1997/12/26
地下鉄サリン事件民事訴訟で和解成立
(1997/12/25)
地下鉄サリン事件の被害者・遺族がオウム真理教を相手に損害賠償を求めていた民事訴訟(東京地方裁判所)で、12月25日、和解が成立しました。 42人の原告は、総額約13億4000万円の債権を届け出ていましたが、破産管財人が認定したのは約10億9000万円。この和解では、訴訟進行中も続けられている治療の費用や慰謝料の追加、さらに弁護士費用など合計約3000万円が上乗せされ、約11億2000万円(1人当たり約1億4350万〜約73万円)が確定しました。
しかし、残念ながらこの額が被害者の手元に入るわけではありません。教団は大幅な債務超過であり、実際の配当率は18%弱と見込まれています。このような状況において少しでも配当率を上げるためには、国や自治体に労災保険金や税金などの債権届けを取り下げてもらう以外にありません。被害者救済の見地から、ぜひとも早期に英断を下してほしいと思います。
1997/12/20
松本智津夫被告第61回公判
1997/12/18 (毎日新聞より)
12月18日、松本智津夫被告に対する第61回公判が開かれ、坂本弁護士一家殺害事件について、早川紀代秀被告に対する6回目の弁護側反対尋問が行われました。
これで今年の松本被告公判は終了です。今年2月に始まった、坂本堤弁護士一家殺害事件の審理は、「主犯」と目される早川紀代秀、岡崎一明両被告の尋問がほぼ終り、1つの大ヤマを越えたというところでしょうか。
「事件はグルの意思」とする検察側ストーリーに対し、「グルの意思を勝手にそんたくした弟子の暴走」という構図を追及した弁護団。
両被告の証言は、責任転嫁と保身が顕著で、食い違いも目立ちましたが、基本的に揺らぐことはありませんでした。
次回公判は来年1月16日。地下鉄、松本両サリン事件の殺人未遂罪について、被害者を大幅にカットする訴因変更手続が冒頭行われる予定で、松本被告が再び意見陳述する可能性もあります。
注目しましょう。
今年もお世話になりました。おなじみ芳賀さんの
不定期通信 オウム法廷番外編
松本知子被告公判
97・12・16 被告人質問
やはり坂本事件については口を閉ざす知子被告。古い事件に関しては、知子被告が謀議の場にいたことが、複数の信者の証言などによって明らかになっている。
国や自治体の破産債権届出の取下要請
のため
街頭署名 報告
先日来お知らせしておりました、サリン事件被害者救済のため街頭署名が、14日午後1時からJR有楽町前で行われました。
参加した両サリン事件の被害者は15名、弁護士は11名でした。江川紹子さんやおなじみ芳賀さんも応援に駆け付けて下さいました。おかげさまで、1時間で
420名もの署名
が集まりました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
(被害者の会 高橋シズエさん)
署名活動などしたこともなかったので、全く足を止めて下さらないのではないかと心配していましたが、420名もの署名を頂き有難く思っています。思った以上の成果でした。被害者の会の方々も大勢来てくれました。ただ、訴えが宝くじ売り場のスピーカーに負けて届かなかったのが残念です。丸ノ内警察の方々にも協力頂き、見回りをしていただきました。
(中村裕二地下鉄サリン弁護団事務局長)
国に対する債権撤回を断固進めていきたい。1月の通常国会に向けて署名をとりまとめたい。
4つ目のメモリアル 横浜弁護士会館に
ご報告が遅くなりましたが、去る12月8日、横浜弁護士会館で、坂本メモリアルの除幕式が行われました。新潟・富山・長野の三現地に次いで4番目のメモリアルです。坂本弁護士の所属していた横浜弁護士会が、弁護士に対する業務妨害の典型かつ最悪のケースとして、この事件を忘れないようにという趣旨から、会館の1階エントランスに設置しました。デザインは、一家3人をイメージしつつ、弁護士バッジのモチーフであるひまわりが3本レリーフにされています。
除幕式には坂本さちよさんや大山友之さんも参加され、今でもとうてい癒しようのない悲しい気持ちを涙ながらに訴えておられました。
なお、このメモリアル設置は、坂本弁護士のかつての同僚で、現在横浜弁護士会の副会長を務めている武井共夫弁護士が中心になってがんばり、この日の完成に漕ぎ着けたものです。武井先生、ご苦労様でした。
1997/12/12
おなじみ芳賀さんの
不定期通信 オウム法廷番外編
麻原彰晃(松本智津夫)被告公判 第59、60回(12月4、5日)
国や自治体の破産債権届出の取下要請
のため
街頭署名
を実施します。
12月14日(日)昼1時から2時、東京有楽町駅
交通会館前
です!
1997/12/6
国や自治体の破産債権届出の取下要請
のため
街頭署名
を実施します。
来る
12月14日(日)昼1時から2時、東京有楽町駅交通会館前
。地下鉄サリン事件被害者の皆さんや弁護団員などが、道行く人に署名をお願いします。
悲惨なサリン事件被害者の皆さんが、わずか18%程度の配当しか受けられない状況を少しでも打開するため、どうか皆さんもぜひご理解ご協力をお願いいたします。
松本智津夫被告第60回公判
1997/12/4 (毎日新聞より)
「坂本弁護士は『オウムは場合によっては詐欺にかかわるもので、断罪すべきだ』と言っていた。腹は立たなかったの?」「弁護士から言われた、ということに脅威は感じませんでしたか」。弁護人のしつこい
挑発
にもまったく乗らない早川被告。遺体遺棄やツルハシで歯を砕くところなど、むごたらしい場面を淡々と再現されていく再現していく。他方裁判長は、「尋問が細か過ぎる、意図が不明」と相当ストレスがたまってきている様子。松本被告の英語のつぶやきに、裁判長
「くだらないこと言ってんじゃない」
と一喝。
松本智津夫被告第59回公判
1997/12/4 (毎日新聞より)
坂本弁護士を絞殺したヘッドロックを法廷で実演し、また龍彦ちゃん殺害直後の心境を尋ねられたときには激しくおえつを漏らした早川証人。弁護人から「自分が助かるために、麻原さんを死刑にしようとしているのでは」と突っ込まれると、「自供して助かるわけないじゃないですか」と気色ばんだ。
1997年12月分の「最新情報」
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1997/12/3
パソコンLAN実践講座
<広告>I.Oデータのホームページに「あたご綜合法律事務所」のLAN導入の模様が掲載されました。[サイビズ]に掲載されたものです。
1997/12/2
東京地検、サリン事件被害者大幅撤回!
12月2日、ついに東京地検は、松本被告に対する地下鉄・松本各サリン事件について、負傷者に対する殺人未遂罪の立証を大幅に撤回する訴因変更申立書を東京地裁に提出しました。
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