2012年9月24日 表紙へ戻る
18.(横川)〜松井田〜安中〜板鼻〜高崎
奇っ怪な妙義山を眺めながら、関東平野に下りてくる。今日はさわやかな天気の中気持ちよく歩けそう。
7:45 横川駅 ここで信越線は終わり。ここで機関車を増結する作業が大変だったので長野新幹線開通(1997年)と同時に廃止されたのだろう。 |
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9:10 松井田商工会館 中々に特徴的な建物。 後ろに妙義山の筆頭岩が見える |
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9:15 松井田宿越しの浅間山 雲の切れ目からうっすら浅間山が顔を覗かせた。 |
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9:40 妙義山全景 奇っ怪な姿の妙義山。スキーの帰りにこの山が見えるとそろそろ渋滞かなと思わせた。 |
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10:40 八本木立場茶屋(17433歩) 松井田宿と安中宿の間にある立場(休憩所)。 オーソドックスな出梁造り。現在も民家として人が住んでいる。 |
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10:45 八本木 庚申石祠 寛永2年(1625年)の銘。この地域では最古。 |
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11:20 原市の杉並木 安中宿の外れまで続く杉並木。天保15年には731本あった杉は今は16本しか残ってない。新しく杉を補植しているが大きさの差は歴然。 |
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11:45 安中宿 道祖神(21958歩) この道祖神は新島襄旧宅の近くにある。 手をつないで相手の肩にふっくらした顔をのせているようにも見える。 |
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12:00 安中宿 有田屋の土蔵 ここは天然醸造醤油専門店と銘打っている。天保3年(1832年)創業。 煉瓦積みの土台と塀を持った土蔵。後方には煉瓦積みの煙突。明治の息吹。 安中から土蔵や煉瓦の建物が増えてきた。 明治以降富岡製糸場を始めとするこのあたりの工業化の影響か。 実は帰りの高崎駅で醤油ラスクを土産に買ったのだが、帰って見ると、この写真の醤油屋の商品だった。 |
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12:05 安中宿 サカウエ薬局 ここも黒漆喰の土蔵造り。 |
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12:10 安中宿 煉瓦倉庫 扉は土蔵によくあるような漆喰。 軒下の煉瓦の積み方は芸術的。 この倉庫はまだ現役のように見える。 |
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12:10 安中宿 質屋青柳(23836歩) やはり土蔵造りであるが、屋根瓦が立派。 両端の鬼瓦の巨大なこと。丸髷を結った姐さん。 安中は安政遠足(とおあし)のスタート地点。安政2年(1855年)に、ここから29km先の碓氷峠の熊野権現まで中山道を走って競走したのが日本のマラソンの始まり。毎年5月に仮装して走っている。 テレビでは仮装をよく取り上げるが、1000mの標高差を駆け上るのは並じゃできない。 |
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12:45 安中 下野尻からの浅間山 安中宿の東の外れの下野尻。碓氷川を渡る久芳橋の近く。やっと顔を覗かせた浅間山。 |
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12:50 東邦亜鉛 安中工場 東邦亜鉛発祥の地。最近流行の「工場萌え」で有名。 |
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13:15 板鼻宿 板鼻川 板鼻宿の西の外れ。川というより用水と言った方が適切。 この用水が板鼻宿の裏を流れている。 |
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13:20 板鼻宿 花屋 これも土蔵造り。普通の土蔵のように本体と屋根の間が空いている。完全に土で覆っているということだろう。 江戸末期の建物らしい。 |
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13:20 板鼻宿(29051歩) この宿場は碓氷川の渡し場に面しているので旅籠54軒、本陣1軒、脇本陣2軒と規模が大きかった。東海道の藤沢宿が51軒だったそうで良い勝負。 |
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14:10 藤塚一里塚(33858歩) 国道18号の向こう側に藤塚一里塚がある。中央のこんもりとした木立のところ。本当はこちら側にも一里塚があるはずなのだが石垣の上にお宮さんがあるだけ。よくわからなかった。 |
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14:25 上豊岡茶屋本陣 飯野家 この辺りは板鼻宿と高崎宿の中間。高崎郊外の落ち着いた雰囲気の町。 この茶屋本陣の門は古風で立派。和宮も休憩した。 |
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14:25 上豊岡のだるまづくり 高崎だるまは全国の80%を占めるほど有名。その発祥の地がこの上豊岡の近くの達磨寺。その達磨寺の住職から木型を彫ってもらって作り始めたのがこの上豊岡。つまり高崎だるま発祥の地。 店先に作りかけのだるまを干していた。分業になっているようで、ここでは塗って完成させていた。 |
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14:40 上豊岡のだるまづくり こちらは塗る前の白いだるまを作っていた。ちょうど、底板と支えの棒を取り付ける作業をやっていた。 手前が底板を付ける前、奧に底板と棒が付いただるまが置いてある。 前の写真は塗装した後、その棒を藁苞に刺して干している。 |
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14:55 君が代橋から見る榛名山 高崎郊外を流れる烏川。その君が代橋からは榛名、浅間が一望できる。浅間も遠くなった。この烏川は利根川につながっている。 いよいよ高崎市街地。 |
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15:10 高崎 常盤町 山田文庫煉瓦塀 イギリス積みという手法で積み上げられた煉瓦塀。 山田文庫そのものも由緒あるらしいが、この煉瓦塀は美しい。 |
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15:15 高崎 常盤町 岡醤油醸造 上州は造り酒屋より醤油屋の方が目に付く。 この岡醤油醸造も木桶天然醸造。天明7年(1787年)創業。 この工場は明治30年(1897年)。四角い煉瓦煙突が美しい。 |
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15:25 高崎 本町 旧山源漆器店 多分この辺りが高崎宿にあたるのだろう。城下町なので本陣はないのだそうだ。 この黒漆喰の土蔵造りは漆器店だったそうで、明治15年頃の建築。軒下の三段の軒蛇腹や二階の観音開きの扉も美しい。 |
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15:40 高崎 あら町(41761歩) 到着。高崎駅西口そば。 高崎は宿場というより城下町、明治以降の上州の中心地。 |
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以上、27.7km。 江戸時代から明治にかけての動きがよく見える一日でした。江戸時代の印象が徐々に希薄になっていき明治時代が前面に出て来る感じ。むしろよく明治が残っているなという印象でした。
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