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_ 長男の高校の卒業式。ちゃんと学校から招待状が来るのだ。連れ合いはなぜか仕事で欠席、代わりにだかなんだか、娘とそのカレシ、次男が出席した(朝早くからご苦労さん>カレシ)。昨年の娘の卒業式は、非常に形式的で、ちっとも生徒の方を向いていない面白くもないものだったので、今年もそんなものだろうと思っていたら、違った。校長の話はいつもながら長めだったが、証書や表彰状を渡すときに一人ひとりに「ハイッ!」と言いながら渡し、常々感じていた性格の良さを今日も感じた。また壇上の数人の人々(来賓、教頭、理事長ら)が前を通って行く卒業生の顔を見てはやはり嬉しそうにニコニコ頷いていた。全員への証書授与が終わりやっと来賓挨拶になったが、それは以前行事に出演したアメリカ人のジャズプレイヤーの英語の祝辞(いやあ何故壇上にサングラスのでっかい黒い人いるのかと思ったよ)。それもおわって、さあ、あと来賓は何人しゃべるのかと覚悟したら、そのひとりでおしまいだった。なぜかブラバンのメンバーの合唱になり、それがまた真摯な演奏で選曲もよく、涙ぐむ人続出。と思ったら、先ほどのジャズプレイヤーが、「合唱に感動したので自分もぜひ」と、ピアノを弾きながら素敵な歌を披露してくれた。簡素で心のこもったよい会だった。全く予期していなかったが、私も涙ぐんじゃった。教室へ戻ったら、担任、副担任とも、挨拶でしっかり泣いちゃって、親たちもしっかり泣いちゃった。ハイ私も。その後小学校みたいに保護者と一緒の記念写真を撮ったのである。我々は一足先に出て、後刻某所で落ち合ってお昼を一緒に食べた。娘もカレシも、いい会だった、感動したー、と言っていたが、次男だけは「なんかずーっとつまんなかった」。卒業アルバム代わりのCD-ROMと修学旅行のビデオが渡された。
_ 所でこのジャズの人は世界的にとーっても有名な人だったので、じつは全然簡素な会じゃなかったのかも。ミーハーの私は廊下ですれ違ったときにしっかり握手してお礼を述べたのであった。担任には挨拶し損なったというのに(^◇^;)
_ 昨日の大雨と打ってかわって、よく晴れた明るい日だが、風の強いこと強いこと。近所に買い物に出たが、埃のせいか花粉のせいか一日じゅう目がヒリヒリ痛い。
_ 以前数十ページ読みかけて措いたままはや幾とせ。睡眠不足だから読み始めたわけではありませんが。刊行は1997年なのだ。もう5年以上経つというのに。さて今回は読み終えることが出来るだろうか?
_ 昨日(リブロ)今日(amazon)とたくさんあるのだが、改めてということで。
_ 夕方、同僚に、某イベントの準備ミーティングの概要を説明した上で彼の分担について相談しようと思ったら、話し始めのとある一点にこだわるあまり全体の話を聞こうとしないで怒鳴り始める。全体の中での話だから先を聞いてと言っても「全体はどうでもいいからそこの所の話をハッキリして欲しい」とのみ頑張り続けるので、普段は彼に対して辛抱強く説明に努めている私もさすがに今日はぶち切れて、「○○先生に全体の概要を説明しておいてくれと言われたけれど、聞く気がないならもうやめます。直接相談して下さいっ」と持ち場放棄。「…○○先生がそう言ったんですか?」「そうです。この前の時の話と事情が違ってきているので全体の中での位置を説明しようとしたのに、そうやってぎゃあぎゃあわめくばかりでこちらの話を聞く気が全然ないんだからもうやめます」と言うと「…じゃあ聞きます」と来たが「結構です」と突っぱねた。我々があれこれセッティングしてもすぐぶちこわしにする○○先生と一緒に、せいぜいピントはずれのプランを立てるといいわい。知るか。と言っても後で始末をするのは私たちなのよね。立案に参加するのを嫌いながらエラソーニ自分の都合ばかり主張するのはまったく許せん。
_
ローズマリ・サトクリフ/『黄金の騎士フィン・マックール』/ほるぷ出版
秋山瑞人/『イリヤの空 UFOの夏 その3』/電撃文庫
ヘレン・マクロイ/『歌うダイアモンド』/晶文社
美智子/『バーゼルより』/すえもりブックス
黒田龍彦/『緒方貞子という生き方』/KKベストセラーズ
茅田砂胡/『デルフィニア戦記第T部放浪の戦士2』/中公文庫
『SFマガジン 4月号』/早川書房
『季刊 幻想文学66 幻想文学のキイワード』/アトリエOCTA
_ 結局最初から読み直し。またもやこの前躓いた、屋敷をあちこちから見るところ。
_ オルランド・コンソート@津田ホール。プログラム最後の方で、ビールが運ばれてきて、それを飲んだメンバーがほろ酔いになって不協和音を…そしてぶっ倒れる。終演後何故か、舞台袖でビールのおあまりを一口頂く。
_ 23日が試験なのでどんなものかと模試を一部分やってみた。リスニング…あら、壊滅かと思ったらそうでもないじゃない。で、気をよくしてリーディングへ。…あっら〜〜、考えても始まらないくらい、全然わかんない。穴埋め問題は、どの問題も全部答えは(b)だと思える。そんなはずないよなあ。また「間違っているのは4つ下線を引いてあるうちのどれか?」そう言われても、どれも間違ってないような気が。うーんこれこそ壊滅。娘からTOEIC対策の単語・熟語集を借りることにする。でも借りてもやらなきゃダメよね。
_ 今回は寝ないで無事読み進んでいます。先を急いじゃダメってこと。
_ ある男性幹部職員、とあるミーティングで率直な意見を言うと「それはそうだけど、そう言ういい方しなくてもいいじゃない。そうやっていつも○○くんのこともいじめてるんでしょう。コワイんだから〜。」あのさー、そういう方向に逃げて話を逸らさないで欲しい。色々な意見を出し合って良いものにしていこうという場でしょ。みんなキミのことを助けようとしてるんだからさー、足を引っ張ろうとしてるわけじゃないんだからさー、ガキっぽい、あるいは時代遅れのオヤジみたいなリアクションするんじゃないよ全く。仮に言い方がよくなかったとしても、もうちょっとスマートな指摘の仕方があるでしょうに。セクハラオヤジと同じじゃないか、わかってないなあ。
_ つまりこの人は本質的にはイエスマンと言うよりイエスウーマンが欲しいのだ。基本的に彼は男性同志と渡り合いたくない小心者なので、良くも悪くも女性を他の男性同僚との緩衝材にしたいのであるな(とこれまでの長年の状況証拠から)。気をつけないととんだとばっちりを食らうかも。くわばらくわばら。キミがそう出るならこちらもそれなりのバカバカしい対応で行かせて頂きます(^_^; ナルニアのルーシーを思い出すよまったく。ほれ、逃げ出すために北の巨人族の女王に取り入るところ。
_ 次男を寝かせて「あー」とその場に脱力したら、次は真夜中だったので、素直にそのまま寝ました。
_ 音楽関係で知り合いの先生がいるクリニックに行く。ぎょえー、すごいバブリーな高層ビルじゃありませんか。予約時刻よりものすごく早く着いちゃったので、ちょうど1階にあったスタバでゆっくり読書してから訪ねる。名前を呼ばれて入り「ひさしぶりぃ。すごいところね!」と言うと、先生「大丈夫よ、ちゃんと普通に保険診療だから。でも入り口まで来て(ふっかけられるかも知れない高額の診療費に)恐れをなして帰っちゃったって人もいるのよ!」と笑う。四方山話ほかをして、結果を聞くため次回の予約を入れておしまい。
_ 中途半端な時間に予約を入れたため、6時からのえいごまでに3時間近くもヒマが出来た。展覧会も行きたいのがあるが今日は気力がない。池袋に戻り、スタバに3時間というのも何だ、と、修理があがっていた財布を引き取り、靴とかバッグとか本屋とかを見て多少時間をつぶしてからアフタヌーン・ティでお茶。お昼をごく軽くしか摂っていないので、伊予柑のロールケーキwithキャラメルソース+オレンジアイスティ(変な取り合わせと思いつつ)。TOEIC用の、5時間で攻略するとか何とか言う熟語集をお勉強。いやはや、見たこともないのと、忘れきっているのとで、チェックボックスにチェックが入れられる方が少ないのではないか。だってぇ、高校時代からこっち全く知識は増えていないのだもの、仕方ないと言えば仕方ないよねえ。でもそれにしてもひどい(;.;)
_ 指輪物語ファンのポールが「週末にTTT見に行ったよ!ぐれえと!」と言う。中でも彼が気に入ったのは、ゴラム。えーくせれんと!べすとあくたー!と言う。「エントはどうだった?」と訊ねると逆にお前はどうかと問い返されたので、うーんちょっとあんまり、とか何とか返事したら「コミカル?」「うん、そうだね」「ぼくもそう思ったよ。」あれを見ると、トムや柳爺は出てこなくて正解だったかも、と思う。「また今度見に行くよ!」「もちろん!また行くぜい!」
_ リトルとビッグの言葉のわけは早いうちに出てくる。いいなあこれ、好きだよ。この中に入っていきたい。オーベロンが亡くなるところまで。オーベロンと聞くと、映画「猿の惑星」(新しい方)のあの宇宙ステーションを思い出す。実に綺麗だった。
_ 来年度の体制がだいぶ見えてきて、打ち合わせをすべく段取りをする。でも肝心の私の部署のトップの人事が、公式には未定なので、非常にやりにくい。
_ そればかりでなく、私のいる職場の事務方のトップがまあハッキリ言って莫迦(バカ、馬鹿、どの字が一番合うのかと考えちゃう)で、この職場の「ため」なんかちっとも考えてなくて専ら上の動向ばかり見ているので、あらゆることが不合理としか言いようがない状態になっている。人事しかり、予算しかり、方針しかり、ほんとにどうして何もわかってないひとに最終決定権があるかね。都政でも国政でも同じ。ああ嘆かわしい〜。
_ auのものをほぼ2年近く使用しているが、充電池がいかれてきたのを機に機種変更をした。別に要らないとか言いながら、結局フォト&ムービー付きしかも黒。アドレス帳や画面表示などをカスタマイズしているうちに、これは?あれは?などと試し撮りしては、息子たちに「まだいじってるの」「またやってるの」と半ば呆れられる。薄くて画面が綺麗で、なかなかいいよ。でも前の機種オリジナルの着メロや画像(たむらしげる)が気に入っていたのでそれが引っ越しできなくてちょっと心残りだ。
_ なるものに行ってきた。東京オペラシティはコンサート専用ホールなので、文字通りバックステージは別に変わったものはなく、目についたものと言えば神棚と出演者のサインが貼られた壁くらいかな。ステージマネジャーや現場の方から照明や音響の話が30分くらい、楽屋、楽器庫などを簡単に見て回り、オルガンの演奏が2曲ついておしまい。演奏中は三々五々いろんな場所を移動して音の具合を聞いて回ったりした。2階正面席が、ほかから見ると舞台とは遠い感じだが、実際に座ってみるとさほどでもなかったのが発見だ。ただししばしば「招待席」としてお取り置きになっていてなかなかチケットが取れない、とは参加者の方の苦言。
_ 一挙に25年が過ぎてしまった。間もなく上巻の終わりに差しかかる。
_ 新しいケータイでちゃんと目覚ましをかけたのにもかかわらずお寝坊。今日ばかりはちょっとは早起きしようと思ったのに。「どうして鳴らなかったんだろう」と言ったら連れ合いが「ちゃんと長いこと鳴ってたよ」と言うので、聞こえないふり。
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バーバラ・ストレイチー/『フロドの旅ー旅の仲間のたどった道』/評論社
『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔ポスターブック』/近代映画社
Robert Foster "The Complete Guide to Middle-Earth" Harper Collins
J.R.R.Tolkien "J.R.R.Tolkien Audio Collection" (CD)
_ 『フロドの旅ー旅の仲間のたどった道』は英語版を持っているので買わないでいいかと思ったが、元本にない日本語の注釈が入っているので買うことにした。しかし地図中の文字が日本語になると、いっぺんに素敵じゃなくなるよなぁ。
_ CDは、トールキン父子が、ホビットや指輪物語(父)、シルマリリオンほか(子)を朗読しているもの。それぞれ抜粋とのことだ。
_ 夕方6時になっても、今日のように天気がよいとまだまだ空は水色に明るく晴れているが、手袋を通してしみ入る空気はひときわ冷たい。ただふと漂ってくる沈丁花の微かだがはっきりした匂いに、『たのしい川べ』の川ねずみのように心騒ぐものを覚える。さらに次第に空の明るさが減じていっても、白いちぎれ雲が沈んだ日の光を映して、天頂の半月を満月かと錯覚させるほどだ。
_ 上下巻だから、わざわざ改めて「読み終わり」「読み始め」には該当しないとしよう。イバラードの、遠い方が大きい、近い方が小さい(「借景庭園」)にも通じるものがある。ナルニアにも同じようなイメージがあった(『さいごの戦い』)。
_ 新刊『イバラード博物誌IV ここが、その街』サイン本通販開始。
_ 『MOE』4月号の絵本の新刊紹介ページに、『のうさぎのフルー』の復刊情報が出ていた。どうやら、福音館で出ていたものの童話館出版からの復刊で、今回は大判で出たようだ。うーん、どうせなら同じ「カストールおじさんの動物物語」シリーズのあと2冊、『かわせみのマルタン』『りすのパナシ』も復刊してほしいものだ。中でも『かわせみのマルタン』が実に美しいのだ!マルタンとフルーは福音館からのものを古本で手に入れることができたが、パナシの方は未だ手に入らず。
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"The lord of the Rings Trilogy" (BBCドラマのCD)
林信吾/『これでもイギリスが好きですか?』/平凡社新書
_ 改めて『エンジン・サマー』の作者の本だと認識する。コウノトリの背に乗って屋敷の周りを飛んだり、部屋の中に入ったりするシーンが、頭がくらくらしそうな描写だ。望遠鏡の筒を無闇と伸ばしたり縮めたりするかのよう。『喜びの箱』を想起した。作品の書かれた背景、作者のバックグラウンドや英語圏の作者/読者の文化的な共通認識が背景にあることを思うと、きっと我々には(例え原語ですらすら読んだとしても)とうてい感じる事の出来ない深く広い部分があるに違いないと思わずにはいられない。言い伝え、伝説、おとぎ話、夢、などの説明しにくいものに立脚しているところが大きいからだ。でもこの舞台はイギリス的ではあるけれども、アメリカなのだ。確かにイギリスにはこういう一族がこのような地理的条件のもとに成り立って存続する余地はなかろうと思う。
_ こうした一見起伏に乏しい、綿々と続く長編は、じつは大好きだ。本読みなら、作品での滞在時間が長いと言うのはむしろ嬉しいことだ。一方その滞在時間は、現実の時間と必ずしもイコールではないので、時には「やっぱり短編は格別だなあ!」という感想を漏らしたりもするから勝手なものである。とは言えこの作品は決して本当に起伏に乏しいわけではないし、『エンジン・サマー』でも見られたように、一見何気ない文がじつは大きな意味をその後ろに持っていたりと、謎めいた物言いが多いのである。日常の世界にもそれらの感覚は浸食してきて、直接的には木や草の葉群の陰をつい横目で何気ない風を装って注視してみたり、ふと感じる土や花の匂いに、隠れた意味があるのではと深読みしたり、月の光、人影にも、予兆か徴かとどこかで期待してしまったりする。
_ 久しぶりにヴァイオリンを弾く。職場でとある先生が研究会を開き、終了後の交歓会のアトラクションにちょっとだけ助っ人してくれと言うのだ。ンヶ月もケースも開けてない。けさ慌てて連れ合いに「ちょっと楽器チェックしてみて」と頼んだら、何とも残念なことに、弦の一本も切れていなければ、ニスも融けていず、弓の毛も傷んでいなかった。おまけに年度末進行で連れ合いは一日在宅なので次男のごはんの用意も心配しなくてよいと来て、ちぇ、断る口実がなくなっちゃった。
_ でもって昼休みにほんの30分ほど4人で音合わせをしたのみで本番に。曲はパッヘルベルのカノンのみ。会場の後ろの方でコソコソと練習をしながら、そうだっ、家に帰宅時間を連絡しなきゃ、と電話をする。次男が出て「ちょっと待って〜」と電話を保留に。すると電話口から聞こえてきたのは、たった今弾いていたばかりの「タンタラタンタラタタラリラリラリ…」ええっ、何でっ?一瞬錯覚かと思っちゃったよ、そうなのだ、家の電話の保留メロディは以前からまさにパッヘルベルのカノンだったのだが、全然意識になかった。一瞬呪われたかと思った。その呪いのせいか、演奏の出来の方は…、もう爆笑ものだったとさ。お先に失礼しようとしていると主催の先生(一拍間違えたまま気付かなかった張本人)が見えて「明日改めてお詫びにあがります」とおっしゃったが、私は、弾きながら心の中で、また終わってからはご一緒した先生方と超爆笑できて、楽しかったですよ。
_ 今日からえいごの先生が新しくなった。また、なり立ての先生だー。なんて回転が速いんでしょ。最初の先生は8年教えていたそうだから、超ベテランと言うことになるのかしら。今度の人は、テキサスから来た人で、別段テキサス訛りという感じはしないが、oftenをオフテンと発音するのには気付いた。
_ と言っても職場での話。4月からの組織改編のため今いる部屋は模様替えされ、コンピュータ作業をするスペースを別に確保することになったのである。しかし環境がよくなるかというと全く逆で、スペースのことだけにしても大変狭くなってしまう。こぢんまりして、これまでのように無闇に人が出入りしない分よいのかも知れないけれど。一つ確実に出来るようになることは、ドアにクリスマスの飾りが出来ること。昨年、3人いるメンバーのひとりであるおねえさまと語らって、ちょっとでも皆が入って来やすい雰囲気にしようとサンタさんのオーナメントを飾ったら、もうひとりのお兄さん(と言っても一番年下)が頭から大反対した。反対するのはいいが、最後に「自分の部屋を持ったらいくらでも好きなようにして下さい」と来た。いくらなんでも失礼な言いようなので私はそこでぷっつんして譲らなかったのだが、敵さんは実力行使に及んだのであった。来年度から彼はまったく別の理由で急に他の部署に移ることになったので、あたらしい部屋は私たち女性二人のスペースとなり、晴れてサンタでもリースでも注連縄でも門松でもなんでも、好きに飾れるようになったというわけだ。
_ 3人で押したり引いたり、あれこれ模索しながら仕事の分担・協力関係を築いてきたのに、予期せぬ上のほうの勝手な事情からこの関係が解体せざるを得ないのは、非常に口惜しい。上の意向を窺ってばかりいる人(トップ)には、まっとうなことは何一つ通じないらしい。おまけに、時代遅れで硬直化した頭の持ち主が、いわば陰で院政をしいて一種の恐怖政治をしている、これを「反動」、時代の流れに逆行すること、と言わずして何と言おう。職員の評価をするのだから、管理職に対する逆評価も導入すべきだ。学生が教授の評価をする時代ですぞ。自己申告を出したときも、内容の変更を半ば強要されたんだぞ、脅しのような態度をちらつかせて。
_ さて前回部署が変わって丸2年とは言え、要らない紙類がずいぶん溜まるものだ。一方引っ越してから2年間手を触れないものも棚板1枚分あった。いずれも、未練なくシュレッダー行き。また、私物は溜め込まないようにはしてきたのだが、やっぱり仕事とは関係ない書籍類があちこちに紛れており、まとめてみると小さい段ボール一つ分になった。紙類のリサイクル箱の近くに「差し上げます」と書いて何冊かを置いてみたら、間もなく消えていた。これからも、この手がそっと使えるかも。
_ 空間と時間の認識について。そして、そうか、戦いだったのか。シティの描写はこれまでほとんどないのだが、時たま、「なかなか手に入らないコーヒーが彼には手に入る」といった一文があって、それには引っかかっていたのであった。だからといってこの「戦い」が必ずしも現実の戦争を指すとは限らないだろう。しかし時代を超越しているかのような屋敷の外の世界はじつはどんな時代なのか?
_ 先日ようやく意を決して、指輪物語のBBCドラマCD12枚組み(イギリス版)を購入し、今日喜んで聞き始めた。英語は半分もわかんないのだが、そこはそれ、長年の原作ファンなので(オタとはいわないが)、内容は脳内補完でわかっちゃうのである。映画がここからずいぶん借りているような気もする。ホビットたちがマッシュルーム!と狂喜するのも、サムがギル・ガラドの歌を歌うのも、アラゴルンが風見が丘で「エルベレス、ギルソニエル!」と叫ぶのも、それはもう感激で…ところが2枚目もあとわずかで終わるというところになって、なんと音飛びが!記録面を拭いてかけ直してもどうしても駄目。再生する前から記録面にモアレ模様が出ているのが気になってはいたのだが、これは不具合に関係ないのだろうか。あー、せっかくやっと買ったのに何てこと!早速アマゾンに返品の問い合わせをした。これはもしや、迷っていた『ホビット』付きの方を買いなさいと言う天の声か?それにしても日本製のCDと比べると、作りがどうも粗雑な気がする。
_ ホビットたちや、ガンダルフ、バタバーのおやじ、ラダガスト、セオデン、グワイヒア(きゃーっ!)など、どれもいいのだが、アラゴルンの声は映画よりこっちがいいなあ。フッフッフと笑うところなど、無冠の王らしさが漂う。いっぽうサルマンは、やっぱりクリストファー・リーに限る。フロド役のイアン・ホルムの声(映画ではビルボ役)はやっぱり若いわね。
_ とりあえず続きを聞く。エルロンド殿の御前会議、リヴェンデルからの出立、赤角口へ差しかかるところまで。鈴の音が聞こえた途端、グロールフィンデルだっ!と喜ばしい思いになる。ビルボがフロドにミスリルの鎖帷子を譲ったところでは、ビルボは映画でのようにミスリルとは言わないのだった。この場面でのビルボの「シャー!」はないのはわかっていたけれど、「ミスリル」の一言はあったように思っていたので、この美しい言葉を今か今かと待ってしまった。フロドがモリアで怪我し損なうところでガンダルフやギムリがそう言うのだったか?
_ ドラマも効果音や音楽、歌がなかなかよいが、こうなると朗読CDも欲しくなってきた。うーんまた指輪貧乏?
_ あら大好きなキヌコ・クラフトが、へーお茶の絵を?こんど捜してみようかな。
_ どっさり出ているイギリス礼賛本その他をもとに、様々なイギリス礼賛を鵜呑みにして喜んでいる人々を批判している。私は「実際に行ったら大嫌いになるかもよ」などと冗談交じりに言われつつ行ってみた後も、イギリスはやっぱり大好きだけれど、そこはそれひねくれているから、ほら「いいものはいい、悪いものは悪い」(byスネークマンショー)。普通そうだろうと思うけど。検定教科書批判をしている人々が相手と同じ罠にはまっていると述べるくだり、内容より、論調がずいぶんムキになっていることに笑った。
_ 今月は指輪関係の本などの拾い読みなどが多くて、読み通した本がこれまでなかったという有様。
_ 職場の片づけで掘り出して読んだ。サイモン&ガーファンクルの歌詞(英語と日本語訳)がいくつか取り上げられているが、当時わざわざ日本語訳を見た覚えはないなあ…確かにここにあがっている日本語訳は「いくらなんでもそれはないだろう」と思う。この日本語訳で意味をとっていた人はお気の毒。「サウンド・オブ・サイレンス」の歌詞で the naked light が裸電球って、それはちょっと〜。
_ ほかは、原文と実際の翻訳、著者の訳を比べて、説明を一所懸命読んでは「なるほどそんなもんかー」と思うにとどまる。だって英語力がないから判断できないんだもん。源氏物語の訳と、私も実際に読んでかなり好きだったカズオ・イシグロの例が、非常に興味深かった。後者では、何も舞台を実在の日本だと無理に設定して日本語訳しなくてもよかったのでは、と言う説に頷いた。カズオ・イシグロが日系だという点に訳者はとらわれすぎたのかも知れない。
_ 4つの短編。猫が全然出てこないのでさびしい。代わりに初っぱなの作品にでかい犬が登場する。「キャットとトニーノと魂泥棒」、「見えないドラゴンにきけ」が好き。
_ 写真のインパクトに比し、文章が力不足。あまりに駆け足なので仕方がないのかも知れないがそれにしても。
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ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/『魔法がいっぱい』/徳間書店
関野吉晴/『グレート・ジャーニー 1』/ちくま新書
山本夏彦/『完訳 文語文』/文春文庫
柏葉幸子/『霧のむこうのふしぎな町』/講談社文庫
チャールズ・パリサー/『五輪の薔薇 1』/ハヤカワ文庫NV
コニー・ウィリス/『ドゥームズデイ・ブック 上』/ハヤカワ文庫SF
コニー・ウィリス/『ドゥームズデイ・ブック 下』/ハヤカワ文庫SF
R・E・ハワードほか/『不死鳥の剣』/河出文庫
梨木香歩/『蟹塚縁起』/理論社
_ 『五輪の薔薇』は、全5巻でこれから毎月刊行だという。1冊800円だと全部で4000円、これも高いが、親本(ハードカバー2冊)は合計8000円だからちょっと手が出ない。登場人物の表が挟み込まれているのはご親切。文庫化で読者が増えるだろうか?『ドゥームズデイ・ブック』もね。
_ カドフェルシリーズ『聖女の遺骨求む』、『死体が多すぎる』が光文社文庫から再発されたのはめでたいことだ。教養文庫から刊行中の頃は、待ち遠しくて待ち遠しくて、今のようにwebで簡単に情報が得られなかったから、買いそびれないように書店に取り置きしてもらったものだ。巻末エッセイを立ち読みした。そうなんですシュルーズベリのシュルーズベリ・クエストは一度行きたかったのに先年閉鎖してしまったのよね(こんなサイトも)。教養文庫(と原書のPB)を全巻持っているので今回は買わないが、改めてAmazonで見てみると、なかなか光文社文庫版の表紙も綺麗。くわばらくわばら。
_ 今度TOEICを受けるからと言って別にそれ自体が目的なのではないが、あまりに英語が身につかないので、少し集中してからだに刷り込まないと、と少し真面目にオベンキョー。漫然とではなくて、記録をつけてなんとか継続的に出来るように。
_ 連れ合いが出入りしている某アマオケで今度メサイアをやるけど弾きに来ないかと言われ、弓にサランラップ巻いてもいいならと、ちょっとだけ乗り気。先日ホントに久しぶりに楽器を弾き、ヴァイオリンも弾かれたがっているとつくづく思ったのだ。ごめんよ弦も切れず文句も言わず待っててくれて。
_ メロン!とガンダルフが叫んでモリアに入る。お馬鹿なトゥックが井戸にぽちゃん!をしてしまうが、一見何事も起きずにさらに十何時間かが経つ。出口はそう遠くはないが、今しばらく行かねばならないというところまで。職場の行き帰りに聞いている。職場までもうちょっと遠いといいのに。ガンダルフが、ミスリルというものはシャイア一つ分の価値があるものだと説明していたが、まだフロドがミスリルの鎖帷子を着込んでいることは明かされない。
_ Amazonから返信メイルがあり、この商品を不良品として引き取るとのこと。と言ってもたぶん定型と思われる文面だった。配送業者(ペリカン便)が自宅に引き取りに来てくれるそうだ。しかしそう言われても日中しか来てもらえないのじゃ困る、と思って問い合わせてみたら、ちゃんと夕方6時〜9時という時間帯も受けてくれるそうだ。明日以降発送予定。
_ 若い方のオーベロンは恋人を失い、シティにある公園のあずまやでレリーフに見入る。公園の入り口には彼の父祖らの名が掲げられている。一方「戦い」の相手が誰であるかがはっきりとわかる。
_ まだ聞き終わっていないCD12枚組みセットが、ペリカン便に連れて行かれた。でも懲りずに今度はホビット付きを注文した。ガンダルフはまだ無事。
_ タロットカードが欲しくなってくる。シティは、世界は冬に。季節が冬の時、夏は伝説で、季節が夏の時は冬が伝説だという。では春は?秋が過ぎて冬になったとき、春は遠い過去のものではなく、冬のあとに来たるべきもの。ありありと『エンジン・サマー』を思い出す。灯心草が、そして天使が迎えるのは、終わりのない冬なのか、まためぐってくる春なのか?
_ スモーキィが太陽系儀を修理しようとする。そもそもどこから動力が供給されているのか。すべてはたやすく、すべてが循環しているように見える。このくだりは、いつまでもこの世界に浸っていたいと思わせる。それにつけても、『エヂプト』どうなっちゃってるんだ?
_ 職場のミーティングで、来週のイベント、新年度の話など。戦争のための戦争としか思えないものが始められようとしているいま、来週なんて来ないかも知れない。来週、人間と言ったら軌道上をめぐる数人しか残っていないなんてことになるかも知れないではないか。折しも春を迎えようとする今、本当に春は来るのか。
_ 物語が終わってしまった。でもね。太陽系儀のように、物語は動き続けるし、さらに奥へ!もっと奥へ!
_ 次は思いっきり違う本を読まないと。いくつか手にとってみたが、結局気分転換にペーパバックにする。
_ 「密輸人」というところか。『呪われた航海 The Wreckers』(→感想)の続編である。前作の主人公ジョンと父親は、Kentの森の夜道を馬車で港へ向かっている。Dragon号と名付けられた船を買うのだ。彼らと乗り合わせているのは一言も口を利こうとしない曰くありげな小男。森が深くなったあたりでいきなり追いはぎに襲われ、ジョンの父親はピストルで撃たれてしまう。前作でもずいぶんとお気の毒な目に遭わされたこの父親、そのおかげでまだ若いのに杖を手放せない身になったようだ。それなのにまた、初っぱなからお気の毒さま。
_ さらに続編は"The Buccaneers (High Seas Trilogy)"、これもまた「海賊」、pirateとはどう違うのかしらね。
_ つい手が出そうになるが、前4冊を読み直したいのと、『リトル、ビッグ』の直後だときついのとで、我慢、がまん。それにしても改めて、岩波の愛蔵版って未だに箱入りなんだよなあとちょっと感心する。価格は手に取ったときの予想通り1800円だ。いま、たとえばランサム全集なんて1冊いくらするのだろう。おお、やっぱり2500円前後。ランサムは少年文庫に落とす気がないのだろうか。落としてくれたら、大喜びで買っちゃうぞ。
_ とうとう始めてしまった。どんな説明、理屈をつけても、とにかく「初めに戦争ありき」、「だって戦争したいんだもん」が本音なんでしょう。
_ 検診に行った時、知り合いの女医さんと戦争の話題になり「我々ババアに近い人はどうなってもいいっちゃいいけど、若い人はどうなんでしょう?」とそばに控えていた看護婦さんに振ったら「結婚したばかりなんで、ちょっと困ります〜」と苦笑していた。
_ いつもは首から上と手首から先(どっちも首より先か)だけの労働だが、きょうは職場の部屋の引っ越し作業で大いに疲れる。重たいデスクやファイリングキャビネット、パーティションなどなど。なかでも上にスキャナを載せている2段のパソコンデスクが、何とドアを通らなかったので急遽分解して通すことになったのが精神的だめ押し。
_ 2時間早退して検診。場所が新宿だったので、何かあったら真っ先に跡形もなくなりそうな気がした。スタバで30分お勉強してえいごへ。電車内ではずっと指輪のBBCドラマを聴き、教室についてもついついそのまま聴き続けていたら、授業が始まる頃になって目の前で手がひらひらしているのにはっと気がついた。前を通っていったポールせんせいが「おまえだいじょうぶ?」みたいな顔をしてハローと言って行ったのだった。自分のクラスに入りしな、隣の部屋にいるポールに「LotRのBBCドラマを聴いていたんだ」と言ったらなるほどと頷いた。
_ 指輪ドラマは、まさか不良品とは思わず最初に全部MDに落としてしまったのである。本体は返品してしまったのでズルしているようだが、新しいのを注文したのだから勘弁してね。今日聴いていたFotRの4枚目も一番最後のそのまたおしまいの方が音飛びでダメだ。ディスク全体のモアレ模様も怪しいが、記録面の縁(銀色のおしまいのところ)が普通のようにきっちりとした円周になっていず波打っているあたりがより怪しいように思う。やはり新しいものが来たらもう一度録音し直しは必至。4枚聴いた中の2枚が不良ということは、映画の効果で急に売れ出して粗製濫造になったのか。とすると新しく注文したものも不良品である可能性が高いのかも。
_ ガンダルフは落ちちゃって、8人はロスロリエンに行き、ガラドリエルが試練に打ち勝ち、仲間はそれぞれに贈り物をもらっていざアンデュインに。ボロミアご乱心、旅の仲間の離散までがパート1、すなわちFotR。最後にサムが「(アラゴルンたちに)また会えますよ」って、この区切り方は映画とそっくりだ。音楽も効果音もなかなかよく、襲ってくるオークの声は何だか可愛い。ゴラムは映画で感じられるコミカルさはなく、翻訳のゴクリと違和感がない。指輪をはめたり、その誘惑が迫ってくる場面のゆわんゆわんゆわんという効果音はどうもね。ガラさまの試練と言えば、この場面も映画の場面とそっくりだと思った。ケレさまの出番はちゃんとあるわよ。
_ なかなか進みまへん。ジョンの父は海千山千みたいな船乗りを案内人として雇う。
_ 長男と出かける。用事のあとジュンク堂へ寄ってあれこれ見るが、家に積み上がっている本の山(しかも賽の河原状態)を思い出すと何も買う気が起きない。というより、今とりあえず欲しいのはあらかた買っちゃったと言う方が正しい。
_ これまであまり見たことがなかったが、ボロミア役のショーン・ビーンが出る(006役)というのでちょっとお顔拝見、と見始めた。そうしたら、まるでマンガでとっても面白かったので全部見てしまい、連れ合いにやや呆れられた。でもあの高さから落っこちて死なない006って。崖から落っこちたセスナのあとからボンドもおっこち、そのあとセスナめがけて急降下し、そこに乗り移って操縦し体勢を立て直して助かる、というのがサイコーにマンガ。しかしあのボンドは全然かっこよくない。ショーン・ビーンはボロミア役の方が素敵!それを言うならアラゴルンもね。
_ 久しぶりに髪を切りに行った。今日は前回から日にちが開いてしまったので、ストレートパーマを念入りにかけてくれた模様。けさ、とんでもない時間に(私のではない)目覚ましが鳴り続け、観念して止めに起きたものの一体どこで鳴っているのか突き止められず、30分ほど鳴っては止まり、鳴っては止まりと大被害を受けた。しかるべき時間に起きたあとでふと思いついて不燃物のゴミ袋を覗いたら、ありましたありました目覚まし時計。長男が以前使っていたものを「狂ってるから」と捨てたのだという。アラームオフになっていたのが、投げ込んだときにオンになったらしい。乾電池くらいちゃんと抜いて捨てるべしっ!なわけで、シャンプーしている間、髪を蒸している間などなど、すうっと睡魔が襲ってきて何だかうっとり状態、気がつくと意識が遠のいているのであった。
_ BBCニュースのインタビュアーが、「ハリー、○×☆▲」と親しげに訊いていたので、ハリー・ポッターかと思わないまでもただのハリーかと思ったら、王子のハリーだった。プライベートな場所でのインタビューではそうなのか?
_ と言うパクリタイトル、じつは原題「Legend Of King Arthur」その邦訳「アイヴァンホーの聖なる剣」(1995)という映画のビデオを、長男が、ツタヤに行ったついでに借りてきた。終わりの方だけちらっと見たが、景色やお城、衣装、などがキャー素敵。ボア・ギルベールのお城はフランス風な気がする。ノルマンの人だからいいのか。カナダ、イギリス、フランス合作とのことだから確かにフランスでの撮影かもしれない。アイヴァンホーがいかにも頼りなくてダメダメ。ボア・ギルベールのほうが年は行っているがずっとかっこいいと思うよ、ロウィーナ姫。おしまいのキング・リチャードが登場するところなんか、ケビン・コスナーがロビン役でショーン・コネリーがリチャード役をやった「ロビン・フッド」そっくりだった。でも舞台装置はほんとに素敵〜。
_ 来年の話をしただけで鬼が大笑いするというのに、来年成人式をむかえる娘のために親子三人そろって着物を見に。平和だのう。レンタルするだけでン十万じゃあ買った方が安いような気もするが、出費の絶対額は買う方が多いに決まっている。私がとーっても気に入ったのがあったのだが、私が着るんじゃないのよね。欲しかったよー。
_ 夜の再放送を見た。国際情勢を考慮して例年のように長々とやらなかったので、翌日を心配せず安心して見られた。ショーン・コネリーがじじいになっていたが、やっぱりあの笑顔はイイ!ドレスシャツがバッチリ決まっていた。会場にいたポール・ニューマン(だよね)が素敵。カーク・ダグラスとマイケル・ダグラスは本当にうり二つ。出てくる人出てくる人に、うーっとり。司会のジョークが楽しく、随所で手を叩いて笑ってしまった。大好きなジュリア・ロバーツまでもが黒を着ていたのはやはり時節柄か?
_ 早咲きの桜が七分咲きになり、沈丁花の香りと相まって一足早く春爛漫の雰囲気だ。白い辛夷、黄色の山茱萸、若緑の柳の新芽、どれも春の時を知って一斉に姿を現す。
_ 「やってみ」たところ、大好きな黄色:「正直者は救われる」になったのはよいとして、協調性の点数が高く現実逃避性の点数が低いのが特に実物とはちがう(と現実適応に不自由な実物は思う)。
_ 一癖ありそうな水夫Captain Croweの訛りがよくわかんない。父親はジョンをドラゴン号の停泊している港の近くに置いていったんロンドンに帰った。その間に到着するはずの船長候補はいっこうに姿を見せない。と思っていると父親から手紙が届く。曰く、船長になるはずの人物は悲しいことに途中のカンタベリーで殺されてしまった。しかしドラゴン号は首尾よく買い取ったので、自分は一緒に行けないが、Croweを恃んでお前が責任者になって商売のひと航海をして、ロンドンに帰ってくるように。散々ドラゴン号の悪い評判を聞かされていながら16歳かそこらの商売の経験もないに等しい息子をひとりで航海に出すとは大胆な父親だ。この辺の設定がいい加減というか強引と言うか、でも面白くなりそうだからいいか。
_ 注文し直したBBCドラマCDが届いた。ホビット付き、地図付き。今度はたぶん、大丈夫そう。メリピピがオークたちから逃げてエントのところに行く。木の鬚、歌うような綺麗な深い声。アラゴルン一行がエオメルらと遭う。騎士たちと王の末裔の会話、かっこいいのう。アラゴルンは自らエレサール、エルフの石と名乗る。
_ ようやく自分の部屋はほぼ落ち着き、机周りもまあ片づいた。でもまだ「あのファイルはどこ?」「クリップはどこだっけ?」と悩む。以前よりクローズドな感じになったので、大変落ち着いてよろしい。しかし通路側のパーティションを背の高いものに変えた結果、囲い込まれた感じが強くなりすぎたかも。あしたもう一度入れ替えしてみようっと。
_ 昨日、職場のぱそのスピーカー端子からイヤホンをひいたが、ウォークマンタイプのCDプレイヤーのを流用したためちょっと短い。椅子の背もたれに寄りかかるとピンと張っちゃうので、背筋を伸ばすのにはいいかも知れないが、あんまりそういう姿勢では音楽は聞きたくない(昼休み用だ、念のため)。たまたま耳に引っかけるタイプので、しかも引っかけ部分の材質が堅めなので、特に耳からはずす際に髪や眼鏡のツル、ピアスなどと渾然一体になってしまい、自分ではどうなっているのかよくわからないから、何回かは半ば強引にンニョーと引っ張ってとる羽目になった。ところが夜、きゃーピアスが片方ないっ。昼間のあれだ、とピンと来たが時すでに遅しだ。直径3ミリくらいのプラチナの玉ころ〜。今日人目を忍んではいつくばり机の下など捜したが、そう簡単に見つかるはずもない。「知らん顔してるから自分の方から見つかりに出てきてね」と「やかんを早く湧かせる法」(『ボートの三人男』による)を応用する。
_ 後刻、知らん顔が功を奏したか、お風呂場に落ちていたよと上の子たちが教えてくれた。しかしキャッチ(後ろ側の金具)はない。キャッチが職場で取れてしまい、家で髪を洗ったときに本体が抜け落ちたのだろう。
_ 組織改編の実務を担当している課長が、異動になってしまった!上部組織からの一方的な押しつけ改変に、よく現場の声を聞き何とか私たちの要求を容れてくれた課長で、上から下から、両方に挟まれて大変な立場だ。しかし異動してきて1年しか経っていなくて、やっとこれから本格的に、というときになぜ異動させるのだろう?つまりここの職場のことなぞ、上は何も考えてないってことね。昨年も前の次長、課長が大方の予想に反して同時に転出してしまったので、それはそれは大変だったというのにまた今年もか。こういう掻き回し人事はやめれ〜!ご本人も無念の表情だった。
_ 自分のお城はとりあえず片づいたが、これまでいた場所によそから引っ越してくる部隊のお手伝い。来年度(もう来週だ)から、これまでの私たちのところと一緒になっていわば変則的な混成部隊となる(まったく上の人は何考えてるんだか…)ので、全く知らん顔というわけにも行かず、顰蹙を買わないですむくらいに程々の労力奉仕。超特急で大移動したので、書庫の中味は文字通りぐっちゃぐちゃだ。誰がいつどういうポリシーで整理するんだろうね。私たちゃ知らんよ。
_ 先月組み立てたパソコンキット、その後いじる暇がなくて放っておいたが、今日やっとIPを発行して(今度からIPを出す人になった)、ネット接続した。すると、なにぃ、WindowsXPのライセンス認証しないとログインすら出来ないのだって。なんだこりゃあ、と説明書をみると、セットアップして30日経過するとそうなってしまうのだそうだ。まさかひと月も経ったとは思っていなかったが、それにしても煩わしい。ログインできないので、あとでしようと思ってまだやっていなかったネットの設定も出来ず、しかたなく電話で認証をする。その電話も、その時点ではまだ従来の部屋からの移設が済んで居らず、開通するまで2,3時間待ちぼうけをくらった。その後認証も済んでログイン後あれこれいじっていると、うーむ、これまで見えていたはずの職場内のよそのネットが見えない…なぜに。帰宅後、うちのメンテナンスマンに訊いたら「だからXPなんかいれるのはよしなさい、って言うんだよ」とハナで笑う。くそー。ああめんどくさい。様々な設定が、一見簡単なようでその実よくわからない。オートマチック車とマニュアル車の対比に似て、あなた任せのブラックボックスで「これでホントにいいのかな?」と確証が持ちにくい点がイヤだ。
_ 長男が、陽気に誘われてお散歩&写真。春ですねえ。昨日よりは気温は低く平年に達しなかったそうだが、それでも軽装で十分。隣の小学校では、明日の「桜まつり」のためにテントを設営中。地域の自治会が茶店などを開くそうだ。来週末がほどよく花びらが散ってちょうど見頃か。でもうちはちょうどその日叔父の法事で信州へ行かねばならない。なぜか毎年、東京で満開の頃には東京にいないのだ。
_ 27日が初日で、1時間早退して行こうと思っていたのが諸般の事情から果たせず、昨日も6時にケアマネさんが来る予定になってしまったのでダメ、結局三日目の今日になってようやく行くことが出来た。今回は、雑誌MOEに連載された6枚の大作が一挙公開されたが、会場外のウィンドウに飾られたそのうちの一枚が、なんと既に売約済みに…!私にはとうてい手の出るお値段ではなく、宝くじ頼みの世界です。会場風景と主な出品作、4月2日(水)まで(夜8時まで、最終日は4時半閉場)。
_ 何と現在読んでいる"The Smugglers (High Seas Trilogy)" の邦訳。せっかくペーパーバックで1/3まで到達したのに、きょう本屋を徘徊していたらまた邦訳本が出てしまったのを発見。しゃくだから続きは邦訳で読んで、追いつかれないうちに三部作の三巻目をさっさと英語で読もう(;.;)。ざっとこれまでPBで読んだところに目を通してみたが、勘違い、読み違えなどはないみたい。よかったー。でも水死人を見つけるくだりをはじめ、原作の方が雰囲気たっぷりでおどろおどろしいように感じる。またStour川がストゥール川、Captain Croweがクロー船長という邦訳の表記には個人的には違和感を覚えた。自分ではストゥア川、クロウ船長というイメージで読んでいたので。カタカナ表記の制約(限界)ということで仕方ないだろう。この三部作の著者はカナダ出身のアメリカ人で、1作目と2作目はイギリス沿岸が舞台だが、3作目は主人公ジョンが一人前の船乗りに成長してカリブ海に行く模様。まさか彼自身が海賊稼業に手を染めるとか?
_ 【「どちらでもない」が多いと「黄色」になりやすいみたい。】と言う有里さんの感想もあるようだが、わたしは最初コメントに納得がいかなかったので、2回目に極力「どちらでもない」を排して回答したのだが、結果は同じ「黄色」だった。点数は違うかもしれないが1回目のを保存しておかなかったのでそこまでは不明。ちゃんと保存しておくような人だったら結果は「青」だったかもね。
_ けさから男どもは奥志賀へスキーにお出かけになった。娘はガッコの用事と自分の友人関係のご用でパス、私は今年に限り年度替わり・組織のごたごたなどで休みが取れないのでパス。昨年は暖冬でさすがの奥志賀も雪質云々の世界ではなかったが、ことしはまだ雪はたくさん残っているし時にはちらついたりしているらしい。やっぱり行きたかったなあ。さて私は気楽に一日映画三昧だぁ!などと思ってもいたが、結局片づけやら何やらで出掛けるのはやめにして、夕方からスティービー・ワンダーのベストアルバムをかけながら読書。娘の帰りも遅いので気ままなもの。一日の間に数回玄関チャイムが鳴ったが、そのすべてが集金だった。伸ばすにしてもずいぶんと小さな羽根。
_ なんとあっという間に読めるのでしょう>日本語。英語でたどり着いていたところからあと2/3を1時間強で。もっともはじめの1/3は伏線で、そのあとはぐいぐい話のテンポがあがって、荒れる海と霧、波に翻弄されるドラゴン号のものすごい揺れと血なまぐさく陰惨な光景に引き込まれる。いずれが敵か味方か一瞬ごとに変わると思えば、密輸人に翻弄された老人の長年の思いのゆくえが、ぴたりと嵌るべきところへ嵌る。船乗りのくせに海が怖くてコルクの胴衣を着込んでいる【狂言回しの】ダッシャーはなかなか魅力的なキャラクターだ。邦訳本に欲を言えば、マストだの綱だのというような帆船の用語がわからないので、ランサム全集に出ていたように船の構造の説明図を載せてくれればよかったと思う。web上にもなかなか見つからない。見返しの地図にシルエットのように描かれている船は、縦帆をもつスクーナー船であるドラゴン号を表していないのでは?さて三作目こそ邦訳に追いつかれないうちに読まなくちゃ(と何度同じことを繰り返せば気が済むことやら)。
_ 『アースシーの風』を読む前に、おすすめに従ってゲド戦記外伝「ドラゴンフライ」を読むのが目当て。4作家のファンタジー外伝4作が収録されているが、私はこのうちゲド戦記のシリーズしか読んだことがない。「時の車輪」シリーズもも、タッド・ウィリアムズも、買ってはあるのに未読だ。「ディスクワールド」はこれまで出会う機会がなかった。それにしても『さいはての島へ』と『帰還』も読み直さなくちゃあかんですかそうですか。『帰還』(1993年刊行)はすぐ見える本棚にあったけれど『さいはての島へ』(1977年刊行!)の方は一体どこへしまったやら(既に気力負けらしい)。『帰還』が出たときに読み直した気はするのだが、初読からにじゅうごねんですよにじゅうごねん。中味を覚えてろって言う方が無理。と言いつつ異様に指輪物語の中味は覚えているのだけれど。
_ きょうも終業後映画を見に行こうと思っていたのだが、間に合う時間に出られず。考えてみればどうしても見たい!と言うほどでもないのであった。でも二つの塔はまた見たいなあ。2ちゃんの映画版の本スレで、どうしてこんなところやあんなところに皆さん引っかかる?なぜに気に入らない?などと首を傾げていたが、そうか結局原作のネタバレ厳禁であるせいね。例えばサムのせりふとか。私は、原作のあれをどこに生かすか、これがどう料理されるか、お手並み拝見というような感じが強く、要するにやっぱり脳内補完しているのだろうな。
_ 職場で、ある部屋の改装のため朝から塗装業者が入っている。その溶剤の臭いが、物凄い。窓やドアを開けても閉めても、換気扇や扇風機を回しても止めても、とにかく辺り一面に蔓延している。お得意の鼻うがいなどをしたり(これは慣れると気持ちがいいのだ)、よその部屋へ避難したりしてしのいだが、なんと家に帰ってきてもその臭いが染みついているのに仰天した。ほかの臭いのように髪や衣服に染みついたと言うよりも、嗅覚細胞の受容体そのものが飽和しきってしまったに違いない。いやだよう〜。
_ このところずーっと中野善夫さんの日記が快調で、もうただただ何とも言えぬ可笑しさに転げ回るばかり。とは言え人の不幸を見て笑っているというわけではないので悪しからず。
_ 正面からの一つの正しいやり方を通すというようなやり方がますますなくなったように感じる。たとえば『所有せざる人々』のような舞台設定で再び書いたら一体どのようなものが出来上がるだろうか。
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