話題で選ぶ運営日誌

「コンピュータ室の管理運用」の巻 その2
(1997.4-1998.3)



 試運転(4月16日)

 何となくあわただしい毎日。
 じっくり考えながら仕事をすることって,最近とても少なくなってきたような気がします。
 時間がほしいです!

 久しぶりにコンピュータの授業を行いました。というか,コンピュータで遊ばせました。子供たちがコンピュータに触るのはほぼ1ヶ月ぶりです。

 まず初めに,子供たちに手伝ってもらい,いくつかのソフトウェアの起動チェックを行いました。昨年末に,ベ××セ「マ××××ク」など3本の新しいソフトウェアが導入されたり,春休みに,メニューに登録するソフトを変更したりしたので,正常に起動するかどうか,少し不安があったのです。

 私の学校に導入されているソフトウェアは,画面の解像度や色数などの動作環境が,それぞれに異なっています。それらを,いったんWINDOWSを終了させることなく,メニューから連続して起動させても異常が起きないか,ちょっと心配だったので確かめてみましたが,その点は大丈夫だったようです。

 それから,html形式で編集した資料を閲覧するブラウザをインターネットエクスプローラからネットスケープに変更したので,ネットスケープを起動させてみましたが,こちらは私の設定ミスでうまくいきませんでした。3年生がもうすぐ活用する予定なので,早急に直しておきたいです。

 15分ほど起動チェックを行った後,残りの時間は,子供たちに好きなソフトを選ばせ,遊ばせてみました。

 クラス替えをしたので,今年のクラスの子供たちは,どのソフトが好きか興味があったのですが,人気No1は,「マジックフライト」というタイピング練習のソフトでした。

 「キッドピクス」などのお絵かきソフトや「HOVER」などのゲームソフトより,子供たちに人気があったとは意外でした。

 操作方法は簡単だけど,内容は適度に難しく,しかもゲーム性があるところが子供たちにウケたのでしょうか。


 別件ですが,今月下旬,業者の方にソフトウェアの講習会を行っていただけることになりました。
 この講習会は,某ソフトウェアを導入したら無料で実施いていただける講習会なので,10日ほど前にFAXで申し込んでいたのですが,業者からの確認の連絡がなかったのです。何か向こうに手違いがあったようです。
 希望した日が迫ってきているので,どうしたのかなと思い,こちらから再度連絡してみたら,すぐに決めていただけました。





 簡略化(6月1日)

 コンピュータ室の運営責任者である私の仕事の一つに,先生方や子どもたちができるだけ簡単に機器やソフトウェアを使用できるように操作環境を改善していく役目があります。

 私の勤務する地区では数年ごとに異動があるので,学校ごとに操作手順などが異なると,転出あるいは転入された先生方が困るだろうとの配慮から,導入業者さんが設定した環境にはこれまであまり手をつけませんでした。

 ですが色々考えた結果,業者さんが設定した操作環境を学校独自のものに変更していくことにしました。

 先日同じ学年の先生方と授業開始までの一連の操作を練習したのですが,業者さんから教えていただいた手順通りでは,やはりあまりにも煩雑です。

 私自身が操作するときは最短コースをたどっていたので,それほど面倒に感じなかったのですが,他の先生と一緒にマニュアル通りにやってみると,ものすごく面倒でした。

 面倒な部分については,ショートカットを置くなどして,簡略化をはかってきたのですが,マニュアルにはショートカットを使用する場合の手順を記載していなかったため,どの手順がショートカットに置き換えられるかがほとんど理解されていませんでした。(私の学校の先生方はダブルクリックが苦手なので,ショートカットの使い方は,あえて積極的にはお知らせしませんでした。)

 しかし,先生方の練習のお手伝いをしていると,スタートメニューからいくつもの階層をたどって目的のプログラムを起動させるよりも,ショートカットをダブルクリックする方が分かりやすいという方も多いようなので,ショートカットを使用する場合の方法もマニュアルに記載することにしました。

 また,私の学校のシステムでは,教師用パソコンを立ち上げると,スタートアップに登録されていた業者特製メニューが立ち上がるようになっているのですが,その場合,前に使用した学級の環境をそのまま引き継いでしまいます。ですから,業者特製メニューをいったん終了させ,学級の登録を変更してから,再び業者特製メニューを立ち上げていたのですが,これも考えてみれば大変面倒ですし二度手間です。

 そこで,スタートアップから業者特製メニューをはずし,かわりに使用する学級を変更するプログラムを登録することにしました。

 これらの簡略化で13ステップだった手順が7つに減りました。

 考えてみれば,異動される先生への配慮して他の学校に歩調を合わせることよりも,自分の学校の先生方に少しでも快適に使用していただくことの方がはるかに大切でした。





 担当者の転勤(6月3日)

 勤務終了後,K小学校のM先生のお手伝いに出かけました。表計算ソフトを使っての研究レポート作成のお手伝いです。

 表計算とはいっても,数十項目のデータを集計して,いくつかのグラフを作成するだけですので,私でもお手伝いできます。M先生のお手伝いは,これまでも何度かやっているので,K小学校のコンピュータ室にもずいぶん慣れてきました。

 コンピュータ室の機器やソフトは,授業以外の目的では絶対に使用してはならないと制限されている地区もありますが,私が勤務する地区では,そのようなきまりはないようなので,こうして授業以外の教育活動にも使用しています。

 ところで,この小学校では,コンピュータ担当教員だったT先生が,4月から他の学校に転勤してしまったので,ずいぶん困っているようです。

 私の学校でもそうですが,業者さんとのやりとりやコンピュータ室の環境整備は,ほとんどすべてコンピュータ担当であるTさんがやっていました。それに,サーバーを含むいくつかの機器やソフトの操作方法は,コンピュータ担当教員だけしか研修を受けていません。

 つまり,コンピュータ室には,コンピュータ担当しか設定方法や扱い方が分からない機器やソフトが数多くあるのです。

 ですから,その教員がいなくなってしまうと,当然色々な面で不都合が生じるわけで,場合によっては,単純ミスとか単なる勘違いとか,自力で簡単に解決できるようなトラブルでさえも,授業あるいはコンピュータ室の運営がストップしてしまうような困った事態を引き起こしかねません。

 こういう問題が起こるのは,やはりコンピュータをある程度扱える教員(もちろんユーザーの立場としてですよ)の絶対数が少ないからです。それにある程度扱えるといっても,私などは,自分が困らない程度に機器やソフトの操作ができる程度の,一般ユーザーのレベルです。

 それでも私の学校の場合だと,コントロールパネルを開いて各種設定を行ったり,エクスプローラを使ってファイル操作を行う程度のごく初歩的なWINDOWSの操作ができるのは,私以外では,パソコン歴2年のH先生しかいないのです。

 一朝一夕には解決できないこととはいえ,やはり早急に何らかの対策を講じて欲しいものです。





 管理者不在(6月8日)

 今日もM先生のお手伝いのため,K小学校に出かけました。

 この学校は,昨年度までコンピュータ担当だったT先生が他の学校に転勤してしまってずいぶん困っているとのことですが,実際かなり深刻なようです。

 コンピュータ室に備え付きの「トラブルノート」を見ると一目瞭然です。

 「トラブルノート」というのは,前任者のT先生が用意したもので,授業中に起こったトラブルを各先生がそのノートに記しておき,後でT先生が返答するようになっているものです。

 ノートをぱらぱらとめくってみると,3月までは,「ソフトが起動しない」「印刷できない」「メニュー画面が出てこない」など,何人もの先生によって多くの書き込みがされています。そして,その一つ一つに対して,T先生からの返答が書かれています。T先生が適切な対応をし,コンピュータ室がスムーズに運営されていた様子がよく分かります。

 ところが4月以降は書き込みがほとんどないのです。というか,よく見ると書き込みをしているのはたった一人だけです。そして,それに対するD先生(新担当)の返答も実に心もとない様子です。

 どうやら,T先生がいなくなってから,コンピュータ室はあまり使用されていないようです。

 コンピュータ室での作業を終え,部屋を出ようとしたとき,サーバーを落としていないことに気づき,M先生に尋ねました。

fuku「サーバーの電源は切らないのですか。」
M 「切らないよー。」
fuku「休日でも切らないのですか。うちは毎日切っていますよ。」
M 「T先生がいなくなってから一度も切ったことないよ。」
fuku「えっ!!!」
M 「もう2ヶ月以上ずっとつけっぱなし。」
fuku「ずっと?」
M 「だって,誰も切り方わからんもん。もちろん入れ方も。」
fuku「・・・」
M 「だからうっかり切ろうものなら,もう二度と授業ができなくなってしまう。」
fuku「ははは」

 もし停電になったらどうするのだろう。


 (もちろん今日の日誌もフィクションです。念のため。)





 サーバーの操作(6月14日)

 コンピュータ室内でのメール交換やインターネット電話,ホワイトボード機能などを使えるようにするため,ネットワーク関連の設定作業を行いました。

 最初はメール管理に挑戦しました。

 どうすればよいか見当がつかなかったので,とりあえずWIN95標準のメールソフト「Microsoft Exchange」を起動してみました。

 まず初めに各種設定を行うためのセットアッププログラムが立ち上がりました。いくつかのステップは順調に進みましたが,ネットワーク構成ファイルの選択画面が表示されたところで挫折です。何を選択すればよいかさっぱり分かりません。

 仕方がないので,マニュアルを読んだり,試行錯誤を繰り返したりしているうちに,どうやら,サーバーに「ワークグループポストオフィス」なるものを作成し,ユーザー名を登録した後,クライアント側でそれらを利用するように設定してやればよいことが判明しました。

 数台のパソコンで試してみたところ,メールの送受信が行えるようになったので,残りのパソコンにも同じように設定し,メール管理の作業は無事終了しました。

 プロバイダーの管理者の方もこのような操作を行っているわけですね。メール管理の仕組みが何となく分かりました。


 次は,MS「NetMeeting」の設定作業に挑戦です。このソフトは,MS「インターネットエクスプローラVer3.02(IE)」に付属しているもので,インターネット電話やホワイトボードの機能があります。コンピュータ室のIEはまだVer2.0だったので,IEのバージョンアップも併せて行うことにしました。

 インストール作業を終え,「NetMeeting」のセットアッププログラムを起動したところ,いきなりモデムの選択画面が表示されたので困ってしまいました。私の学校のコンピュータはモデム経由では接続されていないはずです。モデムではなくLANボードです。

 とりあえず28800bpsモデムを選択してセットアップを続行しましたが,うまくいきませんでした。やはりモデムのせいなのか,他に原因があるのかどうかも分かりません。

 お手上げです。いったいどうすればよいのでしょうか。


 実際にやってみて分かったのですが,サーバーの操作はとても難しいです。

 これまでは,サーバーの操作といっても,アプリケーションのインストールとか,ファイル操作やアクセス権の設定ぐらいしかやったことがなかったし,デスクトップのデザインやアイコンがWINDOWS3.1とよく似ているので,それほど難しそうな気はしませんでした。

 ですが,今日ネットワーク関係のプログラムをいくつか起動してみてつくづく思いました。

 何がなんだかさっぱり分かりません。






 1997年夏休み(7/16-8/24)

   「Webサーバー構築」の巻へ

 夏期研修会で学んだことを生かして,Webサーバー構築に挑戦しました。





 シール貼り(8月8日)

 午後からは久しぶりにコンピュータ室で作業を行いました。

 今日の作業はシール貼りと掲示物作成です。機器のスイッチ類のところに注意事項を記したシールを貼り,教卓付近の壁に機器の操作に関する簡単なマニュアルを掲示しました。

 以前から何名かの先生方に「いろいろ機械があって,どれがどのスイッチか分かりにくいし,間違えると困るので,シールを貼るなどして分かりやすくしてほしい」と言われていたのですが,パソコンの起動方法など,最も基本的な機器・ソフトの使い方については,何回か使えば覚わるだろうし,試行錯誤をしながらでも覚えていただければよいと考えていましたし,シールをペタペタ貼るのは好みじゃなかった(これが最大の理由かも)ので,何もしませんでした。

 ですが,1クラスあたり平均週1回も使われていない状況では,各種機器・ソフトの使い方どころか,機器の名称やスイッチ類の場所さえもなかなか覚えていただけないようです。

 未だどの機器がどんな働きをするのかが分からず,パソコン本体とディスプレイのスイッチの区別すらつかない状況では,いつまでたっても授業が行われる見込みがありません。

 降参です。

 先日の件(7/25)もありますし,目立つようペタペタシールを貼りました。

  • サーバー常時ON さわらない
  • PC−SEMI常時ON さわらない
  • 教師用パソコン
  • メイン電源 サーバー起動
  • ディスプレイ さわらない
  • プレゼンター,マイク電源スイッチ 


 もっと早くからやっておけばよかったかもしれません。誤算でした。


 よく使用する機器の簡単マニュアルについては,コンピュータ教育ガイドブックにも記してあるのですが,いちいちガイドブックを開いて該当ページを探さすのも慣れない方にとっては大変そうなので,一目で分かるように,壁に掲示したり,クリアホルダー(透明の入れ物)に入れて机上に置いておきました。

 さあ,これで夏休み前半の仕事は終わりました。


 私の「夏休み」が始まります。





 お手伝い(8月21日)

 K小学校のM先生のお手伝いに行きました。

 K校は,ある研究活動をしていて,M先生は調査活動の集計・分析担当者です。ところがM先生は表計算ソフトをそれまで使ったことがなかったため,時々私がそのお手伝いをしています。

 K校は,コンピュータ担当だったT先生が4月に転勤したため,サーバーの操作ができる人がいなくなってしまったので,ほとんど使われていないにも関わらず4月以来ずっとサーバーの電源を入れたままの状態でした。(サーバーの操作とはいっても起動・終了ができれば,とりあえず何とかなるのですが)(6/8の日誌参照)

 それならいっそスタンドアロンで使用すればよいのですが,クライアントの起動時にサーバー内のプログラムを読み込むように設定されているので,サーバーが立ちあがっていないとエラーメッセージが表示されてしまうのです。もちろんそれを解除できる方など一人もいません。(解除といっても,WIN95のスタートアップに入れてあるプログラムをはずすだけの単純なものですが。)

 夏休みが1ヶ月過ぎたこの時期に,K小学校のサーバーはいったいどうなっているでしょうか。不謹慎ですが,そんなやじ馬的興味を抱きながらK小学校に向かいました。

 ところがところが,K校のサーバーは,ちゃんと電源が切ってありました。

fuku 「あれ,今日はサーバーの電源が切ってありますね」
Mさん「うそー!!ついてるでしょ。」
fuku 「いえ。切れてますよ。」
Mさん「だれも使い方知らんのに切れてしまったら困るがー。」
fuku 「きっと担当のD先生がやり方を覚えて切ったのじゃないですか。」
Mさん「そうかなあ。そうだといいけど。でも仕事するときに困るなあ。」
fuku 「今日は私が起動させますから大丈夫です。」

 さて,今日の作業はグラフの作成でした。私はMS「EXCEL」を使っているのですが,Mさんはロータス「1−2−3」です。やや戸惑いはありましたが,どうにかできたようです。


 それにしてもK小学校のコンピュータ室は前任者のT先生のおかげで,ずいぶん整っています。

 MS「NetMeeting」はかなり早い時期にセットしてありましたし,今日発見したのですが,MS「インターネットサーバー」もセットアップされていました。また要所要所にちゃんとシールも貼ってあって,「本体と連動して切れますので,このスイッチはさわらないで下さい」とか,「使うときON,使わないときはOFF」などと分かりやすく表示されていました。

 見習いたいです。




 学期初めのコンピュータ室(9月1日)

 新学期が始まりました。

 久しぶりにコンピュータ室の掃除をしました。それから,夏休み中に新しいソフトが届いていたので調べてみました。


 学習指導用ソフト「マ○○○○ク」のアップデートCD-ROMが届いていました。バグを修正し,プログラムの実行速度を改善したとのことです。

 バグについても実行速度についても,ずっと以前(4/28,5/16,6/13等)から分かっていたことです。「やっと対応していただけたか」という感じです。あれっ,でも,今回修正されたバグは,私たちの学校で発覚したものとは違いますね。

 アップデート版のセットアップはCD-ROMを挿入すれば自動実行されるとのことなので,早速作業を始めました。ところが画面に表示されたのは,通常の「セットアップメニュー」でした。これでは困ります。

 マルチブックの「セットアップメニュー」は,ユーザーによる設定項目がたくさんあります。導入時にセットアップしたのは業者さんなので,どのような環境に設定されているか見当がつきません。

 1台だけセットアップしてみましたが,従来通りの環境に設定されているかどうか不安です。やはり業者さんにお願いすることにします。



 それから,同じく学習指導用ソフト「ス×××××ム」のWINDOWS版CD-ROMが届いていました。

 昨年度導入されたのはFDから起動するMS-DOS版でした。(笑)

 5月中旬にWINDOWS版にバージョンアップするとの話があったのですが,その後業者さんからは何も連絡がありませんでした。ずいぶん待たされたけど,「ようやくできたか」という感じです。

 ありがたいことにこのソフトは,業者さんによってすでにセットアップされていたので早速起動してみました。

 ...そっくりでした。MS-DOS版と瓜二つです。MS-DOS版の古くさい画面とほとんど変わりありません。

 WINDOWS版というより,WINDOWS上で動くMS-DOSソフトという感じです。

 うーん。まあWINDOWS画面から起動するようになった分だけ良しとすべきでしょうか。期待はずれでした。



 ネットワーク環境下での一太郎のトラブル(仕様?)についても調べてみました。

 自宅で行ったときは,「一太郎dash2(Ver5,Ver6対応)」からはネットワーク上のファイルを開くことができませんでしたが,コンピュータ室の「一太郎6.3」からなら,ファイルを開くことができました。

 そうするとやはり「一太郎dash2」に問題ありということでしょうか。「一太郎dash2」はノートパソコン用として,「一太郎6.3」の機能を一部削って設計されているそうなので,その辺に原因があったのかも知れません。


 とりあえず,コンピュータ室のネットワーク環境下では一太郎文書が開けるということで安心しましたが,もう少し調べてみる必要がありそうです。





 かわしまさん(お客様リスト),磯部さん,一太郎の件についてのアドバイスありがとうございます。やはりバージョンの違いによるものなのでしょうか。




 シールペタペタの効果(11月11日)

 久しぶりにコンピュータの授業を行なったK先生から苦情を言われました。

K先生「授業が終わったので,教師用パソコンを終わらせようとしたら,コンピュータのスイッチのところに「さわらない」と書かれたシールが貼ってあったので,困ってしまいました。」

fuku「それは,コンピュータのスイッチじゃなくて,ディスプレイのスイッチじゃないですか? ディスプレイのスイッチは切る必要がないので,間違えて切ってしまわないようにシールを貼っておきました。」

K先生「???」

fuku「ディスプレイのスイッチを切っても,コンピュータを終わらせることはできません。児童用パソコンと同じように,本体のスイッチを押して電源を切ってください。」

K先生「他にもスイッチがあるのですか。本体なんて見あたらなかったけど...。」


 うーん,確かにそうです...。

 児童用パソコンは,ディスプレイの下に本体がありますが,教卓には,教師用パソコン,PC-SEMI,サーバーの3つのディスプレイ(モニタ)が並んでいるだけです。それぞれの本体は教卓の下にセットされているのです。

 しかし,その配置は,1年前の導入時から全く変わっていません。

 この1年間(正確には1年2ヶ月)K先生はいったいどのように授業を行なっていたのでしょうか。(苦笑)


 私たちの学校のシステムは,授業開始時に教師用パソコンからクラス名を入力することにより,ファイルをサーバー内で個別に管理できるようなっています。ですが,ファイルを作成しない授業ならば,教師用パソコンを起動させ,クラス名を入力する必要はありません。

 おそらくK先生はこれまで,学習指導用ソフトなど,保存作業を必要としないソフトばかり使っていて,教師用パソコンを起動させたことがなかったのでしょう。

 ですが,たとえそうだとしても,視線を少し下に向ければ,本体の存在に気づくはずです。「教師用パソコン」と明記したシールも貼ってあります。


 夏休みにペタペタ貼り付けたシールは,果たして役に立っているのでしょうか。




 サーバーの空き容量(11月16日)

 夕方から学校に出かけ,コンピュータ室で作業を行いました。H先生から相談を受けたトラブルを解決するためです。

 これまで何度か日誌に書いていますが,私たちの学校のシステムは,子どもたちが作ったファイルをサーバー内で個別に管理できます。そこでH先生が,社会科の学習を行うために,数十枚の画像ファイルを21の個別フォルダにコピーしようとしたところ,途中で保存が続行できなくなってしまったとのことでした。

 早速サーバーを調べてみたところ,H先生がコピーしようとした画像は1台あたり30メガ近くもあり(笑),そのため空き容量がほとんどなくなっていたのでした。(苦笑)

 このままではH先生が困るだけでなく,他のクラスの授業にも支障が生じます。

 初めは21台それぞれのパソコンのHDに30メガのファイルをコピーしようかとも思いましたが,夏休みに覚えたばかりのネットワークドライブを設定すればうまくいきそうなことに気づきました。

 具体的には,画像ファイルをサーバー内の任意のフォルダに保存し,アクセス権を読み取り可にしておき,クライアント側でそのフォルダをネットワークドライブに設定すればOKです。

 ただし,そうするとファイルの読み込み時と保存時で,ドライブを変更しなければならないので,子どもたちが混乱してしまうことが予想されますが,他に良い方法が思いつかないので仕方ありません。

 21台すべてのクライアントで作業を行わなければならないので少々面倒でしたが,これで500メガ以上のスペースを節約できました。


 今回の件で新たな問題を見つけてしまいました。

 今まであまり意識していませんでしたが,空き容量500メガというのは,個人レベルでは十分なサイズですが,教員・子ども合わせて700名近くを抱える私たちの学校では,それほど多いとは言えないのですね。

 サーバーのBドライブにはまだ1.5ギガの空きがありますが,個別フォルダとwwwrootは,おそらくAドライブにしか設定できない,というか,Bドライブに設定する方法が分からないので,コンピュータ室が今の調子で活用され続けるとかなりしんどい状況になりそうです。


 もう少しやっておきたいことがありましたが,日本vsイランが始まるので今日の作業はここまでにしました。





 学校の予算(11月23日)

 コンピュータ室のパソコン用品購入のため,地元のパソコンショップで買い物をし,その後学校に行って作業をしました。

 コンピュータ室を管理運営していると,当然のことながら色々とお金がかかります。先週金曜日に消耗品等をチェックした際に,補充(及び購入)しておきたいと考えたものは,印刷用紙,インク,OHPシート,FD,MO,OAクリーナー,それから「ハイパーキューブ」(子ども向け多機能ソフト)のバージョンアップです。

 最も消耗の激しい印刷用紙は職員室用のコピー用紙を流用していますが,他の用品はすべて会計主任(仮称)や管理職の先生に直訴して購入許可を得なければなりません。

 学校の予算には,自治体から分配される公費と学校独自で調達した私費があり,どのお金を使うかで会計処理の方法が異なるので少々面倒です。

 インクは公費で15本ほど購入することになりました。公費を使う場合は自治体の指定業者から購入しなければならず,そうすると地元のパソコンショップより1割以上高くなってしまう(問題発言か)ので,ちょっと割りきれない思いがします。

 OHPシート,FD,MO,OAクリーナーは,私費で購入することになったので,地元のパソコンショップで購入しました。

 以上の消耗品については,公費私費の指定はあるものの,必要物品ということですんなり購入許可が下りたのですが,「ハイパーキューブ」のバージョンアップについては,強く要望したにもかかわらず,「特に必要なものではない」との理由で見送りになってしまいました。

 今度の「ハイパーキューブ」は,HTML書き出し機能と電子メール機能と掲示版機能が加わり,バージョンアップ料金も22ライセンスで63000円なので,お買い得だと思っていただけに残念です。

 どうやらネットワーク関連機能は,まだまだ管理職の方にとっては得体の知れないものであるらしく,購入を承知させる決め手には成り得ないようです。


 さて,コンピュータ室では,まず初めに最近サボっていたデータのバックアップ作業を行いました。所要時間は約30分でした。前回は230メガのMO1枚で済んだのですが,2週間あまり過ぎた今回は400メガを越えてしまいました。とにかくこれで一安心です。

 ところで,バックアップの最中に一つ大発見をしました。

 何と,11月の初めに消失したパソコンクラブのデータが見つかったのです。

 他のクラスのフォルダの下に,こっそり丸ごとぶら下がっていたのでした。(笑)

 今さら見つかってももはや手遅れですが,とりあえずすっきりしました。

 それから,来週の公開授業に向け,室内の整理整頓をしたり,掲示物を作成したりして今日の作業を終えました。



 躊躇(12月26日)

 午後過ぎから学校に出かけ,コンピュータ室で作業を行いました。

 今日行った作業は,パソコンクラブホームページの更新とクラスの子どもたちが作ったgifアニメの作品集づくり(htmlファイルで),それから,長期休業中の恒例行事である「ハードディスクの大掃除(=迷子ファイルの削除)」です。


 2学期最後のクラブの時間に子どもたちが作ったホームページを,そういえばまだ更新していなかったので更新し,表紙のページを一部手直ししました。ついでに表紙の一角にクラスのコーナーをつくり,gifアニメ作品集をリンクさせました。これでクラス全員の作品をいつでも気軽に見ることができるようになりました。


 保存作業のミスによる”迷子ファイル”はほとんど見かけなくなりました。

 昨年度はコンピュータの基本操作の練習の一環として,作った作品はフロッピーディスクへ保存させるようにしていたのですが,今年はデフォルトで設定されているサーバーの個別フォルダに保存するよう推奨しているので,あえて保存先を変更しない限りは”迷子”になる心配はありません。

 そういうわけで子どもたちが作った”迷子ファイル”はほとんど見あたりませんでした。

 ところが教師用パソコンのHDの中に”迷子ファイル”をたくさん見つけてしまいました。(苦笑)

 この状態はまだ当分続きそうです。


 現在の最大の懸案事項は,誤操作によるファイル消失などを未然に防ぐための「セキュリティ対策」なのですが,しくじると泥沼に陥りそうなので,結局本日も見送ってしまいました。

 私たちの学校のネットワークシステムは,画像転送用の「PC-SEMI」とファイル転送用の「マイクロソフトネットワーク」の2本立てです。この2つのネットワークは別配線なので,基本的には関連はありません。

 それで,対策を施さなければならないのは「マイクロソフトネットワーク」の方なのですが,,それが「業者特製教育システム」とどのように関連づけられているかがよくわからないので困っています。

 ちなみに「業者特製教育システム」はアプリケーションごとに画面の解像度を設定したり,子どもたちが作ったファイルをサーバー内で(自動的に)個別管理したりすることができる優れものです。

 誤操作によるファイル消失を防ぐためには,ユーザーが自由にファイルを操作できないようにすること,つまりユーザーレベルの権限を設定する必要があるのですが,その設定を変更することによって,「業者特製教育システム」の上記の機能にどのような影響を及ぼすか見当がつかないのです。

 躊躇しています。




 先月,新聞紙上でマイクロソフト「エンカルタ」が全国の学校に無償で寄贈されるとの記事が載っていたのですが,私たちの学校にもCD-ROMが届きました。6枚もいただけたので,グループ学習などで使えそうです。

 ところで,バージョンは”97”です。(笑)
 「エンカルタ97」の売れ行きがあまりよくないので,在庫処分として寄贈するのではないかと噂していたのですが,やはりそうかも知れません。

 まあいずれにしても,1枚1万円以上もするソフトですから,大変ありがたいお話です。






 さぼっています(2月11日)

 このところコンピュータ室のシステムは安定しています。

 3学期のコンピュータ室の利用状況も,これまでのところ1日平均2.6クラス(63時間/24日)で,2学期とほぼ同じ水準を維持しています。

 特別なマニュアルも,そして知識も経験もほとんどないままにコンピュータ室の運営を任され,試行錯誤を繰り返しながら少しずつ手を加えてきたシステムも,しばらくはこのままでは良いかな,という状況です。

 というか,私がさぼっているだけかも。

 冬休みが終わってからずっとずいぶん忙しく働いていたつもりでしたが,そう言えばコンピュータ室の管理運営の仕事はほとんどやっていないような気がします。

 最後にメンテしたのはいつだったかな?

 えーと,忘れてしまいました。(苦笑)


 それでも,

 未だに本体の電源じゃなくてディスプレイの電源を切ってしまう方とか,授業の終了時にサーバーの電源までも切ってしまう方とかがいるのは何とも不思議なのですが,トラブルは確実に減っています。

 もちろん,基本操作に戸惑いを感じている方もまだまだ多くいますが,以前のように全く何も分からないのではなくて,実は気持ちの問題だけだったりします。私が側について見ていれば,ほとんどの場合ちゃんとできています。

 子どもと同じです。子どもみたいと言っては失礼ですが,まあ子どもみたいなものだなと密かに思っているわけです。途中でつまづいてSOSを求めている子どもでも,先生が見ているからもう一度やってごらんと言うと,スラスラできてしまうことはよくあります。


 さて,挫折して最近はずっとさぼっていますが,4月までにはぜひ考えておかなければならないのが,ファイル消失に備えたセキュリティ対策です。

 今まではアプリケーションの操作を中心にした研修会を開いてきましたが,そろそろファイル操作を覚えたいという要望も出てきています。

 教えるのは簡単ですが,失敗することも想定しておかねばなりません。特にサーバー(NT3.51)にはごみ箱がありませんから,ちょっとしたミスから取り返しがつかない事態に陥ることも有り得ます。


 これは春休みの宿題かな。




 あ,12月の日誌には冬休みの宿題と書いていたかも。




 ライセンス(2月13日)

 校内クラブ展3日目。パソコンクラブでは子どもたちが作ったホームページを公開しています。

 物珍しさも手伝って「パソコンクラブホームページ」は大人気です。2日目などはわずか20台ほどのパソコンに120人あまりが押し寄せる盛況ぶりでびっくりしてしまいました。

 クラブの子どもたちは大喜びです。


 夕方,某教育ソフトのバージョンアップのことで,管理職の先生と相談していたら,

 「わざわざ値段の高い22ライセンスのものを購入する必要はないのではないですか?」

 唖然。経費節約のために1本だけ購入してそれをコピーしろということですか?

 詳しく話を伺ってみたら,どうやらただ単に”ライセンス”の意味が分からないだけのことでした。そこで,1ライセンスのソフトをすべてのパソコンにインストールしたら,学校ぐるみの違法行為,管理職先生の責任問題になりかねないことを優しく教えてあげました。


 ソフトが1本5万円以上もしたDOSの時代には,おそらく多くの学校で違法コピーをしていたと思います。もちろん私自身も過去にはずいぶんやっていましたので,今さらえらそうに言える立場ではないのですが,せめて現在私が管理運営しているコンピュータ室では絶対に違法はやるまいと(今のところは一応)心に誓っているfukufukuです。


 そんなことは当たり前!ですね。




 バックアップ(2月15日)

 午後から学校に出かけ,オリンピック中継を見ながら,このところずっとさぼっていたコンピュータ室のメンテナンスを行いました。


 まずはサーバーに保存されているデータのバックアップ作業です。

 今まではMOにバックアップをとっていましたが,データがどんどん増えてMO1枚におさまらなくなってしまい,とても面倒な状況になってきたので,今回からサーバー内の別フォルダにバックアップをとることにしました。

 もちろんこれだと人為的なミスによるファイル消失は完全には防げません。しかし,先生方がサーバーを操作するのはイメージスキャナを操作するときなどごく限られたときだけですし,これまでに起こったデータ消失は,サーバーを操作していて発生したものでなく,クライアント上での誤操作によるものなので,サーバー内にバックアップファイルを置いておいても,アクセス制限をかけておけば,クライアントからは見えないわけですから大丈夫ではないかと思います。

 もしサーバーがクラッシュしてしまったら元データもバックアップデータも何もかも失われてしまうわけですが,まあそれは”天災”ということであきらめていただきたいです。

 ただし,研究授業や公開授業関連のファイルは,”天災”では済まされないのでMOにバックアップすることにします。


 それから,インクを交換したり,用紙を補充したり,ホワイトボード用のペンを交換したりしました。

 プリンタのインク交換ができるのはいまだに私だけなのです。もし授業中にインク切れが起こったら,他のコンピュータに移って作業をしているようです。

 最初のうちは,みなさん初心者の方ばかりなので,それも仕方ないなと思っていましたが,もうすぐ1年半にもなろうというのに,だれも覚えようとしないのはちょっと寂しい状況です。

 私の”教育方針”が間違っていたのでしょうか?





 ファイルの個別管理(3月8日)

 教職員と児童,合わせて700名近いユーザーが利用している私達の学校では,ファイルの個別管理の問題はコンピュータ室運営上の重要なテーマです。


 私達の学校では,子どもたちが作ったファイルは学年学級別に分けられたサーバー内のフォルダで個別に管理できるのですが,その個別フォルダは一学級当たり20個しかありません。そのため,一つのフォルダを複数の子どもが共有しなければなりません。

 おそらく児童用コンピュータが20台しかないことから,保存用フォルダも20個あれば足りるであろうとの考えで設計されたのだと思います。しかし,一つのフォルダの中に複数の子どものファイルが存在してしまうことにより,進級してクラス替えが行われると,そのフォルダを継続して使用することが不可能になってしまいます。


 昨日,新年度からの運用に備えて,サーバー内に保存されているデータを3学期末にすべて削除する旨を先生方に伝えたのですが,年度が変わる度に1年がかりで子どもたちが残してきたデータを削除しなければならないのは実にもったいない話です。


 確かにコンピュータは20台しかないので,保存用フォルダも20個あれば作業の際には不都合は生じません。ですが,もし1クラスあたり40個(学級人数分)のフォルダ,つまり一人一人に個人専用のフォルダを割り当てることができれば,クラス替えをしてもそのフォルダを使い続けることが可能になります。


 そこで何とかならないものかと思案しているわけですが,いかんせん肝心の業者特製教育ネットワークシステムが20人分のユーザーにしか対応していないので,私一人の力ではどうにもならないようです。

 春休みにでも業者さんと相談して,なんとかならないものかと考えています。



 ところで,子どもたちが作ったファイルを3学期末にすべて削除することについて,ずいぶん困りはしないかと数名の先生方に話を伺ってみたところ,

 「もうすでに印刷してあるから別に問題ない」

 とのことでした。

 作業の最終形はプリントアウトであって,デジタルデータはあくまで途中経過に過ぎないということですね。


 個人専用フォルダを作り,入学してから卒業までに作成したファイルをすべて保存できるようにしておくことは,あまり意味のないことなのかなあ。





 ロシアンルーレット(3月9日)

 3学期のコンピュータ室の利用状況は,今日現在一日平均2.2クラス(97時間/44日)で,やはり2学期よりかなり落ち込んでいます。特に2月下旬ごろから利用回数が急激に減っており,先週と先々週は1日平均1.5クラス(17時間/11日)でした。

 年度末,そして卒業式前ということで,本年度のコンピュータの授業もそろそろ終わりのようです。

 私のクラスでも,今後は通常の授業の他に卒業式の練習を行わなければなりませんし,進度が遅れ気味の算数を挽回しなければなりません。できるとしても最大あと2時間ぐらいでしょう。


 今日は学級会の時間の後,少し時間が余ったので,コンピュータ室で「マインスイーパ」大会をやりました。

 「マインスイーパ」は以前にも遊ばせてみたことがあるので,子どもたちはルールは知っています。しかしその時は誰一人としてクリアすることができませんでした。そこで今日は,まず初めに私が実際にやって見せ,地雷を見つける”コツ”を教えてから挑戦させてみました。

 それでもしかし小学5年生の子どもたちにはこのゲームは少々難しすぎるようで,いくつかのグループは「初級コース」をクリアすることができたものの,大半のグループは,ほとんどロシアンルーレット状態でした。

 見よう見まねで覚えるのは得意ですが,論理的に考えながら根気よく解いていくのはまだまだ無理なようです。


 さて,子どもたちを「マインスイーパ」で遊ばせている間,私は,サーバー内に保存されている各クラスのファイルをちょっと調べてみました。

 そうしたら驚いたことに1年から6年までのすべての学級のフォルダに,子どもたちが作ったファイルが保存されていました。

 このことの意味は大きいです。

 つまり,すべてのクラスが数時間以上コンピュータ室を利用し,すべての担任の先生が,アプリケーションの操作を覚え,ファイルを保存する方法を理解していることを示しているわけですから。


 うーん,しかし,サーバー内のフォルダを調べて,先生方の意欲や力量を推し量るというのはずいぶん無粋な行為でした。





 サブフォルダであっさり解決(3月10日)

 子どもたちが作ったファイルの個別管理ができない問題(3/8の日誌)について,今日,ふと画期的な解決方法を思い付きました。

 私達の学校のシステムでは,例えば5年1組の授業で「1」というユーザー名(ユーザー名はすべて数字です)でログオンすると,作成したファイルはサーバー内の「5-1-1」というフォルダに自動的に保存されるようになっています。この保存用フォルダの数が,一クラスあたり20個(5-1-1〜5-1-20)しか割り当てられておらず,しかも追加することができないため,子どもたち一人一人に専用フォルダを割り当てることができないのが問題でした。


 しかしこれはサブフォルダを作ってやれば良いのです。

 「5-1-1」の下に個人専用のサブフォルダを作っておき,保存時(あるいは呼び出し時)に,そのサブフォルダを選択させるようにすれば,個別に管理できます。これならクラス替えをした際も,サブフォルダごと新しいクラスに移動してやれば良いので,子どもたちは一つのフォルダを継続して使えます。

 これまでと違ってちょっと手間がかかるのは,保存時にサブフォルダをクリックして選択しなけばならないことですが,サブフォルダ名を,”たかひろ””のりこ”など,子どもたちの名前にしておけば,覚えやすいし,忘れる心配もないだろうと思います。

 気づいてみれば,とても簡単なことでした。


 早速この方法を来年度の研修会で紹介しようと思います。そういえば先生方からはWindowsの基本操作の研修会を開いてほしいとの要望も出ています。

 ネットワークコンピュータからお目当てのフォルダを見つけ出し,サブフォルダを作り,コピーしたり移動したりするなど,個別管理のための一連の手順を練習していただくことは,同時にWindowsの基本操作の練習にもなるので,まさに一石二鳥です。


 ちょっと考える視点を変えただけであっさり解決方法が見つかり,しかも来年度の研修会のネタまでできてしまいました。

 ラッキーな一日でした。




 こんな簡単なことに今まで気付かなかったのは,ちょっと頭悪すぎかも。





 1年間の後始末(3月25日)

 夕方からコンピュータ室で今年1年間の後始末をしました。

 まずはハードディスクの大掃除(=不要ファイルの削除)です。この作業は長期休暇中の恒例行事になってしまいました。

 昨年度は基本操作の練習のつもりで,ファイルをフロッピーディスクに保存することを奨励していたため,保存先ドライブの選択を間違えてしまうトラブルが頻発し,そこら中から迷子ファイルが出てきました。

 今年は180度方針を変え(苦笑),フロッピーディスクにはなるべく保存しないように呼びかけ,デフォルトで自動的にサーバー内の個別フォルダに保存されるようシステムを設定しておいたので,迷子ファイルはほとんど見つかりませんでした。

 ただし教師用パソコンからは山のように不要ファイルが見つかりました。特に多かったのがデジカメで撮った画像です。BMP形式で保存されたものはファイル1つが1.2メガほどもあります。全部で約50メガありましたが,すべて削除しました。

 さらに,4月にクラス替えが行われることから,サーバー内の個別フォルダに保存されているファイル(計400メガ)もそのまま残しておくわけにはいかないので,すべて削除してしまいました。



 続いて,私たち(html資料作成部会)が作った「html郷土資料集」のインストール作業を行いました。

 この作業は,ファイルをサーバーにコピーして,クライアントのブラウザのスタートページとして登録しているメニューファイル(これもサーバーに保存されている)にリンクを加えるだけなので,すぐに終わりました。


 次に,児童用パソコンのデスクトップの壁紙を変更しました。私はシンプルな画面が好きなので,一昨年9月にコンピュータが導入されて以来ずっと壁紙は使っていなかったのですが,授業中にある子どもが操作を誤り,某ホームページ(ダウンロードしたもの)上の画像ファイルを壁紙として指定してしまった(IEなら簡単にできます)ところ,これが子どもたちに大受けで,それ以来壁紙を使うようになりました。

 今回は春らしく”桜”の壁紙にしてみました。

 あ,今ふと思ったのですが,かやすがさんの綺麗なカレンダーの壁紙を使わせてもらおうかな。



 えーとそれから,業者特製教育システムやサーバーの環境はこのままにしておくことにしました。

 私たちの仕事は単年度契約です。たとえ使いやすいものであっても,次年度の担当者が理解できなくては困るので,私が独断で手を加え改変した部分は元に戻しておかなくてはなりません。ですが,どうやら転勤はないような気がするので,このままでも構わないのじゃないかな。

 来年も私はコンピュータ室担当ですか?




 えーん!まだ学校です。

 コンピュータ室に籠って事務処理をしています。浜松行きは明日に延期です。昼過ぎに起きて,それからしばらくの間ぼんやりしていたのが間違いでした。

 自業自得とはいえ,あまりに情けない状況です。



 掲示物(3月26日)

 仕事の合間にコンピュータ室の環境整備を(こちらも仕事ですが)進めています。

 今日は掲示物の貼り替えを行いました。

 私の学校のコンピュータ室は,私の好みを反映して実に殺風景です。室内にある掲示物は,サーバーと教師用パソコンの起動手順を示した「操作マニュアル」と「コンピュータ室利用のきまり(子ども向け)」と子どもたちの作品のみです。

 子どもたちの作品は,本当は1年から6年までの作品を掲示したいのですが,他の先生にお願いしても「掲示できるほど立派な作品はありませんから」と断られることが多く,今のところほとんどすべて私のクラスの子どもたちの作品を掲示しています。

 ですから,子どもたちの活動の様子を紹介するというよりも,パソコンを使うとこんなことができますよ,という”見本”のような意味合いが強いです。今回は,自作の詩に挿し絵を挿入した「詩の広場」のコーナーと,好きなテーマについて調べた結果をグラフや文章,絵で表した「調査したことを」のコーナーを作りました。


 それから,一昨年9月にコンピュータ室ができて以来ずっと貼ってある「コンピュータ室利用のきまり」は,かなり色が褪せてきたので作り直したいです。内容も変えたほうがいいかな。

 現在掲げているきまりは,
・きれいに手をあらってからはいってね。
・じしゃくをもってこないでね。
・けしゴムは使わないでね。
・ごみはかならずごみばこにいれてね。
・へやのなかでは,はしったりあばれたりしないでね。
・せんせいのはなしがあるまでは,かってにスイッチにさわらないでね。

 です。

 他の学校のものを参考にして作ったのですが,あらためて読んでみるとちょっと堅苦しいです。

 「ごみはかならずごみばこに...」はあたりまえのことですから,わざわざきまりにする必要はないですね。

 「せんせいのはなしがあるまでは....」は,なんかちょっと管理的すぎます。

 「じしゃくをもってこないでね。」も必要ないかも。しかし知識としては知っておいてほしいのであったほうがやはりよいかな。

 それから,コンピュータ室を資料検索などの場として活用させることを考えると,本当は「けしゴムはつかわないでね。」という制約も外したいのですが,けしゴムを許可してしまうと掃除が大変なので,これはやはり残しておいたほうがいいかな。


 もう少しよく考えてみます。

 いよいよ3年目。これまでの経験を生かして,来年こそは誰もが快適に使えるコンピュータ室にしたいです。





 来年度の抱負−仕事編−(3月31日)

 10時ごろ大阪を発ってお昼過ぎに到着しました。それで,そのまま学校に直行して荷物の整理をしました。(苦笑)

 私は不要物の処分が極めて苦手なタイプなので,クラス替えをするたびに教室から運び出す荷物がどんどん増えていきます。今年は段ボール箱7箱分でした。それを物置部屋に押し込んできました。明日新学級が発表されたら,新しいクラスに移すつもりです。

 教室の片づけは大変ですが,コンピュータ室の方はとても綺麗です。それでも戸棚の空きスペースが全く無い状態なので,各種マニュアル類のうち,私以外は読まないだろうと思われるものは,箱の中にしまっておくことにしました。それから,CD-ROM教材が置いてある戸棚はホワイトボードの陰に隠れていて不便なので,授業で使うCD-ROMをすぐに取り出せる場所に移動しました。


 来年度は,「先生方が気軽に授業ができるコンピュータ室」を目標にしたいです。

 できれば図書室や図工室のように気軽に使えるようにしたいのですが,それはちょっと難しいです。

 研修など技能面の向上に関わる内容は,先生方の意欲に依る部分が大きいし,学校体制が直接関わってくるので限界がありますが,管理運営的な面は私一人でできるので,できるだけ見直していきたいです。

 たとえば,授業開始時の操作手順など近寄り難い原因になっているものを一つ一つチェックしてできるだけ簡略化させていきたいです。

 これまでは各種マニュアルを用意して,分からないところはそれを見ながらやっていただいたのですが,授業を行うためにいちいちマニュアルを見なければならないようでは,やはり苦手意識は解消できないと思うので,それらの点をどれだけ簡略化できるかが最大の課題です。



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