5月4日(火)

ゴールデンな週も残すところ僅か。
相変わらず仕事の日々だが電車が空くのはうれしい。
休み万歳!    ・・・虚しいのう。
そんなわけで夜久さんが階段を上ってぜいぜいしている頃、俺はモニターに向かってせっせとインチキなドキュメントを仕上げていたわけです。
東京タワーはやっぱり田舎者が多いですよ。正真正銘の田舎者の俺が言うんだから間違いありません。
外国人も多いですね。アジア系が特に多いようです。
飯倉の交差点のところで東京タワーの写真を撮っているのをよく見ます。
あそこはちょくちょく通りかかるんです。東京タワーをバックにした俺のアップの写真を何枚撮られたかわからないほど。>どいてやれよ。

手のひらサイズのPDA「ワークパッド」を買ったのでいじって遊んでいます。
Web日記もメールもニフティのログもこれに落として読んでいます。
カラーではないし、テキストのみ切り出して読んでいますので、色キチガイの日記も画像がやたら重い日記もあっさりしたものに変換されています。作者の意図が伝わらない部分も多いのかも知れないですが、なにより読み易いのでよしとしましょう。

自動巡回にすると困るのは、読了ボタンを押すことが出来ないことです。
日記猿人の投票ボタンは全く押さないし、いくつかの例外を除いては読了ボタンを押すことはないので大問題と言うわけではないのですが、やっぱり押したいときもあります。
というわけで押してないけど、読んでますよ。



5月8日(土)

東京ドームで野球観戦。巨人-ヤクルト。
新しくなったヤクルトのユニフォームはどうもしっくりこない。
かっちょわり。

ヤクルト石井投手の152キロや、巨人石井のホームランもすごかったけど、一番すごかったのは、チアガールの女の子。側転から連続バック転に入り、バック宙で締めていた。

それにしても野球というスポーツ、観戦するには試合時間が長すぎる。
3時間も集中して見てられるかっての。
高校野球と違ってだらだらだらだらやっているし、金をとって見せるスポーツとしての工夫に乏しい。
6回2時間ぐらいにルール改正してくれ。

明日は東商戦。赤いオール(一橋)が薄汚れた青いオール(東大)をぶちのめすのを見に行くつもり。
メインのエイトレースの試合時間はわずか6分間。
昨年からの1年間の練習を、わずか6分に凝縮するのがボートの対校戦である。
練習にかける時間と試合の時間に最も大きなギャップがあるスポーツのひとつだ。
だからこそ結果が大事。健闘とか善戦などという言葉は存在しない。勝つか負けるかだ。

勝利を通してお前達の1年間の成果を見せてくれ。
風よ、一橋の為に。



5月9日(日)

赤いオールは青いオールを存分にぶちのめした。
俺が卒業してからの対校エイトの戦績はこれで3勝4敗。
つまり後輩達は勝利の味も敗北の味も知っている。
敗北の経験があるからこそ、勝利への飽くなき欲求が高まる。
己に勝ち、東大に勝った野郎ども、おめでとう。
東大は今日の敗北でより恐ろしいライバルになった。
また夏に全日本大会でぶちのめしてやれ!

今日の大会のプログラムに東大総長の蓮實重彦氏があいさつ文を寄せている。
今年の東大の入学式でのあいさつが難解で、モラトリアムを遊びで費やすたるんだ学生達への批判だとか挑戦だと話題になった人だ。
読売新聞のサイトにその全文が載っていたので読んだが、難解と言うよりは、彼の文章表現が自分の思考過程をなぞるような構成になっているため、彼の思考方法に慣れていない人にとっては難解に感じるのだろう。専門的な用語の多用も難解さを感じさせる原因だ。

さて今日のあいさつ文ではフランスの社会学者ピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」の概念を取り上げ、ボート競技を特権的なスポーツであるとして、日本における大学の閉鎖性との類似性を指摘している。

これは御自身が冒頭で述べているように、「漕艇競技には何の知識もない」ために生じた誤解である。
ケンブリッジとオックスフォードの対校戦をイメージすると、エリートのスポーツになってしまうが、欧米では市民が楽しむことの出来るスポーツとして盛んである。
ただ確かに日本では、テニスやサッカーをやるほど気軽に始められるスポーツではない。観戦して面白いスポーツでもない。ボートとは見るものではなく、やるものなのだ。
とはいえ、道具も高いし、場所もない。これが現実で、大学のボートにしても一年中合宿生活という、体育会離れの進む若者には敬遠されがちだ。
日本でもエリートのスポーツなんていうつまらないカテゴライズから脱却してほしいのだがなあ。


5月13日(木)

恵比寿にてハワイの連中と呑み会。
初対面の人ばかりだったが、実に陽気な連中で楽しかった。
日本人とハワイ人が半々ぐらいだったので、日本語と英語のちゃんぽんで会話が進む。
中学生並の英会話力しかないのだが、込み入った話をする訳でもないので、なんとかコミュニケーションはとれる。
まあ仕事となると全く別だが。
それにしても横幅の広い連中だった。
身長は俺より低いぐらいなのだが、横幅のあることあること。
小錦みたいなのがそろっている。
と思えば俺の狭山のおじさんに似ている人もおり、一瞬「何故おじがここに?と驚いた。
それから斜め前に座った40すぎの女性。事務のおばちゃんみたいな青いシャツ。日本のお役所のおばちゃんみたいだと笑っていたら、後で彼女は20歳前まで日本に住んでいたので、日本語がわかると聞いてあせる。やはり悪口はいうものじゃない。

アロハのポーズを教わった。
手をグーに握った状態から親指と小指を伸ばす。
それを「アロハ−」といいながら上下に振ればO.K.
「電話」のポーズにも似ている。アメリカンホームダイレクトだ。
「気楽に行こうよ」ぐらいの意味らしい。

というわけで先輩、仕事のスケジュールが押してますけど、「アロハ−」ということで。

ダメ?



5月20日(木)


ギュウ。(gyu)

このほど、日本電車痛勤者連盟(略称NDA ンダ)が、通勤電車の混雑度の実態把握のため、地域により様々だった混雑度の単位を統一、主に東京以北で使用されてきた「ギュウ」を採用することを発表した。

基準となるのは埼京線の上り通勤電車板橋ー池袋間。この区間の混雑度を100ギュウとする。
具体的要件は以下の通り。

1.立っている人の5人に1人は直立して立つことができず、不自然に斜めに傾いた姿勢をしている。
2.気を付けの姿勢から手の平を外側に向け、ニギニギすると隣の女性から悲鳴があがる。(計測の為とはいえ実施することは 不可。深刻な事態になる可能性がある。あくまでシミュレーションにとどめること。)
3.小学生程度の身長の人が乗車した場合、酸欠による失神もしくは圧死する可能性が高いと判断できること。(この場合もシミュレーションにとどめること。)

以上の要件を満たした時を100ギュウとする。
なお観測者の気分、体調、当日の天候、気温、車内の騒音、悪臭等により若干の変動があり、誤差率は3%程度と見こまれる。

混雑度が高まり、乗客の怒りが爆発する混雑臨界点は150ギュウ付近と推測されており、金曜終電の埼京線下り電車がこの150ギュウの臨界点に幾度か達している。

埼京線痛勤電車の実態把握のため私が今後レポートを続けていく。
本日のレポートは下記の通り。

本日の混雑度:108ギュウ
「春の陽気に魅せられた人」(推定35歳)が池袋で「降ろしてー」と叫んだ。



5月21日(金)

本日の混雑度:104ギュウ
昨日池袋で「降ろして−」と叫んだ人物(春に魅せられた人、推定35歳)が、今日は赤羽で「もう入れないよ−」と叫び、駄々をこねた。

新規オープンの居酒屋に入る。
一人なのでカウンターに座る。
隣は20代前半の女性2人。

俺「えーと、中生と、刺し盛りと、焼き鳥は何にするかな。結構種類あるね。」
  「ネギっ。」
従業員「ネギ一つですね。」
俺「いやネギじゃないって。腹へってるから肉、肉。ハツ貰おうかな。」
  「ネギ。ネギっ。悲しいこと言うなよ。」
従業員「ネギ二つですね。」
いやだからネギじゃないって。
隣の子が携帯で大声で話している。どうやら電話の相手のネギなる人物ともめているらしい。
外へ出て話せばいいのに全く困りものだ。

おっ、刺し盛りきたよ。おいおい醤油皿2つも持ってくんなよ。
一人だっていってんだろ。居酒屋一人で来ちゃいけねーんか。
まあいいか。早速食おう。醤油を注いでと。
「ネギ。さみしいこというなよ。」
相変わらず話は続いている。どうやらますますもつれてきたらしく、直接話すためにネギさんが自宅からこの居酒屋に来るという話になっている。
しかしこの女口悪いなあ。バカ、ざけんなよに始まっててめえ、寝ぼけてんじゃねーよ、カスその他ここに書けないほどの罵詈雑言のオンパレード。

しかしこの刺身やたら甘いな。マグロが甘いのか。オープンだからはりこんでいいマグロ使ったのかな。
・・・げっ、このとろみは・・・ソースじゃないかっ。
がーっ、醤油はこっちのビンかよ。ネギに気を取られて間違えたよ。

結局2つ目の皿が役に立った。うれしくないが。
ネギさんはどうやらいじけているらしく、こちらの口の悪い女のテンションがますます上がっている。
あー、もう居酒屋のカウンターで携帯使って喧嘩するのはやめてくれ。
連れの女もあきれてるぞ。

30分後。
一通りの料理を平らげてもネギさんは現れない。
そりゃそうだ。まだ隣の口の悪い女と電話しているのだから。
ネギさん、早く来てやれよ。というか俺のために来てくれ。気になって仕方がない。

しかたなく俺はつまみにネギ焼きとウイスキーのロックの追加を頼むのだった。


5月24日(月)

本日の混雑度:103ギュウ
今日も痛勤。左手で吊革を握り、右手で傘を持っての乗車。

・・・右ひじに柔らかい感触あり。
こ、こ、この感触は!
うれしさに思わず体がうち震えるが、このままではまずい。痴漢野郎になってしまう。
名残惜しや。はかなきこの感触よ、さらば。
ひじをややすくめながら、体をずらす。

そこに腹有り。
そこにおやじの腹有り。
そこに色白きおやじの腹有り。
そこに色白きおやじの柔らかな腹有り。
その腹のこんもりとした微妙な膨らみよ!

・・・己のひじの感度の悪さをしばし憂う。

今日もまた春に魅せられた人が、赤羽にて「もうこれ以上乗れないよぅ」と叫ぶ。

いまだに全身真っ黒に焼いたコギャルがいるぞと思ったら、黒人だった。
そんな出来事に眼鏡の替え時を感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は元気です。



5月25日(火)

本日の混雑度:108ギュウ
今日も痛勤。
春に魅せられた人(推定35歳)が、赤羽で「精一杯だよぅ。(もう乗れないよ。)」と叫んだ。

東京テレメッセージが東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。
ポケベル専業の会社で、95年度末には134万件の契約者数を記録。
ところがその後利用者数が激減、98年度末には38万6000件と、ピーク時の3分の1に。
「あ、今ブルった。」なんていうCMがあったが、とうとう会社自体がブルってしまった。
債務総額は250億円。
会社の設立が86年で、需要の急激な伸びにいけいけどんどんで借金しまくって設備投資をしたものの、その後需要の急激な落ち込みに対応できずバンザイというわけですな。

筆頭株主の日本テレコム中心に立て直しを図り、ほそぼそと事業は続けていくそうで、会社の営業が持っているポケベルはまだ使えるのだな。良かった良かった。
携帯やPHSより受信可能地域が広く、コスト的にも安いポケベルにはまだまだ活躍してもらわないと。
メールとポケベル、ボイスメールサービスをうまく使い分ければ、現時点でもかなり有効な情報インフラになると思うのだが。
(ボイスメールサービスについては次のページを参照のこと 東京テレメッセージ
携帯電話のような同時相互性のサービスは、営業といえども必要としない場合が多いと思う。電話はいついかなる時も強制的に出ざるを得ず、むしろ業務の妨げになる場合も多い。

個人の場合を考えて見ても、携帯が必要な場面は実はそう多くはないと思う。
携帯の氾濫により膨大なクズ情報が流れているのではないか。
朝ホームで電車を待っていると、携帯で話している女子高生をしばしば目にすることがある。高校生が朝っぱらに誰と何を話す必要があるというのか。それも決して安くはない通信コストをかけて。

携帯もPHSもすぐ解約した俺にはその理由はわからないのかも知れない。
彼女達が俺がWeb日記を書いている理由がわからないように。


5月27日(木)

本日の混雑度:110ギュウ
今日も痛勤。

いま日本はグローバル化の波に晒されている。
などとよく新聞やテレビで語られているわけだが、考えて見れば、明治以来ずっとグローバル化の波に晒されているわけで、なにもいまに始まったことではない。
よくいわれる日本的経営にしても、資本主義経済自体が輸入品なのであるから、いまさらグローバル化といって騒ぐのもおかしかろう。

しかしながらそんな屁理屈はサラリーマンには通用しないわけで、キャッシュフロー経営なるものを理解しなくてはならないのだ。

いま本屋に行くと何冊もの解説書が置いてある。
ちょっと気の利いた本屋なら、コーナー展開して平積みになっているはずだ。

「キャッシュフロー経営入門」なんていうそのままの書名のものから、
「2時間でわかる図解キャッシュフロー早わかり」
「3ステップ式だからキャッシュフロー計算書をすらすらつくる本」なんていうありがちな本もある。さらには、
「電車で覚えるキャッシュフロー」
「サルでもわかるキャッシュフロー」
「楽しく覚えるキャッシュフローゴロ合せ」
「まるごとキャッシュフロー」
「はじめてのキャッシュフロー」
「キャッシュフローのツボ」
「キャッシュフロー48手」
「男と女のキャッシュフロー」
「キャッシュフローでやせる!」
「キャッシュフローで人生が変わる!」

あー、もうなにがなんだかわからん。
2時間ほど本屋のキャッシュフローコーナーを荒らした結果、私は一つの真理を悟った。(むりやり悟ったことにした)

問い:キャッシュフロー経営とはなんぞや。
答え:世の中信用できるのは現金だけやで!という経営。

「キャッシュフロー経営入門書ガイドブック」が欲しいものである。



5月28日(金)

本日の混雑度:110ギュウ
今日も痛勤。

日記、というよりも雑記しかないこのホームページは、新しい読者にとっては甚だ不親切なものだと思います。
ろくなプロフィールもなく、ページの説明もなく、ただただテキストだけが並ぶ。テキストの内容も書き散らし。
こう書くと既存の読者にも随分不親切なページですね。
どこの馬の骨とも分からない人間の訳の分からない文章を読んでくれる人達は、実に奇特だと思います。私自身にとってはありがたい存在ですが。

プロフィールでも充実させて、多少なりとも私という人物像を読者が形作る助けにしてみますか。

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狂楽のプロフィール

茨城県出身

田舎生まれ。田舎育ち。

負けず嫌いで勉強もそこそこやったため田舎の小中学校では成績が良い方だった。そのためか学級委員だの生徒会長だのを飽きるほどやる。しかし高校に入ると、自分から級長を買ってでるような奇特な人達が結構いることを知り、面倒な役回りは避けることを覚えた。同時にもともとの面倒臭がりやの性格が前面に出るようになり、所ジョージを師と仰ぎ、適当に人生を楽しむ。

ところが潜り込んだ東京の大学で何故か体育会端艇部に入部。
「食う寝る漕ぐ」という熱い大学生活を送る。
高校の時に授業をさぼることを既に覚え、大学の講義に出席しないことに罪悪感など感じるわけもなく、殆ど大学には足を運ばず、現在後悔している。
どうも脳細胞の死がそうとう進んでいるようで、記憶力・想像力とも3割方落ちている。
やはり10代のうちに脳みそに詰め込むだけ詰め込んでおけばよかった。

現在は残りの脳細胞をほそぼそと使いながら、東京で働く。
世界一の痛勤電車埼京線で会社に通い、人生の少なくない時間を満員電車で過ごす。この状況を打破すべく努力中。
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日記を書く動機は自分でもわかりません。
が、前回の日記に関しては「キャッシュフロー48手」と言いたかったから、というのが動機です。
そんなもんです。私の動機は。

日経夕刊の記事で、デザイナーの夜久さんだけ年齢が書かれていないのは何故?
年齢についてはノーコメントですか。


5月30日(日)

常磐道をぶっ飛ばして実家と往復。
今日の松坂は最速148キロか・・・ふ、勝ったな。
俺はノーラン・ライアンと並んだぜ。
見渡す限り他の車が走っていない直線で。
車を変えてからあまりスピード出していなかったけど、そこそこいけるねこのセダン。
でももうスピードは控えめにしよう。
事故ってぶつかるときはシートベルトとエアバッグの効き目がある程度のスピードにしないとね。死んじゃうから。

しかし180キロぐらいでかっ飛ばしてる奴って何考えてんだろうなあ。
日本の道路幅だとちょっとの手もとの狂いであの世行きのスピードだと思いますが。

それにもまして車線を縫って走ってまでも追い抜いていく奴。
自分の運転に自信があるのは結構だけど、他の車の運転手の腕を過信しているんじゃないの?

よく「だろう運転」と「かもしれない運転」っていいますよね。
「誰も飛び出してこないだろう」と思って十字路を突っ切る運転。
「子供が飛び出してくるかもしれない」と思って一時停止する運転。

「前の車は俺と同じぐらいの運転技術があるだろう」と思うのはいけません。
「前の車の運転者はヤク中でしかも隣の女にFさせている最中かもしれない」と考えましょう。>それじゃ怖くて誰も車に乗れません。

運転中にFなんて、そんな奴実際いるのか?
と先日まで思っていましたが、実は身近にいました。
そんな馬鹿野郎が身近にいるとは・・・

運転中の携帯電話使用が制限されるようになるようですが(ハンズフリーのシステムが車にない限り使用禁止だったかな)、運転中のFも是非禁止してください。

飛ばしたい 抜きたい心に ブレーキを
閉めようチャック ゆるめよスピード
(実際にある標語です、半分は。)


5月31日(月)

本日の埼京線混雑度:95ギュウ

ペロペロ。チュパチュパ。
ペラペラ。カタカタ。ジー、ウィーン。
ガリガリ。バリバリ。

勘違いをしてはいけない。
これは私の職場の音の描写である。
2行目を見ればあきらかであろう。
紙をめくる音、キーボードを叩く音、プリンターが紙を吐き出す音である。
では1行目は何の音か。
なめている音である。
何をって飴だよ、飴。
私の職場は、就業中に自分の席で飲食することまかりならん。とのお達しが出ているのだ。もちろんタバコも不可。(周りでタバコ吸われるような環境だったら、会社止めます。まじで。)
コーヒー程度も駄目ときては、脳みそを適度にリラックスさせる事が出来ないのだ。
自販機のところへいけば好きな物を飲むことは出来るが、やっぱり自席であれこれと仕事について考えを巡らせながら飲みたい。
グッドアイディアが浮かぶのは大概そんな風にリラックスしている時なのだ。
机に向かってうんうんうなっても、出てくるのはため息ぐらいで良い考えなどは浮かんでこないものだ。

我々会社の中枢にいる頭脳集団(うそ)としては、リラックスするための工夫として、飴をなめることにした。上司も黙認だ。
ま、一部眠気防止のためという理由もある。
パソコンで膨大な数値データの加工をすることが多いので、どうしても眠くなる。
頭脳には睡眠も必要なのだが、我々頭脳集団としては会社の机で眠ってしまってはまずい。
飴の種類は、メンソール系やのど飴系のすっきりするものが多いのだが、花粉症の季節には、甜茶エキス入りのものが流行った。
今の流行は先日みんなで買出しに行って入手した駄菓子系である。見るからに体に悪そうな原色の飴で、粉ジュースのような味のする飴が流行っている。

ところで冒頭の音、3行目の「ガリガリ。バリバリ。」は私の後ろに座る先輩が飴をかじる音である。
この先輩、以前すし屋で、口の中でとろけるような極上のトロを食べた時に、さし歯が抜けてしまったという逸話を持つ。その時奥さんからトロ禁止令が出た身で、そんなにガリガリやってはまずいのではと周囲はハラハラしているのだが、本人は飴を次々に口に放り込んではバリバリとやっている。どうしても我慢出来ずに噛んでしまうらしい。

先輩思いの私としては、先日の買出しで入手した、駄菓子飴に替わる噛んでも大丈夫なものを渡してやったのだが・・・

どうやら上司に見つかって怒られたようだ。かわいそうな先輩。

・・・やっぱ梅ぼしこんぶは駄目ですかね、部長。
  (からだにいいんだけどなあ、女子高生にも人気だし・・・)


さるさる
96年 1 2 3 97年 1 2 3 98年 1 2 3 99年 1 2 3
4 5 6 4 5 6 4 5 6 4 5 6
7 8 9 7 8 9 7 8 9 7 8 9
10 11 12 10 11 12 10 11 12 10 11 12
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日記猿人