1999年の棚
 1999年に読んだ本の紹介。本棚といいながら、借りて読んだものも多数あるのですが。書評らしきもの、というより感想は、気が向いたときだけ書いています。
 ここで、新しい本と巡り会って頂けたら嬉しいです……などと、臭いセリフをはいてみる。


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ペラペラ本 1999年の本棚
*タイトル横の“★”はオススメ、“☆”はオススメする程じゃないけど気に入っている作品です。
*タイトルのリンクをクリックすると、感想文らしきものを付け加えた別ウィンドウが開きます。


閉じた本 1999年12月の棚

「バトル・ロワイアル」
高見 広春(太田出版)

 大東亜共和国なる、ちょっと昔の日本によく似た架空の国が舞台。そこでは毎年、全国の中学3年生から任意にクラスを選び、殺人ゲームを行っていた。生徒達は与えられた武器で互いに殺しあい、残った一人だけが家に帰ることができるという……。
(1999/12/27)



「ハリー・ポッターと賢者の石」
J・K・ローリング/松岡 佑子:訳(静山社)

 緑の眼に黒い髪、そして額に稲妻型の傷を持つハリーはごく普通の少年……だったが、11歳の誕生日を境にその世界が一変する。意地悪な伯母夫妻に虐げられる毎日を送っていた彼の元に、なんと、魔法の名門ホグワーツなる学校から入学案内が届いたのだ。
(1999/12/9)



閉じた本 1999年11月の棚

「サンタクロースのせいにしよう」
若竹 七海(集英社文庫)

 「わたし」こと柊子は、友達の紹介で世間知らずなお嬢様、銀子と同居を始めることになる。しかし、引っ越し早々、幽霊に出くわしたのを幕開けに、何故かトラブルが続発。平凡な住宅地を舞台に、ちょっと変わった登場人物達が展開する、連作ミステリ短編集。
(1999/11/25)



閉じた本 1999年10月の棚

「西の善き魔女5 闇の左手」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)
 「世界の果ての壁」の謎を追うルーンとフィリエル、そして、竜退治に赴く竜騎士ユーシス。南の地で彼らが見たのは、予期せぬ侵略者、東の帝国軍だった。グラールの危機に、フィリエルは女王との対峙の場に臨むが。
(1999/10/15)



「彗星狩り(上)」
笹本 祐一(ソノラマ文庫)

(1999/10/13)



「西の善き魔女4 世界のかなたの森」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)
 竜騎士として任命を受けて南に向かった、ユーシスを追うフィリエル。「竜は世界を解く鍵となる」と言う父の言葉の意味も分からぬままに、南へと旅するフィリエルの運命は?
(1999/10/10)



「西の善き魔女3 薔薇の名前」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)>
 光輝く王宮ハイラグリオンで夜毎、繰り広げられる華やかな宴と、その虚飾の裏に潜む陰謀。騎士候補のユーシスとの関わり。真実が何なのかわからぬまま、フィリエルは新しい道を見つけるべく南へと向かう。
(1999/10/9)



「西の善き魔女2 秘密の花園」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)
 ルーンを守るため、伯爵と契約を交わしたフェリエルは、修道院付属女学校に送り込まれた。グラール国の真実が隠された学園で異分子としてはじき出された彼女は、己の望みを勝ち取るため孤立無援の戦いを開始する。
(1999/10/7)



閉じた本 1999年9月の棚

「西の善き魔女1 セラフィールドの少女」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)
 偏屈な天文学者ディー博士から母の形見の首飾りを渡された時、フィリエルの世界は一変した。退屈で平和な日々は去り、謀略のただ中に放り込まれたのだ。大切なものを守るのは、己の小さな手だけ……。
(1999/10/29)



「これは王国のかぎ」
荻原 規子(中央公論新社 C・NOVELSファンタジア)
 落ち込んだり嫌なことがあった時、憧れのおとぎ話を胸に、自分も登場人物の一人として活躍することを夢見る。そういった光景って、決して珍しくはないよね。かくいう私も例外でなく、また、この物語の主人公も例外ではなかった。しかも彼女は、その夢を体験してしまうのだ。
 「失恋で泣き疲れ眠ったヒロミは、目覚めるとアラビアンナイトの世界にいた。目の前にはターバンの青年がいて……月の砂漠、王宮の陰謀と破天荒に展開する冒険物語」
 これを読んだ後には、またがんばってみよう、という気持ちになれるから不思議。おとぎ話が、そしてこの現実世界が素敵に見えるようになる一冊だよ。(「週刊ドリームキャストマガジン」10/8売号より)

 これを読み終えた後、すぐに同じ著者の作品「西の善き魔女」に手を出したことはいうまでもない。
(1999/9/26)



「キッド・ピストルズの慢心−パンク=マザーグースの事件簿」
山口 雅也(講談社ノベルス)



(1999/9/21)



「ななつのこ」
加納 朋子(創元推理文庫)

(1999/9/18)



「夢幻巡礼」
西澤 保彦(講談社ノベルス)

(1999/9/15)



「盤上の敵」
北村 薫(講談社)

(1999/9/15)



「人形式モナリザ」
森 博嗣(講談社ノベルス)

(1999/9/12)



「流血女神伝 帝国の娘(後編)」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)

(1999/9/2)



閉じた本 1999年8月の棚

「流血女神伝 帝国の娘(前編)」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)

(1999/8/27)



「アーモンド入りチョコレートのワルツ」
森 絵都(講談社)

(1999/8/25)



「宇宙のみなしご」
森 絵都(講談社)

(1999/8/24)



「ゴールド・フィッシュ」
森 絵都(講談社)

(1999/8/23)



「リズム」
森 絵都(講談社)

(1999/8/23)



「星降り荘の殺人」
倉知 淳(講談社文庫)

(1999/8/15)



「百鬼夜行 陰」
京極 夏彦(講談社ノベルス)

(1999/8/10)



「タナトス・ゲーム 伊集院大介の世紀末」
栗本 薫(講談社)

(1999/8/8)



「つきのふね」
森 絵都(講談社)

(1999/8/6)



閉じた本 1999年7月の棚

「こちら幻想探偵社」
清水 義範(朝日ソノラマ文庫NEXT)
 宇宙のかなたからやってきたお姫様とおれ、乾三四郎。そして自由奔放な「推理力」を誇る真下昇の3人で始めた探偵社は大繁盛。しかし、その事件たるや何故か、不可思議で常識を超えたものばかりだった……。
(1999/7/28)



「ヴィラ・マグノリアの殺人」
若竹 七海(カッパ・ノベルス)
 海に臨む邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」の一棟で死体が発見された。所持品もなく、顔と手が潰されて身元の特定は困難。聞き込みに懸ける署員たちだが、ヴィラの住人は皆、癖のある人間ばかりで……。
(1999/7/27)



「隕石誘拐 宮澤賢治の迷宮」
鯨 統一郎(カッパ・ノベルス)
 宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」には、幻の第五次稿が現存していた。しかも、その原稿には賢治が発見したダイヤモンドの隠し場所が記されていたという。その作品世界の奥底に隠された暗号とは?
(1999/7/21)



「孤島パズル」
有栖川 有栖(創元推理文庫)

(1999/7/13)



「銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ」
大原 まり子(ハヤカワ文庫JA)

(1999/7/7)



「日曜の夜は出たくない」
倉知 淳(創元推理文庫)
 孤独な空中散歩者が空から落下した、としか思えない墜落死体。163人の観客の前で毒殺された俳優。など、不可能状況下の事件の数々を、難なく解決する奇妙な青年、猫丸先輩の登場する連作短編集。
(1999/7/6)



「サラマンダー殲滅(下)」
梶尾 真治(朝日ソノラマ文庫NEXT)
 敵基地“サラマンダー”は灼熱の惑星にあったが、進撃するためには様々な障害を乗り越えなければならない。静香を支える人々が、ある者は力、ある者は知恵を出し合い、常識を超えたマトリョーシカ戦法が実行された。一方静香の心の空白も大きくなっていく……。
(1999/7/1)



閉じた本 1999年6月の棚

「サラマンダー殲滅(上)」
梶尾 真治(朝日ソノラマ文庫NEXT)
 汎銀河聖解放戦線。この非道なるテロ組織に愛する夫と娘を奪われ、神鷹静香は復讐の戦士と化した。静香は惑星メフィスへ渡り、厳しい戦闘訓練を始めた。しかし、強い戦士としての力と引き替えに要求されたのは、その記憶だった。静香はなぜ汎銀戦を憎悪し、壊滅しようとしているのか、その理由を忘れていく……。
(1999/6/29)



「クロノス・ジョウンターの伝説」
梶尾 真治(朝日ソノラマ文庫NEXT)
 至上の愛が時の壁を越えた時、ふたりが迎えるのは、幸せなゴールか悲しい結末か。時を超えた愛と、涙とスリルと共に描かれた、タイムラグ・ラブストーリー。

 名作中の名作ですね。タイムマシンを扱ったSFとしてだけでなく、上質のラブストーリーも味わう事ができる。て、何、原稿的な書き方してるんだ、自分。
(1999/6/27)



「そして二人だけになった」
森 博嗣(新潮社)


 巨大な海峡大橋を支える「アンカレイジ」内部に造られた建物に男女6名が集まった。海水に囲まれ完全な密室となったこの部屋の中で、次々と殺人が……。最後に残されたのはたった二人。この密室で、一体何が起きたのか? そして、犯人は?

 森著作品の中では、「笑わない数学者」に次いでのお気に入り。
(1999/6/26)



「放浪探偵と七つの殺人」
歌野 晶午(講談社ノベルス)


 周到極まりない殺人者の犯した過ちとは? あるべき場所に死体がなかったのはなぜ? 最有力容疑者を潔白と言うが? 探偵、信濃譲二による七つの短編集。解答編が巻末袋綴じされている、推理問題集ともいえる一冊。

 もちろん、袋綴じに惹かれて手に取りました。問題のレベルはというと、よくコンビニに並んでいる、似たような類の(もっと、問題集としての要素が濃いだろうけど)文庫本よりかは、凝った内容になっているかな……といった感じ、かな。
 後半の数問以外は、ちゃんと解答できました。
(1999/6/16)



「名探偵の肖像」
二階堂 黎人(講談社ノベルス)


 怪盗ルパンの淡い恋と冒険を描いた「ルパンの慈善」、鬼貫警部が活躍する「風邪の証言」などパスティーシュ3篇を含む5作品に、芦辺拓とのJ・D・カーについての熱血対談、随筆などを収録した新本格作品集。
(1999/6/15)



「暁天の星」
椹野 道流(講談社ノベルス)
 ある時は混雑した駅のホームで、ある時は黄昏の色に染まった坂道で……彼女たちは、突如、死に向かって身を投げた。だが、それらの遺体には世にも奇妙な共通点があった……。
 現役法医学者が描く、新たなミステリー。
(1999/6/12)



「ブラジル蝶の謎」
有栖川 有栖(講談社文庫)
 美しい異国の蝶々に囲まれて殺害された男の意外な過去、密室から霧のごとく消え去った若いカップルの謎……。
 臨床犯罪学者、火村と推理作家、有栖川のコンビが6つのミステリに挑む短編集。
(1999/6/7)



「からくりからくさ」
梨木 香歩(新潮社)
 古い祖母の家を舞台に、染め織りに心惹かれる四人の娘と不思議な人形“りかさん”にからまる縁。
 生命を支える新しい絆を深く伝える、書き下ろし長篇。
(1999/6/4)



「西の魔女が死んだ」
梨木 香歩(小学館)
 中学校へ行けないまいは、祖母のもとで「魔女修行」をすることになった。祖母から出題された修行内容は、何でも自分で決めるということ……。
 生きる力を与えてくれる、癒し系の児童文学。
(1999/6/3)



閉じた本 1999年5月の棚

「創世紀コケコ」
薄井 ゆうじ(マガジンハウス)
 目覚めると僕は見知らぬ場所にいた。みんなが言うことには、僕は“コケコ”という名前らしい。
「君は自分が何だと思っている?」
 この問いに答えられなかった僕は、僕の家を、そして僕自身を探すために、森に入っていった。深い森の奥で自分自身と対峙した僕の物語。
(1999/5/20)



「クリムゾンの迷宮」
貴志 裕介(角川ホラー文庫)
 藤木は、この世のものとは思えない異様な光景の中で目覚めた。視界一面を覆う、深紅色に塗れ光る奇岩の連なり。ここは、どこなんだ? どうして、こんなところに? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」
 それは、血で血を洗う凄惨なゼロサンゲームの始まりだった……。
(1999/5/19)



「ペルシャ猫の謎」
有栖川 有栖(講談社ノベルス)
 火村と有栖の名コンビが活躍する標題作「ペルシャ猫の謎」、森下刑事が主役となって名推理を披露する「赤い帽子」等、短編6編及び、探偵裏話として「猫と雨と助教授と」を収録している。
(1999/5/19)



「黒猫の三角」
森 博嗣(講談社ノベルス)
 アパート阿漕荘の住人、保呂草探偵の元に奇妙な依頼が持ち込まれた。連続殺人鬼の魔手から一晩ガードして欲しい、というのだ。ここ数年、那古野市には「数字にこだわった」殺人が跋扈していた。一年に一度、「ぞろ目」に関係する一定のルールに従って起こる連続殺人。
 保呂草を初めとする阿漕荘の住人達は、依頼者の警護に向かうが……。
(1999/5/17)



「39 刑法第三十九条」
永井 泰宇(カドカワ・エンタテインメント)
 刃物を凶器とした猟奇的な夫婦殺害事件が東京、豊島区で発生。警察は指紋と現場に残された芝居のチケットから、柴田真樹を犯人として断定し逮捕した。動機は芝居をけなされたという単純なもの。
 ところが、それまでの柴田の数々の奇妙な行動から、国選弁護人が司法精神鑑定を裁判長に請求することに。鑑定書の内容は「被告人は多重人格、よって刑事責任能力はなし」というものになった。鑑定士の助手である小川香深は、その鑑定結果に疑問を持ち……。
 「刑法第三十九条」を題材にした、本格ミステリー。
(1999/5/13)



「キル・ゾーン 虜囚」
須賀 しのぶ(集英社コバルト文庫)
 ラファエル、再び地球へ!
(1999/5/13)



「スプートニクの恋人」
村上 春樹(講談社)
 22歳の春、すみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。そして、恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で、結婚していた。更に付け加えるなら、女性だった。
 「ぼく」とすみれ、ミュウを中心に起こった、すべての始まりであり、また終わりでもあった物語。
(1999/5/10)



「イントゥルーダー」
高嶋 哲夫(文芸春秋)
 深夜の電話にて、自分に息子がいて、しかも重体であることを知らされた私。父子の絆を描く、叙情と最先端のコンピュータ犯罪が見事に融合したミステリー。
(1999/5/8)



「双頭の悪魔」
有栖川 有栖(創元推理文庫)
 娘を連れ戻して欲しいのです……。
 閉鎖された奥深い山の中、芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。救援に向かった英都大学推理研の一行は、大雨の中、木更村への侵入を図る。江神二郎のみ接触に成功するものの、ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。川の両側に分断された木更村の江神、マリアと夏森村のアリスたち。そして双方で起こる殺人事件が……。
(1999/5/7)



「ナイフが町に降ってくる」
西澤 保彦(祥伝社)
 疑問を抱くと時を止めてしまう、という何とも難儀な癖(?)を持った統一郎と、その巻き添えを喰った女子高生の真奈。目前でナイフをつき立てられている男は、一体いつ襲われたのか? すべてが静止した町で、2人は真相を探ることになった。
(1999/5/6)



閉じた本 1999年4月の棚

「頭蓋骨の中の楽園」
浦賀 和宏(講談社ノベルス)

 首無し死体となって発見された女子大生。その死と殺害方法は、ミステリー小説の中で予告されていた? そして、起こる連続殺人。事件と対峙するのは笑わぬ男、安藤直樹。彼が微笑む時に明らかになる謎とは?
(1999/4/15)



「時の鳥篭」
浦賀 和宏(講談社ノベルス)

 初対面のはずの少女の未来を、何故か私は知っていた。少女の未来に見えたのは“自殺”……。私の生まれてきた理由は、その少女を救うためだった? 少女に出会った途端、意識を失った私が過去を語り出す。そして、日常は呆気なく崩壊していった。
(1999/4/14)



「記憶の果て」
浦賀 和宏(講談社ノベルス)

 父の突然の自殺。原因は不明だった。脳の研究者だった父の書斎に入った高校三年生の直樹は、謎のコンピュータの電源を入れる。それは安藤裕子と名乗り、直樹の父を父だという。錯綜する過去、そして直樹の出生の秘密が……。
(1999/4/13)



「闇桜」
篠田 真由美(講談社ノベルス)
 影に閉ざされた館の露台で、老いた男は毒を盛られた。容疑者は彼の妻。だが物証はない。事件の真相を解明したと信じた桜井京介だったが……。「二重螺旋」四部作を含む、十の謎による作品集。
(1999/4/12)



閉じた本 1999年3月の棚

「匿名座談会 業界人が初めて語った舞台裏」
本の雑誌編集部編(本の雑誌社)
 定価の安い本は売りたくない(出版社営業)、最近の若い子はダメだあっ(週刊誌女性記者)、女性記者が鍵だ(文庫編集者)、こんな客は来るな(書店員)……。出版関係業界人の裏舞台をかいま見れる座談会を34収録している。
 ゲーム雑誌編集者もあったので、思わず手にとってしまいました。
(1999/3/8)



「私が彼を殺した」
東野 圭吾(講談社ノベルス)

 流行作家である穂高誠が新進の女流詩人、神林美和子との結婚式当日に毒殺された。美和子の兄、穂高のマネージャー、穂高の担当編集者らは、事件後つぶやく。「私が彼を殺した」と……。果たして、真の犯人は?
(1999/3/6)



閉じた本 1999年2月の棚

「秘密」
東野 圭吾(文芸春秋)
 妻と小学生の娘が事故に。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。運命は愛する人を二度奪っていく……。
(1999/2/1)



閉じた本 1999年1月の棚

「黄金を抱いて翔べ」
高村 薫(新潮文庫)
(1999/1/29)



「肉食屋敷」
小林 泰三(角川書店)
 「ジュラシック・パーク」に刺激された研究者が、6500万年前の地層の中にあるDNAから地球外生命体を復元してしまう表題作の他、現実の向こう側に渦巻く恐怖の世界を描いた作品3編を収録。
(1999/1/20)



「念力密室!」
西澤 保彦(講談社ノベルス)
 「超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)」神麻嗣子と、売れないミステリー作家の保科匡緒、そして美貌の警部、能解匡緒との不思議な出会いが、次々と密室殺人を解決する。短編集。
(1999/1/19)



「青猫の街」
涼元 悠一(新潮社)

 友人が旧式のパソコン1台を残して消えた。主人公、神野はパソコン通信、地下BBSを駆使して友人を探索。そして辿り着いたのは、謎の地下組織「青猫」だった……。
(1999/1/17)



「キル・ゾーン 宴」
須賀 しのぶ(コバルト文庫)

 キャッスルご一行様、舞踏会にご出席の巻。でも、ちゃんと(?)戦闘シーンはあるのね(笑)。
(1999/1/13)



「地球儀のスライス」
森 博嗣(講談社ノベルス)

 那古野市一の資産家の令嬢、西之園萌絵を囲んで開催される秘密の勉強会「黒窓の会」にゲストとして招待されたN大学工学部助教授犀川創平は、一枚の写真にまつわるミステリィを披露する……。10の短篇を収録した短編集。
(1999/1/12)



「カラフル」
森 絵都(理論社)

 いいかげんな天使、プラプラ(と、彼はそう名乗った)が、一度死んだはずのぼくに言った。
 「おめでとうございます、抽選にあたりました!」
 ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくは、さしてめでたくもない下界生活にまい戻り……。
(1999/1/5)




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