2004年の棚
 たまーに読んでます。たまーに。


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ペラペラ本 2004年の本棚
*タイトル横の“★”はオススメ、“☆”はオススメする程じゃないけど気に入っている作品です。
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閉じた本 2004年12月の棚

「失楽の街」
篠田真由美(講談社ノベルス)


 インターネットの片隅にひそかに書き込まれた犯行宣言。2001年4月、東京では爆弾魔が世間を騒がせていた。怒りと悲しみに突き動かされ漂泊する犯人を、京介は捉えることができるのか。建築探偵第2部完結。(2004/12/23読了)

 これから先、第3部の展開も気になる。(2006/1/30)




閉じた本 2004年10月の棚

「φは壊れたね」
森博嗣(講談社ノベルス)


 おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室で、芸大生の宙吊り死体が発見された。現場は密室状態。しかも、死体発見の一部始終が室内に仕掛けられたビデオで録画されていたという。D2大学院生、西之園萌絵が学生たちと事件の謎を追究する新シリーズ第1弾。(2004/10/4読了)

 とりあえず、の新キャラクター紹介編って感じかなぁ。(2006/1/30)




閉じた本 2004年9月の棚

「パーフェクト・プラン」
柳原慧(宝島社)


 「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」誰も殺さない誰も損をしない。ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞、瞬間像記憶等々、様々な要素を盛り込んだ誘拐ミステリー。第2回「このミステリーがすごい!」大賞、大賞受賞作品。(2004/9/25読了)

 合理的な誘拐の手口といい、微笑ましい仲間同志や刑事とのやり取りといい、そこかしこにあるコンピュータでの攻防戦といい……面白そうな雰囲気満載。
 でも、何だろうな。いまいち、物足りない感じがするんだよね。
 登場人物に奥行きが感じられないから? 展開がストレート過ぎだし、伏線が弱いから?
 例えば、誘拐される子供の印象なんてほとんど残ってないし、活躍する女性刑事ももっと魅力的になりそうなのに。
 瞬間像記憶についても、あっさり触れている程度。
 とっても面白そうなのに何故か物足りない、という、いまいち煮え切らない作品でした。(2004/9/27)




「零崎双識の人間試験」
西尾維新(講談社ノベルス)


 殺人鬼の一族の長兄にして切り込み隊長、“二十人目の地獄”にして奇怪な大鋏“自殺志願”の使い手・零崎双識。行方不明の弟探しの末に行き着いた、彼の結末とは……!? webに連載したものを加筆・訂正してノベルス化している。(2004/9/17読了)

 今回は外伝ということで、本編でもちらちらと登場していた“零崎一族”が大活躍ですよ。
 殺人鬼である零崎らと、殺人鬼と一般人の間で揺れる少女・伊織を軸に物語が進行します。
 ミステリではなくて、アクションでスプラッタで、本編に関係する謎がいくつか浮上しています。
 グロいのは、あまり好きじゃないんだけどなぁ……。
 これが、本編次作へのなんらかの足がかりになったりするのかな?(2004/9/17)




「方舟は冬の国へ」
西澤保彦(講談社ノベルス)


 失業中の十(つなし)和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。仕事を依頼したいという。それは、1カ月の間、別の名前を名乗り、見知らぬ女性と少女との仲のいい3人家族を装って、盗聴器と監視カメラのある家に滞在するというものだった。依頼を受けて滞在を始めた3人に、不思議な現象が起こりはじめる……。(2004/9/13読了)

 ワオ、西澤保彦の新刊ですよ。
 しかも、新井素子が推薦文を書いてるじゃないですか。
 と期待感マックスで、買ったその日に読み終えてしまいました。
 見知らぬ者同士で家族を演じる、という設定は他でも見たことがあるんじゃないかな。
 それよりも、何故、そんなことをする必要があるのか。主人公は家族をうまく演じきれるのであろうか。偽家族との関係はどうなっていくのだろうか……等々、著者らしい視点をからめて物語が進んでゆくところに、この物語の魅力があるんだと思う。
 でも、ちょい肩すかし食らった気分かな。
 ミステリとしての西澤作品を最大に期待していたんだけど、まあ(以下略)。(2004/9/13)




「赤緑黒白」
森博嗣(講談社ノベルス)


 全身を真っ赤に塗装された死体が発見された。数日後、保呂草は、被害者の恋人と名乗る女性から、事件の調査を依頼される。解明の糸口が掴めないまま発生した第2の事件では、色鮮やかな緑の死体が……。Vシリーズ第10弾。(2004/9/12読了)

 不完全燃焼……。(2006/1/30)




「とくまでやる」
清涼院流水(徳間デュアル文庫)


 2学期早々、フレアとクレア・双子の姉妹の通う名門女子高・聖光女学院の生徒が連続で自殺した。その週末、近くのビデオ屋で働く出有特馬(であるとくま)の周囲でも、不可解な連続自殺がスタートする。毎日、必ず1人ずつ自殺する。この異常な事件は、本当に自殺連鎖なのか、それとも連続殺人か? 特馬は、相棒の山本新悟や双子姉妹と事件の真相を探るが……。(2004/9/11読了)

 思わず買ってしまいました。出来心としか思えません。
 いやいや、見た目で、奇抜な登場人物名で判断しちゃいけない。西尾維新の例もあるんだから、と読み始めたものの……これは、いわゆるミステリーとは言えないと思うんですが。どちらかというと、トンデモSFとかファンタジーとか、そんなところ。
 1日1人が自殺するという物語進行にあわせて、見開きで1日を表現。日めくりカレンダーをめくるかのごとく読み進めるという仕掛けは面白かったけど、そのためにぶつ切り感ありありで文章が読みづらかったのと、じっくりと各場面を味わえないのが……。
 ウワン。もう清涼院流水には手を出さねーよ!(2004/9/13)




「進化論」
芝田勝茂(講談社 YA! ENTERTAINMENT)


 大学院生・祐介が家庭教師をしている少女・美紀が妊娠した。しかも「処女懐胎」だという。生まれてくる子は「神の子」だといいはる美紀に、とまどう祐介。はたして本当に「神の子」なのか? それとも、人類とは異なる「なにか」なのか?(2004/9/11読了)

 中学生以上向けの、一応児童書に分類されるみたいです。えええ、大人っぽくないか?(2006/1/30)




閉じた本 2004年8月の棚

「暗き神の鎖(中編)」
須賀しのぶ(集英社コバルト文庫)


 ヨギナ総督を勤めながらエティカヤ王バルアンの妃として、王子を出産したカリエ。アフレイムと名付けられた王子も元気に育ち、カリエはエティカヤの女性として、これ以上望むべくもない地位に到達していた。だが、久々にカリエと再会したミュカは、その表情に意外な陰りをみとめる。一方、カリエを守ると誓ったラクリゼは、弟の圧倒的な力の前に、かつてない不安を感じていた……。(2004/8/29読了)

 順調に物語が進むかと思いきや、早くも怪しい雲行きに……。(2006/1/30)




「暗き神の鎖(前編)」
須賀しのぶ(集英社コバルト文庫)


 カリエがバルアンの王妃となって一年が過ぎようとしていた。いまだ懐妊の気配はないところへ、バルアンの妾妃でもある親友のナイヤが身ごもったとの報せを聞く。ナイヤを祝福しながらも、複雑な想いにとらわれるカリエ。そんな時、彼女はバルアンから聖なる山オラエン・ヤムに一緒に登ろうと誘われる。(2004/8/26読了)

 本編、第2幕のスタート?(2006/1/30)




「スカーレット・スターの耀奈」
梶尾真治(新潮文庫)


 惑星“ズヴゥフル5”の大学で出会った少女“耀奈(ヨーナ)”の胸には、真紅のネックレスが輝いていた。付き合い始めた地球人の“ぼく”の周りで起きる異変、耀奈と別れなければ不幸を背負うという謎の警告。そして、彼女の身体に秘められた、母国を救うためのある使命とは……。ファンタジー4編を収録。(2004/8/13読了)

 ファンタジーやSFというより、恋愛小説かな。(2006/1/30)




閉じた本 2004年6月の棚

「虚空の逆マトリクス」
森博嗣(講談社ノベルス)


 西之園萌絵・犀川創平コンビも登場する短編集。資産家令嬢西之園萌絵にとって、その晩は特別な夜になるはずだった。ところが、小さなすれ違いから誘拐事件の謎解きに……(「いつ入れ替わった?」)。海辺の街の停留所で毎日バスを待ちつづける女性の背後に潜む謎(「赤いドレスのメアリィ」)。全7編収録。(2004/6/14読了)

 一番の目玉は、やっぱり犀川先生が登場する「いつ入れ替わった?」。先生、何だかまるくなってしまったような?
 他作品でも、森博嗣らしい理系ミステリを楽しむことができました。(2006/1/30)




閉じた本 2004年5月の棚

「六人の超音波科学者」
森博嗣(講談社ノベルス)


 六人の科学者が集う土井超音波研究所。そこに通じる唯一の橋が爆破され、山中深くに築かれた研究所は陸の孤島となった。そして、仮面の博士が主催する所内でのパーティの最中に死体が発見される。招待されていた瀬在丸紅子たちは真相の究明に乗り出すが……。Vシリーズ第7弾。(2004/5/28読了)

 実は「朽ちる散る落ちる」の方を先に読んでしまったのでした。シリーズ順に読んでいるつもりだったけれど、これ、読み忘れていたのね。(2006/1/30)




「Ave Maria」
篠田真由美(講談社ノベルス)


 血塗られた薬師寺家事件の惨劇から14年。時効の完成を目前にして、唯一の生存者である蒼こと薬師寺香澄のもとに謎めいた封筒が届く。カードにはただ一言「REMEMBER」。そのことばに急き立てられるように記憶をたどる蒼の脳裏に、やがて明滅する過去の映像、耳に流れる旋律。建築探偵番外編。(2004/5/25読了)

 シリーズ番外編の、しかも第3弾。長いなぁ。
 「原罪の庭」に続く、蒼にまつわる謎がまたひとつ解けます。(2006/1/27)




「いつか、ふたりは二匹」
西澤保彦(講談社ミステリーランド)


 菅野智己は、母が再婚した四年生の頃から、眠りに就くことで猫の身体に乗り移れるという不思議な能力を持っていた。身体を借りている猫にジェニイという名前をつけ、巨大なセントバーナード犬のピーターと友達になった智己が六年生のとき、クラスメイトを含め三人の女子児童が襲撃されるという事件が発生した……。智己はジェニイになって、ピーターとともに事件を調べることにする。(2004/5/6読了)

 ジェニイは、言うまでもなく、ギャリコの名作からですね。
 キレイにまとまっているんだけど、ちょっとだけ物足りなかったかな。西澤らしい、もうひとひねりほしかった……というのはワガママかな?(2006/1/27)




「探偵伯爵と僕」
森博嗣(講談社ミステリーランド)


 夏休み直前、新太は公園で出会った、夏というのに黒いスーツ姿の探偵伯爵と友達になった。奇矯な言動をとるアールと名のる探偵に、新太は興味津々。そんな新太の親友ハリィが夏祭りの夜に、その数日後には、さらに新太の親友ガマが行方不明に。彼らは新太とともに秘密基地を作った仲間だった。2つの事件に共通するのは残されたトランプ。そして、新太にも犯人の影が忍び寄る……。(2004/5/5読了)

 子供も大人も楽しめるミステリーです。森作品らしい伏線の張り方もあるし。近いうちに、もう一度読み返したいな。(2006/1/27)




「ささらさや」
加納朋子(幻冬舎文庫)


 事故で夫を失ったサヤは、赤ん坊のユウ坊と2人、佐佐良の街へ移住する。そこで起こる、不思議な事件の数々。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだった……。連作ミステリ小説。(2004/5/5読了)

 岡崎二郎のコミックス「アフター0」を思い出しました。あと、映画の「ゴースト」とか。謎解きよりも、切ない物語の方が最後まで気になってしまった。(2006/1/27)




閉じた本 2004年4月の棚

「恋恋蓮歩の演習」
森博嗣(講談社ノベルス)


 世界一周中の豪華客船ヒミコ号。乗客の持ち込んだ、天才画家・関根朔太の自画像を盗み出すのが怪盗に課せられた今回の任務であった。許された時間は、那古野から宮崎までの一日半だけ。何故か小鳥遊練無たちも無賃乗船したまま航海は続いたが、突然の銃声の後、男性客の消失事件が発生。楽しい旅行は意外な方向へ……。(2004/4/19読了)

 最後の最後まで、気が抜けません。(2006/1/27)




閉じた本 2004年3月の棚

「きみとぼくの壊れた世界」
西尾維新(講談社ノベルス)


 禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。彼らの世界は、学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。様刻は保健室のひきこもり・病院坂黒猫とともに事件の解決に乗り出すが―?(2004/3/14読了)

 西尾維新健在。最後まで、いつもの調子でテンポ良く進みます。てか、“妹”とか好きだなー。(2006/1/27)




閉じた本 2004年2月の棚

「僕と先輩のマジカル・ライフ」
はやみねかおる(角川書店)


 大学に無事合格した“真面目人間”快人が住むことになった安下宿、今川寮は、実は不思議な住人の巣窟だった。快人と幼なじみの春奈、摩訶不思議な長曽我部先輩の3人が出会う、日常にひそむ謎とは……。(2004/2/2読了)

 近所の本屋じゃ手に入れられそうになかったので、そのうちでかい本屋まで行くか! とか思いつつイーエスブックスでチェックしたら、品切れ状態(発売当時はそうだったのです)。
 ゲッ、そんなに発行部数が少なかったりするのか? と、結局、アマゾンで注文しちゃいました(こっちは在庫ありだった)。
 むやみに数を増やさない為にも、(特に書籍は)実際に手にとってから買うようにしてるんですが、チェックだけは頻繁にしているイーエスブックス。いざという時に利用したいな、と思っていますが……このカラクリだと、一生、役にたつ日はやってこないのでは(笑)。

 表紙、ゴツボ X リュウジでしたね。キーワードは、メガネ丼ですよ? あ、さりげなく主人公もメガネだし。(2006/1/27)




閉じた本 2004年1月の棚

「朽ちる散る落ちる」
森博嗣(講談社ノベルス)


 土井超音波研究所の地下、出入りが絶対に不可能な完全密室で奇妙な死体が発見される。一方、地球に帰還した有人衛星では、乗組員全員が殺されていた。数学者小田原長治の示唆で事件の謎に迫る瀬在丸紅子は、正体不明の男たちに襲われる……。Vシリーズ第9弾。(2004/1/27読了)

 「六人の超音波科学者」で登場した土井超音波研究所を舞台に、またもやメンバーが活躍します。これは……シリーズを順番通り読んでいないと楽しめないかと。もっかい、読み返した方がよさそうだな……。(2006/1/27)





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