1月30日(土)

映画のタダ券をもらったので渋谷まで見に行く。
上映開始まで少し時間があったので、三省堂書店へ入った。
探していた楡周平の「クラッシュ」が平積みになっているのを見つけ小脇に抱える。振り向きざまに鈴木光司の「バースデイ」を見つけ、これも購入。

「バースデイ」はリング、らせん、ループに続く第四幕かと思ったが、内容は前三作の世界の外伝的なものであった。偶然にも昨日からリング、らせん、ループを読み返したところで、内容はスムーズに頭に入ってきた。外伝という性格のためか、前作のような濃密さは無く、さくさくと読了。

ちまたでは最近またリング熱が高まってきているが、まだ原作を読んだりテレビドラマ・映画を見たりしていない人は是非リングから順番に読み進めることをお勧めする。この三作については作者の狙い通りに読み進めていったほうが、その世界を最も楽しむことができる。

一連のストーリの中で貞子と言う人物が作り出した映像が重要なポイントになっている。その映像の恐怖をいかに表すかというのが、小説を映像化する上での成否の鍵だと思うのだが、これまでの作品は成功していない。もっともそれに成功したときは、リングの世界が現実になってしまう時なのかも知れぬが。

ちなみに今日見た映画は「ドクター・ドリトル」。
明日は「踊る大捜査線」を見に行く予定。
前回見た映画は「ファーゴ」
前々回は米米クラブ石井竜也の「アクリ」であった。
全く一貫性がないのはいずれも他人に誘われていったからである。
これでも高校時代映画研究会に入っていたのだが。
自分は映像より文章のほうに惹かれるのだろうか。

そういえば文学部にも入っていたんだった。





1月31日(日)

東急日本橋店が閉店。
白木屋といえば居酒屋のイメージしか湧かない身としては、336年の歴史がどうのこうのと言われてもピンと来ないが、三越の前身である越後屋よりも古いと聞くと感慨深いものを感じる。

百貨店はあまり利用するほうではないが、伊勢丹に行くことが一番多いかな。後は、三越、高島屋かな。それ以外はほとんど行かないなあ。

以前スーツを買いにある百貨店に行ったのだが、衣料品の階はいたるところに中年の男性社員がぼーっと突っ立っていた。こんなに給料高そうな人達を張り付けて、相当売上稼がないと厳しいだろうなあという感想を持ったのを覚えている。

高い人件費を使って顧客のロイヤリティが得られれば良いのだが、そんな接客ができる人は少ないようだ。

百貨店がただの場貸し業になってしまい、売り場に魅力がないといわれて久しいが、固定費の高い業態であるから、自社マーチャンダイジングによる差別化も困難であろう。

とすると、他と差別化するポイントは三つに絞られる。絶対的なサービスレベルを追求するか、客層を絞り込んで十貨店へと特化するか、デベロッパーに徹してその立地を生かすか。

「百貨店には夢がある」と言ったのは誰だったかなあ。

まあ私はイト−ヨーカドーやユニクロで十分ですがね。



さるさる
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