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2003-2004 駅伝時評 プロローグ

大学駅伝も新時代へ!
今年度は 出雲→全日本→箱根 がつながらない


今年も出雲で幕あける 駅伝シーズン!

 駅伝シーズンは「出雲」で幕あける。
 出雲全日本選抜大学駅伝は、大学3大駅伝のひとつである。大学駅伝に覇を競う有力校にとって、シーズン最初のこの大会は、11月の「全日本」1月の「箱根」に向かういわば前哨戦として位置づけられてきた。
 とくに関東の大学にとっては箱根に向って、出雲、全日本の両大会はライバル校の寸法を計る絶好の機会となる。
 ところが今年度はそういう思惑がはずれたのではないか。
 関東の大学駅伝の勢力分布そのの根底から異変が生じているからである。数年来、大学駅伝は駒澤大、山梨学院、神奈川大、順天堂大が主力を形成してきた。
 昨年の3大会も駒澤、山梨の2強を中心にして激しい攻防が展開された。ます山梨がシーズン最初の出雲を制したが、全日本では駒澤がリベンジ、箱根は五分の形勢だったが、駒澤が全日本の余勢を駆って制してしまった。
 今年度も駒澤、山梨が主軸になることはまちがいない。だが……。かって3強の一角を占めていた神奈川は箱根シード落ち、今年は予選会から這い上がってこなければならない。昨年の出雲では優勝争いにからんでいた神奈川大、さらに伝統校の早稲田も今年は出雲への出場権を失ってしまった。
 箱根シード組の中央大と順天堂大も出雲には出場するが、今年は「全日本」への出場権をとれなかった。戦力のみきわめがかなりむずかしい。
 今年度はそんなわけで「出雲」→「全日本」→「箱根」の3大会が一本の太い道筋にならない。出場チームは各大会ごとに個別に、そして独自の戦いを強いられそうな気配である。


スピード駅伝
駒澤は山梨学院の連覇を阻止できるか

 出雲駅伝はスピード駅伝である。
 各区間の距離が変更されてから、いっそうスピード駅伝という性格が濃厚になっている。駅伝というよりもリレーマラソン的な色彩が強い。
 昨年は山梨学院大がきわどく競り勝った。今年もインカレ長距離2冠の橋ノ口滝一、キャプテン高見澤勝、昨年は最終区で逆転優勝をもたらしたオンベチェ・モカンバが健在で3つのエース区間をしっかり固める。スピード力では一歩優位に立っていると見ておかねばなるまい。
 山梨のつづくのは、王者・駒澤である。塩川雄也、田中宏樹、太田貴之がエース格に成長、故障が伝えられている内田直将をたとえ欠いたとしても、地力で立ち向かえるだけの底力はある。
 2強につづくのは日大だろう。昨年の箱根で3位に躍進した力はあなどりがたいものがある。四年生でキャプテンの藤井周一は、いまや山梨の橋ノ口とならぶ学生長距離界のエースに成長した。ほかにも中谷圭介、岩井勇輝など昨年活躍したメンバーが残り、ほかにも全国高校駅伝で活躍してきた選手が着実に力をつけている。とくに藤井と中谷は先の日本体育大学記録会でともに5千を13分台で走るなど、調子もあがってきている。
 出雲の関するかぎり山梨、駒澤、日大が抜けた存在、この3校つづくのは大東文化大だろう。柴田純一、村田義広の4年生エース2枚が実力通りの走りをみせれば、上位一角をくずす力はある。


駒澤、山梨、日大が3強?
続くは中央、大東、神奈川……か!

 全日本以降の展望について、現段階ではさっぱりみえてこない。
 やはり選手層の分厚い駒澤、山梨学院、日大の3強、そして大東文化大が主力を形成するのだろうが、その後続については史上まれにみる大混戦になるのではないか。
 箱根になれば4校のほかに、中央を無視できないだろう。昨年は往路で思いがけない大ブレーキがあってよもやの12位、それでも復路は2年生、3年生だけのオーダーで追い上げ、復路2位にとびこみ、総合でも5位まであがってきた地力は無視できない。全日本には出てこないだけに、盲点になりそうである。
 ともかく順天堂と中央は、今年の戦略を出雲でしっかりさぐっておきたいと思う。
 箱根をみすえて不気味な存在は神奈川大である。箱根は屈辱の予選会回りだが、予選を突破するのはまちがいないだろう。
 9月の日体大長距離記録会の結果をみても、キャプテンの下里和義のほか10人が1万で30分を切っている。スーパーエースはいないが、総合力では駒澤、山梨、日大に匹敵するだけのものがある。予選会を圧倒的な力で勝ち上がり、あるいはそのまま本戦でも優勝を争うというケースも想定される。
 箱根駅伝に関していえば、前回から出場校ワクも増えている。新しいシステムになって初年度のせいもあって、内容的にそれほど顕著な変化はみうけられなかったが、新時代2年目をむかえる今年度は何か新しい展開がみられるものと期待してみまもりたい。
 予選会も従来の昭和記念公園のコースから、芦ノ湖東岸(湖尻〜元箱根間 スタート:湖尻林間駐車場 ゴール:箱根高原ホテル 16.3km)コースに変更されている。本戦以上に熾烈な争いがくりひろげられるであろう予選会、とくに初めてのコースだけに、大波乱も予想され、眼が離せない。
 神奈川をトップに、法政、拓殖、早稲田、帝京あたりはまず安全圏か。あとは國學院、城西、専修、亜細亜、東京農大、関東学院、明治など7校が4つの椅子を争うことになろう。(2003/10/02)


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