
■□ 09_月刊小説マガジン □■
冒険・時代・空想・怪奇・恋愛・青春・推理・劇画・漫画
表紙・詩:藤富保男
絵:赤塚不二夫
ブックデザイン:TBデザイン研究所
発行:セルフ出版 末井昭
★資料室注:
発行者の末井氏の『素敵なダイナマイトスキャンダル』をどうぞ。『ニューセルフ』発行→奥成達との出会い→『小説マガジン』発行の経緯が。
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5月号 (創刊号)
    
1977.5
岡崎英生/石原はるひこ/志茂田景樹/川本コオ/研ナオコ/吉田光彦/赤瀬川原平/高信太郎/かんべむさし/藤子不二雄/いしとびじん/ながたはるみ/山川惣治/坂田明/タモリ/舎人栄一/佐伯俊男/荒木一郎/湯村輝彦/林征二/上村一夫/長谷邦夫/高平哲郎/本山賢司
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P244
「...ユーメイな高平哲郎氏の著書『みんな不良少年だった』の出版パーティによばれ、タダで食事をしたのですが、その席でユーメイな奥成達氏とお会いできる機会にめぐり合い、この人が全日本冷し中華愛好会の影のコーディネーターだということは周知の事実であり、ややガニマタで遠ざかる姿を、感動と、尊敬の念を胸に、ながめていたのです...(極マル秘的長文読捨PR小説 ざっつえんたあていめんと序章 梅林敏彦(ニューセルフ記者)より)」
P245
「好評発売中!!『ジャズ三度笠 其の弐』奥成達1,300円
サンデー毎日評より〜奇妙な潔癖さもある文明批評/...朽ち落ちていくマスコミとは無縁にナマ臭く、決してひ弱ではない。(書籍広告より)」
P277
「第一回 冷し中華祭り」の告知広告より
昭和52年4月1日(金)6:00PM開場、読売ホール(有楽町そごうデパート7F)
前売1,000円、当日1,200円
林美雄/筒井康隆/タモリ一義/山下洋輔トリオ/稲生幸成/宇野萬/河野典生/池上比沙之/高信太郎/黒鉄ヒロシ/長谷邦夫/長谷川法世/ジャックの豆の木のA子/川村年勝/相倉久人/平岡正明/上杉清文/かんべむさし/掘晃/麿赤児/日高敏隆/奥成達/高平哲郎/山下啓義/三上寛/矢野顕子/坂田明/魁三太郎/石井愃一
★資料室注:冷し中華祭りはこちらからどうぞ。
★資料室注:創刊のときに『日刊ゲンダイ』(昭和52年3月25日)に出した全面広告をちょっと見てみましょう。
原稿募集/あなたも小説を書いてみませんか。
...文学賞ではありませんのでブロンズ像や金時計を差し上げるわけではありません、原稿料をお支払いするだけです。参考までに次のような小説のタイトルを並べてみました。幻覚青春トリップ小説/冒険集金キョーカツ小説/図解サラリーマン小説/ご当地徹底取材恋愛小説/実名楽屋オチ家庭小説/病気治療完治小説/アパート2DK実録小説/老人むけ少女小説/幼児むけポルノ小説/誤字脱字推理小説/主婦の料理小説/大手術小説/トルコ詳細技術小説/数学トポロジー小説/職人小説/人妻恐怖小説...
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6月号
    
1977.6
都筑道夫/吉田光彦/朝倉喬司/山松ゆうきち/横田順彌/谷岡ヤスジ/山口洋子/安西水丸/赤瀬川原平/本山賢司/岡崎英生/石原はるひこ/長谷邦夫/加藤実/山川惣治/森真沙子/ながたはるみ/山田一郎/南伸坊/荒木一郎/湯村輝彦/高信太郎/筒井康隆/高平哲郎/川谷択三/タモリ/巻上公一/建田昌彦 |
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7月号
    
1977.7
水木しげる/宮田雪/赤瀬川原平/南伸坊/小中陽太郎/芳谷圭児/佐伯俊男/舎人栄一/筒井康隆/長谷邦夫/本山賢司/いしとびじん/関庸一/加藤実/湯村輝彦/山川惣治/雨宮清/水野はるみ/高平哲郎/高信太郎/桜田淳子/タモリ |
P175
「皆様に密かに愛されておりました……」
★資料室注:編集後記に、『ニューセルフ』が「わいせつ文書図画の販売」の罪で発禁となりました、という報告がある。 |
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9月号
    
1977.9
本山賢司/河野典生/関庸一/平岡正明/素月京太郎/藤本賢治/山田一郎/ながたはるみ/牧蘭/高信太郎/白石かずこ/湯村輝彦/デニス・ファレル/ビル・ケリー/長谷邦夫/中沢和夫/原子力/夢追馬喰とその仲間/窪田僚/舎人栄一/赤瀬川原平/タモリ/高平哲郎/南伸坊/山川惣治/山口花 |
欠陥・偏見的ジャズ小辞典「これで日本ジャズの全貌がわかるのだ」〜異魔人・編
P20
「絶賛発売中!住宅新報社刊『伏字文学事典』奥成達、岡崎英生、舎人栄一
伏字を通じて文学における想像力とは何かを考える。オ××コをオシンコと読めれば60点(可)、オチンコと読めれば70点(良)、さて優をとるには何とよむのか。(書籍広告より)」
P47
「...俺は逗子支部長の奥・成達に電話した。しかし彼はラッタッタの無免許運転でパクられていた。俺一人で戦わねばならぬ...」(大冷し中華ジャズエスピオナージ「エンブレイサブル・ユー」平岡正明 より)
P124
「...「こんばんわ奥成龍です...白い一むれの花弁となってさけがたい明日が」...」(コーシンの動物図鑑(5)龍 高信太郎 より)
★資料室注:毎日新聞2003.8.22朝刊に、パイオニアLDCから発売される「元祖天才バカボン」についてかいた【川】さん、「小説マガジン」は5、6号で廃刊になった、は、まちがいです。
「1970年代半ばに「小説マガジン」というまことにケッタイな月刊誌があった。5、6号で廃刊になった。その表紙がいつも「ウナギイヌ」の粘度人形だった。SF作家やジャズマン、タモリら先鋭的でケッタイな人々がアナーキと遊び心の限りを尽くした雑誌で、その象徴が赤塚不二夫が「天才バカボン」で作ったキャラクターだったのだ。……」 |