2009年5月6日

GWの北海道 その3

登別温泉から帰った翌日は、両親を家においてかみさんと二人で円山動物園へ行ってきた。子供の頃以来だったけど、確かにずいぶん変わっている。一方で変わっていないところも色々。東山動物園の行動展示を見てしまうと、動物が寝ているところをひたすら見ると言う事がつまらないと気づく。この辺は上野動物園も一緒なんだが。トラやカバ、サーバルキャットが寝ているのはなあ。ユキヒョウは起きていてサービスしてくれた。

円山動物園では双子のシロクマが人気のようだが、40分待ちの行列に加わる気になれず、他の動物を一通り見て退出。食堂はひどいものだね。昔もこんなんだったかな。それよりひどかったのは、地下鉄駅を出た後に動物園へ向かう途中で見かけた花見客たちだ。バーベキューやりまくりである。こんな環境の良いところでばんばん火をたいて、大声を上げる酔客たち。札幌出身であることが恥ずかしくなったのと、俺も地元に残っていたらこういう恥知らずになったのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。アメリカみたいに、日本も公共の場での飲酒を禁止すればよいのに。この点はアメリカに劣るのが日本である。

さて気を取り直し円山登山である。動物園裏から頂上を目指す。ちょっと登ったところでいろいろ花が咲いている。まずは春一番を告げるエゾエンゴサクである。
円山の登山道を上るとすぐにお出迎えだ。青い花が綺麗だ。

次に出迎えてくれたのがヒトリシズカとオオタチツボスミレだ。
スミレは種類が多すぎてよく分からん。家に帰ってからネットで調べてようやく分かった。でもどちらも味わいのある花ですな。他にもエンレイソウなんかが咲いていた。

さてちょっと登るとすぐに野鳥の声がしたのだが、なかなか見えない。さらに登っていくとカラ類が見える。シジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラだ。しかし角度が悪くてなかなか良く見えない。さらに登ると野鳥がずいぶん集まっている。後で気づいたら誰かが餌台をもうけて、ひまわりの種とクルミを置いていた。しかしカラスなのか、大半が木の根元に落ちていた。そこでゴジュウカラとヤマガラとハシブトガラ、シマリスの撮影に成功した。まずは見たかったゴジュウカラ。

北海道の亜種はシロハラゴジュウカラと言って、お腹が白いのだがよく分かるでしょう。お腹の白さと背中の青灰色が綺麗だと思う。この鳥は何故か木の幹を逆さに降りてきたりするんだな。ピンぼけだけど顔の見える方の写真はこちら。目の所にラインが入っております。円山には沢山いるらしい。



ヤマガラも来たのだが、上の方に止まったので下から見上げる写真になった。
オレンジ色が綺麗なのだ。可愛い鳥ですな。シジュウカラもいっぱいいるけど、シジュウカラはどうしても東京の家の近くにもいるので写真を撮ろうという気が起きない。すいませんね。可愛いんだけど。

で、北海道にしかいないハシブトガラに円山でも遭遇した。
この鳥によく似たコガラという鳥もいて、これが仮にコガラだったとしても見分ける自信はありません。ベレー帽が可愛いですね。ゴジュウカラと同じくひまわりの種を割って食べておりました。ゴジュウカラは咥えてどっかに運んで食べているようだったけど。

さて頂上に着いたら大勢の人が狭い頂上にひしめいていた。犬を連れている人もいてやだなあ。犬も環境を汚すのでこういう所に連れてきて欲しくない。糞を拾う人はいても小便をさせない人は殆どいない。しかし犬の小便は匂いを発してテリトリーを示すものだ。野生動物に影響を与えないと言えるだろうか。犬は好きでも嫌いでもないが、犬を連れている人は好きでないことが多い。

さっさと下りに入って、今度は八十八カ所の側を降りていく。円山は双子山とも呼んでいたが、双子の稜線を降りる方だ。だから降りているのにちょっと登りもある。こちらの側にも餌台があってシマリスに出会う。さっきの餌台でもシマリスはいたのだけどね。

こいつはドジなシマリスで、やっと殻を外したドングリを落としてしまっていた。エゾリスももっと下の登山口で見かけられたようだが、我々は会えなかった。登山口からちょっと歩けばまた花見の連中に出会う。札幌の自然の豊かさは素晴らしいが、人間は自然に見合っているだろうか。何となくしょんぼりした気分になってしまった。

帰りがけに六花亭であずきソフトを食べたら、大変美味しかったのでまた気を取り直して地下鉄に乗ったのだった。

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