第9日:(5/1 日)ヘンリーフォード博物館とグリーンフィールドビレッジ
	雨のち曇り

	8時に起き出すが、外は小雨混じりで雲っており、どうも
	外出する気がしない。それでも9時に出発する。
	外に出たが寒かったので、セーターを着るために部屋に戻る。
	セーターを着て薄手の上着を着てもまだ寒い。
	寒い訳だ、車のウィンドウも凍り付いている。

                              Fairlane Town |
                                   center ○|
                  宿                        |
                 ○  → Michigan Ave. →   |               To:
             -------------+-----------------+-----------+--- Downtown
                        ↓|                             |
                 Oakwood↓|○Henry Ford Museum         To: Canada
                     Blvd |   & Greenfield Village         Windsor
                          |

	車でミシガン通りを東に3分くらい進み、看板が出ている所で南に進むと、
	左手にヘンリーフォード博物館の入口が見える。宿からここまで5分ほど。
	駐車場にはほとんど車がいない。

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	ヘンリー・フォード博物館
	入場料: $20.00 (博物館とビレッジ共通の2日券)
                        (個別に買うと各$11.50)
	時間:   9:00-17:00
	・車の展示
	・飛行機の展示
	・機関車の展示
	・蒸気機関の展示
	・農耕具の展示
	・各種道具の展示
	・アメリカ製品の展示
	・陶器の展示
	・ガラス製品の展示
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	ヘンリー・フォード博物館は、正面から見ると古風なお城のような建物で、
	フォードの作ったものだけでなく、ありとあらゆる道具が展示してある。
	チケットを買って廊下を通っていくと、広い工場のような空間に出る。
	入口には、アポロで使った月面車と、フォードの最初の自動車が並んでいる。

	車のコーナーは、T型フォードはもちろん、各年代のアメ車やら、
	本田のアコードやらが沢山並べてある。他に、車のある生活コーナーでは、
	ドライブイン・シアターや、マクドナルド、ガソリンスタンドなどが所狭しと
	並んでいる。車好きには、たまらない。

	飛行機のコーナーには、フォード・トライモーターやらスピリット・オブ・
	セントルイスやら、プロペラ機が置いてある。

	蒸気機関車のコーナーには、大陸横断に使った、巨大な動輪を持つ蒸気機関車
	が数編成置いてある。
	一方で、初期の蒸気機関とか、石油掘削機などが置いてあり、農耕用の
	これまた巨大なトラクターなどが置いてある。
	この博物館の中にいると、まるで小人になったような気分になる。

	これらの乗物の他にも、陶器、ガラス食器、銀食器、台所の変遷や、
	特別展示のMade In Americaコーナーなど、人間の作ってきた道具一般が
	展示され、所々でVTRを上映している。

	ヘンリー・フォード博物館の横に、グリーン・フィールド・ビレッジがある。
	ここは、日本で言えば明治村に相当するもので、アメリカ各地から由緒ある
	建築物を移設、保存している。
	各建物にはオジサンやらオバサンやらがいて、建物の説明をしてくれたり、
	もの作りの実演をしてくれる。

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	グリーン・フィールド・ビレッジ
	入場料: $20.00 (博物館とビレッジ共通の2日券)
                        (個別に買うと各$11.50)
	時間:   9:00-17:00
	・ライト兄弟の自転車屋、実家
	・フォードの最初の自動車店、実家
	・エジソンの実験室
	・その他、著名な建物
	・その他、各種の物作りの実演
	・蒸気機関車による園内一周(一日有効券 $2.00)
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	時々小雨が降ったりして寒かったためか、それともアメリカ人は日曜日には
	動き回らないのか、単に人気が無いのか、入場者はマバラで閑散としている。

	私がディアボーンに立ち寄った理由は、ここにライト兄弟の自転車屋が
	保存されていることを知っていたからである。
	だから、真っ先にライト兄弟の自転車屋を見に行った。

	間口は5メートルくらいの2階建てで、1階は売場と作業場の二部屋だけ。
	意外にコジンマリしている。
	作業場には作りかけのグライダーの骨組みとプロペラが展示されている。
	この部屋で製作し、キティーホークまで持っていって実験していたのか、
	と感慨にふける。

	自転車屋の隣にはライト兄弟の実家が移設されていた。これも2階建てで、
	日本の住宅の大きさと、さほど変わらない。
	ライト兄弟が初飛行に成功した時、父親に宛てて打った電報のコピーが
	置いてあった。私は喜んで2枚貰ってきた。1903年の12月17日の日付である。

	この二つの家に入れたことで非常に満足し、他にフォードの生家など5件ほど
	の建物を廻り、蒸気機関車で園内を一周した。
	他の建物も見たかったが、寒くてドウシヨウもなかったので、全体の半分も
	見ないで帰ることにした。

	帰りにお土産屋に寄ったが、ここでは、園内で作った工芸品とか、
	古き良きアメリカの品々、フォード車のマニュアル、
	エジソンやフォード、ライト兄弟の伝記など種々雑多なものを扱っていて
	面白かった。

	せっかくデトロイトまで来たのだから、ダウンタウンに行ってやろうと思い、
	missigan av.を東に進む。デトロイト・タイガースの本拠地の横を通って、
	高層ビル街に入っていったが閑散としていて、人がいない。
	これはヤバイと思い、戻ることにする。
	トンネルを通ってカナダまで行こうかなとも思ったが、面倒な手続きがいると
	嫌なので、諦めた。

	帰りにフォード本社の近くにあるFairlane Town centerという、デパートが
	複数集まっているショッピング・センターに寄って、買い物をする。
	まあ、デカイこと、デカイこと。とにかく駐車場からしてデカイ。
	しかも、立体駐車場ではないから、変な場所に停とめると、目的の場所まで
	ずいぶん歩かなければならない。

	明日行く予定のデイトン近郊の地図が欲しかったが、入手できなかった。
	しかし、あらためてアメリカの物価の安さを実感してしまった。
	$20のジャケットとか$100のスーツなどがあるが、客が群がる様子もない。
	品質は判断がつかなかったが、衣類の値段はざっと日本の半額くらいの見当
	(ブランド物の値段は知らない)。ま、衣類に限らず食料品もメガネも安いし
	交通費や入場料も安いし、所得vs物価で考えると日本よりもはるかに余裕の
	ある暮らしができるような気がした。
	そういえば、テレビのCMでも、エンジン付の芝狩り機とか、木製の柵を
	メンテするワックスとか、ペンキの広告とか、庭の土を堀起こす道具とか、
	広い庭が無ければ意味がない物の広告が目に付いた。
  1. 全日程
  2. 第1日:私はアメリカに旅立つ
  3. 第2日:ジョンソン宇宙センター
  4. 第3日:ヒューストンからワシントンD.C.へ
  5. 第4日:スミソニアン航空宇宙博物館
  6. 第5日:ゴダード宇宙センターと再びスミソニアン
  7. 第6日:ワシントンDCからハンツビルへ
  8. 第7日:マーシャル宇宙飛行センターとアラバマ宇宙ロケットセンター
  9. 第8日:ハンツビルからデトロイトへ
  10. 第9日:ヘンリーフォード博物館とグリーンフィールドビレッジ
  11. 第10日:ディアボーンからデイトンへ
  12. 第11日:デイトンからオーランドへ
  13. 第12日:ケネディー宇宙センター
  14. 第13日:スペースキャンプとケネディー宇宙センター:ニューヨークへ
  15. 第14日:マンハッタン
  16. 第15日:ニューヨークから日本へ