2009年3月28日

南アフリカのAIDS

幻影随想さんより。アフリカの風土病だったAIDSが爆発的に世界に広まった背景には、アフリカの開発があって”キンシャサハイウェイ”という道路が整備されたために、人の交流・移動が進んだためだという話を読んだことがある。エボラウィルスについての話だったか。しかしそれも今やとんでもないことになっているのだな。

俺はコペンハーゲン・コンセンサスが絶対だとは思わないが、地球温暖化対策が人類の一番の課題であるかのような、そしてそれに対する批判を議論せずに封じ込めるような(言い換えると宗教的な刷り込みに近い)今の論調には大きな違和感を持っている。CO2削減などと言う事にどれだけ意味があるのか、みんな定量的に理解しているのか?それに対する費用対効果を理解しているのか?きわめて情緒的に考えているんじゃないのか。”人の命を救うことの意味”はさておいて、南アフリカのAIDS対策の方がはるかに安い費用で効果を上げられることは明白であるが、なされていないことをもっと考えた方がよいだろうね。

日本の「○○ちゃんを救う会」が億単位で募金を集めて、外国の移植手術を待つ子供達を金の力で押しのける一方で、ワクチンがないために死んでいく膨大な数の子供達。これに対するのと同じ様な違和感がある。

一言で言うと「お金の使い方、間違ってんじゃねーの?」と言うもんだがね。ま、俺個人の金じゃないからなあ。CO2削減も募金も善意の集合体なんだろうけど、「地獄への道は善意で敷き詰められている」と言う警句を思い出すのである。

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