ニムの木かげの家 日時計 2003. 8月

 
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2003.0801(金)

〈読み始め〉グレッグ・イーガン/『しあわせの理由』/ハヤカワ文庫SF
購入本

_ 冲方丁/『マルドゥック・スクランブル 排気』/ハヤカワ文庫SF
チャールズ・パリサー/『五輪の薔薇 V』/ハヤカワ文庫NV

作文

_ 土曜のレッスンに持参するためのスピーチというかエッセイというか、要するにA4に1枚程度の英作文に時間がかかる。最初にばーっと適当に書いちゃうまではいいんだけどそのあとの見直しがこれドツボ(T.T)

2003.0802(土)

梅雨明けと花火大会

_ 朝から怪しいと思っていたら、梅雨明け宣言。道理で暑いはずだ。昼から出掛けなくてはならないので、どうせなら明日明けてくれれば良かったのに、とぶつぶつ言いながら支度をする。久し振り&驚異的な暑さだ!私は汗かきではあるが、普通に外出して、日傘も差して、別に走ったわけでもないのにこんなに汗がしたたり落ちるなんて。それほど身体が暑さを忘れていたと言うことだろう。

_ とんぼ返りして、次男を引き連れて戸田橋の花火大会に、ここ2,3年ご一緒している地域の方たちと今年も待ち合わせして行く。食料を調達して最寄りの駅で4時集合、なんだかんだで現地について5時、幸いにまあまあのところに場所が取れて、早くも腹ごしらえ&あまりの暑さにビールなど。開始は7時だから、硬いコンクリートに座って待っている2時間の間におしりが痛くなってしまった。傾いてもなお暑い太陽がようやく沈む頃、赤く燃える雲の上に三日月が輝く。今年からこの花火大会は有料席を設けるようになったが、そのせいなのかどうか、いつもならちゃんと通路になっているような場所まですでに席取りがなされている。土手に上がり下りする階段は立ち止まりも観覧も禁止と言って警備員や警察官が注意しているが、なんのことはない、階段を下りきった所からいきなりシートが敷き詰められていて、通路がないのである。これまでだったら川に平行に確保されていた通路も全く設定されていないので、売店やトイレに行くにも立ち入り禁止のロープを越えた外側を歩かなくてはならない。何人もが警備員に「どうして階段を下りたところからいきなり座席なのか、歩けないではないか」と抗議するが「下っ端の私らに言わないで下さいよ、お巡りさんに言って下さいよ」近くにいる警官は聞いて聞こえないふりをしている。明石の花火大会で大勢の人が死傷した翌年は警備も非常に厳しかったが、今年はずいぶんいい加減なものだ。これまでこの花火大会には十数回行っているが、こういうずさんさは初めて見た。打ち上げ開始前と途中の、区長ほかの挨拶がやたら長すぎて興ざめなのは例年通り。花火そのものは、この頃は一時の奇をてらったものから伝統的な花火らしいものに回帰し(経済的理由もある?)いい感じだった。ミラーボールのようにキラキラ、バチバチと光りスパークするのが斬新な感じ。梅雨明けの日に花火大会とはオツだが、数日するともう立秋とはなんだか物寂しいのう。

2003.0803(日)

あ・つ・いっ!

_ 朝から何度洗濯機を回したことやら。5回ぐらい?洗って干すそばからあっという間に乾くのは気持ちよくはある。ついおとといまで使っていた肌掛けや毛布を、まとめてクリーニングに出す。本格的に半袖と長袖の入れ替えなど。梅雨の初め頃だったかとても暑かった日にちょっとエアコンをかけたきりだったが、あまりの暑さに耐えられず昼からかけっぱなし。本格的にお世話になったのは今日が初めてだ。しかし極端だなあ、この陽気は。からだの具合悪くなっちゃう。ビールを飲むと眠くなってしまうので、先日サンプルを飲んでおいしかった麒麟モルトスカッシュとお刺身&枝豆。あ、キリンといえば「口どけ生茶」がおいしいのだが、昨日初めて飲んだ「氷らせ生茶」がおいしいわね。

〈読み中〉グレッグ・イーガン/『しあわせの理由』/ハヤカワ文庫SF

_ 「移相夢」まで終わる。細切れにしか読めていないが、やはりイーガンは面白い。アイデアに新しさがあり、時に意表を突くが、やっぱりどこか昔懐かしいSFの感触がするのだ。SFのSは何かという説のうち、よく分かりもしない中学生の頃だったかに目にして以来「スペキュラティヴのS」というのが気に入っているのだけれど(たぶんこの語感が気に入ったというのが一番ありそうな理由)、イーガンを読むと必ずそれを想起する。

2003.0804(月)

いきなり真夏

_ あまりの暑さに、じんましんをでかす人あり、出張先の電車で「腹具合きわめて悪し、じっと座す」とメイルをくれる人あり、それぞれに夏ばての模様。連れ合いが帰宅して「38度」と言うので「え、熱が?」と聞き返したらそれは今日の気温だった(前橋とか)。実際にはこのあたりは31度くらいだったらしいが、体感温度はもっとありそうだ。

2003.0805(火)

母の健康診断と子どものお使い

_ グループホーム入所審査に提出のため、隣の病院で母の健康診断を受ける。姉が連れてきてくれて、私は最初の受診と会計のあたりを担当の予定。健康診断はまあ一般的な内容で、心電図、血圧、血液検査、MRSA検査、尿検査、検便など。検便はどうするんだ、と危惧していたがやっぱりダメ。毎日密着しているのでないから、とてもこれは取れそうにない。予想に反してダメだったのが、採尿で、確かにトイレはもともと遠いのだが、姉によると水分を取ってもらっても病院に滞在した4時間の間に一滴も出ず。何回もトイレに行ってチャレンジしてもらったが母は「頭がおかしくなっちゃう」と言うそうだ。

_ 姉の仕事が休みの日にうまく受診日が重なったので、病院まで連れてきてくれて付き添いの大半をしてくれて助かった。と思ったら…。また今日も案の定いつにも増して姉は「子どものお使い」なのだった。

_ 以下は愚痴にしか見えないだろうからお目汚しなので反転。

_ 1時からの診察には私も同行して、血圧、身長体重を測ったあと、次に採血室、心電図室、採尿室へ行くよう指示された。採血のところへ書類一式が入ったフォルダを提出して「じゃあ後は頼むね、終わったらケータイに電話して。私が会計のほうはするから」と姉に任せ、不要の荷物など預かって職場に戻る。が、待てど暮らせど連絡がない。これだけの検査に2時間以上とは…まさか会計しないでさっさと帰っちゃったんじゃあるまいな。と思っているとようやく電話が入るが、これが仕事ちゅう最悪のタイミング。姉「お母さん、おしっこがね、どうしても出ないのよう。(とあれこれ説明)もう4時でしょ、何時までに出せばいいのかしらねえ?」「…お姉さん今どこにいるの?採尿室の近くでしょ、じゃあ、採尿室の人に訊いたら?私は受付時間までは知らないわよ」しばらくしてまた「やっぱり出ないから訊いたら、尿検査キャンセルでいいって」と電話。「え?お姉さん、キャンセルって、じゃあまたもう一回来なくちゃいけないの、それとも容器をもらって家でとってくるの?」「…さあ?」「さあって、健康診断書に書く必要があるんでしょ。どうするって言われた?」「わからない。」「じゃあ、どうしたらいいか先生に問い合わせてもらわなきゃだめなんじゃないの」「そうねえ…。」ああキレそう。しばらくあとでまたまた電話。「前のデータが使えるからいいって、先生がおっしゃったって。もうこれでおしまいだから、会計のところで待ってるわね」やれやれまた今日も子どものお使いか、でも来てくれただけでも有り難いと、仕事の隙を見て財布と荷物を持って駆けつける。すると姉「こんなにかかって心電図しか取らなかったのよ」「採血もしたでしょ」「それがね、依頼伝票がないから採血はないんだって」お、お姉さん、健康診断書に書いてもらう中味はどうするのよ?「そんなはずないでしょ。健康診断書に必要だって言ったの?」「言わないけど、ないって言うからー」「だって、最初に看護婦さんが採血と心電図と尿検査に行ってって言ったでしょ?おかしいと思わなかったの?」「だって伝票が出てないって言うから…じゃあ先生に訊かなくちゃ」と言う。精神衛生上悪いので「私が訊いてくるよっ」と最初の診療科に駆けていっていつも親切な顔なじみの看護婦さん(看護師さんってどうしても恐ろしげで言えない)に確認。しばらく待たされた結果(私の仕事はどうなるのよイライライライラ)、どうした手違いか確かに伝票が出ていなかったとわかり、早速発行してもらった。姉「これだけのことにこんなに時間がかかるんだからほんとに病院って」オイっ、それは違うでしょ。伝票が出ていなかったのは結果的にミスだが、なぜ姉は確認しなかったのか?変だと思いもしなかったのか?キミの今日の目的は何だったの?いくら医療には素人だと言っても、散々「検査するのは血液検査と尿検査と…」と前から言っていたではないか。ああこんなことなら、自分で休暇を取ってひとりで母を連れてきた方がどれだけ良かったか!あるいは、長男にでも頼んだ方がどれだけ役に立ったか!と、怒るも怒るが、何よりも実に情けないっ。やっと会計を済ませて母と姉のところに戻ると、最後の駄目押しが待っていた。「お母さんを連れて帰るタクシー代も、私が帰る電車代も、一銭もないの。」あーのーさー、私も銀行へ行く時間あまりなかったんだよね。昨日帰りが7時過ぎちゃって銀行しまっちゃっておろせなくて、今日は午前の部が昼休みに食い込んじゃって、急いで必要な分だけお金おろしにいって、だからお昼もそこそこに来たんだよね。お昼前には電話で打ち合わせもしたでしょ。何でその時にちゃんと言わないの?今仕事時間中に銀行に行って来いと?あーサイテー。ほとんどくやしまぎれのように、残っていた1万円札(あとは小銭しかない)を渡し、昨日に続いてまたしても私も一文無しに。ああっもう、私たち親子はみんな痴呆への道まっしぐらなのかしら(暗然…)。

2003.0806(水)

少林サッカーとラットレース

_ 前者は先週、後者は今日、WOWOWで見たが、いずれも途中から。ことに「ラットレース」はだいぶ終わりに近い方のみ。どちらも、おーもーしーろーいー!「少林サッカー」はまんがそのままではありませんか。面白すぎて手を叩きすぎ、手のひらがかゆくなったのだ。

いいとこなしの夏

_ 8日からほんの4日間だけキャンプに行く予定であるが、な、なんと台風直撃か。今朝から沖縄に行った娘も、あすはもろにぶち当たりそうとのこと。

グレッグ・イーガン/『しあわせの理由』/ハヤカワ文庫SF

_ 「愛撫」「しあわせの理由」が好き。だらだら解説を読んでいたら、SFのSは何のSかという話が出ていたのでちょっと驚いた。

2003.0807(木)

私の夏休みが…

_ 8日から11日まで、恒例の戸隠キャンプに行く予定だったが、どう見ても台風直撃なので、中止と決定。ここ10年以上行っているが、いつも比較的天候には恵まれ、たまたま雨の日があったことはあっても、行けないほどの天候というのはなかったのに。後にも先にも予定をずらすことができず、断念した。

_ どうせならほかに行くところもなさそうなので、押せ押せになっている仕事に行こうかと思ったが、馬鹿みたいなのでやめた。昨日今日は職場の、そしてさらにその上の、時代遅れのおやじたちのおかげで、どれだけ時間を無駄にしたか分かりゃしない。持ってこられる事に理があればいいのだけれど、それがぜーんぜんないと言うところが、ほんとうに腹立たしい。今私がやっている仕事を片づける方が、どう見たって先でしょうが。それすらも上に説明できないこの職場の管理職が、ほんとうに情けないよ。高い給料貰ってるんでしょうに!顔を洗って出直してこい、じゃなくて、もう来なくていいのだ。

2003.0808(金)

映画三昧

_ 結局、連れ合いと次男でマイカルに「ハルク」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」(どちらも吹き替え)を見に。「ハルク」は昔TVドラマをいたく気に入っていた連れ合いが、次男に「見ようね」「面白いんだぞ」と散々吹き込んでいたのだ。2本目は、ほんとうは「茄子−アンダルシアの夏」が見たかったし、「パイレーツ・オブ・カリビアン」は今度友人と見る予定ですでに前売り券も買ってあるのだが、連れ合いが「どうする」「見る?」「(茄子までの)あいだの時間が開きすぎているからその間どうするかだよね」とかやたらにうるさいので、折れた。吹き替えなのは声が聞けなくていやだが、デップさまだから2度見たっていいんだし。

_ 「ハルク」は、真面目すぎ。まずハルクに変身するまでが長すぎて、次男は気の毒にちょっと飽きちゃったらしい(私も)。それでいながら、本格的に変身したハルクが、今度は突然マンガっぽくぴょーんと空高く、長い長い距離をジャンプするものだから、そのギャップに笑ってしまった。ずっとこのノリで行ってくれれば良かったのに。「息子よ…」はダース・ベイダーかい。ちょっとチープなTVドラマのハルクが良かった。変身してもTVドラマでは何故かズボンは破けないのが有名だったハルク、この映画でもそうだったが、もとの姿に戻ったときに素っ裸だったときがあった。そのあとでは軍が特別製の伸縮自在素材パンツを穿かせていたのかもしれない。ジェニファ・コネリーが思ったよりチャーミングだった。音楽はダニー・エルフマンだったのに、ちっともそうと気付かなかった自分にショック。効果音もどきだったから仕方ないかも。

_ 「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、耳にしていた評判も上々だし、前日に友人と見に行った長男もデップさまが超かっこいいと真面目な顔をして言っていたので、大変期待しつつ見た。いやーこれは良かった。ずっと飽きさせないのはさすが。ディズニー映画だと知った瞬間に内心引いてしまったのだが、これは文句なく面白かった。オルランド・ブルームがこれはまたはまり役で、レゴラスより良かったと思う。しかし何と言っても、デップさま!シリアス路線の彼も良いが、海賊、キャプテン・ジャック・スパロウという役は本当に彼ならではの魅力だ。髪、ひげ、あの仕草、金歯銀歯(ほんとはプラチナ)…!(と、しばし本国公式サイトをうろつく)月光で骸骨ミイラの正体を現す呪われた海賊たちは、よくあるねばねばゾンビでなく、適度な干からび具合がなかなか良かったのだ。この映画はエンドロールの最後にオマケがあるので、先に立たずに見るべし。デップさまが名乗る「スミス」とオルランドの職業「ブラックスミス」もシャレかな。次回はぜひ字幕で見なければ。夜、TVでデップさまの「ニック・オブ・タイム」をやっており、野球の延長で1時間ずれたにもかかわらず見入ってしまった。それにしても様々な役をこなすデップさま。彼を知るに絶対欠かせないのは「シザー・ハンズ」と「ギルバート・グレイプ」だ。そして「ショコラ」の、船上でギターを弾きながら歌うシーンも、いかにも素顔の彼らしくて忘れられない。

_ 予告編の「ヒーロー」「ジョニー・イングリッシュ」「リーグ・オブ・レジェンド」などが面白そう。「ジョニー・イングリッシュ」はミスター・ビーンのローワン・アトキンソンが一見007張りに真面目にイギリス諜報部員を演ずるようだが、もとよりそんなわけがない。いろいろ楽しみだー。

2003.0809(土)

今日も続くよ映画見に

_ と言うわけで、「マトリックスリローデッド」と「茄子−アンダルシアの夏」を見る。連れ合いがチケットを買ったのだが、予告編の始まった場内へ入ると、あらガイジンさんがいるわ。日本人とペアで来ているから日本語おできになる人なのね。さてしばらくして本編が始まったら、それはしっかり字幕版だった。あとで連れ合いに確かめたら「(次男が)字幕でいいと言ったから」と言うが、気の毒に次男はわけわかんなくて途中で「いつ終わるの」なんて言ってたっけ。私はと言えば、これは予想以上に面白かった。キアヌが前作よりずっと精悍な感じで、カンフー(だかなんだか)の振りも前作はキアヌの手足の長さが逆にお間抜けに感じられたが、今回は非常に切れがよく楽しめた。スミスがいっぱいのシーンはもう少し短くても。「心霊手術」シーンは…まあデータだからオッケー?今回見た4本で、一番これが面白かったかも知れない。ただし一番好きなのがパイレーツで、ハルクが最下位。ちなみに次男は、パイレーツ、ハルク、茄子、リローデッドの順だそうだ。DVDが出たら吹き替え版を見ようね。

〈読み始め〉イルメリン・S・リリウス/『トッレ王物語Vol.1 新しい地を求めて』/福武書店

_ 昨日から読み始めた。しばらく前に実家から持ってきて、次はこれ!と3部作を積んでおいたもの。気分転換にもちょうど良い。残念ながら現在絶版となっている。作者自身の絵が雰囲気を盛り上げてくれる。読んでいて気になるのは、地図も付いてはいるのだが、地形や位置関係、方角がよく分からないこと。私本当に方向音痴なんだろうか。少年トッレが新しい土地を見つけて、ここが全部自分のもの!と宣言するところで、「誰ひとりとして人が住んでいないって事?その頃は本当に前人未踏の地というものが確かにあったのねえ!」としょうもない感慨にとらわれた。トッレが、足に柔毛が生えた娘を妃にするところまで。

2003.0810(日)

日帰り強行軍

_ 「台風で昨日の土曜日にみんな出掛けられなかったんだから」行きも帰りも普段の日曜日より車の絶対数が少ないはず、と信じて疑わない連れ合いに「はいはい…」と従う妻(私)と子(次男)。模擬試験のため「行ってらっしゃい〜」と見送る長男を渋い顔で振り返り小声で「行きたくないよ〜」とつい同情を求める私。次男には「どこか絵日記の書けるところ」と言って出掛けたが、実は目的地はキャンプに行けなかった戸隠である。しかも日帰り。車が混んでいなければ、片道3時間強の行程かな?しかし、案の定30キロ渋滞に巻き込まれるなどして、途中一番混んでいる横川〜佐久間を、高速を降りて254で迂回する。8時半に出て結局着いたら2時半である。台風のためキャンプ中止が決まったとき「お蕎麦が食べたかったよう、この一年楽しみにしてたのに」と大いに残念がったのが裏目に出たか。

_ 奥社前食堂でおろしそばを食べたのち、奥社にお参り。降りてきてそば団子で一休みしていると5時を回ったので、温泉に行き、男どもは汗を流す。仕上げに、そばがき。再び7時頃車中の人に。するとずーっと渋滞渋滞また渋滞。帰着したら11時半でした。往復とも本格的な渋滞というのとは違って、全員がそれっとスピードを上げれば済むのに、というたちのダラダラ渋滞だったので、渋滞のキロ数の割には時間はかからなかったのだが、乗っている方としてはエコノミー症候群になりそうな疲労具合である。おとっつあんが運転を厭わない人でほんとに良かったよ。というか、そのせいでこの強行軍になったというほうが正しい。途中長男にメイルを入れたとき、「まさか戸隠に行くとは」と返事が返ってきた。娘も「あの人たちあそこまでよく行くよ」と言っていたそうなので「あの人たち、とママを一緒にしないで頂戴」と釘を刺しておいた。

_ 戸隠はさすがに涼しく、日が傾いてくると夕暮れは駆け足で山から霧とともに下りてくる。神さびた戸隠をあとにすると、高速の入り口付近ではほとんど暮れた夕空を背景に黒姫山の悠揚とした姿が美しい。これで私の今年の夏休みはほとんどおしまい。

2003.0811(月)

夏休み最後の日

_ あー4連休もおしまい。今日は、どっこも行く気ないが、ただ家にいるのも何なので、そうだっ、六本木ヒルズ行こう!と叫んだのだが、次男の工作が終わる気配がなく、連れ合いもPCに向かって離れないまま2時を回り3時も近くなる。別に私は六本木ヒルズに行きたいと言うわけでもないが、恵比寿ガーデンプレイスも丸ビルもどっこも行ったことないので(ほら興味ない証拠)、ほかに行くところがない休日なら話の種に行ってみようかなと思っただけ。でも行くと言ったのにいっこうに腰を上げないのは腹が立つ。でもやっぱり考えてみればブランド品に興味があるわけでもないし、と言うわけで結局全然いつもと変わらず池袋へ普通の買い物。こうして、つまんない今年の夏休みは幕を下ろしたのであった。

パオパオビール

_ 買い物の帰りにローソンへ寄って、ローソン限定販売パオパオビール(「茄子−アンダルシアの夏」の主人公のスポンサーがパオパオビール)を仕入れて来た。銀河高原ビールの製造なのでそれなりかと。でもベルギー産で何で象か?

イルメリン・S・リリウス/『トッレ王物語Vol.1 新しい地を求めて』/福武書店
イルメリン・S・リリウス/『トッレ王物語Vol.2 トッレ南へ』/福武書店
〈読み始め〉イルメリン・S・リリウス/『トッレ王物語Vol.3 白鳥』/福武書店

2003.0812(火)

とある打ち合わせ会議にて

_ 人間やっぱり謙虚さというのは実に大事だと改めて思う。人や物事が今その姿で在るのは、それなりの歴史や理由があるのだ。それらに対する尊敬の念、それなしに、偉そうな知ったようなことばかり言うのはただの慢心した馬鹿だと思うよ>某幹部職員の方々。

「ウォーターボーイズ」

_ 実は、「ウォーターボーイズ」毎週欠かさず見ている。中高生ものに、めちゃくちゃ弱いのだ。もう入れ込んじゃう。

イルメリン・S・リリウス/『トッレ王物語Vol.3 白鳥』/福武書店

_ 3部作のうち、前2作は緩やかなストーリーがあったが、この3作目はより一層全体としてのストーリー性が薄い。1作目では王国の黎明期と、トッレのふたりの異母兄とのエピソードが語られた。2作目ではトッレの見知らぬ地を求めての航海と、トッレを生むと行方知れずになってしまった母親との再会、それに続き本作ではその母から生まれた異父弟たちや、トッレ自身の子どもたちについて語られる。深い森と霧、荒々しい土地と海が彼らの世界だ。どことも知れず波に運ばれて行くトッレたちの世界観は我々のそれとは異なっていて、しばしば神話的世界に紛れ込んで行き、そのまま現実と幻想の境をいつの間にかくぐり抜けるかのようだ。またどことも、いつとも知れぬ外の世界の姿も、トッレの国を飛び出していった異父弟や、遠い南の国から流れてきた男らの目を通して示される。

_ 何と言っても3部作ちゅうの白眉は、最後から二番目の章に置かれた「白鳥(1)」だろう。厳しい冬を迎え、例年以上の食糧難に見舞われたトッレは、白鳥の群れが海岸に来たという報せをきき、仲間を率いて白鳥狩りをしようとする。今だ!と言うとき、白鳥の群れをそれと知らずに脅かした最年長の漁師のせいで、群れは灰色の空へと逃げ去って行く。しかも老いた漁師は大きな獲物を怪我までして捕らえたところであり、その自分に向けてトッレが矢を放ったと言ってなじる。やり場のない気持ちを怺えるトッレの、傷心と落胆。そして再び群れがトロル島にやってきたとき、万全の策を練ってトッレ達は白鳥狩りに成功する。皆は食料となると同時に様々な用途に役立つ白鳥が手に入り喜ぶが、ひとりトッレは白鳥たちの死を悼む。キツネの血を引く妻が結婚に際して彼に与えた名剣によって、トッレは白鳥たちが彼に与えた複雑な感動を、大きな絵として刻む決心をする。いよいよ海が氷結したとき、トッレは白鳥狩りの舞台となったトロル島へスケートで赴き、白鳥たちの姿を刻み始める。狩人たちの記憶の中にだけ残ったであろう白鳥の姿は、時を越えて岸壁に残り、何百年も後の(ひょっとすると異なる世界の、でもありうる)人間に伝えられることになったのである。

_ この章のトッレの心の動きや、海と白鳥、炎と弓矢のイメージは圧倒的なもので、ふしぎな感動にとらわれて、どうしたわけかただあとからあとから涙が流れるのだった。

2003.0813(水)

〈再開〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ トッレ王3部作のせいか、マキリップ的雰囲気に浸りたくなった。単語が結構難しいので、ついさわりのところでほっぽらかしたままになっていた。約一年前に放り出した頃よりはちょっとは英語の本に慣れた気がするが…やっぱりほんの数ページ読むのに時間がたっぷりかかっている。単なる希望的観測だった模様。いや、でも意外にそうでもないかも…ええと…(なんて言ってないで早く読めば)。ともかく「さあ英語の本読むぞ!」という構えはなくなったみたいだ。

2003.0815(金)

哀しき夏休み

_ 先日から連れ合いが、15日は一日空いている、とそれとなく促しているらしいので、じゃあまあ仕方ないから私もあわせて休みにしようかと思い、仏心で夏休みを取った。職場ですることはいっぱいあるのだが、まあこのお盆時期だから休んでも誰も文句は言わない。さて休みを取ったからと言って特にこれと言って予定があるわけではなく、加えてこのすごい大雨である。仕方ないから先日行かなかった六本木ヒルズとか、フリーダ・カーロ展@BUNKAMURAとか、東京インドア巡りをしようかと漠然と考えていた。と・こ・ろ・が、である。連れ合いが昨日の夜になって、「どうも足指が腫れている。また痛風が出たらしい」と言う。とてもそれでは外出は無理…?今朝になっても、危ぶんでいたとおり、薬のおかげで痛みはだいぶ退いたそうだが腫れはそのままの模様。外出なんてとても無理だー。よっぽど仕事に行こうかと思ったが余りの大雨と、この時点で既に寝坊に近い状態だったのでそれも断念した。しかし敵さんからは、「この状態では行かない」とも「行けない」とも、まして「悪いね」とも「ついてないね」とも、何のコメントもないのである。そりゃ突然の再発で痛くてお気の毒ではあるが、「行けないんだから当然」のようにほとんど振り向きもせず一日PCに向かって仕事…って、それはあんまりではありませんか。これで5日しかない私の夏休みは、ほとんど無駄に3日を浪費してしまったのであるよ。さすがに涙が3滴ほど出ましたわよ。ふて腐れて、じゃなくてせめて気分は建設的に、脇見もせず読書に突入。

〈読み中〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ ああっ、単語が…。さすがに辞書なしでは無理。

_ 世界最古の都Ombriaの王の愛妾Lydeaは、王の死とともに、宮廷の真の実力者である年齢も定かでない女性Domina Pearlによって、いきなり着の身着のまま追い出された。彼女は居酒屋を営む父のもとに命からがら逃げ戻るが、父は彼女の突然の出現を拒否せんばかりである。今や死に行く都と化す古都Ombria には、表の顔のほかに影の顔があり、そこに住む者達の中に、魔法を操る女性Faeyによって蝋で作り出された(と思いこまされてきた)少女Magがいた。MagはたまたまLydeaが王宮の門から駆け出すのを目撃しており、その際にLydeaが投げ捨てたサファイアのかかとの舞踏靴を拾ったのをきっかけに、Lydeaのもとにそれを届けて彼女の力になろうと申し出る。一方、亡くなった王の5歳になる息子Kyelは、乳母からも、大好きなLydeaからも引き離され、Domina Pearlの駒になり果てるのは目に見えていた。先王の庶子でいつもOmbriaの街をさまよい絵ばかり描いていたDuconは、間髪を入れずKyelを誰も知らない王宮の迷路のような部分へ連れ出し、幼い王子に真相を告げる。DuconとKyelは宮廷に戻り辛うじてDomina Pearlから見逃される。その一方、Duconは宮廷の心ある従兄弟たちにDomina Pearlに対抗する勢力となれと懇願されるが…。表の顔のOmbriaと闇に沈む影のOmbriaで、ふたりの魔女、ふたりの若い女性、そしてヒーロー役の青年はこれからどう動いて行くのか。第1章の、贅沢な衣装を身につけ、膝まである長い金髪のLydeaが、髪飾りのピンや宝石類、何個もつけていた指輪などを後に残しながら、Ombriaの怪しげな夜の街を、追いすがる男や子どもたちの手から逃れるさまは、実に印象的である。もうマキリップ全開。

_ なおこの作品は、この7月に2003 Mythopoeic Award を受賞している(Mythprintに掲載された書評)。その後、世界幻想文学大賞にもノミネートされたとのことである。

2003.0816(土)

『最後のユニコーン』映画化っ?

_ 風野さん経由で知って驚いたが、特に「クリストファー・リー主演」に「嘘っ!」と叫んでしまった。いやはや…。2004年本当に公開されるのか。

ターミネーター2とか3とか

_ ひどいわひどいわ。今日も雨で可哀想とか言って、連れ合いが次男を映画見にマイカルに連れて行った。私は昼からえいご@池袋なので、それが終わったら「ヒーロー」でも「釣りバカ」でも「ゲロッパ」でも何でも見よう、だから午前中は「トレジャープラネット」とか次男が見て文句なく楽しめるものにしてやったら、と言って送り出した。「ターミネーター3」は、全員1と2をきちんと見ていないのでそれを先にDVDで見てから、と思っており、1のみ予習し終わったところなので、今日の時点では論外。さて私のえいごが終わってケータイメイルを見ると、「見終わったから今から池袋に行く」とある。では今日の分のチケット売り切れかな、あるいは明日のチケットを買ったのかな(マイカルは翌日分ならあらかじめ買える)と思い、所がいざ落ち合ったら…見てきたのは「ターミネーター3」で、しかも明日の何のチケットも買っていないと言う。ひどいわひどいわひどいわ。結局自分が見たいからって「ターミネーター3」を選択したんじゃないか。おまけに明日のチケットを買うなんてこれっぱかしも思いつかなかったという。メイル入れたのに、見もしなかったらしい。今日もまたこれかっ!許せないっ!そこで有無を言わせずBUNKAMURAイバラード展へ同行願う。私は思いっきり楽しませて頂きましたわ、フン。

イバラード展@BUNKAMURA

_ というわけで、ちょうどあいにく混み始めたという時間帯に到着。新作に混じり、80年代などの懐かしいタッチの、しかも大作しかも値段付きが見られた。新しいCD-ROMの発売は9月にずれ込んでしまったが、予約は受け付けている。また新しいイバラードグッズとしてTシャツ2種とメゲゾウマグカップが並んでいた。古い作品をあえて販売することにしたのは、「愛着があって手放したくはないが、売れてしまえばあきらめがつくだろう」ではなく「あきらめがつかないからこそ、売れてしまえば逆に、もっと良いものを描こうという動機付けになるから」というお話だった。うーん買い損なったサマージャンボ、やっぱり買って当てておくべきだったか。

〈読み始め〉安田晶/『扉の書』/講談社X文庫―ホワイトハート

_ 持ち歩きにハードカバー("Ombria in Shadow")は重いので、評判の高いこれを。ほんの短い移動時間にしか読めなかったので、まだ主人公?がその隠れ住まいを捜し当てられるところまで。

2003.0817(日)

ターミネーター2

_ 昨晩、長男が借りてきてくれた「ターミネーター2」を皆で見た。面白かった!さすがに1とは特撮技術が格段に違っている。しかし未来の世界で、AI側の戦車のキャタピラなどがぴかぴか、ちっとも汚れていなくて現実感に乏しいのは1と同じ。でもこの映画はシュワちゃんコメディアン全開ではありませんか。サラもあまりに言動がお馬鹿だと思ったが、人類存続の危機が迫っていることを「事実」として知っている当事者にしてみれば仕方ないのかしら。いずれにせよ、新型ターミネーターが怖かったよ〜、面白かったよ〜、これでいよいよ3が見たくなったが、3のジョン・コナーは2とは違う俳優なのだそうで、ちょっとがっかりだ。

おべんきょう

_ toとforの使い分け、複数形、前置詞…指摘されるのはいつも同じ。宿題としてそのあたりの文法事項を確認してきてね、との指示が出た。この先生は年齢の割に円満な落ち着いた人で、同時に性格が可愛くて、気持ちが優しい。毎回気持ちよくレッスンが出来るので、とても楽しく有り難い。でも暮れに結婚して日本から離れてしまうのよ〜。昨日の話題は、安楽死と死ぬ権利について。法廷用語を全然知らないのを思い知った。先頃、98年に川崎協同病院で起きた、医師の筋弛緩剤投与による安楽死?事件の公判があったのを思い出し、それを説明しようとするが…うーん、辞書とお友だちになりました。

2003.0818(月)

土曜日の購入本

_ 岩合光昭/『ニッポンの猫』/新潮文庫
榊原洋一/『アスペルガー症候群と学習障害』/講談社α新書
ピーター・ディッキンソン/『血族の物語 下』/ポプラ社

_ どうも荷物が重いと思って、お茶したときに本の袋を覗いてみたら、中に何故か文春文庫解説目録2003年4月版、しかもずいぶん手ずれのしたものが一緒に入っていた。??レジの人が袋詰めするときに間違ってカウンターで使っているものを一緒に入れちゃったというのが一番ありそうだが、もしや本来私が買おうと思って渡したものの代わりにこれを入れたのだとしたら?レジに行くまでに何と何を手に取ったのだったか、ウーンと頭を絞って考えるが、買おうと思ったけどやっぱりやめた本しか思い出せない。レシートを見ると確かに上の3冊分しか打っていないので金銭的被害はないのだけれど、どうも何かを買いそびれたという気がしてならない。

〈読み中〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ 蝋人形ならぬ人間の少女Magは、先頃死んだ王の従兄弟にあたるDuconがどんな人か、手助けするに値する人かを見たくて、古い城のうち捨てられて地下に沈みかけている部分から潜入する。黒っぽい衣装を着た彼女は、影から影へと伝っていくうち、Duconその人と遭遇し、一目でこれがその人と分かる。ひょんな偶然から、幼い王子Kyleが大泣きに泣いている部屋まで大っぴらに連れて行かれ、Domina Pearlの至近距離にまで近づく。

母その後

_ 母の健康診断書のうち、いつどうやって取ったものか悩んでいた検便は、グループホームの方でとりあえずしなくてもいいという判断が出、早く診断書を提出するようにと催促があった。これが審査されればたぶん入所オッケーになりそうな塩梅だ。そうしたら段階的にごく小さな引っ越しのようなことになる。9月は忙しくなるかも。昨日は母の所に間違い電話があったらしいが、何だか分からないうちに切れてしまったので、私たちが電話したのかどうか、と言って電話をかけてきた。「あんたたちじゃなければ、○○に私の姉がいるんだけど、その姉がかけてきたんだと思うのよ。でも何言ってるかわかんないうちに切れちゃったから、じゃあ○○に電話してみる」と言う。「私の姉」なんて言っちゃって、これまでだったら「○○のおばさん」て言っていたのになあ。しかも○○に電話できたとしても、もうそこにはとうにおばさん住んでないのよね。「おかあさん、それは間違い電話だから、どこにも電話しなくて大丈夫よ」と、何遍も言ってなだめる。

2003.0819(火)

アニちゃん

_ 前からやっているスクールのほうのえいごのせんせ、英語教師を始めて6ヶ月目。彼女のことを友人とアニちゃんと呼んでいて、彼女も「アニちゃん」にちゃんと返事する。とってもお茶目で性格良くって楽しい人なんだけど、テキストを使ってスクールの教え方に沿って教えるというのが段々いやになってきているらしい。週一回のビジネスミーティングが長ったらしくてうんざりとか、スクールの生徒獲得のキャンペーンなども「ろくな説明がないから何だかわかんないのよね」などと文句たらたら。でも某スクールなどに比べたらここは先生がほとんど営業をしなくてもいいから楽なんだゾー。「今日のユニットの話題はつまんないからチャットにしよう」「テキストのここはこういうところが変だと思うのよね。こんな言い方はしないわよ…」などと言っては、回を追うごとに自分がしゃべっている時間が圧倒的に長くなってきている。今のクラスは生徒ふたりなので人数的には恵まれている。

_ 例えば「週末に映画を見た」と言う話題が始まると、生徒には「何を見た?どうだった?」と訊きはするが、「私はあれとこれとそれを見たの」から始まって延々としゃべる。もちろんこちらも混ぜっ返したり質問したりはするのだが、圧倒的に彼女がしゃべっている。元々彼女のおしゃべりは楽しく、リスニングの訓練になるところは良いのだが、いかんせんこちらがしゃべる分があまりにも少ない。フリートーキングであっても構わないが、もう少ししゃべらせてほしいし、間違いは直して欲しいと思う。また一応生徒はテキストの予習はして行っているのだから、その日のユニットに出てくる文法事項を押さえたような言い回しを試させるとか、出来るだろうに。

_ 先日もスクールが行う教師対象の研修のことをこぼしていた。「私はネイティブなんだから、彼ら(日本人の研修担当)より英語のことはよっく知ってるのよ、何も今更彼らに英語の教え方を教えて貰うまでもないわよ」とじれったがっていたが、アニちゃん、それは考え違いじゃないかい。以前先生とうまく行かなかったときのようにカウンターのコンサルティング担当にクラスの様子をバラしちゃうのは簡単だが、私たちアニちゃん自身は好きだし、言いつけるような事をせずに良い方向に持っていきたいと思う。彼女は頭の回転が速い人なので、何か気がつけばまたぐっと良くなるだろうと思うのだ。時間を取って話す機会を持ちたい。でも英語通じるのか(^_^; 

_ 今とっているコースは一週間を通してどのクラスもすべて彼女が担当しているので、曜日を変えてみる(ほかの先生のクラスをとる)ということが出来ないのだ。実はそこも彼女の不満だったりする。「誰それが辞めちゃったから、ぜーんぶこのコースは私の担当になったのよ。この前からあっちのクラスも担当になっちゃったの。どういうのかしらね」こら28歳、しっかりしなさいっ。こっちだって安くないお金払ってるんだからさ、テキスト通りじゃつまんないと言う点は一致してるのだから(それはもう十分わかったからさ)、キミも教師しててしかも教えるのが好きというなら、もっと生徒たちが何を(潜在的に)期待/要望しているのか、必要としているのかを考えましょうよ、アニちゃん。

〈読み中〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ Duconに何とか蜂起して欲しいと思う宮廷の一族たち。Duconの忠誠はKyleにあるが、その忠誠はDomina Pearlへの忠誠につながるのではと指摘される。彼女は城中にDuconを見張る蜘蛛の巣を張り巡らし、彼は常にそれを感じている。例え彼に考えがあったとしても、誰かにそれを伝えるわけにはいかない立場だ。宮中で頼れる人があるとすれば、彼の子ども時代の教師役であった人だけである。Duconは王子Kyleに、ある場所を決めて互いの描いた絵を交換しあうことによってさり気なくメッセージを伝え合おうと指示してあった。その場所に行ってみると今度は先ほど彼を焚きつけた一族のうちのひとりの死体を見いだすのだった。それは彼を陥れようとするDomina Pearlの策略の始まり。

2003.0820(水)

珍しく神谷バー

_ 秋の職場のイベントのため、職場の3人で都内2カ所に打ち合わせのはしご出張。今日の相手先の人たちは、皆気持ちのいい人たちだったのがもうけものだ。でも1カ所は駅から遠くて疲れた。二つ目は浅草駅近くだったので、用事が済んだ後、30分足らずだけ神谷バーで電気ブラン、じゃなくてビール(ハーフアンドハーフ)。きょうはいやに蒸して暑い日だったので、これがおいしかったのだ。店から出るとまだまだ明るかったのにはちょっと驚いたが、空きっ腹にいきなりビールを飲んだので足元が怪しげ。普段行き慣れない浅草から、迷うことなく帰宅できて良かったけれども。雷門の新しい提灯は、なぜか下の方がちょっと畳まっていて「門」の字が寸足らずだった。

_ とか書いているうちに、ひたすら眠くなってきて、頭痛までしてきてどうしようもなくそのまま沈没してしまった。どうしてだろう、ピッチャー半分弱(大ジョッキ1杯弱)位しか飲まなかったのに、どうもこの頃、弱くなったわー。家では早い時間に飲みたいときは仕方なくノンアルコール(低アルコール)ビールばっかり。これだと受験生も一緒に飲んでくれる(いいのか)。

2003.0822(金)

デップさま

_ えいごでのお友だちと一緒に、「パイレーツ・オブ・カリビアン」二回目。今回は字幕版だったので、デップさまのお声や、各配役の発音の特徴などを面白く聞いた。ウィルがジャックの仕草をまねるところに笑った。

2003.0824(日)

購入本

_ 島 泰三/『親指はなぜ太いのか』/中公新書

_ 昨晩TVで、オーストラリアの巨大洞窟に眠る謎の古代動物という番組を見た。フクロライオンという動物などの骨が素晴らしい保存状態で発見され、骨格をもとにそれがどのような生態だったのかを探る。後ろ足の親指が、猿や人間の手のように親指が太くて他の4本の指と向かい合っていてものを握れるようになっていたことなどから、樹上に登って獲物に襲いかかったであろうことが新しく分かったそうである。それを見ていた次男が、「どうして親指はこういう風に太くなっているの?」と何度も訊いたので、今日、本屋でこの本を見た時には「わあ、すごいタイミング!これは買わなくちゃ!」と喜んで買った。「サルの口と手の形はその主食によって決まる」という説を、アイアイ、チンパンジー、ゴリラ、ニホンザル、そしてヒトなど様々なサルの実例を挙げて展開する。チンパンジーのナックル・ウォーキング(手の甲側を地面について歩く)の所と、初期人類の主食は何だったかというところを抜き読みしたが、これは面白い!

娘としばしの別れ

_ 娘が、ほんのひと月だけ、オックスフォードの語学学校に留学(と言うほどのこともないが)。もっと長く、半年とか1年とか、もっとちゃんと行けと薦めていたのに、いいんだ、と主張してこうなったが、出発直前に、やっぱりちょっとだけ損したようなことをチラッと言っていた。そうなったらなったで、費用はどこから出るんだとか考えなくちゃいけないこともあるが。まあとにかく夏休みの残りの期間をせいぜい有意義に過ごして欲しいものだ。代わりに私が行きたい〜。

2003.0825(月)

寝不足

_ 娘が、現地に着いたら早めに連絡しなさいよと言っておいたので、ヒースローから「これからバスに乗るとこ」と電話してきた。そもそもの出発から2時間ほど遅れたので…午前2時過ぎ。何もどうしてもヒースローから電話せよとは言ってなくて、時差も考えた上で、落ち着いたらでいいわよと言ったのに、何故に12時前に寝た今日に限って真面目にヒースローから電話するのだ。嬉しかったんだわね。しかし案の定そのあと隣に寝ている人の寝息/いびき、暑さなどで全〜然寝付けず、朝起きたら私はゾンビ状態だった。

_ そう言えば先週金曜の朝は、4時頃に電話が鳴った。半覚醒で「うそ〜」と思っていたら、短いコールが2度鳴っただけでそれきりおさまったので起き出さずに済んだのだが、これもつらかった。起きてから着信メモリを見たら、思った通り母からだったので電話してみたが、やっぱりそんな時間に電話をかけたことなど、全然覚えていないらしかった。

_ 昨日も娘の見送りで早起きだったから、死ーにーそーうー。

「アイリス」

_ 2002年度のアカデミー賞受賞作品。友人に勧められて昨晩DVDを見た。イギリスの哲学者・作家であったアイリス・マードックが、晩年アルツハイマー症を発症してからの姿を、若い日の姿と絡めて描く。原作はその夫が書いたものだそうだ。若い時のアイリスをケイト・ウィンスレットが、老いたアイリスをジュディ・デンチが演じており、このジュディがアカデミー賞主演女優賞を獲った。大学の教養で英語の教師が授業でマードックの「鐘」の一部を読ませたので、マードックという名にはなじみがある。もっともそれ以来翻訳も読んだことはなく、哲学者と言うことも知らなかった。

_ うーんなんとも。彼女は1997年にアルツハイマーの診断を受け99年に亡くなっているが、イギリスではその頃まだ、現在日本でも使われているアリセプトなどの治療薬は用いられていなかったのだろうか。卓効はないようだが、多少の進行の遅延効果は見られるので、どうして薬物治療をしなかったのか、あるいはそれ以外の患者への働きかけなどをしなかったのか、などの詳しい事情が知りたいところだ。

_ なぜなら、家族(この場合は夫)が彼女をすべて背負い込んで苦悩するさま、そして生活も破綻しかけてようやく介護施設に入れる(その後間もなく死去)という経過が描かれているので、生活が破綻しようと介護者がどんなに困ろうと、深い愛情を持って家族が介護するのがベスト!というメッセージを述べているかに見えかねないからだ。一つ間違うと、これは介護者へのプレッシャーにもなりかねない。本当に患者と介護者両方にとってそれがベストか?確かにこのケースでは老いた夫の愛情は素晴らしく、そこに至ったのも、過去のふたりの意味深いスリリングなエピソードがあるからで、それらを丸ごと描いているのがこの映画ではある。けれども、やはり、苦悩する夫が漏らす「薬漬けは良くない」「施設には入れたくない、彼女には僕が必要なんだ」など、治療やサポートを拒否するかのような言葉は、この種の話題を「美談」の域ですましてしまう危険性がある。DVDにはおまけとして、国際アルツハイマー病協会がこの作品に対して賞を贈った様子、また協会からのアルツハイマー病に対して注意を喚起する趣旨のメッセージも入っているので、よけい意図を測りかねる部分がある。

_ 欧米には何年か遅れているはずの現在の日本でも(私の回りを見聞きする限りでは)アルツハイマー病に対する予防や治療の取り組み、様々な啓発活動が行われ始めているし、薬物の使用や、病院、施設、地域を含めた介護サポートに関する意識の変化も確実にあると思う。もちろんこれは全く十分でなく端緒についた段階にすぎないのかもしれず、全国から見たらまだまだなのかも知れない。マードックの実際の診断が1997年(死去が99年)、映画化が2002年というこの時期は、イギリスでもその点である意味過渡的な時期ではあるのかもしれないが、やはり映画が持つ社会への影響力、メッセージ性という点を考えると、映画自体の出来、それが描こうとした主人公らのたぐいまれな愛情の姿、演技の素晴らしさなどは言うまでもないにせよ、やはり上に述べたあたりの事情を切り離しては考えにくいものが、私にはある。

2003.0826(火)

それはそうかも、だけど

_ 介護関係に詳しい人に昨日の「アイリス」のことを話した。イギリスは意外に介護に関してはどうも遅れているようだとか、映画はやっぱり売れないといけないから、商業的に成功する、つまりたくさんの人に見てもらえて「感動」してもらおうと思ったら、そうならざるを得ないんじゃないの、とかのご意見を頂く。

私もアルツか?

_ 今日、その「アイリス」を教えてくれた彼女に会ったので、見たよ、と言ったら、「えーそれどんな映画?…やっぱり知らない。私が言った?でもその筋知らないよ〜。誰かと勘違いしてない?」ひょえー、ほかに最近私に映画の話をしたような人はいないのだが…。あー、もしかしたらえいごの先生かも知れない。どうもそんな気がしてきたが、いったいどこで勘違いしたのだろう?

重版情報など

_ 某信頼筋からの情報によると『最後のユニコーン』ほかが、この秋にハヤカワから復刊されるそうだ。ensemble.index

_ 『妖女サイベルの呼び声』に出会ってからもう25年になるとは。ハヤカワFTでは、マキリップとかマキリップとかマキリップとかは、やっぱりもう出してくれないんでしょうか。

ウィルス

_ 先日のブラスター騒ぎも幸いに今のところ無傷で切り抜けている私の職場だが、SobigFには困る。私の見ている管理用アドレスの一つに、1日百数十通以上のウィルスメイルが入り始めたのが金曜日。ほかへは殆ど大量メイルは来ていないようだが、あまりに続くので昨日そのアドレスを一時削除してしまった。もうイヤっ。9月10日に活動を停止するとのことだが、翌11日あたりにはまた新種(亜種?)のウィルスの出現が懸念されるのだとか。何てこった。

2003.0827(水)

夏休みも残りわずかーあるいはのろわれたホウセンカ

_ 次男の夏休みの宿題の一つが、ホウセンカの観察である。1学期に種を蒔いたのち鉢に植えたものを夏休みに持って帰ってきて、花の前後と種の付いた様子の2枚の絵を描き、さらに種が飛んだら集めて持って行く、というもの。最初鉢に植えるまでにすでに2回折れたりしてダメになったのだそうだ。夏休みになりこれが3本目という鉢植えを持ってきたが、何日経っても一向に大きくならない。いつ花が咲くんだろ、なんて言っているうち、先日の台風の翌日見ると、なんと根元からぽっきり折れているではないか。あちゃー。仕方ないから家にあるほかのものを観察させようと思ったが、念のため担任に電話させたら、「学校の花壇に植わっているから鉢を持って掘りに行きなさい」との指示。学校が平日しか開いていないため長男が一緒について行ってくれたが、私が帰宅後見ると、たった20数センチの、前のよりさらにひよひよしたもの。どうしてこんなに弱そうなのを、と訊くと、ほかのはみんな数十センチかそれ以上の「大木」になっていて、とても掘れる状態ではなく、しかも大概がすでに花が咲き終わっているという。持ち帰ったのは花の気配もないし、どう考えても夏休みが終わるまでに種なんて出来そうもない。いかにもひ弱そうなのをシャベルをつっかえ棒にして、「花が咲いてなくてもいいから今のうちに早く写生しちゃいなさい」と言うより早く、ある朝見ると盛大にぐったりして鉢の縁より下までうなだれている。どうやら根が付かなかったらしく、今度もまたそれきりダメになってしまった。仕方がないから、細々ツルを伸ばしているゴーヤを写生していったら?とお薦めしているのだが、当人「え〜、ゴーヤぁ?」と言うばかりでいっこうに腰を上げない。おーい次男、あと4日で夏休み終わっちゃうんだぞー。

_ ホウセンカは最近あまり見ないが、夏の花なら、朝顔は言うまでもないが、よく家の門かどに咲いているおしろいばなの、黄色いのが好きだな、ピンクのよりも。それから白い夾竹桃。あとひと月で金木犀になっちゃうのね。

〈読み中〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ このところ読む時間がなかった。Lydeaは、地の下のOmbriaをかいま見、Magの主人である魔法使いFaeyと会って、幼い王子を救うためにMagの力を貸して欲しいのだと訴える。FaeyがPearlの依頼でDuconを死に至らせるまじないをかけていることを、まだLydeaは知らない。Faeyはどちらに味方する理由があるわけではなく、ビジネスとしてこうしたまじないをかけている(とMagには言っている)のではあるけれど。

_ 声に出して読む日本語、じゃないけれど、時々、声に出してこれを読んでみることがある。音読と黙読では、払う注意力が違うためか、英語の本を速く読もうと思ったら声に出さない方がよいとは言われるところ。でも、やっぱり響きやリズムが、きれいなのよね。うっとりしちゃう。それに、ちゃんと分からない文は音読したときにきちんとした場所で区切りをつけることができない。今日も昼休み、1ページほどは声に出して読んで楽しんだ。もう少しで半分。

2003.0828(木)

火星大接近

_ 27日が最接近とのこと、普段星の話なんて一つもしないような人まで「昨日は上野(科学博物館?)に火星を見に行ったのよね。でも仕事が終わってから行ったでしょ、着いたのが6時半で、もうみんな4時頃から並んでますと言われて当然無理だった」と言うからのけぞった。「今日が最接近」とかあおっているのを聞くと、今日だけいきなりビュ〜ンとすぐそばまで近寄って来るみたいに聞こえる<違うんだってば。

母その後

_ 母のグループホーム入所の件、ようやく今日先方と連絡が付き、入所可となったとのこと。母のような病気の人には、毎日の刺激が多い方が絶対に良いので、短期的に見て環境の変化による動揺やボケの悪化なども見られるかも知れないが、もう少し大きい目で見るとまちがいなく喜ぶべき事だ。グループホームを考え始めてからこんなに早くしかも1カ所目で入所できるようになるとはラッキーと言える。これから契約、本人を連れての下見、引っ越しなどが続くことになる。先日姉が母に話したときは、すんなり引っ越しを受け入れたようだが、やっぱり理解してウンと言ったわけじゃないよなあ。あーお金もいっぱいかかるし、続くよ続く、頭痛は続く。

_ 最近は独居の、しかも痴呆老人を、それと知ってターゲットとするような訪問販売が増えていると聞く。「オレオレ」詐欺とか、よくそう言うことを平気でするよ。それにどんな商売にもそれなりの矜持があるんじゃないかと思うけれど、昨今はそういうものを期待する方が間違っているということか。こういうのって、だいたい想像力の欠如から来ているんじゃないのかしらね。

購入本

_ David Almond/"The Fire-eaters"/Hodder

_ デイヴィッド・アーモンドの待っていた新作。ちらっと見たら、今読んでいるマキリップより字は大きいし余白はあるし、目に優しく頭にも易しそう。マキリップは面白くて美しく魅力に溢れているが、いや実のところ、単語がかなり難しいのよ〜。オンライン辞書様々(<手軽に引けるので単語を全然覚えない)

2003.0829(金)

どっち?

_ 茨城と茨木、どちらも「いばらき」と発音します。という某所の記述に、「いばらぎ」で検索してみた。茨城は「いばらき」と発音するのが正しいとは知っていたが、茨木のほうは定かでなかったからである。すると、茨木市広報のある号が引っかかった。「市広報いばらぎ」とあるのでそのページに行ってみると、広報誌のロゴは「広報いばらき」、しかもページタイトルや画像の代替テキストには「いばらぎ」との記述が…。「にほん」と「にっぽん」みたいなもの?。知り合いの名字のふりがなは「しばさき」、でも発音は「しばさき」「しばざき」の両方ありとのこと。ま、そんなもんか。

2003.0830(土)

契約

_ 午前中、母のグループホーム入所の契約に行く。来週は本人を連れて見学、たぶん再来週に入所。

読書が捗ったわけ

_ とんぼ返りで帰宅し、腹ごしらえをし、15分で英作文をでっち上げ、えいごに出掛けた。し・か・し。レッスン場所である喫茶店に早めに着き、カフェオレを飲みながらマキリップを読んでいると、どうもおかしい。もう約束の時間を過ぎているのに…あーっ!今日はいつもより1時間半遅い約束だったのを、すっかり忘れていた!逆じゃなくて良かった…。一瞬本屋・百貨店巡りでもしようかとも思ったが、えーいどうせだからこのまま頑張って読みつづけようと決定。しかしおかげで、レッスンが終わってから渋谷へ行って建石修司展とフリーダ・カーロ展(いずれも9/7まで)を見ようと思っていたのを、時間的に諦めざるを得なくなってしまった。なーに勘違いしてたんだか。"Ombria in Shadow"が捗ったのはいいのだが、レッスンが終わる頃には、ハナからのどから髪から目から、もちろん洋服も何もかも、どうやら後ろの人たちがモクモクモクモクずーっとタバコを吸い続けていたらしくて、すっかりタバコ臭くなってしまったのには辟易。粘膜が痛いよー。

〈読み中〉Patricia A. McKillip /"Ombria in Shadow"/Berkley Pub Group

_ 影のOmbriaで、まじないのせいで瀕死となったDuconを見いだしたFaeyとLydea。Lydeaは、死のまじないをかけた当のFaeyに、Duconの介抱をするようにと言われる。ここにいたならばその役目を果たすはずのMagがいないのだもの、と。そのMagは、なんとかDuconをまじないから守ろうとするが捜しあぐねる。迷路のような宮殿(の見捨てられ隠された部分)に忍び込んでDomina Pearlの図書室にうまく行き当たったはよいが、まじないでそこに閉じこめられてしまったのだった。窮地に陥ったMagに救いの手をさしのべたのは、図書室の管理をしている、Duconの幼い頃の教師だった。

購入本

_ ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/『グリフィンの年』/創元推理文庫
L・ブラケット/『非情の裁き』/扶桑社ミステリー
梶尾真治/『もう一人のチャーリイ・ゴードン』/ハヤカワ文庫JA
トマス・ウォートン/『サラマンダー』/早川書房
内藤濯・選訳/『ルナアル詞華集』/グラフ社

_ 相変わらず児童書、海外書売り場には、似たような装幀の「ファンタジー本」の山。殆ど読んではいないが、見るだけで拒否反応が起きそう。ルナアルは、『にんじん』とか『ぶどう畑のぶどう作り』『博物誌』とか、大好きだった。まだ手にはいるのかしら(と検索)。もしかして『グリフィンの年』、読みかけを措いて読み始めてしまうかも。たぶん。きっと。あ、読み始めちゃった。

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ニムの木かげの家
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最終更新
2003.08.30 22:36:33