第12日(5/4 水):ケネディー宇宙センター
晴れ
朝目が覚めて、起き上がろうとしたが、起き上がれない。
やばい、まだ腰が痛い。でも、やっとケネディー宇宙センターの
すぐそばまで来たのだからと、気合いで横に回転しながら起き上がる。
フロント横のinformationでHertzの場所を聞いてもらったら、ホテルの
斜め前にあることがわかった。歩いていって、ford mercuryを借りる。
天気は良いし、蒸し暑い。紺碧の空に白い入道雲が浮かんでいて、
いかにも熱帯という感じ。非常に気持ちが良い。
S
| Downtown S
| → NASA
| → 528 Beeline → → /-------◎Kenedy Space Center
+-----------------------+------/ ← ○Astronaut Hall of Fame
| ○ | S
|↑ US-4 空港 |↓ S
Walt Disney | | S
World +-----------------------+ S 大西洋
○ | ← 417 Greenway ← S
----------+ S
○宿 | S
4号線を北上、Bee Lineに入り東へ、ケープカナベラルに向かう。
Bee Lineは、アメリカには珍しい有料道路で、50¢, 75¢, $1, 20¢を
順番に払っていく。
料金所には、鉄砲に注意と言う看板が出ていて、少し不安になる。
道路脇のジャングルから山賊でも出てくるのだろうか??
Bee Lineに入ってからは虫がたくさん飛んでいるので、1時間も走ると
ボンネットやフロントの窓は、ぶつかってきた虫で真っ白になってしまう。
Bee Lineから407号線に入り北上、突き当たりをNASA Pkwyに入り、
東に進む。
やがて、マーキュリー・レッドストーンが立っている建物と
「スペースキャンプなんとか」の看板が見えてくるが、
これを右手に見ながら先に進むと、急に視界が開けて水辺が見えてくる。
広いインディアン川(海と言った方が良いくらい広い)を渡るころ、
左手の水平線上にロケットを組み立てる建物"VAB (Vehicle Assembly
Building)"がポツンと点のように見えてくる。
おー、遂にやって来た、と感動する。
道をどんどん進んでいくと、NASA ケネディー宇宙センター
Spaceport USAが右手に見えてくる。
10時過ぎに駐車場に車を停め、メールで教えてもらった通りに
入口の建物を素通りして、ツアーバスの切符を買いに行く。
IMAXシアターは、ここに来るまでにすべて見てしまったからパス。
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NASA ケネディー宇宙センター Spaceport USA
入場料: 無料
時間: 9:00-19:30
・各種レクチャー(spaceport theater, satellites and you)
・展示室
・ロケット広場
・シアター(IMAX 一番組 $4.00)
Blue PlanetとDream is Aliveの2番組を上映。
・ツアーバス(各 $7.00, 約2時間)
Red Tour Bus (スペースシャトル発射台とサターンVを見る)
Blue Tour Bus (空軍の博物館と発射台を見る)
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朝食を食べていなかったので、Lunch Padで腹ごしらえをし、
11:35のRed Tourのバスに乗るため、バス乗り場にいく。
A,B,C,D,..と乗り場が並んでいて、指定の乗り場に並んでいると
2階建てバスがやってくる。
最初にミッション・コントロール室を再現した建物に連れていかれて、
アポロの打ち上げと着陸を再現したものを見せてくれる。
アポロの打ち上げはでっかい画面で見ると背筋がゾクゾクする。
次に、バスはVABを目指していく。途中、道端の木の上にEagleの巣がある、
と説明していたが、季節が違うから鷲は見られなかった。
やがてVABに到着し、その裏手で停車。スペースシャトルを発射台まで
運ぶクローラーという巨大なトレーラー(?)の駐車場である。
次にクローラーの通る砂利道に沿って39A発射台に向かっていく。
この道がまた一直線に長い。
次の打ち上げが7月ということで、砂利道の途中は砂利の山があったりして
整備中という感じ。
39A発射台に近付いていくが、発射台のある小山の裾野でバスは引き返して
しまい、降りることができない。これはすごく残念。
しかし、有人の打ち上げ施設というのは大したもので、人工衛星を打ち上げる
ものとは出来が違うし、スケールが違う。
次に打ち上げ監視カメラのある場所で停車。ちょうどVABと発射台の中間
あたり。大西洋を見渡す海岸際にあるので、非常に気持ちが良い。
結局大西洋をちゃんと見たのはこの数分だけだったが、きれいな海で、
潜ったらさぞかしいろんなものが見られるだろうなぁ、と思ってしまった。
再びバスは出発し、VABの横に戻ってくる。サターンV型が横になっている
所で最後の停車。ここのサターンは、この辺に住む黒い小鳥の巣になって
いるようで、継目のすき間から小鳥が出たり入ったりしてる。
湿っぽい気候のためか、ハンツビルに置いてあったものよりも汚い感じ。
でも、その前で写真を撮ってもらう。
再びバスは出発して、元の乗り場に帰る。所要2時間だったが
あっという間に時間だけが過ぎてしまった。
ロケットが好きな人には断然お勧めである。
Red Tourだけのために、ケープカナベラルまで来ても損は無いと思う。
展示室でカプセルなどを見て、ロケット広場でサターン1Bが横に
なっているのを見る。
15:15、Blue Tourの出発時間になり、再びバスに乗る。
川を越えて、今度は空軍の敷地に入る。NASAと違って施設が古い。
もっとも、新しい施設は間近からは見られないようだった。
最初に停まった所は、ジェミニのミッション・コントロールを再現した
建物で、アポロよりも一時代前の代物。ウルトラマンやウルトラセブンの
地球防衛基地という趣きである。
次に、空軍の宇宙博物館に到着する。
ここには、アメリカ発の人工衛星「エクスプローラー1号」の
発射台と発射指揮所(円墳の上にペリ・スコープを取り付けたようなもの)、
それにV-2のエンジンなどを展示する小さな建物がある。
また、いろいろなミサイルや初期のロケットが、国立競技場ほどの広々と
した芝生の上に展示されている。
次に、古くなって使われなくなった発射台を回っていく。
見所になるとスピードを落してくれるが、停車はしない。
次に、ジェミニやマーキュリーを打ち上げた発射台(コンプレックス)の
跡地を回っていく。これらは、看板や記念碑が立っているばかりである。
帰りがけに、現在使われている発射台の近く(とは言っても林を隔てて
いる)を通る。使用中の発射台はネズミ色に塗ってあって、いかにも軍用と
いう雰囲気である。昨日衛星の打ち上げがあった、と言っていた。
Blue Tourは、私のようにロケットに興味があれば面白いが、
一般受けはしないと思う。実際、Blue Tourのバスの本数は少ないよう
だったし、お客も少なかった。
17時半にSpace Portに戻る。
再び展示室やロケット広場を見て回っている内に、人が少なくなってきた。
まだまだ明るいのに午後6時。昼ご飯を食べていないことに気がつき、
ピザを買い、さらにお土産を買い、SpacePort USAを出発。
帰りはOrland空港の手前で、間違ってGleen Line(407号線)に
入ってしまったので、少し通行料が高くなってしまった。
しかし、Gleen Lineの出口までに出会った車は2台だけで、超ガラガラ。
あまりに空いているので、道路脇から山賊でも出てくるのではないかと
心配になるほどだった。
帰ってからルームサービスで夕食を頼み、ものすごいボリュームの
食事をして、満足して眠る。
- 全日程
- 第1日:私はアメリカに旅立つ
- 第2日:ジョンソン宇宙センター
- 第3日:ヒューストンからワシントンD.C.へ
- 第4日:スミソニアン航空宇宙博物館
- 第5日:ゴダード宇宙センターと再びスミソニアン
- 第6日:ワシントンDCからハンツビルへ
- 第7日:マーシャル宇宙飛行センターとアラバマ宇宙ロケットセンター
- 第8日:ハンツビルからデトロイトへ
- 第9日:ヘンリーフォード博物館とグリーンフィールドビレッジ
- 第10日:ディアボーンからデイトンへ
- 第11日:デイトンからオーランドへ
- 第12日:ケネディー宇宙センター
- 第13日:スペースキャンプとケネディー宇宙センター:ニューヨークへ
- 第14日:マンハッタン
- 第15日:ニューヨークから日本へ