第3日(4/25 月):ヒューストンからワシントンDCへ
	晴れ

	疲れていた割には夜中に何度も目が覚め、結局6時くらいに起きてしまう。
	昨日と同じようにロビーの前のカフェテリアに行って、自分としては昨日と
	ほぼ同じように注文したつもりだった。
	違うことといえば、隣に座っていた御夫婦が食べていたグレープフルーツが
	おいしそうだったので追加したことと、ベーコンの代わりにソーセージを
	注文したくらいであった。
	ところが、出てきたものは各々1品ずつ皿にのって出てくるではないか。
	それも一皿がたいそうなボリュームである。おまけに、ソーセージとは、
	黒い円盤上の黒いカタマリだった。マクドナルドのソーセージマフィンの中に
	入っているのと同じヤツである。
	私としてはいわゆる腸詰めを注文したかったのに。。。
	それでも、朝からおいしく、たらふく食べて満足し、会計へ。
	たらふく食べたのに、意外にも昨日と同じ値段だった。

	散らかった荷物をパッキングして、チェックアウトする。
	昨日買ったNASAの帽子をかぶっていたら、フロントのオバチャンが
	「帽子をくれないと、チェックアウトできない」とかニコニコしながら
	言っている。何だか冗談を言っているらしいのだが、残念ながら判らない。
	「これは私のお土産である。そのぉ、大事なものであるから…」
	とまごついていると、隣にいた宿泊客が
	「外国人にはジョークは難しいよ」
	とフォローしてくれる。
	オバチャンは相変わらずニコニコしながら
	「気をつけてね、良い旅を」
	と言ってくれる。

	宿を出て空港方面へ。Rentacar Returnの看板通りに進み、車を返す。
	Hertzの駐車場に入ると端末を持ったオバチャンが誘導してくれる。
	車を停めると、距離とガスの残料を確認し、そのまま端末に入力して
	レシートを切ってくれる。私は何にもしなくて良かった。
	「これで手続きは済んだのであるか?」と聞くと、
	「済んだから、あそこでバスを待っていなさい」と言う。
	しばらくすると、バスが来て私を拾って空港まで連れていってくれた。

					      ○ IAD
                           /-----------------/    ワシントンDC
             ヒューストン /     → → →
		    IAH ○

	UA1030便は、出発時刻の12:05に搭乗を開始した。
	ヒューストン(IAH)を出発し、ワシントンDC(IAD)に着いたのは東部時間16:01。
	私の時計では15:01なので、また時計を1時間進める。
	飛行機を降り、Baggage Claimの矢印に沿って進んでいくと、Shuttleと書いた
	ドアの前に着いた。ドアの向うは窓のついた箱のような部屋になっている。
	私は、都市間にShuttleと呼ばれる飛行機があることを知っていたから、
	これは他の飛行機の乗り場に来てしまったのだと思った。
	一体Baggage Claimはどこだろう?と思っていたら、ドアが閉まって
	その箱のような部屋が遠ざかっていくではないか。私はびっくりしたが、
	一瞬後「これはバスなのだ」と理解して、隣のドアから別の箱に乗り込んだ。
	工事用車両の上に、電車の客車をのっけた様な、妙に背の高いバスであるが、
	無事に飛行場をMain Terminalへと移動することができた。

                 滑走路  滑走路  滑走路  滑走路

                        +------------+
			| Terminal ? |
                        +------------+
                              ↓
                              ↓ Shuttle Bus
			      ↓
                        +---------------+
			| Main Terminal |
	----------------+---------------+-----------------------------
			    駐車場


	Main Terminalに着き、Baggage Claim 6, 7と書いてある場所に
	たどり着いたものの、荷物が出てくる気配が無い。
	私と同じように荷物を探しているらしい客が、便名と番号の対応を表示した
	ディスプレイを見ると、スタスタと他の場所に歩いて行く。
	実は、この番号がBaggage Claimの番号であり、受けとり場所が点々と
	散らばっているので混乱してしまったのだ。
	私も番号を確認し、さっきの客の歩いていった方向に歩き出した。
	すぐにBaggage Claimの場所が見つかった。私の真っ赤なバッグパックは既に
	放り出されていた。

	D.Cのダウンタウンまでどうやって行けば良いか判らないので、
	Washington Flyerというバスのチケット売場に行き、
	「ケネディーセンターの近くに行きたい」と言うと、
	「バスでK. Streetで降りなさい」と地図を示しながら言う。
	「そこからどうやってケネディーセンターに行くのであるか」
	「タクシーで5分ほどでよ」
	「歩いて行けるか?」
	私のバックパックを見ながら、「バックパッカーなら大丈夫でしょ」

	空港を出ると、車の乗り場は工事中で汚い上に、大混雑である。
	とても米国の首都に来たとは思われない。
	バスの乗り場を見つけ、バスに乗り込む。
	行き先が書いてないのでちょっと不安だったが、運転手氏はこれで良いと
	言う。

                                      →         K Street
                                /----------------○
                → →          /              Downtown
	IAD ○----------------/


	空港から40分ほどでD.Cに入る。隣に座ったオジイチャンが
	「あれがケネディーセンター、あれがウォーターゲート、
	  あれがホワイトハウス、」と教えてくれ、その度に「おーぅ」と感動する。
	やがてK.Street 15 Stにバスは止まり、私は西に向かって歩き出す。
	後から考えると、私の宿(Ho Jo Lodge)はI.Street, 26 Stにあるので
	これは無謀であった。
	汗だくになって40分ほどで宿にたどり着く。ヒューストンも暑かったが、
	ここも暑い。半ズボンにTシャツで歩いている人が結構いる。

                    26 St.    ...        16 バス停 15 St.
                      |↓ ← ← ← ← ←  |← ◎   |
		------+--+----------------+--------+------ K St.
       \  Water Gate○|◎宿               |        |
	\       ------+--+----------------+--------+------ I St.
         \            |                   |        |
          \  Kenedy ○|        White
   Potmac  \  Center           House
     River  \
             \   Lincoln      Washington               US
              \  Memorial      Monument                Capitol
               \

	部屋に着いたら、もうヘトヘトである。部屋のベランダに出ると
	ポトマック川に落ちる夕日が見える。またまた感動する。
	しかし、いつまでも感動している暇は無い。私は洗濯をしなければならない。
	自分自身を洗濯してから、3日分の衣類を洗濯をする。
	なぜなら私は3日分しか着替えを持って来ていないからである。
	洗濯を終えて干し、やっとベッドにもぐり込んだのは、またしても零時を
	過ぎていた。
  1. 全日程
  2. 第1日:私はアメリカに旅立つ
  3. 第2日:ジョンソン宇宙センター
  4. 第3日:ヒューストンからワシントンD.C.へ
  5. 第4日:スミソニアン航空宇宙博物館
  6. 第5日:ゴダード宇宙センターと再びスミソニアン
  7. 第6日:ワシントンDCからハンツビルへ
  8. 第7日:マーシャル宇宙飛行センターとアラバマ宇宙ロケットセンター
  9. 第8日:ハンツビルからデトロイトへ
  10. 第9日:ヘンリーフォード博物館とグリーンフィールドビレッジ
  11. 第10日:ディアボーンからデイトンへ
  12. 第11日:デイトンからオーランドへ
  13. 第12日:ケネディー宇宙センター
  14. 第13日:スペースキャンプとケネディー宇宙センター:ニューヨークへ
  15. 第14日:マンハッタン
  16. 第15日:ニューヨークから日本へ