2009年2月28日

Perfumeとエルビス・コステロとミチコ・カクタニ

ケーブルテレビのMusic Airで2004年にあったエルビス・コステロとインポスターズのメンフィス公演をやっていた。この2年後ぐらいに結婚前のかみさんと、東京公演を見に行っている。その時は東京フォーラムでオーケストラによる「真夏の夜の夢」かなんかをやっていたので、バンド演奏は後半のちょこっとだけだった。それでも"Watching the detective"を生で聞けたのは、今でもデビューアルバムが一番好きな俺からすると嬉しかったのだ。かみさんはクラシック好きだから、前半も良かったみたいだが。

昨日のテレビではデビューアルバムから三曲ぐらいやっていて、嬉しかったがアレンジが結構変わっていて、というか曲のテンポがせわしなくてサビでようやく曲名が分かったりした。なにせ曲のタイトルも字幕で出ないし、MCも無く曲が進むので聞き分けるしかないのだ。デビューアルバムの曲じゃないけど三枚目の"Armed Forces"に入っていたニック・ロウの"(What's so funny 'bout) Peace, Love and Understandings"をやってくれたのは嬉しかった。この曲は単純なリフの繰り返しなんだが、さすがニック・ロウはポップスを分かっていて、ご機嫌なロックンロールになっている。オリジナルのニック・ロウ版は鼻歌っぽい歌い方でクールなポップスって感じだが、コステロのはアルバムと同じ様に熱くてエモーショナルな歌い方で勢いがある。手元のLPレコードを見ると1978年発売だから30年前だ。26年後でも変わらぬ熱い歌い方なのだから、これはコステロの芸なんだろう。大好きなデビューアルバムはニック・ロウがプロデュースして、バックはその後ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースになった面々。焦燥感と切なさが渾然となった傑作だ。

そこでPerfumeなんだが、はまる一方である。とても加工された歌声なんだが、良く聞くと非常に三人三様の個性がある。少なくともコステロとニック・ロウぐらいは違うぞ。こういった所が聞き込んでくるのに連れて見えてくるのも、音楽の多層構造って感じではまる理由だろう。さらに歌詞の響きのおもしろさも相まって、完成度高いな?って思ってしまう。こっそりファンクラブに入ろうとしたらかみさんに見つかってしまい、「入ったら離婚だ」と言われてしまった。やれやれ。2ちゃんねるの既婚男性板にある、嫁からPerfumeについて問い詰められましたというスレを読んで苦笑いしている。でも頑張るぞ。

話は変わって最近時々読んでいる"Books and the city"だが、またミチコ・カクタニねたが。うーん、やっぱりこういう人は必要なんだよね。業界のインサイダーが内輪ぼめするのは胡散臭い。馴れ合わず批評する人は必要なんだなと。Perfumeとは関係ないけどついでに書きました。

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