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突然、義母の所に行く。長男のみ予備校の試験のためお留守番、私と次男は、午前中の授業参観終了後あたふたと電車で先に出かけ、娘と連れ合いは車で夕方出発(つまり運転練習)、夕飯時に落ち合って、某ゆうめい焼き鳥やで食事。次男が「焼きとり椀、初めて全部食べた!」
突然、義母宅から蓼科のバラクラ・イングリッシュガーデンに足を延ばす。 以前から行ってみたいと思っていたが、行くのは今回が初めてである。予想以上の上天気に、道中「きれい!「気持ちいい!」の連発だ。風も、日差しも、山の木々の緑も。まだ標高の高いところは木の葉も茶色が残る若葉だが、やや下がってゆくと若緑から次第に濃い緑へと変化してゆく。おっそろしいことに娘が初めての山道を運転、船頭多くして船山に上る。ガーデンは予想に反して道沿いにあり、入り口のマロニエと、アカシアが花盛りである。園内はこれも予想よりは狭く、キングサリやクレマチス、オダマキの仲間などが盛りで、目当ての薔薇はまだまだこれからのようだ。これで薔薇が咲いたらどんなに綺麗だろう。入場料は大人1000円、ランチ(ドリンク)つき入場券は2000円。キャフェテリア形式だが、ボリュームもあり味もまあまあ、ポット入り紅茶(3種類くらい選べる)はたっぷり3杯分はあるから、1000円のランチとしては上々だろう。義母の家からすいた道路で1時間半かかるから、また来ようと言うことになるかどうかは微妙だ。薔薇の季節に来てみたい気はするなあ。
夜帰宅してつい遅くまで読みふけり『キング・ラット』読了。クローリーの視点を入れたところが純粋なファンタジーにならないで人間界との接点を維持したと言うところか。かなりえぐいのだが、反面感覚的には妙に生々しくなく、一種昇華された美しさ(美学)を感じた。並々ならぬ才能に違いない。
昨晩の『キング・ラット』がたたって(2時半を過ぎていた)、一日眠すぎ。デスクワークがあんまりない日で良かった。予定通り『コーンウォールの聖杯』へ進む。
『コーンウォールの聖杯』続き。もしやこの挿し絵は、ウィリアム・メインなどにも書いている人では?なつかしい〜、大好きなのだ。簡単に言ってしまえば、きょうだいが田舎の古い家に行って偏屈な老人に出会い、家と土地にまつわる謎を解いてゆく…という、王道児童文学。やっぱり大好きだ、こういうのが。やっぱりこれに行っちゃおうかねえ。それとも評論社のこっちにしておくかねえ。評論社のは、飛び飛びには読んでいるのだけれど。
午後、関連団体へ見学。と思いきや、行った先ではこちら(4人)の倍以上の人が机に書類を広げて会議の体勢である。そんな話全然聞いてないよ。
退散後、ちょっとお茶して今後の作戦を打ち合わせ…のはずが、神楽坂紀の善でぜんざいを食して各々炸裂するうち「今何時?」「6時20分」「…ぎょえーっ!」うそ、なんで。えいごのクラスはとっくに始まっている時間だ。今行っても終わる頃に着くのが関の山、涙を呑んで今日のレッスン代をどぶに投げる。そのかわり同行した管理職らからあれこれ本音の裏情報をめいっぱい仕入れる。K先生、クリーム白玉ぜんざい、ごちそうさまぁ。秋ならここに栗を入れるのですが。
エリザベス女王在位50年記念行事の中継を見る。アリスの挿し絵から出てきたような馬車とかラッパ手とかお城とか衛兵とか、淑女方のお帽子とか、見るもの見るもの「かっこいい〜!」「すてき〜」「きゃあ〜」の連発。で、せっかく日本語を消して見たのだけれど、ちいともわかりませんでした、英語(;.;) 今日レッスンに行ったとしてもやっぱり代金の行き先はどぶだったか。
『コーンウォールの聖杯』を昼休みに読了。「聖杯のようなカップ」というのが何とも気にかかる。原題"Over Sea, Under Stone"が頭にあって、大潮の話が出てくるところで一挙にわくわく度アップ、そのまま、だあっとラストに突入する。ここで話を閉じられてはいかにも不完全燃焼だ。メリイおじの名前あそびはちょっと日本語だと苦しいように思う。しかし海からは白馬が出てくるような気がしたよ。そうだ、LotR(映画)で、川の流れがふくれあがって白馬たちの姿になるところ、『まぼろしの白馬』の海から松林に駆け上がってくる白馬たちを見るようでもあったのだ!
4月から事務部門に派遣会社から新人としてやってきたお嬢さんが、なんともうじきやめてしまうと言う。その前にもこの部署では、4月から狭き門をくぐり抜けて再雇用として採用されたおじさんが、ひと月も経たないうちにやめると言い出して皆にお菓子を配ったりした挙げ句、5月末でやめてしまったということがある。なんでも現業系だった人が、事務をやってみたいと希望して配属されたのだが、ワープロ(パソコン)のワの字もわからないと言う。パソコン必須の、事務でも最も忙しい部署に事務経験もワープロ経験もまるでない人が配属されるという、全く不可解な人事がこの結果だ。ご本人も希望してここへ来たのに来てまもなくから「こんな仕事やってられない」と言って開き直っていたとか。この人のおかげで採用されなかった再雇用希望者があったのだろうに、本人も無自覚無責任なら、そういう人を採用し配属する当局も当局だ。同じく右も左もわからない若い人(派遣社員)が一生懸命頑張ってるのに、まったく最近のおじさんは、と思っていたら今度はその彼女がやめるという。おじさんが悪いお手本になったのかもよ。確かに仕事量も多いが、単なるデータ打ち込みや書類書きでなく、一連の仕事を任されるって面白いと思うのだが、「派遣」ってその場その場の仕事を言いつけられるだけの内容を期待してくるのだろうか。別な部署の派遣社員は、仕事ぶりを非難されると「もっと時給あげてくださいよう」とおっしゃるのだそうだ。もう一人の派遣社員は、それはそれはきっちりと、任された仕事を正職員と同様にこなしているから、「派遣」とひとくくりにしてはいけないだろうが、どういうスタンスで就職したのかそれこそ小一時間問いつめたい。わざわざ東京暮らしがしたくて地方(と言っても結構大都会)から来たのにパッパとやめちゃって生活に不安はないのかとか首を傾げてもしまう。
スーザン・クーパー『影の王』に進む。
フランス・ウルグアイ戦、なんだこりゃあのジャッジにTVの前で長男と「主審退場っ!」「なんでもやれえっ」と叫びながら観戦(サッカーに疎い私には、今大会は全体にジャッジが厳しいように見えるのですが気のせいですか)。どうも私は、所狭しとかけずり回る皆さんもいいが、キーパーが好きらしい(ほらカワグチくんとか)。どの試合でもキーパーの出番になると「かっこいいっ!」と叫んでしまうのだ。フランスのバルテス、ウルグアイのカリーニ、ともに素晴らしいっ!
久しぶりにまあまあ早めに帰宅すると長男がなんだか急いでいる。どうしたのかな、と思ったらこれからイングランド・アルゼンチン戦だという。そうだった、早くごはんの支度をしなくちゃ!とバタバタしているうちに娘も帰宅し、びゃーっとごはんに突入しあっという間に終わる。次男だけがのろくさと…。さて準備万端整えて(お茶とか)TVの前に貼り付く。どこで仕入れてきたか、ベッカムベッカムベッカムベッカムベッカムと、口を開けば連呼の娘。ほらほら見て、と携帯の待受画面もベッカムだよ娘。どっちを応援しよう、といちおう悩むが、やっぱりイングランドでしょう。で、やっぱり今日もイングランドのキーパー、シーマンが登場したとたん我知らず「かっこいいっ!」と叫んでしまった。あーよく頑張りましたよイングランド、最後の15分。ベッカムベッカムベッカムベッカムの連呼はうるさかったぞ>娘。私はどっちかというとオーウェンがいいな。というよりシンクレアの身のこなしが素晴らしかった。イングランド勝ちを決めて、娘と大拍手。主審が今日のように見事にきっちりしているとどれほど試合が面白いか、よくわかりましたよ。コリーナさん、素晴らしいっ!
午前中長男の学校で進学講演会があるからぜひ聞いて来てくれとの頼みに、しようがないなあと出かけるが、思いの外の暑さに、参りかけて帰宅。昼から次男のピアノの発表会のリハーサル。風が涼しくて何より。これからまた本番に出かけるが、ご本人は帰ってこないぞ。
後刻、無事出番終わり。ことしは「ちゃんと弾けるかなあ」「だいじょうぶかなあ」といったセリフが聞かれた。ちょっと大人になったかな!父親(仕事)も、姉(クラス会)も、兄(塾)も、だれも聴きに行かないと言う可哀想な発表会(;.;)
図書館で『闇の戦い』全4巻借りちゃった。検索端末のあまりの遅さに文句を言ったら、土日は職員用端末も遅くなって困っているとのこと。利用者用端末自体はもうじき新しくなるらしいが、自宅からのインターネット検索や予約が出来るようになるのはあと1,2年かかりそうだという。図書館側としては一刻も早く、と言っているのだが、財務部のほうがなかなかうんと言ってくれないそうだ。「この分じゃあ23区で一番ビリになってしまいますよ」と職員は苦笑していた。区長に手紙を書いたり区の中央図書館に要請するなどのことをどんどんしてください、とも。
ごめんなさい、今日の収穫はブックオフでした。ナイトランド安かったんだもん(^^ゞ
先日職場の友人が、スター・ウォーズエピソードIIの試写会の券を2枚譲ってくれたので、日本・ロシア戦の時間に重なるにもかかわらず頑張って出かける。会場の東京国際フォーラムホールAとは、5千人以上はいるどでかホールだが、結構埋まっていたし、やっぱりコスプレの皆さんも。席はかなり前のサイドよりだったので位置的には余り良くなかったが、ゆるす。3回公演なので今日だけで1万人以上見たってことか。あんまりレアじゃないな、ちっ(*^_^*) 今日は遠慮なく始まりと終わりに盛大に拍手が出来たので嬉しい。一般上映ではやっぱり憚られるので、これまで盛大に拍手したことがなかったのだ。やっぱりこうじゃなくっちゃ!
予告編以上の予備知識としてはボバ・フェットのお父さんが活躍すること、ヨーダが戦うこと、のみだったが、エピソードIに比べて相当楽しめた。戦うヨーダは超かわいかったよーん。グラディエーターとLotRとドラゴンボールと…。新しい人物新しいクリーチュア新しい宇宙船ほか新しいものがてんこ盛り。星図から消された惑星はエンディミオンに出てくる世界を彷彿とさせる。しかしあんなに教師として無能なオビ=ワンが将来あのようにかっこよくなるとはとてもとても…。クリストファー・リーはここでもジジイ対決、素敵でございました。エピソードIIIまでお元気でねー。しかし一旦気になるとやっぱり「またこれかー」と思ってしまうのは戸田奈津子の字幕。全然良くないんじゃないだろうか。というわけで、7月の公開が待たれる。
予告編にトム・クルーズ主演「マイノリティ・レポート」が流れたが、これ見たいっ!
昨夜『影の王』読了。本当は"The Tower at Stony Wood"を見直して感想をまとめなくてはならないのだが、ついつい『光の六つのしるし』をぱらぱら見ているうち、読み始めてしまった。おう、『コーンウォールの聖杯』、『影の王』にも流れる通奏低音が。おもしろいっ!
『影の王』は、現代のアマチュア少年俳優がシェイクスピア時代、それも初代グローブ座ができたての頃にタイムスリップする話であるが、シェイクスピアをさほど知らない日本の我々(少なくとも私)には主人公がシェイクスピアに心酔する動機(下地)が心情的にピンと来ないと思う。少年が演技に没入するあたりもどうもしっくり伝わってこない。そもそもこちらの知識不足と言うよりも、描き方そのものが作者の独りよがりである部分が多いのではないかと推測する。作者の意図である、何故彼がタイムスリップしなくてはならなかったかと言うその理由付けが、今ひとつ強く浮かび上がってこない。パックの扮装をはじめ、衣装、舞台装置、グローブ座そのものは魅力的だし、着ているものの感触や、体を洗わないための異臭など身体感覚に即した部分の描写は素晴らしい。これは『コーンウォールの聖杯』でも同じ。『光の六つのしるし』でも、自然の描写と感覚の描写との絡め方にぞくぞくする。
昨夜の夜更かし+いびき攻勢に負けて死にそうな寝不足のため、夕食後早々と没落。
ランチタイムの会議を驚異的に1時間で終えてもらって(根回しの甲斐あり)、マチネの今井信子リサイタル@トッパンホールに駆けつける。江戸川橋駅からは公称8分、いやー、強風&暑さ&湿気の三重苦。しかし着いてみたらなかなかいい感じのホールだったので許す。階段とか通路とかの壁は安そうなクロス貼りだったが、そこも木を用いれば素敵なのに。席は左サイド中央寄り前から6列め。舞台がいくぶん低めであったこともあって、なかなか良い場所だった。
ブラームス、バッハ、ヴォーン・ウイリアムス、フランクとなかなか盛り沢山なプロである。バッハのみバロック・ボウを使用していた。楽器のほうはモダン(すべて同じ楽器)だったので、やはり張力の強さのためか決してバロック的な響きではない。しかし彼女が弾きたいバッハのためにはバロック・ボウは非常に良く合っていた。さすがに休憩後のヴォーン・ウイリアムスではお疲れになったか、何がやりたいのかよくわからない演奏になっていたようだが、フランクのソナタになって、俄然曲自体の勢いに引っ張られるようにして勢いを取り戻した(ことに1楽章の後半から)。この曲のヴィオラ編曲版はえてして重苦しくなりがちだが、今井さんは持ち前の軽やかでしかも響きのある音色で、ヴィオラ版の欠点を感じさせることなく、ぎゃくにその美点を引き出していた。後半ハイポジションの音程の甘さが散見されたのは、このプロでは仕方ないことだろう。これで全席4000円は驚異的に安いぞ。終了後思いがけずサイン会があり、「東京でもっとリサイタルをやってくださ〜い」とお願いしたら、「いつも言われちゃうのよねえ」というようなことをおっしゃって苦笑して居られた。
ピアノ:野平一郎/ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120-2/J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012(ヴィオラ版)/ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴズの主題による幻想曲/ヴォーン・ウィリアムズ:ロマンス/フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調(ヴィオラ版) |
昼休みに『光の六つのしるし』を終える。「七男坊の七男坊」の少年ウィルが「古老」として目覚める。凍るような真冬の雪に埋もれる話を、梅雨入りのこの暑く鬱陶しい日に読むとは。帰宅して『みどりの妖婆』にとりかかる。これは復活祭の休暇の話。原題は"Greenwitch"だから確かにそうなんだけど、「妖婆」はないんじゃないか。「腐ったような緑の襤褸を引きずったしなびたリンゴみたいな顔をした信じられない程年取った小柄の魔女(しかも臭い)」って想像をしてしまった(スターウォーズかい)。あのサイベルも「妖女」だし(;.;)
娘が明日誕生日というのに、帰宅前に電話を入れたらものすごいしゃがれ声。風邪ひいたと悲惨な様子である。「寝てなさい」と言っても「病人になっちゃうからやだ」と頑として聞かず、「明日は友達がいっぱいで誕生日祝い、あさってはサッカー見に(大スクリーン)行くから寝てられない」と意地を張っている。連れ合いが買ってきたケーキでお祝い。
『みどりの妖婆』を読み終える。『コーンウォールの聖杯』に直接続く話。「聖杯」を見つけ出したドルーきょうだいが再びコーンウォールへ行き、メリー叔父そして『光の六つのしるし』のウィルに出会う。スピード感あり!Greenwitchと感応し合うジェーンのあたりはいかにも女性作家だと感じる。この際4冊読んでしまおう。さて次は『灰色の王』。
職場で、「職員は職務専念義務を自覚してマジメに働くように云々」という文書が回ってきた。3時半からキックオフになるワールドカップ対策だがもちろんワールドのワの字も書いてない。自国チームの応援を推進しないなんて、間違っているんじゃないか>お上
午後、母の薬を取りに職場に隣接する病院に行ったが、職務専念していたため予約時間の15時に大幅に遅れて17時ちかくに滑り込み。薬がでるのを待っている5分程の間、ロビーの大画面TVを見る。このとき1−0、職場に戻って「勝ってるよん」と報告。やはり画面を見ちゃうとドキドキしてきた。ちょっと速報でも見よう、とasahi.comをのぞいて更新したとたん、「中田英のGOAL! GOAL! GOAL!」とのカラフル文字が光った。よかったねー、すっかり自力で決勝に行けて。さあ、あとはトルコに勝って、スウェーデンに勝って、イングランドに負けるのだ(*^_^*)<単に対イングランド戦が見たいだけらしい
職務専念しているその間に、アメリカ人に話しかけなくてはいけないことがあって、ちょうどこの間レッスンで出てきた言い回しがすっと使えてよかった、というか、そのように訊ねたら定番のお答えが返ってきて、当たり前なんだけど嬉しかったり。
『灰色の王』は「古老」ウィルが重病から回復するところから始まる。病のために大切な記憶を失ってしまったという意識にさいなまれるが、何に関する記憶を失ったのかすらわからない。10月、静養のためにウェールズにやってきたウィルは、竪琴を弾くアルビノの少年に出会う。その土地の言い伝えに、風物に、失った記憶の断片を少しずつ取り戻すが、それと同時に「闇」に取り巻かれつつあることにも気付く。ウェールズ語の説明や、ケルトの竪琴など魅力ある題材が一杯。ウェールズ語には大変興味あり。
だらだら起きてそのまま殆ど何もせず『灰色の王』を終わってシリーズ4作目『樹上の銀』へ突入する。これも、娘(学校)、長男(寝たきり、じゃなくて起きてこない)、次男(鉄砲玉)、そして連れ合い(台湾出張)のおかげだ、有り難や。さすがに昼過ぎ、これではいけないと台所掃除、古そうな乾物とか干からびたジャガイモとか取ってあった紙箱とか、盛大に捨てる。
とか言いつつ、夜には『樹上の銀』を駆け抜けてしまった。『灰色の王』は万聖節の話であったが、これはその翌年の夏至の日、ウィルとドルー兄弟、ブラァンがウェールズで一堂に会し、「光」と「闇」の最後で最大の対決へ、すべては収束してゆく。登場人物も多く、また地上ではない、時と場所を超越した場所が舞台となっている割合が多く、スピード感と集中はあって引き込まれるが、一方やや硬く、理屈っぽい文章も多い。失われた国(海に飲み込まれた低地の国)への行程とそこでの出来事はすっぱり現実感がなく逆に印象深い。日本ではアーサーについては何となく知られていても、狩人ハーンはさほど知られていないのではないだろうか。『喜びの箱』にいっぱいでてくるのよね(*^_^*) アルビノの少年ブラァンはアーサー王と関連づけられているが、同時にその黄色いフクロウのような目が、狩人ハーンと共通するものとして描かれる。ハーンとアーサーを同じ人物の異なる面として表していると言うことか。シリーズで好きなのは『コーンウォールの聖杯』と『灰色の王』だな。ことに後者ではブラァンに魅力あり。ウェールズの風物、ことに霧や雨の降る中での「闇」の攻撃部分が白眉。全体として非常に魅力あって面白いのだが、ご都合主義的なところや、意外に余裕、余韻に乏しいところがひっかかる。お説教部分を直接的なお説教でない形で表せたらさらによかったのにと思う。またいちおう児童向けとして書かれているために様々な設定や書き込みに無理があるのではないか。題材の扱い方や書き込み方に、何だかアンバランスな印象がつきまとう。いろいろあるが、何かというと簡単に相手の記憶を消してしまうのは賛成できまへん。
『闇の戦い』シリーズファンサイト”The Dark is Rising”には登場人物、事物、地名などのデータベースあり。
DVD「不思議惑星キン・ザ・ザ」を見る。結構長く、確か132分。あの「クー」のポーズが気に入っちゃって大変。ヴァイオリン弾きにはナルニアのカロールメンの装束を着せたら似合いそう、というか、まるでそのもの。やっと終わるのが間に合って、一時帰国中のMZTさんを囲むお茶会へ。車中、アーサー王つながりで『五月の鷹』を読みかける。
帰宅後、日の丸amazonからやっと届いた『樹上のゆりかご』を、どれどれと手に取ると…ありゃー、これ、これ私の母校が舞台だ〜!!!!あれも、これも、ひゃー、出てくる行事、クラス編成、いろんな伝統、これ私の高校だァ!(…感涙)つまり荻原規子は私の後輩に当たると言うことが判明。『五月の鷹』をちょっと脇に置いて、これを先に読むことに決定。
うーん、残念、アイルランド負けちゃったか!あのグリーン、白、オレンジの組み合わせは大好き。それにしても、どうしてキーパーは皆さんかっこいいんでしょう。萌え〜(*^_^*)
『樹上のゆりかご』読了。胸はざわざわ、もうすっかり涙目。これはまったく人ごととしては読めない。もちろんフィクションとして書かれたのだろうけれど、わたしにとっては全然フィクションじゃない。ああ、断然ちがいますとも。あのころ感じていた充足と違和感、毎日の密度、私たちの真摯さ。学校の設定は殆どン十年前のままで、ただ物語の時代は現代なのである。演劇コンクールのトトカルチョ、キャンバスが台無しになったその時のショック、FSと嵐踊りの微妙な疎外感、うう、どうか若い読み手にうまく伝わってぇ!著者、荻原規子(おぎわらのりこ)のサイトは「時の娘」。
わたしもどうして「福沢先生」の課題(テスト)にいい点がもらえたのか、主人公の上田ひろみ同様わからない。上田ひろみは、『これは王国のかぎ』でアラビアン・ナイトの世界に迷い込んでしまった、あの子である。が、この作品はファンタジーではない。高校生になったひろみの話で、むしろ純然たる学園ものだ。帯に「顔のないもの」云々と書いてあるが、千と千尋のカオナシみたいな形ある妖怪が出てくるわけでも、ホラーでもないので、念のため。
なんと誰も見てないうちに、アメリカがメキシコに勝っちゃったんだってぇ。許せん〜。
Philippa Pearce"The Ghost in Annie's Room"読了。ほんの60ページばかりの、絵がたくさん入った小さい子向きの本。エマは家族と一緒に海辺のウィン大おばさんの家に三晩泊まりに来た。おばさんの娘アニーが小さいときに使っていた屋根裏部屋を寝室として使わせてもらうことになったが、弟は、「屋根裏部屋にはオバケが出るんだって、みんなが話してたよ」なんてことを耳打ちする。夜のうちに風が出て、窓をトントンと叩く音がする。誰かがじっと見つめている感じがする…もしや…!と思ったらそれは木の枝が窓を打つ音だった。また次の晩、やっぱり誰かが見ている…階下に皆がいることを確かめて戻ってくると、暗がりにぼうっと浮かび上がる影、きゃあ〜…と思ったら、鏡に映る自分だった。最後の晩、雷の中、ベッドの脇に立つ人影…様子を見に来たママだった。でもママが出ていっても、やっぱり誰かがじっと見ている…暗がりに光る二つの目。お腹の白い、黒い子猫だ!なあんだ、おいで、おいで、猫ちゃん、怖くないよ!エマがベッドに入ってじっとしていると、臆病な猫は足もとにそっと乗ってきて一晩中そこに寝ていた。翌日帰る道々、エマが「猫にさよならするの忘れちゃった」と言うと、ママは「猫なんかいなかったわ。どんな猫なの?」と言う。エマが説明するとママは「おばさんは猫は飼っていないわよ。でも写真を見たことがあるけど、アニーが小さいときちょうどそういう猫を飼っていて、その子はいつもアニーのベッドの足もとで寝ていたんですって」 一応Amazon.UKでは子供向けホラーなんて分類されているが、ちょっとおどかして最後にはきちんと読者の気持ちを優しく充足させて終わる話になっている。さっすが。
さほど気を入れていたわけではないのに、やっぱり日本代表が負けてしまったら気が抜けてしまった。それにとうとうカワグチ君の勇姿が見られなかったし。なぜだ、なぜなんだあ〜!!あとはイングランドの勝ち上がりを信じるのみ。でもベッカムさんよ、WC後日本に来るなんて考え直した方がいいと思うよ。リップサービスだと信じたい。
"The Tower at Stony Wood"を見直し。あらー、一杯いろんなことが書いてあったのね。
くちなしの花がいつの間にか花盛り。この花も、香りでそれと知れる。ユリの木もいい香り。
昨日英語のクラスで、ユアン・マクレガーファンの若い子に先日のスターウォーズの試写会プログラムをあげたら、奇声を発して大喜び。
イベント準備で帰宅遅し。ごはんをでっち上げてくれてありがとうね>娘+長男。
"The Tower at Stony Wood"を「見直し」と思っていたら、やはりメモを無くしたのが災いして結局は読み直しみたいになってしまう。せめて3回くらい読めば、落ちこぼしもある程度拾えるのだろうけど…うう。
職場のイベント。いちにちいすがし。
遅くなったが、芝田勝茂さんのサイトで「『ドーム郡ものがたり』、再刊が決まりました。」の発表があったことをご報告。『虹へのさすらいの旅』もいずれ、ということも書かれている(「近況」も参照)。
所用で飯田橋へ行き、帰りに地下鉄の入り口へ入りかけて、そうだそうだと紀の善の抹茶ババロアと白玉ぜんざいを家族のおみやげに買う。ついでに、おきなの「かつそば」も食べたかったが時間が時間だったのでさすがにやめた。池袋経由で帰ったのが災いして、本来買うつもりだったもの(化粧品その他)を買うのを忘れた。リブロであまりに荷物が重くなりすぎて、早く帰ることしか頭になかったのであった。
帰宅し、ちょうど始まったスペイン戦の延長戦を見る。ここ一番、スペインには何がなんでも勝って欲しかったのに残念な結果となった。イングランドも敗退して、これでワールドカップもおしまいだー。
その後何故か次男と連れあいの希望で「スコーピオン・キング」を見に行くことに。私は他に予定があったのよ〜。それにどうせ今映画を見るなら、「アイ・アム・サム」とか「少林サッカー」とかを見たかったのよ〜。でもそれなりに面白かったので許す。でも5000年の昔って、ちょっとォ…。帰ってきたらセネガルがトルコに負けるという、やや意外な結果が待っていた。
『季刊 本とコンピュータ 2002夏号』の子雑誌「MANGA HONCO」は、たむらしげる責任編集「たむらしげるのパラレル・ビジョン」である。たむら氏のキノコ村を井上直久氏が描いたもの(「キノコの森」)が表紙になっていて、たむら氏の最近の作品やインタビュー、このお二人の対談も読める。「キノコの森」は紙版とWeb版(私は液晶画面で見ている)とを比較した場合、後者の方が断然美しいと思う。実物は多分Web版に近いのではと思われる。
『ビロードうさぎ』は石井桃子の新訳によるもので、岩波子どもの本シリーズのものに比べやや大きい版になっている。いったいいつ新訳したのだ?彼女はもう90歳を超えて居られる。本当に久しぶりに読んで、ずるずる泣けてしまった。
ワールドカップのハイライト場面など切れ切れに見る。シーマンの涙とか(;.;)
そりゃ私は単なるにわかファンであるが、情報を教えて頂いたりあちこちのサイトをさまよったりしてきて、腹が立つというか情けないというか、本当に許せーん。素晴らしいゲームであったというトルコ・セネガル戦を見なかったのが悔やまれる。残る試合でのフェアな審判を期待する。と、書かずにいられない…。
本は読んだらすぐに感想を書き留めておくべきと、またしても後悔する。無駄な時間を費やしても出てくるものはろくなものにならず、悪あがき。
チャイコフスキーコンクールでピアノ(1位)、ヴァイオリン(1位なしの2位)をそれぞれ日本人女性が獲得したとのこと。どんなふうでしょ。
次男、先々週にプール開きがあったのだが、その週のプールの日は雨続きで全滅。先週は予定の日はおあつらえ向きのプール日和だったのに、2年生の担任の一人が6年生の修学旅行に同行して不在のため(多分監督する教師の人数不足と言う理由で)プールなし。今週はまた、この低温のため期待できない。なんてかわいそうな〜。それに大体週2回しかプールがないなんて、少なすぎるよね。そう連れ合いにこぼすと、「うちの小学校にはプールなかったからね」えーっ、そんな小学校あったのか?ちなみに彼が小学校の大半を過ごしたのは富山県。それで、泳げないのか>連れ合い
図らずも、の"The Tower at Stony Wood"の読み返しの続き。行間を読む、と言うか初め読んだときは半分も読めていなかった気がする。途中は要点だけにして、クライマックス〜終わりの部分、つまり夜中にどうにも止まらない状態でだあぁぁっと読み飛ばしちゃったところをじっくり読んでいるところ。ああ、これ映像化したら素敵なんだけどなあ!
ああ、まったく経済的に出来ているよ、私。"The Tower at Stony Wood"何回読んでも初めて読んだかのように楽しめます(^_^;
トルコ・ブラジル戦も終わりあとは決勝戦と三位決定戦(罰ゲーム)が残るのみ。トルコ、よくやった!イルハンとエムレ(かわいいっ、イルハンと交代してしまって残念)、GPのレクベルに大声援を送る。三位決定戦でもぜひ頑張ってくれたまえ!
職場の自己申告とか。昨年までと内容が変わった。「目標」とやらを具体的に書いて、12月と3月にそれぞれの達成度を書くらしい。コツは、「たとえば今年は論文3本書けそうだと思ったら、2本書く予定としておいて、あとで3本書けましたと書くといいよ」だとか(某管理職による)。
昼からお腹がシクシク痛い。みんなが寝冷えだと言う。娘がカレシの家からもらってきたヨーグルトを、この間から植え次いで食べているのだが、今日のは作ってからちょっと日がたってしまっていたかも。もし家族もお腹が痛ければそのせいかもしれない、と思って帰宅後長男に訊いたら、即座に「うん、腹痛いよ」という。「えーっ、じゃやっぱりヨーグルトかなあ?」と半ば喜んで(なぜだ)言うと、「ヨーグルトって今朝のでしょ。先週からずっと痛いから違うよ」と冷たく否定された。やっぱり寝冷えかー。ちょっと情けない。
娘に引かれていやいや代官山。またお腹がシクシク痛くなって、ずっと「うー」と言いながら歩いていたので、娘に「これからここに来るたび『ママがお腹痛い痛いってずっと言ってたっけなぁ』って思うに違いない」と言われた。だって痛いんだもん(;.;) 欲しいと思うようなものは何にもなかった。お金もなかったけど。
用あって娘と吉祥寺に行く。ついでに職場の新婚さんに、カレル・チャペックでアイスティー用ガラスポットと茶葉を。何がいいかなあ、と迷う私に娘、「これ可愛いよ。自分だったらこれもらったらチョー嬉しいな!」と強力おすすめ。
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