「暑中お見舞い」

　今回は「ペルソナフェスタ」というオンラインイベントでの出店向けに描いた扉絵の使い回しです。なんでも今回は「浴衣」がテーマだそうでして・・。
　さて、本作は以前のkei44.jpgのリターンマッチで、今度はちゃんとモードを間違えずにヒマワリ柄を合成しています。今見ると、44はやはり勢いに任せすぎていて、色々とアラが目立つ気がします。
　今回は浴衣より傘ですが、これは鉛筆で引いた下絵を骨・小骨オブジェクトなどに徹底分解して、根性で仕上げました。もう少し厚みが欲しいような、何となく物足りない感じがあるのですが・・・。
　背景は大昔に京都の清水寺付近で撮影したものを使っています。眩しい真夏の昼下がりというシチュエーション設定も、この写真のおかげで思いついたものです。

　なお本作は、一度アップしてから、光の効果について若干の改訂を行っています。

「謹賀新年」

　今回は色鉛筆とＣＧの併用をやってみました。
　髪や傘は色鉛筆なのですが、胴体については絵柄を電子的に合成して仕上げてあります。仕上げのタッチがだいぶ変わったのは、ずっと同じ滑らかＣＧ仕上げばかりでは面白くないという理由もあるのですが、最大の理由はペンで清書している時間がなかったことです。
　そこでファジィな下絵をファジィに仕上げ、かつ着物の柄を再現するには・・・？と思案したところ、このような仕上げに落ち着いたのでありました。横着は発明の母。でも、手を抜いた割にはそこそこまともに仕上がったようで何よりです。(傘の骨の間隔は確認しないように）
　着物は例によって千代紙から作ったものですが、今回は着物に関してあれこれ勉強してから取り組んだので、だいぶ構造的にはマシになったはずです。着物というものは結構面白いファッションで、その絵柄や色彩は洋服よりはるかに魅力的です。これからも機会ある度に描いてみたいと思っています。
メイキングを作成してみました。こちらを見てください。

「巫女さん的作例」

　今回は贈答品です。
　「ペルソナウェア」関連の「ペルソナファインダー」というサイトのカットに描いたものですが、今回は贈答用ということもあり、普段の謎テク研究を忘れて正面から直球勝負してみました。
　このタイプの着色で４時間仕上げというのはかなり急いだ部類に入り、今回は色々と手荒な仕上げも目につくのですが、珍しいことに下絵よりも処理後のほうが可愛い仕上がりになったので気に入っています。
　巫女さんでイラストを描くのは今回がはじめてですが、白と朱の強烈なコントラストは映えますね。確かにこれは日本文化の生んだ最強のコスチュームなのかもしれません。

「残暑御見舞い」

　今回の絵はとにかく手間がかかりました。
　夏休みには余裕をもって間に合わせるべく６月中旬からすでに下絵を用意していたのですが、背景だけで約一週間費やしてみたり、あげくのはてに傘に3Dグラフィックスを投入して半月ちかくかかったり、パーツ毎に通常のイラスト数枚分の手間がかかっています。

　今回の背景は初めて本格的にPainterを使用してみました。場所としては岡山県倉敷市あたりを想定しています。
　また、傘は当初手書きだったのですが、とうとう本物の傘を１本買ってきて観察し、とうとうかじったばかりの３Ｄグラフィックスまで投入して仕上げました。(かなり手塗り加工したので、原型はとどめていませんが) 和傘の繊細さ、構造の美しさは惚れ惚れしてしまいます。でも、もう傘ネタは堪能したから当分やりたくありません。(笑)

　あと今回難しかったのは色調です。６月頃の霧雨を想定して描いたのですが、こんな薄味の色付けは初めてで、本当に自分の目は合っているのか相当に迷いました。
　それでも、年賀状よりは先に発表することができて、嬉しいです。