臓器を埋めこまれた葉那子には、臓器スペアとして四体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は“姉妹”との面会を果たすが……5人のクローン姉妹の複雑な心模様を描いた表題作ほか、「永遠の森」の後日譚「お代は見てのお帰り」など9篇の物語を収録。
(2002/12/20読了)

「ハッピー・バースディ」
新井 素子(角川書店)
やさしい夫がいる幸せな家庭。そのうえ小説家としても成功し、何にも不足のない日々だったのに……。何の意味もない偶然の出逢いが、すべてを壊してしまった。
(2002/10/10読了)
「樹上のゆりかご」
荻原 規子(理論社)
男子校だった頃の伝統が色濃く残る都立辰川高校。そこに入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。そんな折り、合唱コンクールで指揮をしたカリスマ女生徒が出現し、次々と事件が……。
(2002/10/4読了)

「永遠の森 博物館惑星」 ★
菅 浩江(早川書房)
巨大博物館“アフロディーテ”。そこには宇宙のありとあらゆる美術品、動植物が収められ、データベース・コンピュータに頭脳を直接接続させた学芸員たちが、収蔵品の分析鑑定、分類保存を通して“美”の追究に勤しんでいた。“美”に関連した様々な事件、出来事を綴った、9つの連作短編集。
(2002/9/26読了)

「トキオ」
東野 圭吾(講談社)
不治の病で死にゆく息子を前に、その父親、宮本拓実は「ずっと昔、俺はあいつに会っているんだ」と告白する。「あいつは、これから23だった俺に会いに行くはずなんだ」と。そして舞台は20年前、1979年の浅草に……。
(2002/8/9読了)
「密室の鍵貸します」
東川 篤哉(光文社)
大学の先輩と元彼女、ふたつの死への嫌疑をかけられた主人公、戸村流平。元彼女の死に関しては完璧なアリバイがあったのだが、しかし、それは鍵のかかった先輩の部屋で、先輩の死体を発見していたというものだった……。
(2002/8/7読了)

「砂の覇王(8)」
須賀 しのぶ(コバルト文庫)
突然、見知らぬ男にさらわれてからというもの、あれよあれよという間に実に様々なことに巻き込まれ続ける、カリエ。陰謀渦巻く世界にて、少女がたくましく成長する物語の第8巻。
ドミトリアスの皇妃となるか、はたまたミューカレウスに輿入れか。窮地に立たされたカリエのもとに、炎の貴妃、ビアンが訪れる。そこで告げられた衝撃の事実に、カリエは、自らの進むべき道としてあることを決断した……。
(2002/7/30読了)
「砂の覇王(7)」
須賀 しのぶ(コバルト文庫)
突然、見知らぬ男にさらわれてからというもの、あれよあれよという間に実に様々なことに巻き込まれ続ける、カリエ。陰謀渦巻く世界にて、少女がたくましく成長する物語の第7巻。
海賊王トルハーンと天才指揮官ギアスの激しい戦闘に巻き込まれたカリエは、敵の銃弾を受けて海に落ちてしまう。意識が遠のくなか、なんと敵の旗艦に救助されるという強運に恵まれるカリエだったが、呼吸は止まりかけ、体はぴくりとも動かない瀕死の状態に……。
(2002/7/26読了)
「砂の覇王(6)」
須賀 しのぶ(コバルト文庫)
突然、見知らぬ男にさらわれてからというもの、あれよあれよという間に実に様々なことに巻き込まれ続ける、カリエ。陰謀渦巻く世界にて、少女がたくましく成長する物語の第6巻。
海路でリトアへ向かった一行は、海賊船に襲われる。船倉に放り込まれ気を失ったカリエが目を覚ましたのは、最初の船とは別の大きな船の中。そこに現れたのは有名な大海賊、トルハーンだった……。
(2002/7/26読了)
「君の夢 僕の思考 You will dream while I think」
森 博嗣(PHP研究所)
60点もの写真作品と、これまでの著者作品から引用されたフレーズを収録。新しくメッセージも書き加えられている。森博嗣の“思考”がつまったメッセージ集。
(2002/7/20読了)

「名探偵はもういない」
霧舎 巧(原書房)
雪深い山間のペンションに集まった、いわくありげな人物たち。ペンションには、一人の老女を中心に不穏な空気が漂っていた。そんな中で起こった不可解な連続怪死事件。現場に残された証拠を手がかりに“名探偵”が動き出す。誰が犯人なのか? そもそも、探偵とは一体?
(2002/5/14読了)
「聯愁殺」
西澤 保彦(原書房)
連続殺人犯に襲われ、ゆいいつ助かった梢絵。しかし、犯人と思われる少年が失踪したまま、事件から4年の月日が経過してしまう。梢絵は、何故、自分が襲われたのかを知るため、「恋謎会」に調査を依頼する。会のメンバーは、それぞれが持ち寄った“証拠”をもとにさまざまな推理を繰り広げるのだが……。
(2002/5/13読了)
「かめくん」
北野 勇作(徳間デュアル文庫)
“どこにも所属してない”かめくんは、新しい仕事を見付け、クラゲ荘に住んで、平凡のつもりで決して平凡ではない毎日を送る。木星戦争のために開発されたカメ型ヒューマノイド・レプリカメ、かめくんのちょっと不思議な日常小説。
(2002/5/12読了)
「黄泉がえり」
梶尾 真治(新潮社)
熊本の一部で、死者が蘇るという不思議な現象が多発する。老若男女関係なく、死んだ当時の姿そのままで、突然、生き返るのだ。喜びつつも戸惑う周囲と、困惑し混乱する行政。外見は間違いなく本人なのだが微妙に違和感も感じられる彼らは、何故、どうやって蘇ったのか?
(2002/5/12読了)
「ジェニィ」
ポール・ギャリコ/古沢 安二郎:訳(新潮社文庫)
主人公、ポールは猫を愛する少年。ある日、交通事故にあった彼は、目を覚ますと自分が白猫になっていることに気付く。我が家を追い出されロンドン中を彷徨った彼は、とある雌猫と遭遇。彼女の名前はジェニィ。貧相な体格ではあるけれど、とても魅力的な猫だった。少年の心を持った白猫、ポールに、猫の流儀をレクチャーしてくれるという。そして、2匹は冒険の旅にでかけるのであった。
(2002/5/11読了)

「捩れ屋敷の利鈍」
森 博嗣(講談社ノベルス)
秘宝“エンジェル・マヌーバ”が眠る“メビウスの帯”構造の捩れ屋敷。この奇妙な屋敷に、保呂草潤平と西之園萌絵らが招待されることになった。しかし、密室状態の建物内部で死体が発見されたうえ、秘宝も消えてしまう。さらに、完璧な密室での第二殺人が起こり……。
(2002/2/13読了)
「砂の覇王(5)」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
突然、見知らぬ男にさらわれた少女カリエ。皇子の影武者に仕立て上げられたのを皮切りに、あれよあれよという間に、実に様々なことに巻き込まれることに……。陰謀渦巻く世界にて、少女がたくましく成長する物語の第5巻。
ドミトリアスの戴冠式で、バルアン王子の正妃として披露されたカリエ。その場を何とか乗り切り「ホッ」としたのもつかの間、会の後、サルベーンに奇妙な言語で語りかけられたカリエは一瞬、真っ白になり……。
(2002/2/13読了)
当サイト内容の無断使用&転載を一切禁じます
©Kisa. All rights reserved.