
第５日（４／２７ 水）：ゴダード宇宙センターと再びスミソニアン
	晴れ

	この日は、NASAゴダード宇宙センターに行くので、７時に起きて
	サラダだけ食べてメトロに乗る。
	Hertzの事務所はすぐに見つかり、手続きの英語がよく理解できなかったものの、
	カローラを借りた。
	今日は順調だなと思っていたら、道を間違えて、Downtownから出ていけない。
	駅や国会議事堂等の周りをを散々回ってから、やっと正しい道に戻り、
	New York av.を北東に進む。

		To: Baltimore
                        |               NASA
			|		●Goddard Space Fligth Center
                        +-------------------
                        |     →  US-193
                        |
                        |
                        |↑ US-195
                        |
           New York Ave./
            -----------/
        D.C. Downtown


	途中、アムトラックの操車場の周囲に古風な煉瓦作りの家並が続く。
	いいなぁと思って良く見ると、窓は割れっぱなしで、道端に座っている人が
	多い。後で聞いたら、この辺は環境があまり良くないらしかった。

	D.Cを抜けて、メリーランド州に入ると道の両側は滴るような緑である。
	名前の通り、Green一色で、しかも非常に美しい光景が続く。

	195号ボルチモア・ワシントン線にのって北上し、さらに193号にのって
	東へ進むと看板が見えてくる。

	+-------------------------------------------------------------+
	NASAゴダード宇宙飛行センター
	入場料： 無料
	時間：   10:00-16:00
	・展示室
	・ロケット広場
	・ツアーバス
	+-------------------------------------------------------------+

	ゴダード宇宙センター(GSFC)は、ワシントンDCの北東16km、メリーランド州
	グリーンベルトにある。
	GSFCに着いたのは午前１０時であった。ハイスクールや小学生の課外授業
	らしいのが来ている他は、私一人である。
	入口を入ると、アメリカのロケットの父、ロバード・ゴダードと
	第一号液体ロケットの模型が飾ってある。他にはジェミニ・カプセルと
	パネルが飾ってある程度。visitor centerの広さは学校の教室二つ分くらい
	なので、展示物もたかが知れていて、15分で、全部見終ってしまった。
	他にGSFCのツアーがあるのだが、２週間前に予約しないといけないらしい。
	ハイスクールのツアーに紛れ込んでも良かったのだが、ツアーは１１時から
	だと言う。仕方が無いからお土産だけ買ってすぐにD.Cに帰る。

	ガソリンスタンドを探すのに一苦労しながら、D.Cに戻る。
	ちなみにこの辺のガソリンスタンドは、キャッシャーとの間に分厚い
	ガラスがはめ込んであって、お金のやりとりは金属製の容器を通して
	行うようになっている。見かけではわからなかったが、治安が悪いのかも。

	お昼にレンタカーを返しに行ったら、店の親父さんが
	「もったいない、お金は貯めなきゃ。」
	「いつ帰るんだ？空港で返すようにしても良いよ。」
	と言ってくれる。私はバスの往復切符を買ってしまっていたし、
	この近辺で車を運転する気がなかったので、そのまま車を返して店を出る。

	D.Cでは、FBIとペンタゴンが面白いと聞いていて、時間があれば
	寄ってみようと思っていた。しかし、スミソニアンが予想通り面白かったので、
	午後にまた行ってしまう。

	昨日見ていなかった二つの展示室を見てから、プラネタリウムの券を買い、
	中へ。ところがほの暗くて椅子の具合が何とも気持ち良い。
	周囲が暗くなって一番星の説明を聞いた所で記憶が無くなった。
	気がついたら、夜明けになっていた。隣に座っていたおじいさんが
	「プラネタリウムでは眠くなるもんだ」と言う。
	イビキでもかいていたかな、と思い、何か答えようとしたけど英語が頭に
	浮かんでこなかった。

	今度はラングレー・シアターで、IMAX "Blue Planet"を見る。これは、
	通常の３倍ほどもあるスクリーンで上映する映画で、フィルム自体も
	大きいらしい。スクリーンが大きいからとにかく迫力満点。内容も良かった。
	このあと、昨日見忘れていたものを見て回り、売店でロケットの本などを
	買い込む。1969年7月21日（月着陸の翌日）の新聞も売っていたので
	買ってしまう。結局この日も閉館までいた。

	この日は寄り道をせずに博物館から宿に戻る。
	しかし、明日はD.Cを発たなければならないから、宿にジッとしているのは
	もったいない。で、また外出する。

	D.Cに来たらリンカーンの銅像を見るつもりだったから、
	当てずっぽうにワシントン記念塔の方に歩き出す。
	ケネディセンターを右手に見ながらどんどん歩いていくと、前方に
	ポトマック川と白い大きな建物が見えたので、それを目指して行く。
	３０分ほど歩くと広場に出た。夜８時だと言うのに野球をやっている。
	照明施設なんてないのに、である。ま、サマータイムなので、夜８時くらいが
	日没で、マックラになるにはまだ１時間くらいかかる。
	これが面白い野球で、外野が５人くらい、一塁守も二人いるようで、大勢で
	ワイワイやっている。

	この広場の先に白い建物があり、たくさんの人が集まり、観光バスも
	沢山停車している。近付いていくと、これがリンカーン記念館であった。
	建物の中のリンカーンの銅像からは、ワシントン記念塔と国会議事堂が
	一直線に見える。夕日に照らされて、何とも言えずきれいである。
	来ている人たちも何だか嬉しそうにしていて、人権宣言の条文に見入って
	いたり、国会議事堂の方を眺めている。
	あー、アメリカに来たんだな、と満足して、宿に戻る。
	夕食は中華のデリでチャーハンと野菜スープを買って帰る。