100エントランス
(**更新情報**)

00よにん
01詩1(80年以前)
02詩2(80年以降)
03雑誌1(6.70年代)
04雑誌2(70年代)
05雑誌3(80年以降)
06雑誌登場編
07『芸術一番館』
08『東京25時』
09『小説マガジン』
10冷し中華関係
11全日本冷し中華祭り
12『ニャロメ紳士録』
13漫画
14書籍1(90年以前)
15書籍2(90年以降)
16書籍登場編
17ジャズ
18『SAKATABOOK』
19昭和なつかし関係
20『δ』
21『gui』
22『vou』と北園克衛と
23別名編
24レコード
25映画
26イベント1(主に詩)
27イベント2(主に音楽)
28ジャックの豆の木
29ソークメナーズ
30日本満足問題研究会
41
42グラフィック
43写真秘宝室
....
95リンク室
96奥成達小辞典
97略歴
98略歴副読本
99閲覧方法

........................
注意
ここにあるのは、
奥成達氏の著書及
び寄稿した雑誌、
関連書籍などのご
く一部です。
詳しくは資料室エ
ントランスをご覧
ください。
........................

まことに勝手なが
ら、皆様の敬称を
略させていただい
ております。
誤字脱字など発見
の折にはご一報を。
........................
資料室へメール
........................



■□ 16_ 書籍登場編 □■

悦びの触角 プレイラブ・テクニック

(達度4=古書店で探せるかも)

1967.12
著者:白石かずこ
発行:青春出版社

p23) それよりわたしの獣性を刺激するもの
...とにかく、毎度のバッファローの自慢を、子守唄みたいにきいても、きかなくても、夏の日はどんどん、すぎていく。そこで、房総のほうへ、オクナリ君、バッファロー、K・ジョーンズ、ウエムラ君、O子たちと、車三台にわかれて、ある土曜の夜、海にとびこみにでかけていった。...
...しかし、情事のジレンマにいたのは、わたしだけではない、ジュンもそうだし、キョーコもそうだし、オクナリ君もジョージもそうだった。...

資料室注:フィクションです、たぶん。
ジャズより他に神はなし
(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1971.7.31
著者:平岡正明
発行:三一書房

p96)艶歌三度笠
...日本人の感情が籠め固められたものであり日本語の詞を自然に拡大し、起伏をつけていけばおのずから艶歌になるということでござんして。へえ、さようなんで。(この部分に「註」がついて以下)
p100)艶歌三度笠・一宿一飯のソリダリティ
...そうはならないという有力な反論が正岡容の浪曲論をひきながら奥成達によってなされている。「...とばかりあっさりいかないんである。たとえば浪曲の稽古は、あっさり平岡流にやりだすのだがこれが物凄い。『これはただただどなる。そうしてカラカラに声をからしてしまう。そこをさらにふた調子も三調子も張り上げて、血を吐くおもいで歌いつづける。すると枯れ枯れに枯れつくした底の底のまた底の方から、楚々と美しい”声”の泉がふきあげてくる。すなわちそれが自分の研がれ磨かれ鍛えあげられた本当の声なのだ。』(日本浪曲史)とてもこれは詞を自然に拡大し起伏をつけていけばなるような簡単な代物ではない。おそるべき声量の濫費である。」ー「サンボリズムは艶歌の予感だ」(『ジャズ批評8』)おそれいりました。

p233)あとがき
よくねむった。目がさめたらお昼の一時すぎだ。昨夜、山下洋輔三人組と奥成達にだまされた。あいつら、私のグレープ・ジュースのなかにジンをしこみやがったな。...「酒、いれただろ?」「どれどれ」と、トリオや奥成達が、チュッ、チュッ、チュッ、とすすってみて、私を、ばかだのちょんだの被害妄想だのとこきおろしやがた。しかたがないので一口のんだ。日本住血吸虫の話をした。...「そうだよな。おれは中村誠一だと思ってるかも知れないものね。だからさ、さっきみたいにテナーふいてのたうちまわってると、さなだ虫が腹を立てて、あいつまた”ぐがん”吹いてやがる」と奥成達。...「平岡、のめよ」...昭和四十六年六月二十日 平岡正明

資料室注:上記登場の『ジャズ批評8』はこちらからどうぞ。

愛と希望に向かって撃て「反逆の唄」

(達度4=古書店で探せるかも)

1973.4
著者:三上寛
発行:社会思想社教養文庫

p74 ) 俺の中の歌の歴史
佐伯俊男に紹介されて知り合った奥成達に「寛ちゃん、すごいジャズやる人達がいるからピット・インへ行かないか」と誘われた時、「いやあ、俺ぁジャズってのは好きじゃないんですよ」と断った。...だけども奥成達は義理人情にもろい人で酒を飲んでキゲンがいい時は勝新のものまねで「座頭市」をしかもセリフ入りでうなるような人だから「あんなに演歌的な人の聞くジャズってのはいったいどんなものだろうかな」と少し気になりだし、すぐに後を追いかけていった。...

詩人Oもテレ人間代表作品で、赤面に執着するあまり、詩の原稿も赤エンピツで書かねば気が済まないという徹底ぶりだ。だけれどもOのテレ方は仁侠風でジンとくるのだ。詩人、ジャズ評論家、ファクゲリラ、雑誌編集長と通り名は多いのだけど、そのどれにもイヤな顔をし、「あんなのデタラメだよ」が口グセである。
Oさんあんなことよく調べましたね」「Oさんもよく見てますねぇ」...そんなことを言うと、すかさず「いやあ、デタラメ、デタラメあんなのデタラメだよ」とくるのだ。そりゃあ確かにデッチ上げで書いていく所もあるだろうが、本当のデタラメが真実になったりする世の中で、Oの「デタラメだよ」は真剣味があって力強く感じる。...テレる人間は、YにしろOにしろ人の気持を大切にしている。Oは特にいろんな所で俺のことをみていて、ハメをはずしたことをやらかしていると、やわらかく電話して来てくれる。...

資料室注:三上寛×佐伯俊男×奥成達がからんだLP『ひらく夢などあるじゃなし』

ジャズの本

(達度4=古書店で探せるかも)

1977.1
著者:河野典生
発行:青樹社

p61 ) 私家版ジャズ大辞典
...奥成達ーNHKふうに言えば「片足の不自由な人」の物真似がすごくうまい詩人。雑踏の中でそれをやる彼を見ていると、モンクのピアノがきこえてくる。...

資料室注:河野邸新築祝のセッションでハナモゲラ語が炸裂した事実は山下洋輔氏の著書で明らかにされている。

JAZZに生きるーディ・バィ・ディ

(達度4=古書店で探せるかも)

1978.2
著者:白石かずこ
発行:エイプリル出版
p87 ) 子連れ狼とコルトレーンの関係
......コルトレーンのことを、才能とパロデイ重婚する詩人奥成達はオカルティストだと云っている。これはとても面白く、真実な見方だと思っている。...精神を、肉体より音楽より大事にしている、つまり音楽を精神みたいに、精神を音楽みたいにその区別がつかないので、奥成さんは彼をオカルティストといったのだろう。彼は『至上の愛』をパロディとして演奏したのではなかった。彼は、これが至上で、これが至上の愛と思ったのだ。...

資料室注:「コルトレーンが吹くと冷し中華屋が儲かるそして冷し中華の思想が吹くとコルトレーンがわかる」をどうぞ。白石氏は「ソール・オブ・冷し中華」の詩を描かれたのか、ドウカ....。

一艘のカヌー、航海譜ースペースへ漕ぎだすものたち

(達度4=古書店で探せるかも)

1978.10
著者:白石かずこ
発行:九藝出版
p193) ウォーミングアップのための軽さの研究
......奥成達の詩もパロディにむかう軽妙な遊びが重要であり、彼はその達人であるから、この遊びに含まれている才能の矢が、あらぬ方へむかったとみせ、たちまち的を射る意表をついた諷刺とユーモアの精神の高さと遊びを知らなければ、誤解してしまう。..なぜ、軽さを必要とするかを究明することより、まず軽さにたつことである。...


ピアノ弾きよじれ旅

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1980.11.30
著者:山下洋輔
カバーイラスト:日暮修一
解説:筒井康隆
発行:徳間書店

資料室注:1977年徳間書店より刊行された単行本の文庫化。前半は全冷中のこと。後半は、おしよせる原稿依頼から逃げるようにして向かったヨーロッパへの演奏旅行のこと。奥成達登場箇所多数のため引用省略。
読まずに死ねるか!

(達度4=古書店で探せるかも)

1983.5
著者:内藤陳
発行:集英社

p50 ) ゴメン。きょうで二三日酔い。キャノンよりひどいや
...某月某日/『ファイヤープレイ』...『ブリンクス』...『クレムリンの密書』『シャドウ・ボクサー』のベーンさすがのノンフィクション93点。夜ムッシュー、やなぎ、さくら、美弥、スポットライト。坂田明、奥成達、高平哲郎諸氏と。いいなぁお友だちは!...
近代詩人評伝・北園克衛

(達度4=古書店で探せるかも)

1983.6
著者:藤富保男
発行:有精堂出版

p256 )...1977年10月21日、金曜日。VOUの例会が、赤坂のパーラー、カルネドールであった。前に一度書いたが、ぼくはVOUの会に出たことがなかったが、この日友人の奥成達が、VOUに入ったばかりであるし、まあ行ってみませんか、という誘いにのってはじめてVOUの例会にでかけてみた。北園はテーブルの上に風邪薬を何種類か並べて、数えるようにして口にふくんでいた。記憶と記録によると、北園、辻節子、福田和彦、清原悦志、森元秀一、岡崎克彦、田部井猛、晢四郎、奥成達、そしてぼくがいたことになっている。VOU一五八号ができたから、と辻節子が言って配給をしていたのを憶えている。...そのVOUの例会の帰り、ぼくは奥成達と帰路についたのだが、どういうことか赤坂見附の駅で鼻血を出してしまった。...VOUの例会に出たから、何か神霊に打たれたのだろうと、翌日北園にお礼と報告をしたのである。...

資料室注:藤富氏と詩人奥成達の長いナガ〜い関係、及び『VOU』誌についてはこちらの頁からご覧ください。

ぴーぷる最前線「タモリ」

(達度4=古書店で探せるかも)

1983.12
発行:福武書店
p238 ) タモリの交遊録
......奥成達/パロディスト/密室芸の支持者...
資料室注:『quick japan』タモリ特集号をどうぞ。
見わたせば戦場

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1985.6
著者:森 詠
発行:晶文社

p238 ) ジャズの心
......ジャズ評論家で詩人でもある奥成達さんが中心になってやっているBUS(乗合バス)という素人とプロのプレイヤーが入り混じった楽団がある。正直いって楽器はテンデンバラバラ。...へたくそなのだが、聞いているうちにいつの間にか、引きこまれてしまう迫力がある。スタイルはフリー・ジャズだから、私はあまり好きではないのだが、その私にして足でリズムにのって声を出しているのだ。...

資料室注:BUSについてはこちらの頁の前後をご覧下さい。
青山『ロブロイ』物語

(達度4=古書店で探せるかも)

1987.9.20
著者:遠藤櫻子
装幀:田辺誠
イラスト:小谷智昭
写真:西宮正明
欧文ロゴ:浅葉克己
発行:株)世界文化社

帯より
安部譲二と暮した七年間。櫻子と譲二とジャズ/ママとやくざの抱腹絶倒のやりとりー70年代はじめ青山に奇妙な店があった。ヤクザの作ったライブハウス.../この本に登場する、地下室の懲りない面々/浅井慎平・浅葉克己・五木寛之・糸井重里・神吉拓郎・キノトール・ドクトルチエコ・小松左京・高野長英・タモリ・筒井康隆・中平康・中村誠一・夏八木勲・星新一・三上寛・矢野顕子・矢作俊彦・山下洋輔・ヤクザ御一行様...他

p155)...ある時、例によって森山ストリップと、その日は三上寛も加わって盛大に脱ぎちらかしていたら、詩人の奥成達がジトーッと見ていて、次の日の某新聞に、「女性化する男性!柄パンを捨てブリーフを着ける意識が日本を破滅させる!」の見出しの下に、森山の青ブリーフ、三上の白ブリーフ、男っぽさの下に意外に軟弱な面が......。男なら柄パンはけ、とパンツ・アナクロニズムを披露していた。...

資料室注:なるほど。じゃぁ奥成達は柄パン派だったのだろう。はい、そのようです。翌日の新聞に書いてました。
資料室推奨関連HP:遠藤櫻子きものであそぼ、他にbookbar4のこちらの頁からどうぞ。
東京路上探険記

(達度4=古書店で探せるかも)

1989.10
著者:文・尾辻克彦/絵・赤瀬川原平
発行:新潮文庫

p308 ) 偶然×偶然+偶然÷偶然=□
....九月九日 昨日奥成達さんから何年振りかの電話で仕事を頼まれた。今日「芸術新潮」のゲラを見て夜遅く新潮社を出ようとすると、前にもよく知っていた奥成さんの弟にばったり。前から「フォーカス」編集部にいるのだという。新潮社に何度も来ながらまるで知らなかった。.....いくら兄弟とはいえ「何年振り」がきのうと今日に接着するとは。...

資料室注:この本は1986年に新潮社より出した本の文庫版であるから、1984か5年の9月8日に奥成達はなにかの依頼電話をかけたのだろう。赤瀬川氏×奥成達といえば、このわずか7年前のこちらをどうぞ。

2005.5.5、単行本版を入手しました。

ラディカル・ギャグ・セッションー挑発する笑いの構造

(達度4=古書店で探せるかも)

1988.7
著者:赤塚不二夫
発行:河出書房新社

2005.5.1、入手しました。

P126)放浪三部昨と放浪アイディア三人組
...『ヒッピーちゃん』を面白いですよと誉めてくれたのは、詩人の奥成達ぐらいかな。彼は北園克衛の前衛詩なんかに強い影響を受けた男だけれど、不思議なセンスの持ち主でね。ヒッピーちゃんの股旅気分をわかってくれた。彼はぼくのところへやってきて、テレビ番組に出ろといって「チータとバカボン」というレギュラーのパラエティ番組を仕掛けたりしている。それがつきあいのはじめで、その後「満足問題研究会」というパロディ・ページの企画に参加してくれた。

資料室注:北園克衛「チータとバカボン」「満足問題研究会」(右上写真。拡大あり)

彼を引っ張ってきたのは長谷邦夫だ。長谷は奥成が学生時代から作っていた詩の同人誌「新人類学」に参加していたんだね。三十年も前に、このグループは詩の朗読にジャズ演奏をつけたり、ダンスで遊んだりする、実験の会をやっているんだ。そこへ長谷が石ノ森章太郎を連れていき、朗読と同時に壁にマンガをかくといったこともやったらしいね。

資料室注:「新人類学」

山下洋輔やタモリに最も早く注目していたのが奥成で、そのそばにいた長谷が、彼らをぼくのところへ連れてきたわけだ。こういう連中に、ぼくの作品が評価されるのは嬉しいことなんで、盛んに張り切ってみるんだけれど、どういうわけか『のらガキ』みたいな田舎くさい作品になってしまう。都会的になれないんだ。...

P134)写真マンガへの挑戦 満足問題研究会の不満足
...アホらしいことを大マジでやらないとダメだ。そういった点では「週刊読売」のユーモア・コラム・ページをやるために作った、満足問題研究会で撮った写真も、かなりナンセンスだった。このグループのメンバーは、赤瀬川原平、奥成達というライターに高信太郎、長谷邦夫、それにぼくだ。...

資料室注:満足問題研究会についてのもっと詳しい記述はこちらからどうぞ。

P140)『レッツラ・ゴン』ノリだけでかいてしまったマンガ 談志のナンセンス・トーク
...こういうやり方が出来るのは、波乗社という自由な発想集団があるからだ。そこで、このおもしろ好きを、週刊誌や雑誌に持ち込めないかと思って企画したのが、月刊「宝石」でやった『おもしろ川柳大会』。最初のメンバーは、ぼくが宗匠で、ゲストが山本晋也・所ジョージ・小松政夫・田村セツコ・奥成達、それに常連の長谷邦夫・滝大作・高平哲郎。そうそう、伊集院静もいた。...
資料室注:『月刊宝石』、赤塚氏による「ニャロメ紳士録ー奥成達の巻」
欲望の迷宮

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1989.3
著者:橋本克彦
発行:時事通信社

p180 ) バッカスの夜
...新宿「ピット・イン」に山下トリオが出演する夜、それを聞きにくる人々がそのまま第二次「ジャックの豆の木」に流れることが起きた。...記念碑的なセッション、語り草的演奏については、平岡正明、奥成達、清水俊彦らの文筆活動にくわしく論じられ描かれている。...

ハナモゲラ語の発生は昭和五十一年二月、作家の河野典生宅の新築祝いのパーティの席上であった。この日、集まったのは山下洋輔、小山彰太、坂田彰、ジェイラルド・大下、奥成達、平岡正明などの面々...

詩人奥成達も言語感覚に新鮮な毒をもった天才である。ひところ流行語だった、「ほとんど病気」というイデオム?の発生源は奥成達という説が周辺では公認されている。何かへの執着、極端に傾いた性癖、非常識な行動パターンなどを称して、「あ、あれはほとんど病気」というのである。...救いようのない嫌味な男にはこのような言葉は使われない。傾きを持つ人間同士のつきあいが素敵なのだという思想さえも奥成の「ほとんど病気」にはこめられていた。しかし、このように現実の人間関係に裏打ちされた響きのいい語感は、巷をめぐり、回流し、テレビに登場したときには、すっかり干からびて、ただ単に「変なこと」一般に対応する言葉となって流れ行き死んでしまったのである。

また、「根が暗い」という流行語も発生源は奥成達であるといえる。それは私たちの日常をさっとめくり、暗さをうちに秘めてしか明るく振るまえない深層を示す語感で使われていたのである。...奥成達が感動した才能のいくたりか、たとえば浅川マキや三上寛が握りしめて放さない輝く闇の表象に対して「根が暗い」というのは「桜」を桜だというほどに無意味である。いわば「根が暗い」とは時代の表層をひとめくりしながら、それをたいそうな観念だとする作意さえも嫌う感性が、鮮やかにとらえた状況の本質なのだった。...しかるに「暗い」か「明るい」かは、この人間づきあいの乏しい感性の海で、馬鹿げたニ項対立の価値観のように装って人を脅かすことになった。...

資料室注:今(2002年)でも奥成達はときどき「あ、あれはほとんど病気」や「変わってるねぇ」をニヤニヤ口にする。嫌味にとられた場面は見たことないが、この独特なアイジョウは「ソークメナーズの会則第六条」につながるなぁと思う。唯一の気掛かりは今病気が例えになってない、ってことだけデス...。

近藤等則の即興的人生論「BRAIN WARー我かく戦えり』

(達度4=古書店で探せるかも)

1992.2
著者:近藤等則
発行:KKベストセラーズ

P228)あとがき
...この本を出版するイントロデューサーとなってくださった、エレクトリック・ストリート・ワンダラーの先輩、奥成達氏と脳戦仲間のIMAバンドの面々、レック・山本英夫・冨樫春生・酒井泰三に感謝し、この本がキミを脳戦状態へと導くイントロになれば、と願いつつ。 メタルボックス・スタジオにて 1991年10月28日 近藤等則

磯野家の謎 「サザエさん」に隠された69の驚き

(達度4=古書店で探せるかも)

1992.12
著者:東京サザエさん学会/編
発行:飛鳥新社

P220)
...昭和45年『東京25時』(アグレマン社)というタウン誌に内容証明を送っている。マスオとサザエの性生活などを描いた木崎しょう平/フジオ・プロ画『サザエさま』と題するパロディ漫画が原因だ。当時そこの編集者だった奥成達氏に、こんな話をしていただいた。 「当時は竹中労さんの、権威を持たないストリート・ジャーナリズムの考え方に賛同していた。...『サザエさま』もその延長ですね。あれは当時、テディ片岡と名乗ってた片岡義男さんが考えたんです。...」

資料室注:『東京25時』はこちらからどうぞ。

ルナティックスー月を遊学する

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1993.8.30
著者:松岡正剛
発行:作品社

P126)神無月
「...奥成達が依拠する「gui」にも期待がある。このジャズに詳しい詩人には『サボテン男』というルナティックな詩集があり、ここに山下洋輔やジョン・ソルトや大野一雄などがムーン・サークルをつくった。背後には北園克衛の「vou」があったのだが、この月映幾何学を配したかに見えた詩誌は北園の死によって消失し、あとは白石かずこによって命名された「キットカット・クラブ」という放射圏だけが残響している。...」

資料室注:「gui」『サボテン男』「vou」それぞれ御参照ください。
資料室推奨関連HP:松岡正剛氏HPの千夜千冊で『駄菓子屋図鑑』『サボテン男』についてふれているので御参照ください。

黒い羊の物語ーpersonal poetry history

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1996.10
著者:白石かずこ
発行:人文書院

P42)ビート、ジャズ、男根詩人の時代
...1961年「三井生命ホール」で奥成達が「新人類学」と銘うって詩の朗読とジャズの会をプロデュースした。わたしが、慶応で「ファイブ・ブラザーズ」なるジャズをやっている弟のグループと「ハドソン川のそば」を読んだのは、その頃である。諏訪優の教えていた学校で、夜、朗読の会をしたのがその前後、こうしたことがその後の現代詩の朗読とジャズの即興演奏などへと発展していく。...

資料室注:「新人類学」はこちらからどうぞ。
人生これでいいのだ!!
(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1996.10
著者:赤塚不二夫
発行:日本文芸社

P40) 「ジャック」は笑いの参謀本部なのだ
...「日本冷し中華研究会」なんていうのも、「ジャック」を拠点にして盛り上がったものなんだ。...オレも当然、入会してた。でも、じつをいうと、いまだに、あれ、どんな趣旨の会だったのか、よくわかんない。...別にオレも、特別、冷し中華が好きだったわけじゃないんだもんね。ただ一応、メンバーの一人で詩人の奥成達なんてのが、冷やし中華に関する論文を書いたりはしてたね。オレはもちろん読んでない。...

資料室注:「ジャック(の豆の木)」はこちらからどうぞ。
へらさけ犯科帳
山下洋輔エッセイ・コレクション3


(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1998.11.30
著者:山下洋輔
発行:晶文社

P22)ハナモゲラ語は河野邸で炸裂した
......河野(河野典生)邸の新築祝いに、大セッションをやることになった。......平岡正明、奥成達両氏をゲストに、坂田、彰太、ジェロード、事務所勢一行九名がワイン十本と共に河野邸に着いたのは午後二時だった。

P39 ) かくして、おれは全日本冷し中華愛好会の会長になった
......新宿の小さなバー、ジャックの豆の木はオカシゲな人たちの溜まり場であり、この声明文はそこでおおむね支持された。中でも特筆されねばならないのは、異魔人のペンネームをもつ詩人奥成達氏の打ち込みぶりである。奥成氏はこのアイデアを絶賛してくれ、その場で、今後自分のことを”冷し中華の詩人”と呼ぶように皆に宣言した。さらに、実際の会の運営について数々貴重な助言をしてくれた。

......そのうち、ついに奥成氏はは「冷し中華バビロニア起源説」を発表し、自らオカルト派という一派をおこして、逗子にたてこもった。そこは、評論家、平岡正明氏の住むところでもあり、しばらく前に一夜の霊感によって「冷し中華トコロテン説」を得ていた平岡氏は敢然と立って「バビロニア説」を攻撃した。これが、以後逗子を舞台にいまなお続くあの「バビテン論争」の始まりである。

P89)おれのセメネケがタモリにヘレモコった
......おれは東京に帰ってから溜まり場の「ジャックの豆の木」で会う人ごとに、この九州の天才のことを吹聴した。......ある日、ママのA子女史の発案で、皆で新幹線代を出し合って一度ここへ呼ぼう、ということになった。そして、赤塚不二夫、長谷邦夫、高信太郎の漫画家諸氏に加え、奥成達氏、さらに筒井康隆氏までが待ちかまえていたこの小さなバーに、ある日タモリはやって来た。

P175)全冷中顛末記
......「ジャックの豆の木」に於てはその晩の内に様々な議論を巻き起こした。正に冷し中華の申し子というべき一人の人物の目がこの紙切れの上にとまったからである。彼、奥成達氏こそが、その後二年間にわたって我々を巻き込んだ大冷し中華セッションの真の推進者であった。

......最初に全冷中の結成を紹介したマスコミは、『サンデー毎日』(全中元年二月二十五日号)である。ヨジレマイオスの名に於て、この雑誌は祝福されるであろう。このコラムの担当者が、実は、奥成達氏の友人であり、しかも毎晩「ジャックの豆の木」で皆と一緒に飲んでは騒いでいたという事実も、この栄光を少しも損なうものでない。

......これに対し、もう一つの立場は、この日(注:ジャック閉店記念大バスツアーの日)が一つの終わりであることを強調するものだ。『インサイド全冷中』の最初の筆者、奥成達氏によってこの立場が最初にとられたように思われる。「「...もはや自分一人のオノレの幻想の中にその良き時代をいつまでも想い貯えているべきなのである」と言っている。これは、ジャックをまるで我が子のごとく育てあげた氏にしてはじめて言えることであった。しかし、この詩人らしい内省的なレポートが、以後の『インサイド全冷中』の書き方の手本になった功罪は論じられねばならないだろう。

P293)野球は人をキチガイにする
......栄光の初勝利に参加した選手達の名を、若干のネタミをこめつつ記すことにする。それは、川村年勝監督、黒川博投手、奥成達、繁の兄弟、岡崎英生、川崎正、齋藤勲、喜安幸生、田村裕介、デニス・ファレルの十名だ。......怠慢なるレギュラーの二塁手は、結果的に居ない方がよかったわけで、その点ではこれまた勝利に貢献したともいえる。こうなったら、試合のたびにどっか行っちゃあピアノを弾いていることにするか。その方がチームの為になるかもしれない。

......奥成達仕掛人チーム結成言い出しっぺ中堅手のフォームは最初、私には異様に見えた。非ユニフォーム時のダンディな姿からは想像もできない荒々しい構えなのだ。.....ところがこのスタイルでバカスカ長打を打ちまくる。

......ソークメナーズのもう一つの文化運動である、フリージャズバンドの話をすることにする。第一回に書いた通り、言い出しっぺは奥成氏だ。チーム全員が参加するのを原則とする。.....月に一度、四谷の溜り場バー「ホワイト」で練習をする。.....フリーミュージック、つまり何をやってもよいという原則の上での音の応酬、というメディアで現れてくる夫々の個性が、ユニフォーム着用時と同じジャガーチェンジ(豹変)することがあるからだ。

資料室注:ジャックの豆の木ソークメナーズ全冷中、それぞれどうぞ。
資料室推奨関連HP:山下洋輔坂田明筒井康隆中村誠一高信太郎赤塚不二夫タモリ文書



素敵なダイナマイトスキャンダル
(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

1999.04
著者:末井昭
発行:筑摩書房

著者が『ニューセルフ』誌を発行した頃に奥成達と出会い、その後『小説マガジン』に発展しちゃった、といういきさつが。
58歳からの”知”の楽しみ

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2000.6
著者:小中陽太郎
発行:青春出版社

P176)今や実りのとき、収穫のとき
...ぼくは「gui」といってとても楽しい詩の同人誌に入れてもらっている。藤富保男さんと奥成達君というジャズの好きな連中が集まって年に四回小さな雑誌を出し、銀座のクラブ、マリーン(詩人のママの山口眞理子が同人だ)に集まる。ぼくは詩人ではない。でもここに勝手な個人の思い出や旅行記を書きすすめるのはとても楽しい。しかもこれは一回三万円の費用を負担しなければならない。しかしそれには代えられない仲間との楽しい語らいがある。これには詩人の奥成達の人柄が多いに助けている。また印刷から発送まで手弁当でやってくれる同人たちによる縁の下の力持ちが大きいのである。

..ここで大事なのは、若いときの同人雑誌のように酷評しない。「gui」では他人の作品は批評しない。面白いね、とか、あなたは変なこと考えているんだね、というくらいである。この中で評判がいいのは、奥成君の「北園克衛を読む」と吉田仁君というマガジンハウスの「葉山日記」で、葉山に住んでいる二人がデニーズでコーヒーを飲んだり、銀座で飲みすぎて終電を乗り過ごしたり、それだけのものだが実に雰囲気がある。...

資料室注:guiについてはこちらをどうぞ。
資料室注:当資料室とは直接関係ないんだけどguiの同人としてちょっと一言。現況はとくに「ジャズ好きな連中」が集まっているわけではない。梱包や発送作業は完全に同人有志のボランティアによるが、これに参加することはまた別の楽しさがあって、格別縁の下と思ってやってるひとはいない。
また、人気の奥成達による連載は「北園克衛『郷土詩論』を読む」が正確なタイトル。それから吉田仁氏の「葉山日記」は人気ナンバーワンに違いないが、二人でコーヒーや酒を飲む話をただ雰囲気で書いているモノではありません、またマガジンハウスの日記でもありませんので念のため。

朝茶と一冊

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2000.7
著者:出久根達郎
発行:文春文庫

P110)座右の書と銘
最近の私の座右の書に奥成達著、ながたはるみ絵の『駄菓子屋図鑑』がある。暇さえあると、適当なページを開いて拾い読みをし、うっとりとしている。本書の「まえがき」に、「みんな自分だけの”あのころ”をいくつも持っている」「本書を機会に、ご自分の”あのころ”を思いだして再発見していただけたら、とてもうれしい」とあるが、まさに私はその「自分だけの”あのころ”」を思い出しているわけだ。思いだすだけで「再発見」までには、まだ至らない。...

資料室注:『駄菓子屋図鑑』についてはこちらをどうぞ。

古本でお散歩

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2001.7.10
著者:岡崎武志
発行:筑摩書房

P106)「そいなみ本」とは何か
ういえばざとなるとかなかつからない本」を略して「そいなみ本」と呼んでいる。誰が?私が。いま作った。できたてのホヤホヤだ。......さあ、それでは私なりに集めてみた「そいなみ本」を並べてみる。......
○鍵谷幸信編『あれもこれも「知的面白学」』......これはもう目次を並べるだけで十分だろう。......「酒場面白交遊学」(奥成達)......。同じような本を作っても、いまなら赤瀬川原平、南伸坊、...といった面々になるのだろう。しかし、七十年代から八十年代初頭にかけては、このメンバーだった。......

資料室注:当bookbar4の「新聞折本プロジェクト」で岡崎氏の号があるのでここから見てね。
SEA OF HATS



「帽子の海」バンド、多様で奇抜なポップをキャンパスに捧げる。

サイエントロジィと割礼と言うような、全く種類の異なったトピックについての歌を作るバンドは極めて少ない。また、日本の前衛詩からその名を取ったと言う事を主張できるバンドも尚少ない。昨年来、カレッジで一番ポピュラーなバンドである「帽子の海」は、これらのユニークな特質を両方とも持っているのだ。
「帽子の海」バンドは、今週の金曜日、午後9時から、キャンパスのフロントルームで、その奇抜でユーモラスなポップ・ミュージック・ブランドを展示する。このパフォーマンスは、過去2ー3週間に行われた沢山のショウの日程の中で、頂点を示すものである。
「SHMOOZAPALOOZA 93」と愛情込めて名付けられたこのTOURは、「帽子の海」とやろうのキャンパス・バンドROSEMARY CAINEを幾つかの新入生寮に持ち込んだ。「帽子の海」のベースとボーカルである、ジェス・フックス'94は、SCHMOOZAPLOOZAを混成クラスの寮に差し出したいと述べた。...

資料室注:上記「日本の前衛詩」というのが奥成達『sea of hats』。アメリカに来てくれと呼ばれたが、結局行かなかったそうだ。
駄菓子屋楽校

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2002.7.31
著者:松田道雄
発行:新評論

本文中に、奥成達(文)+ながたはるみ(絵)『駄菓子屋図鑑』『昭和こども図鑑』からの引用多数。
葉山日記

(達度2=bookbar4販売部で買えるよ)

2002.9.10
著者:吉田仁
発行:かまくら春秋社

あとがき
『gui』(ギイ)という詩誌があります。年3回刊で、もう20年以上も続いている同人誌です。中心メンバーのひとりである詩人の奥成達氏から参加を呼びかけられたのは10年前のこと。氏は古くからの飲み友達であり、葉山の遊び友達でもあります。...

資料室注:『gui』30号分に連載してきた「葉山日記」のおよそ2/3をまとめたもの。
劇画狂時代 「ヤングコミック」の神話

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2002.9.20
著者:岡崎英生
発行:飛鳥新社

あとがき
...自ら収集した数々の資料を貸与してくださった赤田さん、同じく資料面でお世話になった奥成達氏、青石有信氏、坂本晃氏にも感謝している。...

資料室注:まんだらけ出版『まんだらけZENBU』の連載をまとめたもの。詳細はこちらからどうぞ。
評伝 北園克衛

(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2003.3.25
著者:藤富保男
装幀:山口信博
発行:沖積舎

P257
...1977年110月21日、金曜日。VOUの例会が、赤坂のパーラー、カルネドールであった。前に一度書いたが、ぼくはVOUの例会に出たことがなかったが、この日友人の奥成達が、VOUに入ったばかりであるし、まあ行ってみませんか、という誘いにのってはじめてVOUの例会に出かけてみた。...北園、辻節子、副田和彦、清原悦志、森元秀一、岡崎克彦、田部井猛、晢四郎、奥成達、そしてぼくがいたことになっている。...

以下未入手のため、データのみ。
スラップスティック快人伝
(達度4=古書店で探せるかも)

1976.5.15
著者:平岡正明
発行:白川書院
目次より
油井正一・佐々木守・ソンコ・マージュ・大山倍達・上杉清文・瓜生良介・赤塚不二夫・神彰・奥成達、他
資料室注:『月刊ペン』に1974頃連載していた「スラップスティック快人伝」をまとめたもの。

ザ・グレーテスト・ヒッツ・オブ・平岡正明
(達度1=bookbar4楽天ブックスで買えるよ)

2001. 08
著者:平岡正明/四方田犬彦
発行:芳賀書店
資料室注:平岡正明略年表と全著作リストのなかに、奥成達との共著記録あり。
銀座の学校
発行年:1997.10/著者:高平哲郎/出版社:広済堂出版
馬は土曜に蒼ざめる
発行年:1970.07/著者:筒井康隆/出版社:実業之日本社
腹立半分日記
発行年:1979.12/著者:筒井康隆/出版社:実業之日本社