月別履歴(タイトル抜粋)

2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2002年 06月
2002年 05月
2002年 04月
2002年 03月
この本は私に会うために(1)
律儀(3)
なんちゃって矢印(6)
ピンクの肋を解体します(10)
世田谷区立下馬幼稚園(17)
「路程」は写っていなかったのか?!(19)
『落ち穂拾い』(22)
フラジャイルに「千夜千冊」の1/2(26)
実はワカメさん(29)

2002年 02月
スタイルの速度。音/映像/文字(1)
0020202の本棚(2)
『オードリーとフランソワーズ』(4)
『紙魚の手帳』12号(7)
東京駅。どっち側に降りて本屋に行くか(9)
本のことなら憶えてるが...(12)
行方不明新聞折本公開捜査(13)
佐伯俊男(14)
『ユビュ王』にくそったれ!ってそのまんまな...(16)
その穴のさきにあるもの(17)
家庭の医学と専門書の断絶を埋めるもの(20)
ジャリなら自転車こぎこぎ冷し中華を(21)
図書館のちょっと無理矢理(26)
送料に限って言えば(27)
月が最近(28)


2002年 01月
あけましておめでとうございます(1)
腹ぺこタイシ(4)
ランクアップした二百円のおみくじ(7)
方角が悪いんです(12)
カタログに載るモノ(20)
お、い〜ぞ〜(21)
冬もボサノヴァ(23)
ぽんぽこたぬき工作(26)
図書館はうるさいのだった(27)
『ナージャの村』(31)

2001年 12月
皆やさしくってヨ(1)
『寄席の脚光』(4)
無理して本屋でバイトすな(5)
大踏切書店でイッパイ(8)
いらないものばっかり残るのよ(13)
ママゴトやっといてよかった(17)
sold out 通知(22)
「2001年宇宙一瞬旅」(25)
不吉な夢もなんのその(26)

2001年 11月
愛犬は0.5(4)
自分で勝手に無理してグチる茶番(5)
どこのどいつ(6)
ひとの書棚を覗くのは楽し(9)
「広告としてのイラスト」(11)
かき×かぼす=マンゴ(13)
どこで区切って無駄と言う?(15)
「学校どこ?」(16)
岡ノ上鳥男様 田辺茂一(20)
おかえりのスケ本登場(26)
webで本をめくりたいひとはいないでしょう(30)

2001年 10月
bookbar4楽天ブックス開店(01)
鉄の扉「絶版」で幽閉された本の脱獄幇助(02)
本コ子雑誌、即物的体験を池袋リブロで(05)
おれなら桜を植えに行く(08)
眼の日は啓祐堂で眼のコヤシをいただく(10)
ライブ辞書を作るゾ(15)
新聞折本第八号(17)
製本-花ぎれの固定(18)
NONを見よう(19)
実感トハ恥ナリ(20)
透明酒は...(21)
となりの客はよく肉食う客だ(22)
わたらせ渓谷(27)


2001年 09月
意の外(01)
これを読んだら呪ワレル(03)
葉書文庫本(04)
均一つながりの本と新聞(05)
広辞苑、外に連れ出し運動(08)
平まどかのベルギー製本留学記(09)
コソコソするのはなぜ(17)
グリコのポーズ、やってみて(18)
それ、名前なんですけど...(19)
あどべんちゃブラリ(25)
オノ・ヨーコと朝日新聞(26)
温寿司(28)
まじ秋(30)


2001年 08月
横顔ばっかの金魚(03)
『チェブラーシカ』(04)
クモの糸をどう使うか(09)
人工雨、日本編(11)
空中金魚(13)
防ぐのが礼儀(14)
炭化菜種降りしきる花火大会(18)
屋久島の森に(28)
宇宙人と妖怪(30)


2001年 07月
くだらナイ→すまナイ(02)
やっと処分したっていうのに(03)
「ドキドキ」を見て体の頼りなさを (05 )
観本旅行(06)
おでかけには「じろう」を(1)
『ラッチョ・ドローム』(12)
いってきますじろう問題(15)
これは本なのですか(16)
「本は傷んだら修理すればいい」(17)
「うまい」か「おいしい」か(19)
エーッ○エーッ○エッ○ホイ○ッ○(23)
新聞折本第三号(25)
ネコとシャクシとキミと(26)
自由カラは逃走できない不自由(29)
夏はこれからだってば(30)


2001年 06月
ダダ書房店主に惚れる(04)
日焼けサロンじゃあるまいし(07)
製本アトリエ記11 (08 )
図書館には何を探しに行くか(10)
『ミリオンダラー・ホテル』(13)
人間を本に変える銃(14)
スクラップ帳をスクラップ(16)
死を待たずにとる魚拓が失うもの(17)
辞書である前に本でもある(20)
さくらんぼの味(24)
ああやっぱジンセイって(27)
金魚部第二回秘宝展(28)
図書館オチの古本(30)


2001年 05月
SPACE ODYSSEY(06)
新入部員は銀魚(09)
製本アトリエ記10 (10 )
「本コ」誌第一期終了につき(15)
never 金魚(16)
日に月に媚びず。(19)
ベストセラーがバカバカしくなっちゃって(20)
新聞を3回折って本にする(21)
『地獄の黙示録』(24)
新聞本の祖父は「くそ」と詩をかく(26)
「言葉はサーファー」説(27)
ナはテイをアラワスか(28)
祝いの席には花火か蜘蛛か(31)


2001年 04月
言いそびれ(04)
宅配から机配へ(06)
金魚部、無念(07)
一般市民ですけど(12)
書肆啓祐堂誌「黄金の馬車」(16)
切手詰め本(18)
「五点支え法」実験装置(19)
東京国際ブックフェア2001(21)
花ぎれ、できた(23)
おかえりのすけ事件2(24)
『ツバル』 (25)
探し選び奪う退屈(28)
ぶらりの卒業(30)


2001年 03月
カフェでふと(01)
日記の積み重ね(06)
忘れてはならない直感。(10)
「荒俣まぼろし堂」最終目録(11)
『キャラバン』(13)
『あらかじめ失われた恋人たちよ』(14)
ナヲナノレ(16)
記憶はひとの身体に間借りして(18)
後ろからやってくる(23)
夢は誰がみているか(25)
第一回金魚部秘宝展極秘開催(26)
図書券の使いかた(27)
閉店間近に耳ダンボ(31)


2001年 02月
窒息おかえりのすけ(01)
恐縮は笑い飛ばす(04)
他人様の土俵で燦然と輝いてしまうNIKE(07)
ダダな漢字(12)
へん平時代(15)
雨の筋に傘は目盛る(18)
『シュリ』(20)
タエコ・リズム(22)
NONでシールを貼ってもらおう!(23)
プロ紙に敬意を表した本(25)
ウリポな文学者の皆様へ(26)
万能web出版(28)


2001年 01月
初詩集『心配の速度』(06)
4×4 = 8 vs 365-6=358(08)
図書館ホテル(10)
中村文庫(14)
発禁と戦い、秘められた名作を(19)
" BOOK BLESS YOU. "(24)
ダイヤル・ビーチへ行こう(31)


2000年 12月
缶詰文庫(01)
星の王子さまが観た星空(05)
砂時計のくび(14)
目論書本(18)
新聞折本プロジェクト(20)
金魚部に西洋の旦那が(22)
環太平洋的に詩集(27)


2000年 11月
『グロリア』(02)
同級生が有名人になってしまった場合の卒業文集(03)
真空凍結乾燥機を入れてくれ(05)
がっくり(06)
カンガルーとおやじ(12)
吹き出し、開放(13)
銀杏書房(16)
『ラテンアメリカ光と影の詩』(20)
いかに多くの「思わずできたもの」(22)
おかえりのすけ事件(23)
「いんちき」とは何かを『桂離宮』に識る(24)
なかったことに(26)


2000年 10月
度忘れの度合い(31)
『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』(28)
本の系統樹(23)
「もいました。」(22)
『馬的思考』、一冊置いとくヨ(21)
疲れた筒(20)
分別快楽(18)
プラスチック部(12)
『ガタカ』(11)
『キカ』(03)


2000年 9月
はみだす飛び出し絵本(25)
文庫本をローンで買いたい(20)
めくるめく書籍目録の誘惑 (19)
『ポール・ボウルズの告白』(14)
みんな平らになりたい (13)
『ひかりのまち』(08)
9月1日はパタフィジックに(01)


2000年 8月
虚言僻を伴う脳の病気の後遺症の証拠(08)
あなたの信頼に背くわたし宣言(11)
「シツレイ」の効果(16)
『モジュレーション』(17)
bookmark 4とbook bar 4 (20)
@(24)


2000年 7月
目玉に食塩水を~(04)
「今日」あたし、ダメかも。(05)
些細な気まずさの克服(09)
" code " のバッグ(15)
電気スタンドマン(18)
地図通りだ!(30)


2000年 6月
共感しなくちゃいけない脅迫(03)
期待のかたち(05)
「頭痛いので休みます」(06)
人サマのリサイクルをする葬儀やのバイオ度(12)
バービーの脚が指に(15)
ゴダール『映画史』(16)
合理的なプロレタリヤ医学(21)
『ミラクル・ペティント』(26)
『フルスタリョフ、車を!』(29)


2000年 5月
TOTOの味噌汁(15)
『エグジスタンズ』(24)
『棺桶の中で宙返り』(28)
『足にさわった女』(29)


2000年 4月
万年青春映画の恐怖(05)
死因を調べてもらう料金(07)
凸=H2cm、 20×20でいこう(20)


2000年 3月
『スリーピー・ホロウ』(07)
さぶいぼセンテンス(10)
実感のリロード(16)
セルフ・パブ『共生虫』(28)
『ストレイト・ストーリー』(30)


2000年 2月
生まれ変わったらmusicianになる(13)
泡の中身(15)
人が言わないことを否定する(16)
plastic book(21)
接続語の「ぶっちゃけた話」(23)





2000年2月

2000.02.29■「ー」ってカタカナ?
正しいひらがな表記では「あ」や「い」や「う」や「え」や「お」と書くべきところを「ー」と書くことがありますよね。「そうです」を「そーです」、「象さん」を「ぞーさん」、「工夫する」を「くふーする」など、メールやこうした駄文でよく使います。より口語的にしたかったり、軽く流してくれ、というようなときに使いますが、この場合の「ー」の効果とその理由について考えていた。
ビール」は正しいカタカナで、これが「おビール」となると勘弁してくれ!になります。一つの単語にひらがなとカタカナが混在するような使い方をすると、本来の意味そのものからちょっとマイナスにずれたものになるようで、このことが何か解決の糸口になるような予感がしたのです。例えば「お茶」はOK、「お紅茶」もまぁよろしくってよ、しかし「おコーヒー」となるとおいおい、「おティ」では滅相もないことに!!
「そーです」が「そうです」とニュアンスと違ってくることも、この観点で解決してまおうという算段だ。でも「ー」って、カタカナだっけ?
発音すると「そうです」と「そーです」の違いはびみょーなものになってしまうが、ピッチを替えることで応用が可能になる。「はい」と返事すればいいところを、あいだに「ー」を入れ、その全体をオクターブ上げて発音すると、くだらなーいオーダーも受け流せまーす。そんなことを書いた詩が『交換』、読んでね。


2000.02.28■明日は調整日
明日は400年に一度の大閏日ですね。徹夜で待機されてるかたもいらっしゃいますのでしょうか。一年の長さはだいたい365.2422日なんだそうです、暦の歴史をひもとくといろいろ変遷があるみたいだけど、現在の暦でも2621年に一日ずれる計算だそうです。ホウ。
子供の頃、キューピーというあだなの2月29日が誕生日の子がいて、あだなの由来は目がくりくりして天パーだったからのはずだが、おもしろがって「やーい!まだ3才!」などとからかっていたもんだ。彼は今年、400年ぶりの貴重な誕生日?ン違うな、生まれて始めての大閏日?ン間違いではないがニュアンスが違うな、予想外の誕生日?これでもないな、とにかく感慨深い誕生日を祝っているんではないかナどこかで。
普通私たちは「誕生日がまたきた」という感覚で、目盛の付いた円を一周しました状態になるが、実際は太陽の周りをグルグルまわるホシの上で、さらにグルグル回ってるのに重力にひっぱってもらってなんとか吹っ飛ばずにいるが、だんだんホッペもムネもオシリもびよ〜んとたれながらも、なんとか形状を保てるのを80年と数えているんだよなぁとはっつと思ったりして、こういうくだらないことを考えるためにこういう調整日ってのがあるのかもしれない、だから、ま、いいっかと思う2000年2月28日という地球の日付の日。

2000.02.26 ■すごくそれっぽい名前
都市銀行の窓口の多くは、担当するひとの名前の看板を前に立てる。ただ女性が多いから、もし本名なら悪用されたりしないのかと心配になる。別に本名である必要はないから適当なのかもしれないが、なぜかそれぞれがとてもそれっぽいので驚く。
例えば「万里子」さんはまりこさんっぽいし、「小玉」さんはこだまさんっぽく、「由紀子」さんは見事にゆきこさんっぽいし、「エリカ」さんときたらカタカナじゃなきゃだめな顔してるもの。きっとみんなで「この人はどういう名前が似合うか」というのを社員懇親会などで投票して決めているんじゃないかと思うのだ。違うかな。
しかし最近の子供は難しい名前をつけられるから、「お名前は?」と聞いてもその名前の持つイメージとその子が結びつかず、ああ、画数が合わなくて字を無理矢理探したのね、という印象だけが残ってしまう場合もあっていけない。ところで私は4-kama(名字)っぽいのかなぁ。

2000.02.24 ■空気より広告載せたほうがいいだろ、キミ。
東京都路線バスの車体広告が変わるらしい。これまでは 2.7平方メートル/台だった広告面積が、30平方メートル/台に、従って¥240,000/年/台だった年間広告収入が¥1,200,000/年/台くらいになるらしい。
すでに京都や大阪では車体の全面広告がなされているのに、せっかくの緩和も中途半端だなぁと思うが、30平方メートル/台がぎりぎりの線になったのはなぜだろう?従来の、緑のペンキのメーカーとか?
なお、タイトルに引用したのは石原東京都知事の言葉です。うまいなぁ、はい、と言ってしまうもの。
バスといえば東京の銀座に92年から走っていた銀ブラバスも今月で廃止だって。観光振興のために¥6700万/台もかけて作ったが、笑うのが各座席に液晶テレビがあったんだよ。「銀ブラしてね」っていう目的のバスに、なんでテレビを入れるの?液晶なんて当時はまだずいぶん高かったでしょうに。廃止の後は山形の東根市などに無償譲与するらしい。
2000.02.23 ■接続語としての「ぶっちゃけた話」
携帯電話の効用のひとつに、普段交わりにくい種類のひとたちの日常会話を聞けることがあげられましょう。電車の中でなんか電話の先の声まで聞こえて、会話の全てを聞けたりします。すばらしいことです。
先日は、地下鉄の駅の入り口で「いやぁ、ぶっちゃけた話が・・・」と言っているひとに出会いました。ちょっとできる営業マン風のその人は、続けて何か大きな声で話し始めましたが、場所柄、そうそう秘密なことを言えるわけもありません。「ぶっちゃけた話」、というのは別に珍しい言葉ではないけれどあまり聞かないし、たまに聞いてもその後は、別にぶっちゃけた話でもなかったりします。
「○○○○だ。ぶっちゃけた話、□□□□だ。」
「○○○○」と「□□□□」の内容がたとえ一緒でもよろしくて、ただ「○○○○」では押しが弱いと思ったときなどに、「いやぁぶっちゃけた話ね、□□□□なんだよ」と繋げると、より相手に歩み寄ってオープンな感じを醸し出せる、というようなときに使う接続語なのだと思いました。
2000.02.22 ■イメージ戦略VS戦略となるイメージ
日興ビーンズが今日から法人口座も受け付けることになったという記事を見たのでちょっと前の感想文を。 少し前にオンライントレードについての資料を集めた。どこもメールで注文してからの応対が早い早い。届いた資料は全体にいたって地味。そのなかにあって一段と、というか一人だけ目立っていたのが日興ビーンズ。広告でお馴染みの、マウスを豆のかたちにみたてたあのマークがふんだんに使われて、紙は厚いし文字は大きいしバインダーは立体的で丈夫だし。
確かに差別化には成功ね。個人客向けに、わかりやすく親しみやすく、完璧なCIでがんがんカラーの広告でイメージ戦略だ!?オンライントレードに興味を持つ人ってとにかく無駄なことに金使わないでくれ自己責任でやるから、という態度のひとが多いと思うんだけど、そんな種類の人たちに向かってあんな派手なツールや広告は、逆効果じゃぁないんだろーか。
イメージ戦略というのは『空(くう)』な言葉だなぁ、対象者をなめた。なめることが好きという愚な。戦略となるイメージはなにですか?ちなみにビーンズの資料はケースだけは丈夫なので使わせてもらってます。有効と判断した他社の地味ぃなぺらぺら資料を入れとります。

2000.02.21 plastic book
「プラスチック」と聞いて何を思うか。人工物としての「プラスチック」。決して可塑性という語源的な意味での「プラスチック」を連想するひとはいないだろう。 『プラスチックの文化史 可塑性物質の神話学』遠藤徹著、水声社(2000年)で著者は、プラスチックという物質に囲まれながら、私たち人間が、自分の身体や精神までエクササイズや自己啓発セミナーで可塑的なプラスチック人間になろうとしているその二つの関係に迫る。
plasticの語源はギリシア語のplasseinで、粘土や蝋などの柔らかい物質を型に入れて作ったり、形をつけられたりすること。18世紀、最初の英語辞書を作ったサミュエル・ジョンソンは、造り主のプラスチックな能力を次のようにたたえているという。「慈悲深い造り主よ!汝のプラスチックな手をもて、その力を顕わしめ給え」
そうだったのかぁと思った。時代とともに付加された意味が全く語源と変わっていくplastic。ある時代はその先端を、ある時代は悪の権現、そのくせ今また、生分解性プラスチックという表現がエコなものだと大手を振ってひとを惑わす。plasticその言葉そのものが、受動的人工的で、実は能動的可塑的なんじゃない?それは、私が『本』に対してもつイメージそのもの。でもまずは『製本』についてのキーワードとしてplasticを採用したい。" plastic book" として、book bindingのページを近々リニューアルします(2月27日、アップしました)。
上記の本の表紙の写真は若智大暉さんの 『plastic smile』。楽しく深くかき立てる作品。そして忘れてならないのはハジメちゃんの『plastics』。もひとつおまけに『プラスチックの人工筋肉』も必見。
2000.02.18 ■π名人
円かき大会「パイ」の第二回全国選手権大会、3月26日(日)東京ビックサイトで開催。フリーハンドでどれだけ円を正確に美しく描けるかを競い、優勝者には(財)日本数学検定協会から「π名人」の称号が与えられ、しかも円描きのプロフェッショナルとして活動することを認められるらしい。
一回目の優勝者というひとがいるはず、π名人という肩書きで、円描きというプロな仕事をやっているの?会いたい。誰か出てみる?問→03-5660-4804
映画の『π』はおもしろかった。「数学は大自然の言語、どんなシステムでもパターンが生じるのだ」と言うマックスの妄想と現実。ロニ・サイズやエイフェックス・ツインらによるサントラもおトクな感じ。関連図書もいろいろ出たけど、HPが一番充実。
2000.02.17 ■広告、その正体3題
キリン淡麗(生)の広告見た?『キレの正体。』というコピーに、表面に滴がまぁ整然と不自然とイボイボと付いた缶を手で持ってるやつ。
「もっと滴いっぱいつけろよ、淡麗な感じで」「えー変ですよ」「いいんだよ、つけろつけろ」「まじですか」「いいんじゃないの、つけろっていってんだから」。で『キレの正体。』はイボです。
そういえば、最近の車の広告に美しい「ナマ手」の登場が見られます。その正体は優しさとか柔らかさの気分?環境といえばとにかく地球、色は緑と青と赤、のようなア〜アな鉄則のひとつになる?
「総合食品をめざす信頼のリス印」という説明でかわいらしいリスのマーク、そして会社名は「旭電化」。食品にリスに電化。この正体は不明

2000.02.16 ■人が言わないことを否定する
前にこのページにも書いたけど東京都で外形標準課税が導入されそうですね。少なくとも実施には至らないだろうと思っていたらこのとおり。それは、「違法とは言えない」。課税の不平等性ということはあるかもしれないが、そうか、法律って言葉だもんね、解釈、解釈。
フランスのスペイン国境際にある人口約100人のエーヌ村の村長さんが、シラク大統領に「スペインに村ごと移りたい」と直訴。困窮する財政対策を村民皆で検討した結果、「そもそも地方分権とは何かと考え直したら、国を選ぶ自由があってもおかしくないんじゃないかという結論に至った」と。
「・・とは言えない」「・・でもおかしくはない」。この二つに見る共通点は、「・・」の部分を考えている人が相当少ないということ。人が言ったことを否定するのは簡単だけど、人が言ってもいないことを否定するというのは、普段やらないもんだから、あっぱれ***となる。

2000.02.15 ■泡の中身
昨日の朝日新聞夕刊に「ギネスビールの泡はなぜ沈む?」という記事。ギネスのような濃くて粘っこいビールは小さい泡が出来やすくて、直径0.06ミリ以下のものは浮く力がなくて下降するらしいということをオーストラリアの大学教授がつきとめた!
サッポロビールのドラフトギネスは、泡が長持ちするように窒素ガスを溶かしているらしい。普通ビールに含まれる二酸化炭素は水に溶けやすいので細かい泡はすぐに消えるが、窒素は溶けにくいので小さい泡として残りやすいからだ。ということは注いですぐの泡は二酸化炭素が多く、ぎりぎりまで残っている泡は窒素ということ?ビールを飲むならその味わいの違いを極めるべし。
この話題とは直接関係ないけれど、北海道大学工学研究科流体物理学講座流れ制御工学分野{長すぎ・・・)のHPに、気泡流なんかのきれいなmovieあり。

2000.02.14 ■日本語の力。
最近よく見かける広告に『ビールの力』というのがありますが、これはなんと読み、どんな意味でしょう。では『ビールのカ』、『ビ一ルのカ』はどうでしょう。
答は順番に「ビールノチカラ」「ビールノカ」「ビイチノカ」。あなたも入力してみましょう。日本語の豊かさが体感できます。
『エンジンの最適燃焼にノックセンサ』って何でしょう。これは日本特殊陶業さんの広告コピーです。わかるひとにはわかるんでしょうが私には検討もつかず、おかげでホームページを覗きました。戦略にまんまとおちたヒト・・・。あなたもおちてみる?

2000.02.13 ■生まれ変わったらミュージシャンになる
『BUENA VISTA SOCIAL CLUB』
ヴィム・ヴェンダースとライ・クーダーが、キューバのベテランミュージシャンを探しあててアルバムを作り、アムステルダムとカーネギーホールで公演をするまでのドキュメンタリー。
バレエを習う子供達に囲まれながらピアノを弾いたり、虫さされのあとが目立つ妻と並び歩いたり、ホールで観客にそっとキスを投げかけたり。そして歌うは「僕は燃えている〜火だ、火事だ〜ダイヤルすれば消防車がやってくる〜」ってな具合なんだがめちゃくちゃかっこよい・・・。『チャン・チャン』という曲は「〜パナマカリ〜」とか「〜ハマナカヤ〜」とも聞こえて、思わず口づさみますよ、あなたも。
すでにこの映画についての本は数冊出ているが、キューバ音楽がらみで楽しいのは水声社から出ている『ブエナ〜とキューバ音楽の手帖』(大須賀猛編)。
生まれ変わるその日まで思い続ける夢というのもいいでしょ。

2000.02.10 ロケットの先っぽはどうやってつくっているのか

昨年打ち上げに失敗した国産「H2ロケット」の先たん部分は、なんと約800年も前に中国でできた「へら絞り」という技術が使われていたらしい。これは金属板を旋盤で高速回転させながら、へらと呼ばれる工具を板にあてて型に押しつけていく加工の技術のことで、完全に人の手による作業。押し当てる具合で成型品の表面精査は微妙に変わるわけだから、数値制御の装置でやればいいんじゃないかと思うが、それでは単純な型のものしかできず、宇宙ロケットなんていう特別な高精度なものには使えないというわけだ。
こういうお仕事をしているかたは、めちゃくちゃ仕事の実感があるんだろうな。「おい、息子よ。俺が成型したロケットが、この宇宙を飛び回っているんだぞ」

2000.02.08 ■これはペンです。
朝日新聞タイトル下の広告スペースに、『THIS IS A PEN . 』 by ZEBRAって。
東京都石原知事、不良債権処理で納税のがれをはかるのを見過ごすわけにはいかないと、大手銀行に粗利益の2〜3%の独自課税を発表。法的には外形標準課税とかいって可能らしい、でも政府が銀行に金融システム安定のためといって公的資金を投入しているわけだから、実現はしないんだろう、か、な。
でも単純に考えて普通預金の金利は0.05%程度なのに貸出金利は3%、それでも赤字でたいへんなんだ、と銀行さんが言い張る以上、お金を預けるのはやめとこうゼ。へんちくりんなコップや貯金箱、通帳の野暮な絵柄や塩ビの通帳ケース、なにより愛想笑いに無駄金を使い込んできたあげく、ATMのサービスもまだまだ不備なくせに手数料を上げたりして、こんな足元にもぼろがでるほどだからよほど大変なんでしょう。
貯金も預金もやめよう、振り込みも銀行は使わないようにしよう、そう思いたったはいいが他の手段を選ぶのがたいへん。こんなふうにまかせっきりだったから、頭のいい銀行さんにつけこまれていたんだな、きっと。


2000.02.05 ■呼び名
「オウム真理教(アレフに改称)」が「アレフ(元オウム真理教)」と書かれるようになることはないのでしょう。そのくせどうして皆、上祐さんを上祐幹部と呼ぶのかが不思議。
「消費者の皆さん」と語りかけられるといえいえたいした消費はしておりません、と手を振ってしまうし「視聴者の皆さん」と呼び掛けられても視聴率にカウントされたことがないので実感がわかない。
この世でたった一人私のことをヒコちゃんと呼ぶ叔母さんが亡くなって以来、私はヒコちゃんじゃなくなったことに気づいたり、さっき道ですれちがった犬が『たわし』みたいだったので、「今たわしとすれ違ったなぁ」とすぐに思い出したりする。