1998年8,9,10月分の「最新情報」
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1998/10/23
<速報>岡崎被告に死刑判決
坂本弁護士一家殺害事件の実行犯岡崎一明被告に対する判決が、本日、午前10時より、東京地方裁判所において言い渡されました。
主文は死刑。弁護側が主張していた「自首」や「マインドコントロール」による減軽を認めませんでした。宣告の瞬間も岡崎被告には感情の揺れは全く感じられませんでした。
坂本事件に関する初の判決であり、またオウム犯罪に関する多数の判決の中で初めての死刑判決です。事件発生からちょうど10年。大きな節目を迎えました。何とも複雑な心境で感慨深いものがありますが、まだ気持ちの整理はつかないところです。
判決自体についての私個人の感想は、主文は予想通りでしたし、妥当な判決だと思います。あくまで法的視点から「自首」の要件該当性を分析している点についてはこれから検討してみなければなりませんが、本件ではそれを減軽事由としなかったことは合理的な判断だと思います。
岡崎被告は既に覚悟を決めているという情報もありますが、おそらく弁護側は控訴するでしょう。民事裁判の証人に岡崎被告を呼ぶ話も進んでいます。死刑判決を受けても、まだまだ真相を語る機会は十分残されているのですから、さらなる真相解明のため、岡崎被告には「全て」を話してもらいたいし、我々もさらに努力しなければならないと思っています。
詳細は追って。
さちよさんのコメント
「救う会」声明
1998/10/21
坂本民事訴訟で早川紀代秀被告が証言
早川の謝罪に大山友之さん「どんな言葉を言おうと、額面通りに聞くことはできない」
横浜地裁に係属する坂本事件の損害賠償事件(民事裁判)で、本日、実行犯の一人早川紀代秀被告が証人として出頭し証言しました。警護の関係で、法廷は東京地方裁判所の527号法廷を借りた出張尋問です。出張尋問の場合、非公開の法廷で行われるため、今日の証言内容は、記者会見で発表した概要以外はマスコミでは報道されません。詳細を報じているのはおそらくこのホームページだけでしょう。
さて、2時間半の証言でしたが、感想を一言で言うと、ほとんど新しい事実はなく、特に反省の色もうかがえず、一体どうして証人出頭を承諾したのか?と疑問になりました。法廷終了後の会見で大山さんも「もっと早川の本心、事件に突っ込んだ証言が聞けるのかと思ったが・・・・。麻原裁判での証言と比べて聞いていたが、新しいことは何もなかった。刑事裁判では言いにくいだろうからせめて民事裁判ではとおもったが・・・・。」とがっかりしていました。
ただ、尋問の仕方として難しかったのも事実。というのは、この裁判は早川被告の犯行自体を問題としているのではなく、犯行事実そのものを争っている新實被告の不法行為を証明するための証拠調べであるということが1点。また、刑事裁判では丸1日かけて、しかも何回にも分けてじっくりたっぷり尋問できるのに、この民事裁判ではわずか2時間でやらなければならないという制約があること、です。これら制約のため、主任の岡田弁護士も大変苦労して尋問していました。
明日、22日は、地下鉄サリン事件の損害賠償事件で、実行犯の一人廣瀬健一被告が証人として出廷します。東京地方裁判所626号法廷 午前10時〜5時。
そして、明後日23日は、注目の岡崎被告の判決言い渡しです。
1998/10/3
小島弁護士の現場検証報告
以前報告しましたが、坂本さん一家の殺害現場となった横浜・洋光台の自宅アパートを横浜地方裁判所の裁判官が1998年4月10日現場検証を実施しました。遺族が原告となって教団や実行犯らに対し損害賠償を求めた民事裁判の中の手続きです。
このアパートは、私たちにとっては「坂本事件」の「証拠」そのものであり、事件の原点ともいうべき場所ですが、裁判官が訪れるのは刑事民事を通じて何とこれが初めてのことでした。
詳細は小島レポートで。
小島弁護士、法廷証言顛末記
98/6/12 岡崎被告公判で証人席へ
1998年6月12日、東京地方裁判所で審理されている岡崎一明被告公判において、小島周一弁護士が検察側情状証人として、証言をしました。
坂本さちよさんの悲痛な想いの代弁、小島弁護士自身の坂本さんへの熱き思い、そして「死刑制度」に関する複雑な心境。必見!
1998/9/7
いやはや、Windows98導入で大変難儀してしまいました。その艱難辛苦は追って。
さて、坂本事件を巡る裁判は、この10月、大きな節目を迎えます。10月21日、22日、23日は大注目!!
刑事裁判情報 岡崎被告の判決期日決まる!
坂本弁護士一家殺害事件の実行犯岡崎一明被告に対する判決の言い渡しが、来る10月23日午前10時と決まりました。求刑通り「死刑」が言い渡されるのか、それとも情状を酌んで「無期懲役」などがあり得るのか。これまでの一連のオウム裁判の中で最も注目される公判の一つといっても過言ではありません。是非とも傍聴したいところですが、残念ながら私自身は別の法廷が入っており参加することができません。横浜法律事務所では傍聴を手配しております。もし、傍聴された方で情報なり感想なりをメールしていただけましたら大変ありがたく思います。
民事裁判情報 早川被告の証人尋問決まる!
坂本民事の損害賠償請求裁判(横浜地方裁判所)は、現在、争っている新實智光被告に対する裁判が唯一継続しています。先日はアパートの一種の検証が行われました。そして、来る10月21日には実行犯の早川紀代秀被告人対する証人尋問が開かれます。場所は、警備の都合で、東京地方裁判所(527号法廷)に出張して実施されます。
刑事事件では傍聴するしかなかった実行犯らに対して、この民事事件では私たちが直接質問することができるのです。殺害決断に至る経過、TBS問題の真相、現場での状況、遺棄の様子・・聞きたいことは山ほどありますが、与えられた主尋問の時間は2時間のみです。
いずれにせよ、重大な局面です。大いに注目しましょう。
地下鉄サリン民事事件 廣瀬被告証人尋問
地下鉄サリン事件の損害賠償事件で、実行犯の一人廣瀬健一被告が10月22日午前10時〜5時、証人として出廷します。これまで、民事裁判では、井上嘉浩被告の証人尋問はありましたが、実行犯は初めてです。これも注目です。
1998/8/23
98慰霊の旅
すっかり夏休みしてしまいました。
8月19日、20日の2日間、約1年ぶりに長野・富山・新潟の三現地を訪れました。
ひと冬越してメモリアルが無事かどうかチェックすることも目的の一つです。メンバーは影山秀人氏、小島周一氏(子供同伴)、滝本太郎氏、中村裕二氏、小澤哲郎氏(ドイツ帰り)そして私瀧澤。富山の青島氏も大町・魚津と参加されました。本来伊藤芳朗氏も予定していたのですが、今回は仕事の都合でドタキャンでした。
行程は「スーパーあずさ」でまず大町へ。レンタカーに分乗して龍彦ちゃんの現場を見てから北上し、糸魚川で一泊。翌日は北陸自動車道で魚津の都子さんの現場へ。そして最後が名立の坂本さんの現場。長岡でレンタカーを乗り捨てて新幹線で戻るというもの。
まず大町の龍彦ちゃんのメモリアル。市の公園内にあるため、とてもきれいに管理されていました。大町ダムに観光客も訪れるため、3カ所の内では一番にぎやかなメモリアルです。隣にある龍の子太郎像がなぜかくどい緑色にペイントされていたのには驚きました。
酸性雨のせいなのか、碑文のセラミックプレートの上に白い線が何本もついていたのが気になりましたが、心配した破損やいたずらはありませんでした。
メモリアルを見た後、遺体が発見された湿地にも行きました。以前の慰霊塔などは既に全部撤去され、しかも芦や蒲が背の丈以上に生い茂り、一年前の面影は全くないのですが、それでも人が大勢歩いた跡に道ができていました。
魚津の現場は、険しい山道を上らなければなりません。このところの雨で土砂崩れの痕が何カ所もあり、狭い道路上には落石がごろごろしていて、非常に怖い思いをしました。石ころや轍で乗用車の腹をガリガリこすりながら(とても自分の車では来る気になりません)、何とか現場に到着。このお盆に大勢人が来られたらしく、比較的新しい花がたくさん供えられていました。ここも心配していた様な破損もなく、芝も根付いてきれいな状態でした。
横浜vsPLの激闘を車のラジオで聴きながら(トンネルが多いので受信がとぎれとてもイライラしましたが)、北陸自動車道を新潟名立へ。ここは山道は長いのですが、名立町が上の方まで舗装をしてくれているため、比較的楽に上れます。町で設置してくれた「現地まで○○キロ」という案内板が新しく立派になっていました。
ここにも花がたくさん供えられていました。都子さんのところと違って、ビールやお酒が供えられているのはご愛敬。私たちも持っていったビールや酒で乾杯しました。
ここは一番の豪雪地帯ですので、特に心配していましたが、目立った破損はありませんでした(ただ、ここでも碑文プレートの白い線が気になりました)。
写真は追って掲載します。
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