第84回 東京箱根間往復大学駅伝競走大会



駒澤大が復路で逆転! 3年ぶり6度目の総合優勝

 第84回をむかえる箱根駅伝は往路・復路ともに、いつになく好天にめぐまれました。そのわりには異変続出の大会となりましたが、全日本を制した駒澤大学が復路の9区でトップを奪って、そのまま逃げ切り、3年ぶり6度目の総合優勝を遂げました。
 往路は早稲田大学が5区の駒野が箱根山中で快走、5位からトップを奪い、12ぶりに往路優勝を達成、強い早稲田大学が久しぶりに箱根路にもどってきました。復路では往路で2位につけていた駒澤大学が8区で急追、9区の堺がトップに立ち、後続を1分以上もちぎって独走態勢をつくりあげ、駒澤の総合優勝は動かぬものとなりました。
 2位には早稲田大学、3位には中央学院大学、4位には大健闘の学連選抜が入りました。昨年の覇者・順天堂大学は往路の5区、 候補の一角・東海大学は10区、さらにシード権をはげしく争っていた大東文化大学は9区で、それぞれ途中棄権するというようにアクシデント続出……。 大学選手権2位の日本大学は9位、3位の中央大は7位と奮いませんでした。なお最優秀選手(金栗杯)には9区で区間新記録を更新した中央学院大学の篠藤淳が選ばれました。



◇ 日時 2008年 1月 2〜3日(祝) :午前8時00分 スタート
コース: 東京・読売新聞東京本社前〜箱根・芦ノ湖間を往路5区間(108.0Km)、復路5区間(109.9Km)の合計10区間(217.9km)



鮮やかな逆演劇! 駒澤大の底力をみた!
(2008.01.06)

されど箱根駅伝、たかが箱根駅伝……

 「波乱」というよりも「異変」あるいは「椿事」というべきだろう。出場20チームのうち3チームまでがあえなく途中棄権……。箱根駅伝の歴史をみわたしても前代未聞の出来事である。
 まず往路では昨年の覇者・順天堂大学の5区の走者・小野裕幸が箱根町のゴール500m手前で止まった。両脚にけいれんがきたらしく、まったく自由がきかない。道路に前のめりに倒れ、それでも前へ前へという思いだけで路面を這おうとした。立ちあがっては膝折れてくずれ、なんども立ち上がろうとするが、脚に力がはいらずにまた道路に倒れてしまうという繰り返し……。最後は無情にも審判員の赤旗があがった。
 続いては復路の9区であった。シード権争いをしていた大東大の住田直紀が18qあたりからブレーキ状態でなんども立ち止まった。脚がよろけ顔をしかめる。タスキを右手で握りしめては思い直したように走り始めるも、また立ち止まってしまう。なんどか同じパターンを繰り返したすえに、残り1.5q地点で監督が躰に手を触れてやめさせた。
 最後は復路の10区……。銀座までもどってきた東海大荒川丈弘が路面に膝からくずれた。ゴールまで約2キロ、もはや立ち上がる力も残っていなかった。心身ともに深い虚脱感に苛まれ、両脚は、もはや踏ん張る力さえ失せていた。京浜蒲田の踏み切りで、荒川は右足を線路にとられて捻挫、それが伏線になっていたらしい。
 学生ナンバーワンの呼び声高い佐藤悠基の区間新記録で一時は3位まであがってきた東海大学だが、ゴールを目前にしてシード権すら失った。東海大学は優勝候補の一角だったが、このようなかたちで消えるとは夢にも思わなかった。
 さらに……。順天堂大に関していえば、1区のランナーも痙攣を起こして大ブレーキ、区間最下位に沈んでいる。1区と5区、2人までもが痙攣におそわれ、往路で途中棄権となってしまったのである。
 それにしても……。いったいなぜなのか? 気温もそれほど低くはなく、風もなかった。むしろ陽射しにめぐまれて、穏やかな日和であった。とても体調に変調をきたすような天候ではなかったのだ。途中棄権した3人いがいにも、脱水症状などで体調をくずして走りおえたあと救急車では運ばれたケースがかなりあった。
 直接の原因についてはあれこれといろいろ取りざたされているから、あえてここれは触れないことにする。いずれにしても、これだけ頻発すれば、徹底的に原因を究明し、対策を講じる必要があるだろう。
 顔をゆがめ、なんどもよろけながらも、みんなでつないできたタスキなのだから、自分が途絶えさせるわけにはいかない……といわんばかりに、もがき立ち上がろうとする必死の形相に胸をつかれながら、ぼくは、金栗四三がなぜ箱根駅伝をつくったのか、その意義を想い起こし、深いためいきをついていた。
 マラソンの冬場のトレーニングにために……。金栗が箱根駅伝にもとめた意義はそこにあった。つまり箱根はマラソンのトレーニングのひとつにすぎなかった。箱根駅伝が最終目標ではなかったのである。ところが、いつしか箱根駅伝は独り歩きしはじめてしまった。箱根駅伝が最終目標になり、箱根駅伝が競技生活のすべてになってしまったところに、今回のような前代未聞の椿事を産む遠因があったでのはないだろうか。ふと、そんなふうに思ったのである。


大激戦の第1区、東海、日大が出遅れる

 さて……。往路のみどころは今年も5区の箱根山中であった。
 4区を終わってトップは大健闘の山梨学院大、1分遅れで中央大、中央学院大、東洋大、駒澤大、早稲田大、日本体育大学、東海大……と、ここまでがトップから1分40秒差におさまっており、往路優勝は8位までいずれのチームにもチャンスがあった。さらに10位の日大にしてもトップから2分31秒しか遅れていない。
 つまり今にして思うと、順天堂大をのぞいて主力を形成すると思われていたチームは、いずれも5区の出来いかんで起死回生は可能だったのである。
 後になって考えれば、5区の山登りの顛末が往路だけでなく、復路のゆくすえさえも暗示するといういみで、明暗をくっきり分けてしまうのだが、まずは1区からの流れをざっとみておこう。
 1区はスローで幕あけた。昨年は東海大学の佐藤悠基がぶっちぎって前に出たが、今回は誰も飛び出さない。1q=3:12、10q=31:06というから超スローペースである。集団の前に東農大の清水、大東大の清野、日体大の野口拓、順大の関戸、山梨学院大の松村などが顔を出すのだが、大集団はくずれる気配がない。
 レースが動き始めたのは16qすぎ、ここで順天堂大の関戸が遅れはじめ、東洋大の大西智也が飛び出して、集団がにわかに縦長になり、学連選抜、東洋大、城西大、早大、中大などが前に出てくる。順天堂大の関戸は脚を痛めたのか大ブレーキ、17qでは立ち止まってしまい、なんども俯いて喘いでいる。
 17qすぎでは日大の中原、法政の福島が集団からこぼれ落ちてゆき、主力どころでは東海大が16位まで順位を落としてしまう。
 20qをすぎてトップ集団はそれでもなお12チーム、20.4qで駒澤大の池田宗司が仕掛けぎみにスパート、ペースは一気にあがると、20.7qでは東洋大の大西智也がスパートをかけ、昨年の借りを返したか……と思われたが、中継所の手前で城西大の佐藤直樹が一気にスパート、池田(駒澤)、尾崎貴宏(早稲田)、大西(東洋)らに競り勝った。
 1位の城西大から13位の大東文化大までは約26秒、ほとんどの主力はそのなかにふくまれていたが、優勝候補の一角・東海大学は44秒遅れの16位、日大は1分18秒遅れの19位と大きく後手を踏んだ。


モグスが区間新記録の快走! 主役3人が独自の戦い!

 2区はめまぐるしく順位が変動した。逃げる城西大(伊藤一行)を、駒澤大の宇賀地強と早稲田の高原聖典がピタリと背後に迫り、1.3qでは駒澤の宇賀地が奪首に成功するのだが、背後では大きな地殻変動が起こっていた。
 背後からは山梨学院大のモグス、東海大の伊達秀晃、日大のダニエルがごぼう抜きで順位をあげてくるのである。
 モグスは昨年の失敗に学んだらしく、1q=2:52と、かれにしてはゆったり入ったのが功を奏したのだろう。ひとたびエンジンがかかるとハイパワーをいかんなく発揮した。1.7qでは中央大、2qすぎでは東洋大をあっさりと抜き去り、城西、早稲田をあっという間にとらえ、3q手前ではとうとうトップをゆく駒澤の宇賀地までも抜いてしまうのである。ゆったりと入って、躰のあたたまったところで爆走、後続ははなれてゆくのみ、区間新記録を上回るペースで独走体制をきずいてしまうのである。
 東海の伊達秀晃も1q=2:51、3q=8:32というハイペースで追い上げ、3.7qでは6人抜き、11qすぎでは10人抜きで4位集団にもぐりこむ。
 日大のダニエルも負けてはいなかった。8.8qでは帝京、亜大をぬいて6人抜き13位に浮上、11qでは城西大、13.7qでは中央大を抜いて9位までやってくるのである。
 トップを独走する山梨学院大のモグスの15q通過は42:50で区間記録をなんと40秒も上回っていた。
 独走態勢を確かなものにする山梨学院大の後ろは大混戦がつづいていた。11.8q地点で中央学院の木原真佐人が駒大の宇賀地をかわして2位に浮上、東海大の伊達は16.1qでギアチェンジ、4位集団から抜け出し、17qすぎでは駒澤の宇賀地をとらえて、とうとう3位までやってくる。
 ダニエルも19q手前で日体大の北村を抜いて13人抜きで6位に浮上、さらに20q手前では東洋大の黒崎、22qでは駒澤の宇賀地を抜いて箱根駅伝記録タイの15人抜き、3位の東海とはあまり差のない4位まであがってきたのである。
 区間賞を奪ったのはむろん山梨学院大のモグス、9年ぶりの区間記録更新である。


チームを乗せた竹澤の巧走!

 2区を終わってトップの山梨と2位の中央学院との差は1分26秒、3位の東海はそこから38秒差、東海から12位の早稲田までは約1分40秒……、大混戦がつづいていた。
 今年の3区は繋ぎの区間ではなかった。早稲田の竹澤健介、中央大の上野裕一郎がこの3区に登場してきたのである。
 上野は7位から、竹澤は12位からじりじりと追い上げてくる。上野は2q=5:40、3q=8:33というハイピッチで追い、5qで東海大、日体大、駒大を抜き去って単独3位までやってくる。
 竹澤は3.4qで日体大をとらえて9位、5qでは東京農大をとらえ、11qでは日体大、駒大、東洋大、日大、東海大を含めた4位集団にとりつき、最後まではげしくにしのぎをけずった。
 竹澤は体調万全ではなかったらしいが、軽やかな走り、けれども決してムリをしないという堅実な走りで最後は東洋大に交わされたが、5位まで順位をあげてきた。上野が今年も後半になってペースダウン、相変わらず不安定な走りだったが、それでも3位まで順位をあげてきた。竹澤も悪いなりにも結果を出した。苦しみながらの区間賞はみごとというべきで、いかにもチームの大黒柱らしい働きだった。
 主力チームが後方ではげしく順位争いをしているうちにトップの山梨学院は首位をまもり2位の中央学院との差を1分50秒とひろげてしまった。だが、モグスでかせいだ貯金は4区になって目減りする。けれども5区をむかえて、まだ1分もあった。3区、4区のランナーが大きくくずれることがなかった。後になってかえりみると、山梨学院の大健闘の伏線はまさにそこにあったのかもしれない。


山を制した早稲田が往路優勝

 5区になると駒澤の安西秀幸、早稲田の駒野亮太の追い上げが急だった。安西は1.5qで中央学院と東洋大を抜いて早くも3位にあがり、3qでは中央大の梁瀬峰史をあっさりと抜き去って一気に2位まであがってくる。
 早稲田の駒野も4.3qで中央学院の伊藤を抜いて4位に浮上すると、7qでは中央大の梁瀬をとらえて3位までやってくる。さらに8.3qでは駒澤の安西をとらえ、2人は併走しながらトップをゆく山梨学院の高瀬無量を追い上げにかかるのである。
 その差はみるみる詰まって、大平台では17秒、10q地点ではわずか6秒、そしてとうとう10.6qで駒野と安西は山梨の高瀬をとらえてしまった。
 かくして往路は大本命の駒澤とダークホース的存在の早稲田との争いになったが、登りに自信を持っていたのは早稲田の駒野だった。駒野の仕掛けは早かった。12.1qでするすると前に出ると、もう安西はついてゆけなかった。かくして区間の半ばにして早稲田往路優勝の道筋がくっくりとみえてきたのである。
 小涌園前での順位は次の通りであった。早稲田、駒澤、中央学院、学連、東洋、中央、東海、日大、日体大……。トップから9位の日体大までが3分45秒でいぜん激しい順位争いがつづいていた。
 往路はかくして早稲田大が制した。12年ぶり13度目の制覇である。3区に竹澤健介を配したことが、後半のリズムアップにつながったとすれば、文字通り「ケガの巧妙」だったということになる。
 駒澤はきっちりと好位置をキープしたが、他の有力校はいずれも不振をきわめたのは意外だった。中央大学は3区の上野で追い上げ、4区を終わってトップをうかがえる2位につけていたが、5区で10位まで順位を落としてしまった。
 優勝候補の呼び声高かった東海大学は4区で4位まであがっていたが、5区では4つも順位を落として8位、日本体育大学はなんと8分40秒遅れの14位、信じられないような崩れ方だった。


異なる区間で3年連続の区間賞!

 復路も早稲田大は健闘した。6区の加藤創大が快走、2位の駒澤との差を逆にひろげて3分11秒としてしまった。7区になると早稲田と駒澤がはげしくトップ争いをくりひろげる後ろから東海大の佐藤悠基が追い上げてきた。
 佐藤は1q=2:43というペースではいり、2q=5:31、いつもながらの軽快、流れるような走りである。2qすぎてたちまち中央学院の木内をとらえ5位とすると、11qすぎでは山梨学院の飯塚をぬいて4位にあがる。
 12.2qでは学連の川辺を抜いて3位までやってくる。16qの通過で区間新記録を40秒も上回っていたのだから、今年もまたとてつもない爆走ぶりであった。
 さて、7区といえば、そろそろシード権争いが激しくなるころだが、7位以下は大混戦であった。14q地点では、日大、亜細亜、中央、帝京、大東文化、東洋がわずかの差でつづいたいた。
 東海大・佐藤のペースはその後もゆるぎなく、20q=58:44、中継点では1時間02分35という堂々たる区間新記録である。佐藤悠基はかくして3年連続で異なる区間の区間新記録を更新した。
 7区もトップは早稲田がまもった。駒澤の豊後友章に追い上げられて3分あまりあった差が2分14秒にまで詰まったが、この時点では早稲田がまだまだレースの主導権をにぎっていた。そして8区、9区という勝負どころ迎えるのである。


流れが変わった8区、駒澤は機をのがさずに9区で逆転!

 8区は早稲田にとっても駒澤にとってもまさに正念場であった。駒澤にしてみればなりふりかまわず追うしかない。8区のランナー・深津卓也は懸命に追った。逃げる早稲田の飯塚淳司との差はみるみる詰まった。茅ヶ崎では早くも1分42秒、7q手前では1分12秒、花見川交差点ではとうとう1分を切った。58秒……。
 勝負の流れは明らかに変化が兆してきた。藤沢では49秒、そして遊行寺の坂では20秒あまり……。
 後ろでは7区で3位までやってきた東海大学はまったく精彩を欠き、14qすぎで学連選抜と山梨学院に抜かれて落ちていった。せっかく上昇のきっかけが出来ても、勢いに流れに乗れない……というのが今年の東海の特徴というべきか。途中棄権がなくても、敗れるべくして敗れていただろう。
 早稲田はかろうじてトップをまもったものの、2位の駒澤との差はわずか15秒……。勝負の流れは8区で変わった。
 8区で火がついた駒澤の勢いはもうとまらない。9区にはいって駒澤の堺晃一はじりじりと早稲田の三輪真之の背後に迫る。2.7qでならんだが、もう、ここまでくれば勝負はもらった……というわけなのか、すぐには前に出てゆかない。
 ほとんど併走状態のまま5qを通過。堺の5qのラップは14:24……。駒澤・堺が動いたのは8.4q地点、権太坂のくだりにさしかかったときだった。堺がスパートをかけて突き放した。三輪はたちまち後方に置いてゆかれ、駒澤の総合優勝はその時点で決したのである。
 後方の順位はめまぐるしく変転、中央学院が6位から3位まであがってきた。テレビにはあまり捕らえられなかったが、それは9区のランナー・篠藤淳が区間新記録の快走によるものだった。


復活・早稲田、大健闘・中央学院大、学連選抜

 駒澤の10区のランナー・太田行紀は1分22秒もの貯金をもらって、駒澤にとっては3年ぶり6度目の総合優勝のゴールまで、楽々とタスキを運んでいった。大八木監督にとってはコーチ時代から数えて、3大学生駅伝15勝になるという。
 駒澤の優勝は分厚い選手層を持ち、いわば総合力の勝利というもののだろう。突出したエースこそいないが、誰が出てきても大きくくずれることがない。区間賞は8区の深津卓也のみだが、それぞれが安定した力を発揮した。
 2位の早稲田はみごとな復活ぶりをみせてくれた。山の上り下りの5区、6区の区間賞を獲得するなど、文字通り箱根を制して、復路も大きくくずれることはなかった。竹澤健介が完調でなくても、ここまでやれた自信は来年につながる。とくに来年は高校駅伝のビッグ3がこぞって入学するという噂だから、駒澤とてあなどれないだろう。
 3位にやってきた中央学院(復路2位)も、予選会上がりながら、みごとな戦いぶりだった。前半から2〜3位につけ、終始大きく後退することはなく、安定した戦いぶり、そのしぶとさはきわだっていた。
 忘れてはならないのが4位の学連選抜である。主力チームの一角が大きくくずれたとはいえ、往路も復路も4位というのは大健闘というべきである。
 5位の亜細亜大はまずまずというところか。6位の山梨学院は往路の貯金がモノをいったかたちだが、東海、大東、順天堂などが自滅したうえに、中央大、日大、日本体育大などが復路で低空飛行した恩恵を受けたというべきか。
 期待はずれに終わったのが、全日本の上位組である東海大学である。往路も復路も2枚のエースが期待通りの活躍をみせているのに、続くランナーたちがいずれも勢いに水を注いでしまった。そういうリズムの悪さが最終区の異変を呼び込んだとみていいだろう。
 日本体育大学もみるべきところが何ひとつなかった。実力がありながら安定性を欠くののはこのチームの伝統的な欠点、指導システムにどこか問題があるのだろう。
 今回もシード権争いは熾烈だったが、9区で大東文化大、10区では東海大がこぼれ落ちたために、結果的には平穏に終わったようである。
 両チームの途中棄権によってシード権をまもった感のある日大、またしても11位のおわった城西大も、本来ならもっと上位に来てもいいはず。そういう意味では期待を裏切った部類だろう。
 ともかく駒澤の強さがきわだっていた。終わってみれば、まさに横綱相撲という趣であった。だが、来年は復活した早稲田大もさらに力をつけてくるだろうから、やすやすと連覇はゆるすまい。


出場チーム&過去の記録

出場チーム
順天堂大学陸上競技部
日本大学駅伝チーム
東海大学競技部
東洋大学陸上競技部
早稲田大学競走部
駒澤大学陸上競技部
中央大学陸上競技部
専修大学陸上競技部
亜細亜大学陸上競技部
中央学院大学駅伝部
帝京大学駅伝競走部
城西大学男子駅伝部
山梨学院大学陸上競技部
大東文化大学陸上競技部
神奈川大学陸上競技部
国士舘大学駅伝応援
東京農業大学陸上競技部
法政大学陸上競技部





関 連 サ イ ト

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関東学生陸上競技連盟
読売新聞
日本テレビ
スポーツ報知


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総合成績

順位 大 学 名 記    録
1 駒澤大学 総合 11時間05分00秒
往路  5時間34分22秒(2位)
復路  5時間30分38秒(1位)
1区 池田 宗司 1時間04分40秒(区間2位)
2区 宇賀地 強 1時間08分48秒(区間5位)
3区 高林 祐介 1時間05分03秒(区間7位)
4区 平野  護 56分13秒(区間4位)
5区 安西 秀幸 1時間19分38秒(区間2位)
6区 藤井  輝 1時間01分12秒(区間12位)
7区 豊後 友章 1時間04分14秒(区間2位)
8区 深津 卓也 1時間04分57秒(区間1位)
9区 堺  晃一 1時間09分14秒(区間2位)
10区 太田 行紀 1時間11分01秒(区間3位)
2 早稲田大学 総合 11時間07分29秒
往路 5時間33分08秒(1位)
復路 5時間34分21秒(3位)
3 中央学院大学 総合 11時間11分05
往路 5時間37分16秒(5位)
復路 5時間33分49秒(2位)
4 関東学連選抜 総合 11時間12分25秒
往路 5時間36分25秒(4位)
復路 5時間36分00秒(4位)
5 亜細亜大学 総合 11時間14分10秒
往路 5時間37分54秒(7位)
復路 5時間36分53秒(14位)
6 山梨学院大学 総合 11時間15分00秒
往路 5時間35分07秒(3位)
復路 5時間39分53秒(14位)
7 中央大学 総合 11時間16分48秒
往路 5時間39分03秒(10位)
復路 5時間37分29秒(78)
8 帝京大学 総合 11時間16分48
往路 5時間40分34秒(12位)
復路 5時間36分16秒(5位)
9 日本大学 総合 11時間16分52
往路 5時37分47秒(6位)
復路 5時間39分05秒(12位)
10 東洋大学 総合 11時間17分12秒
往路 5時間38分23秒(9位)
復路 5時間38分49秒(10位)
上位10位までがシード権を獲得
11 城西大学 総合 11時間20分19秒
往路 5時間43分19秒(16位)
復路 5時間37分00秒(7位)
12 日本体育大学 総合 11時間20分30
往路 5時間41分50秒(14位)
復路 5時間38分40秒(9位)
13 国士舘大学 総合 11時間23分43秒
往路 5時間41分35秒(13位)
復路 5時間42分08秒(15位)
14 専修大学 総合 11時間25分37秒
往路 5時間45分57秒(17位)
復路 5時間39分40秒(13位)
15 神奈川大学 総合 11時間27分22秒
往路 5時間48分23秒(19位)
復路 5時間38分59秒(11位)
16 法政大学 総合 11時間28分06秒
往路 5時間42分23秒(15位)
復路 5時間45分43秒(17位)
17 東京農業大学 総合 11時間30分58秒
往路 5時間47分34秒(18位)
復路 5時間43分24秒(16位)
18 東海大学 総合 記録な
往路 5時間38分04秒(8位)
復路 記録なし(復路10区で棄権)
19 順天堂大学 総合 記録なし
往路 記録なし(往路5区で棄権)
復路 5時間43分22秒(11位)
20 大東文化大学 総合 記録なし
往路 5時間40分26秒(11位)
復路 記録なし(復路9区で棄権)
区 間 1 位
区間 選手名 所 属 記  録
1区 21.4km 佐藤 直樹 城西大学 1時間04分37秒
2区 23.2km メクボ・J・モグス 山梨学院大学 1時間06分23秒 
3区 21.5km 竹沢 健介 早稲田大学 1時間03分32秒
4区 18.5km 阿宗 高広 国士舘大学 55分24秒
5区 23.4km 駒野 亮太 早稲田大学 1時間18分12秒
6区 20.8km 加藤 創大 早稲田大学 59分15秒
7区 21.3km 佐藤 悠基 東海大学 1時間02分35秒 
8区 21.5km 深津 卓也 駒澤大学 1時間04分57秒
9区 23.2km 篠藤  淳 中央学院大学 1時間08分01秒 
10区 23.1km 永岩 義人 城西大学 1時間10分14秒


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