ケーススタディ 裏話 その1

13.09.23
ISOケーススタディシリーズとは

いやはやここ数年もの間、ケーススタディというタイトルで大量の駄文を書いてきました。そのコンテンツは数えていませんが170くらいありそうです。だいぶ前、ケーススタディの文字数を数えたことがありましたが、そのときで100万字、厚めの文庫本6冊分くらいだったので、現在では150万字、厚めの文庫本にして10冊位に増えていると思います。
そもそもケーススタディを書き始めた理由というのは、ISO規格を説明するには、規格で語っていることはどういう意味かを文章だけで解説するのは面白味がないから、具体的な事例をあげて考えてもらうようなスタイルで書こうと思いました。
でも少し書いているうちに、ISO規格なんて現実の業務においては意味がないことに思い至りました。意味がないと言ってはお叱りを受けるかもしれませんが、文書管理をしっかりすれば遵法と汚染の予防が成るかといえば、そんなことはありませんね。そりゃ無関係ではないでしょうが、そのリンクは非常に弱いあるいは縁遠いのは明らかです。それに、ISO規格自身が語っていますが、「継続していくためにはマネジメントシステムが必要だろう(2004年版序文)」といっているのであって、マネジメントシステムは必要条件でもなく十分条件でもないのです。まあ、あった方がないよりはマシという程度でしょう。
勘違いされている方はいらっしゃらないと思いますが・・・
ここではISO規格を会社のために役立てようというケーススタディでありまして、決して審査で不適合を出されないためのケーススタディを考えているわけじゃございません。
単に審査で不適合を出されないためには、審査員に言われた通りにしていればよいのです。
不適合を出されても、この方法が会社にとって一番良いのだという信念のある人のみがISO規格の真髄に到達できるでしょう。そしてそれこそが規格適合であるのです。
私の説に、疑問とかご異議ある方はご連絡ください。

じゃあ、現実に遵法と汚染の予防を確実にするためには何が必要なのかといえば、それは明らかです。法律に関する知識、現実を知ること、環境業務に関する知識、そしてコミュニケーション能力です。もっともそれはISO規格の、法的及びその他の要求事項、環境側面、力量、コミュニケーションそのものといえますから、ISO規格が間違っているわけでもありません。要するにISO規格はあまりにも抽象化、結晶化していて、具体的でもなく実戦的でもないのですよ。
本来は組織はISO規格を理解する必要はなく、審査において組織の実態を観察して、規格との違いがあればそれを提示することではないのだろうか?
実際にLR○△はそういう審査をしている。
そんなことから私はケーススタディで書くのは、段々とISOというよりも環境管理についてが多くなりました。そして現実の環境管理をどういうふうにするのかを書こうとすると、それは仕事に対する考え方だと気が付き、仕事とはなにか、どう向き合うかを書くべきだという気がしてきました。
幸いといいますか、私は長年サラリーマンをしてきました。初めは俗に丁稚でっちと言いました下働きから、やがて一人前の職人になり、数十人の人を使う監督になり、とうとう200人以上使う管理者になり、と思ったら管理者を首になり、リストラにあい、拾われて環境監査に従事して、めでたく勤め上げて無事退職しました。そんなふうに44年も働いてきたのです。そりゃ経験豊富ですわ。

私は一般的な意味で偉くなりませんでしたが、どんな仕事においても常に、この仕事をもっと楽に早くより良いアウトプットを出そうと考えてきました。前任者と同じじゃ面白くない。尊敬する先輩はたくさんいましたが、彼らよりも良い仕事をしてみせるという意気はありましたね。
もうひとつ常に考え実行したのは標準化といいますか、仕事の方法で最適なものをみつけ、それを文書化してきたことです。それはISOのマネジメントシステム規格なんてものが現れる20年も前からやってきました。方法を文書にしたもの、それは手順書というものでしょうけど、そういう文書をつくり、作業者にそれに基づいて仕事をさせるには文書管理をしなければなりません。私はISO規格なんて影も形もないときから、自分の仕事において自前でマネジメントシステムを考えて構築し運用してきたのです。ISO規格ごときに驚くはずがありません。
そんな経験や見聞をベースに、私の思いを込めてケーススタディを書くのは簡単です。ISO審査の問題、法違反や事故が起きたときの対応、後輩の指導、大学へ行って講演する、大学院生と語る、そんなことは私の実際の体験です。

とはいえ、書くに当たっていろいろ考えなければならないことがありました。
うそ800 本日のタイトル
なぜ「その1」なのかというと、万が一「その2」があるかもしれないからですが・・・こんなものを期待している人はいないか _| ̄|○

うそ800 本日の予告
裏話があるなら番外編や外伝もあってもよいのでしょうか?
あ、石を投げないでええ〜



N様からお便りを頂きました(2013.09.23)
内山さんの反対?

内川さん。単純に考えると「外川」さんでしょうか?

コイン N様 毎度ありがとうございます。
とりあえず100円差し上げます。
あいすみませんが、実を言いまして単純な言いかえではないのです。
「内」の反対は普通は「外」、「山」の反対は「川」ですが、それではあまりにもバレバレなので少しひねりました。
「内」の反対といっても、内側の反対は表側の「表」とか、「内弁慶」の反対は「恐妻家」とか
同様に「山」の反対も忠臣蔵の合言葉の「川」だけでなく、「里」もありますし、折り紙では山折りの反対は谷折り、山海の珍味では「海」、「山の手」の反対は「下町」、一山いくらの反対は一個いくら、山地の反対は平地などなど
まあ、ダジャレです。

ケーススタディの目次にもどる

Finale Pink Nipple Cream