2008年6月11日

スイス旅行 6


グリンデルワルドの朝はやっぱり雲がかかっていた。ただし雲の切れ間もあって期待はしていたのだ。ホテルの前のグリンデルワルド駅から、ヴェンゲン・アルプ・バーン(WAB)に乗ってクライネシャイデックを目指す。車窓にお花畑が途切れ途切れに見える。だんだんと林が無くなり、草地になってくる。そうするとクライネシャイデックだ。クライネシャイデックでユングフラウ鉄道(JB)に乗り換える。ちょっとだけ地上を走り、いよいよアイガーの岸壁の中を走る。言ってみれば地下鉄ですな。

景色が見えないのでひたすら退屈。ガイドブックではその間モニターを見る、なんて書いてあるが我々の車両のモニターはOSが転けているらしく、コマンドプロンプトがずっと映っていた。途中二回の停車タイムで、岩盤に掘られた窓から外を覗くが、白一色で全く何も見えない。あまり期待できないまま、ユングフラウヨッホに到着。ここからスフィンクス展望台へはエレベーターで行くことになる。

まずはかみさんの希望ではがきを出すことにする。殺気立っているお土産屋のお姉さんになるべく優しく声をかけて切手を12枚購入。自分ではがきにスタンプを押した後に切手を貼って投函した。世界一高いポストからへの投函だ。その後でスフィンクス展望台に登ったが、案の定何も見えない。しかしここでも例のカラスがいた。人なつっこくて俺の手からお菓子を食べたよ。

諦めてぶらぶらしたら集合時間になった。ここでクライネシャイデックまで戻り昼食。ここでは高いところで何回かみかけた野生のクロッカスを発見。写真は白いのだが、紫のものも見かけた。まあ、今回のツアーはこんなものかと諦めてグリンデルワルドへ戻る。自由時間になったのでグリンデルワルドの周りをハイキングすることにする。

実はグリンデルワルドには20年前ぐらいに一人で来たことがある。当時デュッセルドルフのアパートに三ヶ月ぐらい滞在していたので、週末に旅行に来たのだ。日本語観光案内所で宿を紹介してもらい、一泊して帰った。その時も雨模様で山は全く見えず。上には登らずハイキングをして帰ったのだ。その頃からすると日本語観光案内所はずいぶん立派になった。

ガイドブックのコースに従い歩いていくと、その時に泊まったホテルの前に来た。懐かしいなあ。登りの道を歩いていくと、牛がずいぶんいる場所に来てかなり臭い。やっぱり牛だね。牛糞の匂いだ。しかし氷河も見えてかなり眺めはよい。ホテルにいたら見られない景色だ。歩いて良かったなあ。晴れていればゴンドラでフィルスト展望台に行ってみたかったところだ。

氷河を見ていたらパラグライダーが飛んでいるのが見えた。天気が良ければ眺めが良いんだろうなあ。お花畑と氷河を眺めつつ街の上の方まで戻って来たので、方向を変えて街を目指して下っていく。途中で猫に出会った。なんか愛想が急に良くなってかみさんの膝の上に乗ってきたのはびっくり。そのまま下っていったらホテルの裏に出た。

晩飯は美味しかったけど飲み足りなかったので、ホテルの向かいのイベント会場でビールと赤ワインを買って部屋に戻る。バルコニーからイベントを眺めながらビールとワインを飲んだ。やっぱり山が見えないままグリンデルワルドも日が沈み、俺も寝ることにした。

続く

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