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10月28日(水曜日)晴れ

さわやかな朝を迎える。ホテルの部屋からはモニュメントバレーが一望できる。朝食をとってチェックアウトをし、ツアーバスの出発を待つ。宿泊料は72ドルで、食事は別。夕食は途中で買い込んだ食料で済ませ、朝食のみホテルのダイニングで取る。二人で13.66ドル。観光地のホテルとしては、比較的安価なほうだろうか。

空は澄み、日差しは強いが風は冷たい。ツアーバスの客は15人、ほとんどが60代のアメリカ人である。ホテルを出たバスがさいしょに停まったのは、インディアンの住居。丸太を組みあわせた上に、泥が塗ってある。中で燃えている薪ストーブのぬくもりがうれしい。小屋の中ではインディアンの女性の実演が行われている。糸紡ぎ、織物、粉挽きなどである。

糸紡ぎの実演
インディアンの住居
バスは163号線を横切り、荒野のでこぼこ道をモニュメントバレーの中心へと入っていく。バスがひどく揺れるたびに、客たちは右に左に体を揺らしながらはしゃいでいる。こんな悪路を走るのは、何年ぶりだろう..........。

モニュメントバレーは、ジョン・フォード監督が1936年に駅馬車の撮影に使って以来、数々の映画の舞台となった場所である。園内には、「ジョン・フォードポイント」と呼ばれるる場所がある。バスは撮影ポイント毎に停まって写真を撮らせてくれる。名のあるモニュメントのところでは、その名前の由来など説明がある。運転中は運転席からマイクを通して、それぞれのモニュメントの名前を説明してくれる。「エレファント、イーグルロック、キャッスル」名前は何とか聞き取れる。しかし、スピーカーから声が聞こえてくるだけなので、右左だけではどの岩を指しているのか分からないことがある。

愛想のないガイドだが、「Three sisters」と名づけられた岩の前では「サンシマイ」と日本語らしきサービスも。ついでに「アリガト、オハヨゴザマス、イキマスヨー」と、知っている限りの日本語を披露するガイド。それでも笑顔はない。

ツアーバス
サンシマイ
レフトミトン
トーテムポールなど
3時間半のツアーを終え、240マイルほど西のグランドキャニオンサウスリムへと向かう。できれば日のあるうちに東半分は見てしまいたいと急ぐので、昼食は車の中で済ます。
予定通り4時過ぎにイーストエントランスに到着。西日に照らされた岩山は、壮大で息を呑むほどである。写真や映画で見なれた光景が、今自分の目の前にある。何度この感慨に浸ったことだろう。行けども行けどもグランドキャニオンは、まさにグランドキャニオンそのものであった。
 
サウスリム/デザートビューより
サウスリム/グランドビューポイントより

夫は、グランドキャニオン公園内でホテルを探そうと言う。私はいつか機会があったら、フリーウエイにあるモーテルに泊まってみたいと思っている。あまり安そうなところは恐いが、きれいで安全そうなモ−テルも通りすがりにいくつか見ている。 観光地のホテルより安いこと。何より観光客というより、普通にアメリカに住んでいるような気分になれて楽しいと思うのだが.....。

グランドキャニオンのパノラマビュー

ともあれ明日の予定もあるので、今日は園内のホテルを探すことにする。暗くならないうちに探し始める。ロケーションの良いホテルを見つけてフロントで空室をたずねるが、2件とも満室と断られる。「YAVAPAI LODGE」には空きがあると、どのホテルでもいわれた。ヤバパイ・ロッジは約200室、一泊83ドル。このロッジは部屋からの眺めが期待できそうもない。フロントでたずねると空室がある。禁煙室と喫煙可能の部屋、どちらが良いかとたずねられた。アメリカに来てからはいたるところ禁煙で、夫は少々卑屈になっている。レストラン、ホテルはもとより18日間借りたレンタカーも禁煙なのである。彼のために「喫煙用」の部屋を頼む。もしかするとそれが失敗だったかもしれない。

暗くなっているのであまり良く分からないが、外観は汚く、まるで従業員宿舎のようである。部屋も設備は悪く、コンセントも一個所しかない。洗面所でドライアーを使うこともできない。今回の旅行で最悪のホテルである。おそらく禁煙用の室は、もっときれいなものなのではないだろうか.....。明日確かめてみよう.......。


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