1999年1,2,3月分の「最新情報」
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1999/3/25
安田弁護士国選解任、私選として再度主任に
3月23日、ついに東京地方裁判所は、拘留中の安田好弘弁護士を松本被告の国選弁護人から解任しました。昨年12月の逮捕以来、約松本被告公判を欠席し、今後も拘留が長期化する見通しであることを理由としたもののようです。
これに対し、弁護団では24日、松本被告の長女に要請して「弁護人選任届け」を取り付け、25日の公判で安田弁護士を私選弁護士としてあらためて主任弁護士に選任しました。この結果、松本弁護団は私選と国選の混在となりました。これは松本公判が始まった当初、横山元弁護士(私選)との混在状態が一時期あった時以来です。安田弁護士は当分拘留状態が続くと思われますので、法廷に出られないまま、主任として弁護団をリードしていくことになります。
25日の公判の冒頭では、渡辺弁護団長が「解任は不当。12人一体の弁護活動を続けられるよう戦い抜く」と意見陳述しました。これに対して阿部裁判長は、「刑事訴訟法や同法規則の権利の濫用は許されない。団長の意見はその範囲内で良識ある活動を行う意思表明と受け止める」と切り返しました。
「慟哭 無念の叫び書展」作品紹介
飯村喜代子さんの個展から、何点かを写真でご紹介します。
ご快諾いただきました飯村さんには心から感謝します。
一眼レフの写真をスキャンしているため、画質がよくありませんが、どうかご容赦ください。
1999/3/21
「慟哭 無念の叫び書展」
昨日ご案内しました横浜市の女流書家、飯村喜代子さんの個展に行ってきました。
「慟哭 無念の叫び書展」と題し、坂本さん夫妻の言葉やご両親の詩などを書にした25点の作品が、横浜市の神奈川県民ホールに展示されていました。各紙で大きく報じられたこともあり、これまでにも1000人を超える人が来場し、今日も冷たい雨模様にも関わらず大勢の人でにぎわっていました。
事件発生以来私たちは、音楽や出版物、ポスター・パネル、石碑その他様々な方法で坂本さん一家の人となりやご両親の言葉を紹介してきましたが、「書」というのは未経験のこと。毛筆の持つ力強さ、柔らかさ、生々しさ・・・。同じ言葉でも、「書」にされることで、他とは全く違った強烈なインパクトをもって生き生きと蘇って来るのです。何か、本人がそこにいて我々に語りかけてくるような、圧倒的な存在感を感じました。
飯村さんは、ご長男が小学校5年生の時不慮の死を遂げられたとのこと。そんな思いもあってか、この作品を書いているときは、一日中涙が止まらなかったそうです。
せっかくのすばらしい個展でしたが、残念ながら今日で終わり。他で展示しないのかという問い合わせもいくつもあったそうですが、今のところ予定はないとのこと。写真集でもいいからと希望される方もいらしたそうですが、飯村さんご自身この個展実現に向け忙殺され、そこまで気が全く回らなかったということでした。
私としても、是非とも何らかの形で継続していただきたい、もっと多くの人に見ていただきたいと希望していますが、やはり1個人で個展を実現するということは相当大変なことなのでしょうね。
ということで、今日は飯村さんのお許しを得て、作品を写真撮影してきました。うっかりデジカメを忘れてしまったため、一眼レフで撮りました。スキャンするのが23日になりますので、画像はもうしばらくお待ち下さい。
1999/3/20
地下鉄サリン事件から4年
被害者たちの今
坂本さん一家の魂を書に−
横浜の書家が個展
横浜在住の書家飯村喜代子さんが、山下公園に面した県民ホールで「慟哭 無念の叫び書展」を開いています。坂本弁護士や都子さんの生前の言葉などを、力強い書で蘇らせています。
都子さんが幼いころに語った言葉
『人間の命って地球より重いんだよね お母さん』
・・・
書を見て、本人が呼びかけているようと泣き出す人もいるとか。18日には都子さんのご両親が会場を訪れ、しばらくこの書の前にたたずみ、「蘇らせてくれて本当にありがとう」と話しかけられたそうです。
開催は、残念ながら明日の21日まで。私も、明日見に行こうと思っています。
安田弁護士、解任拒否回答
松本智津夫被告の主任弁護人である安田好弘弁護士は、18日、東京地裁からの照会に対し、国選弁護人辞任の意思はない、との回答を提出しました。国選弁護団も、同日、解任に反対する意見書を提出しました。しかし、これに対し阿部裁判長は、近く解任に踏み切るものととみられています。
次回の松本被告公判は3月25日、26日に予定されています。今のところ弁護団は予定通り出廷するということですが、もし安田弁護士が解任されるようだと、再び混乱と遅延が予想されます。
1999/3/15
またまた永いブランクで申し訳ありません。ようやく確定申告も終わりましたので、がんばって更新します。
安田弁護士、国選解任の危機
1999/3/11(毎日新聞より)
不動産会社の資産隠しに関して強制執行免脱容疑で逮捕され、現在公判進行中の安田好弘弁護士(松本被告国選弁護団主任弁護人)は、3月3日の公判で容疑を全面否認しています。そのため保釈も認められず、未だ拘留されたままとなっています。当然、松本被告公判についても欠席状態のため渡辺脩弁護団長は3月11日、第110回公判開廷前に阿部文洋裁判長に対し、国選弁護人を解任しないよう申し入れをしました。渡辺団長は閉廷後、「安田弁護士と弁護団が一心同体であるとの主張は理解してもらっていると思う」と話していました。ところが、東京地方裁判所は、12日拘置所の安田弁護士にあて、国選弁護人を続ける意思があるかどうかを確認する文書を送りました。「解任」に向け動き出したものと思われます。公判日程問題を巡り裁判所と弁護団の対決姿勢が再び顕著になってきていますが、主任の解任が現実化するとさらに混乱は深刻になると思われます。
それにつけても、我が国の刑事手続きにおける
「保釈」
制度は極めて形骸化し、自白強要のための人質制度になっているといっても過言ではありません。常識的に考えて逃げ隠れしたり、証拠を隠す恐れなど全くないケースであっても、裁判官や検察官は、抽象的可能性としての「逃走の恐れ」「罪証隠滅のおそれ」を指摘し、公判廷で罪を認めるまで「人質」を絶対に解放しません。最近私が担当した刑事裁判では、ある普通のサラリーマンが立場上会社の組織的事件に関与したという件で、本人も全て認めて自白調書がたくさん取られ、捜査も完了しているのに、3度の保釈請求はいずれも認められず、結局、半年間も東京拘置所に閉じこめられました。
全面否認している安田弁護士の拘留はさらに長期化するものと思われます。
松本智津夫被告第111回公判
1999/3/12(毎日新聞より)
落田耕太郎さん殺害事件に関し、元信者の保田英明・元被告(31)=執行猶予刑が確定=に対する初の弁護側反対尋問。落田さんの発案で、保田元被告は母親を教団施設から連れ出すことになり、武装して教団施設に乗り込むが、信者に見つかって逆に監禁されてしまう。
松本智津夫被告第110回公判
1999/3/11(毎日新聞より)
落田耕太郎さんリンチ殺害事件に関し丸山美智麿被告に対する弁護側尋問。
松本智津夫被告第109回公判
1999/2/26(毎日新聞より)
目黒公証役場事務長、
仮谷清志さん殺害事件
の審理に入った。仮谷さんの妹は被告人の処罰について聞かれ「
当然死刑を望みます
」と涙声で。また
井上嘉浩被告
は
拉致の手順を詳細に証言。
松本智津夫被告第108回公判
1999/2/25(毎日新聞より)
弁護団が主張していた「月3回」の公判進行ペースが受け入れられなかったことなどについて,裁判所と検察側を批判。
「我々は法廷の飾り物になるつもりはない。今の審理に対しては、疑問、不安、怒りが大きい。これに疲労が加われば、弁護団はいつ、何が爆発するか分からない」
オウム真理教は今後も監視が必要−公安調査庁
99.02.13(毎日新聞より)
オウム真理教の最近の組織実態について公安調査庁が発表。パソコン販売で
70億円
を超える売り上げ!信者数も増大。
松本智津夫被告第107回公判
1999/2/10(毎日新聞より)
元信者の落田耕太郎さんリンチ殺害事件に関し、元幹部信者の杉本繁郎被告に対する弁護側の反対尋問。
「私は冨田さんを直接殺害しています。直接、人を殺害してしまったというのは大きな重荷です。落田事件では直接に手を下すことがなかったので、ほとんど記憶の隅に忘れ去られてしまった。失礼かもしれないが。そんな経緯があって記憶があいまいになっている場面がある。人を殺すような行為をやった者でないと理解してもらえないと思う」
。教祖の「処刑」の指示について涙声で語る杉本被告のすぐ横で、机にうっぷして眠りこける松本被告。
松本智津夫被告第106回公判
1999/2/9(毎日新聞より)
地下鉄サリン事件・犠牲者の治療医師尋問−死因めぐり、やりとり-細部突く弁護側。専門的尋問続き居眠りする教祖。傍聴席も午後からは半分が空席に。
1999/2/4
掲示板
にMさんからご質問がありました。
『地下鉄サリン事件からもうすぐ4年経ちますが、一連のオウム事件の被害者が現在、裁判においてどのような位置づけでいるのか、また現在の法律の問題点など、シロートにもわかるように説明していただけたら幸いです。』
そこで我らが
地下鉄サリン事件被害対策弁護団事務局長中村裕二弁護士からの回答
です。
1999/2/3
いつもながら
掲示板
に激励、ご意見、ご質問などたくさんお寄せいただいております。
「掲載されるのはいやだけど、これは言っておきたい。」という感想意見も少なくありません。
本当に感謝しています。がんばって更新しなければという気になります。いやホント。
今後ともよろしくお願いします。
1999/1/31
今年初めての更新です。忙しさにかまけてすっかり更新ペースが落ちてしまいました。申し訳ありません。
定期的にお立ち寄りいただく方から、最近忙しそうだね、などとお叱りをちょうだいする今日この頃ですが、鋭意努力いたしますので、今年もよろしくお願いします。
坂本事件民事訴訟で岡崎被告の証人尋問が決定!
横浜地方裁判所で進められている坂本事件の民事裁判で、実行犯の一人、岡崎一明被告を証人尋問することが決まりました。実行犯の証人尋問は、昨年10月21日の
早川紀代秀被告
についで二人目です。刑事裁判の弁護人を通じて岡崎被告に証人になることを要請したところ、二つ返事でOK。刑事裁判の方では既に死刑判決が下され、控訴して争っている岡崎被告。何とか無期懲役を勝ち取るためには、民事裁判で謝罪し、真相究明に協力することが不可欠と判断したものと思われます。
この証人尋問期日は、来る4月14日。しかし、護送と警備の都合で、東京地方裁判所の法廷を借りての出張尋問となります。そのため、法廷は非公開となり、一般の方は残念ながら傍聴できません。詳細は追って当HPでご報告いたします。
ところで、この岡崎尋問の担当は、今のところ私、瀧澤ということになっております。
そこで、
岡崎被告に聞いてみたいこと、言ってやりたいことがありましたら、尋問の参考にさせていただきますので、下記までお寄せ下さい。
岡崎被告への質問はこちら
松本智津夫被告第105回公判
1999/1/28(毎日新聞より)
落田さんリンチ殺人事件について、杉本被告は
「松本被告が『今から処刑をする』と言った」
などと、松本被告の関与を証言。
弁護側の細かな尋問に、「関連性がない」と異議を連発する検察官。「裁判所の言うことを聞いて下さい」と質問を制限する裁判長。「弁護人が言うことに対して、聞く耳を持たないのか」と食い下がる弁護人。その傍らで「疲れたんですよ」といって勝手に立ったり座ったりする松本被告。迷走する松本公判はなかなか着地点が見えてこない。
松本智津夫被告第104回公判
1999/1/27(毎日新聞より)
遠藤誠一被告は、松本サリン事件の報道を見た松本被告が「まだ原因が分からないみたいだな。うまくいったみたいだな」と話した様子を証言。
松本智津夫被告第103回公判
1999/1/14(毎日新聞より)
坂本事件の実行犯中川智正被告は「医師の使命から言うと、(教団による
坂本事件
のような行為は)間違っているのでは」との質問に、「
私は医者という人種になったわけではなく、医療技術資格を持っただけだ
」・・・
他方、サリン精製に携わったとされる遠藤誠一被告は「松本被告がサリン噴霧を指示した」などと、松本サリン事件への松本被告の関与を詳細に証言した。
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