BOOK BAR 4 > おかえりのすけ宅 > おかえり、あのね。

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2002年9月29日
葉山日記
朝日新聞朝刊読書欄で津野海太郎氏が「『葉山日記』(吉田仁著、かまくら春秋社1900円)を書く。 
「杯を重ねて10年 老いも重ねた 
...この日記、もともとは詩の同人誌「gui」に連載されたもので、私も年三回、新しい号を送ってもらうたびに愛読していた。...毎日...銀座の安い酒場を飲みまわり、終電で鎌倉のあたりに戻ってそこでまた飲む。その坦々たる記録。会社も会社、よくもまあつづくものですな。と、雑誌で読んだときは、半分あきれて、そう思っていた。ところが、ちがっていたのですね。...」
2002.09.28
山口椿とガスパール・カサド
山口椿氏『逝く夏に』(自らの過酷な体験をもとに描く、最後の戦後文学 by文藝春秋)出版記念会は、山口氏のチェロ+ゆふまどいあかね氏の朗読。主人公の伊吹が、終戦後、商品が閑散と並ぶデパートで見つけた一枚のレコードをなけなしの金で衝動買いし、「コル・ニドライ」を弾くガスパール・カサドのチェロの音にめまいを覚えるあたりが、密やかに読まれる。ガスパール・カサド紹介サイトを見るとこのレコードは「COLUMBIA LX131」1931年に録音されたもののようです。
出版記念会、その後の宴では、群馬・高井社の佐伯俊男ラベルの痴虫3号も。
2002.09.27
都下の歩道彫刻、東西横綱決定戦
都営地下鉄新宿線「船掘」駅北口から新小岩方面に歩いていると、歩道に彫刻が並んでいる。割れたピーマンに干し椎茸、岩に顔面衝突中の金魚!スバラシイ。と、不覚にも金魚部長ここで気付く。そうか、ここは江戸川区、小松菜と金魚と花のまちではないか。用事を済ませたらすっかり夜+雨。駅前をうろついて金魚のレリーフを見つけて帰る。
しかしあの歩道の彫刻はみごとだ。悪趣味でいい。井の頭線駒場東大前駅から近代文学館にいく歩道の彫刻と、都下において東西横綱を認定。この前通った高田城址彫刻ロード(だっけ?)もそうだけど、公的機関のフィルタを無事通過する彫刻は、にせロダンににせムーア、昨今にせニキ、あるいは習作のヌードなので美しくてごくろうさま。
2002.09.26
天文台から雪かき人を眺むる
数日前の井田真木子さんの話題の続報。
井田氏は1956年生まれ。「天文台」の創刊は1974年であるから、高校生で編集委員として参加し、「ある日/天文台から眺めると/雪かき人 が そびえていた」と始る詩を寄せている。諏訪優氏によると「...われわれの朗読会のようにオープンな雑誌があっていいのではないか、ぜひやりたい、という声が再三あり、説得され、ならば、と協力を約束した。彼らがつけた「天文台」という誌名はいい名である。」とあり、このタイトルが井田氏の強い思い入れがあったことを推測させる。なお「天文台」の発行元は諏訪氏の住所、そして4号目の印刷所が世田谷区梅丘の七月堂とある。あの七月堂?
井田氏についてはくいあぁ〜らんどを。白戸さん、こちらこそありがとうございました。
2002.09.25
グミ菓子メーカー、指をつくる
個人認証の方法には指紋や虹彩を使ったものもあるけれど、数年前にグミ性の指で、指紋スキャンシステムをぶっちぎれることを証明した横浜国立大学の松本勉教授が、今度は「電子顕微鏡とインクジェット・プリンター、それにグラフィック・ソフトウェアの『フォトショップ』を使って、窓ガラスから採取した指紋の型を取り、そこから人工の指を作れることも示してみせた」(hotwired)。おー。
あなたは本当にあなたなの?わたしはわたしでしたっけ?とりあえずグミ性自分の指コピーって欲しいと思いませんか。松本センセとタイアップして、グミ菓子メーカーさんにこのサービスをやっていただきたいもんだ。
2002.09.24
図録フェチへの耳よりジョーホー
印刷博物館で開催中の「1960年代グラフィズム展」(前期<未来への夢>:10/14まで、後期<夢の変貌>:10/19〜12/1)は、今でかけても図録はありません。印刷が遅れたのかわざとなのかは不明。来月中旬完成の予定だそうです。
2002.09.23
なにじんですか
「大阪人」10月号の丹平写真倶楽部の特集がいい。大阪市近代美術館所蔵写真もいくつかあり。この美術館準備室は4年前にも収蔵品展として「吉原治良の世界展」をATCミュージアムで開いたりなどしてたけど、館のその後はどうなっているのか私は未見。
この雑誌の前身は「大大阪」という月刊誌。そういえば最近の「東京人」は、新聞社系ムック誌的もったり感が。「宇宙塵」イソジン同盟、あなたななにじんですか。
2002.09.22
豆本とガム、あるいはバッチ
『博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964/キューブリック)で、R(ロデオ)作戦指令を受けた兵士が確認する非常用セットに、豆本「聖書付きロシア語辞典」があったのね。で、このセットに入れられたガムはなぜ9枚?
豆本といえば、埼玉県県立近代美術館で来月から開かれる「モネからセザンヌへー印象派とその時代」の図録(豆本とバッチ)がガチャポンで販売されるそう。この美術館は、明治時代の教科書を使って、手本を写して洋画を学んだ当時の授業を体験するとか、ゴッホの部屋を作ってみよう!など企画が楽しいのだ。

2002.09.21
みえない耳ときこえない口
『モダニズムの越境』に「柱と穴ーー《終りなき柱》と大地の変容」を寄稿(装丁も?)された井上明彦氏らの展覧会「invisible ear」が今日から海岸通ギャラリーCASOで"yagumo project"の一環としてスタート。キコエマスカミエマスカ?
2002.09.20
卵検査人は蝋燭にすかして品定め
透明のプラスチックに入った、実験備品みたいな手作りロウソクをもらう。全体は黄色で粒粒が底に沈んでいて、甘くて麝香みたいないい匂いがする。とっさに、これはなに(香料)を入れたのかと聞く。「タスマニアの蜜蝋。ユーカリらしいよ」と彼女。そう、そのままの匂いと色とゴミなのであった。我ながらガつクリきてしまう。匂いに対してとっさに香料を尋ねるとは...。
うちは涼しくなると蝋燭風呂にします。電気じゃなくてロウソクにするってことですよ念のため。今ここで浜崎あゆみに会ったなら、間違いなくこのタスマニア蜜蝋での蝋燭風呂をすすめるね。理由はこちら。素材の持つ燃える力と香りを一個づつかたちにするcandler`s delight にパチパチthanks!。
そういえばもしかして『卵の番人』(1996/ノルウェー)の英語題は『candler』だったのかなと思ったら『eggs』でした。
2002.09.19
『旅立ちの汽笛』(監督アクタン・アブディカリコフ/2002/仏+キルギス+日本)
あやとり/ミルラン以外は地元の人?!際立つ個/英題は『the chimp』、邦題のなんておセンチ/バイクも汽車も鉄の爆音/蛙が歩く。そして牛にアヒルにジーナ(ヒト)、皆ぺたぺたと大地を行く/花柄布、パッチワークのパターンはレモンスター/妹の人形はかなり文化人形的、チンプの普段着はかなりユニクロ的/新聞で折った帽子をかぶる男に日本の兜を教えてあげたい/食事はスープ粥/こういう映画で飲まれるウォッカはことさらうまそ/乾いた村/家事の美、母の干す布団、中庭のベットと卓袱台/最後あれって放火よね?バケツの水はリレー式にしたほうが早く消えるヨぼーぼー。
配給元の公式サイトBBSには映画に出てくるバンド「BAS EK BAR KAHIN EK BAR」のこともチラと。
2002.09.18
自分のアイコンを見て喜ぼうイェイ...
ドット絵による似顔絵がうまいひとっていたよねワープロの時代から。それを御丁寧に社内のワープロに登録してくれちゃってありがたいやらよけいなお世話やら(ナ、>takani娘)。
「あなたのマックに、自分の似顔絵のアイコンはいかが?」と題して、サーナー氏が15ドルで似顔絵アイコンを作るサイトをhotwiredが報じているが、アドビやアイコンファクトリー社の商品宣伝にしか見えない、が、とにかく記事を読んでみてください、面白いよー。
2002.09.17
よい時代の劇
明日CD「ちょんまげ天国〜TV時代劇音楽集」がソニー・ミュージックハウスから、26日、CD「TV時代劇グレイテストヒッツ」がテイチクエンタテイメントから、10月から辰巳出版が季刊「時代劇マガジン」を、年末には竹内義和さんも季刊「チャンバラ浪漫〜時代は『時代劇』〜」(仮題)を発行。CSの時代劇専門チャンネルも好調、時代劇ニューウェーブ(by朝日新聞)だそうです。
2002.09.16
高校時代の井田さんが
昨春亡くなった井田真木子さんの仕事を整理しているかたから奥成達資料室にメール。『天文台』創刊号に高校生の井田さんが参加されているのを見て驚いたという。
資料室で見ていて実は私も(この井田さんはあの井田さんなんだろか)と一瞬思ったが、井田真木子さんの年齢も作品も詳しく知らなかったので、これ以上疑問も驚きも進展しなかった。そんなこともあって、喜んでお貸しする。詳しく読んでいただいて、その結果はまた改めてこちらからご案内しよう。
2002.09.15
畳や木の薫るホクホクなぶらり旅
越後湯沢→(ほくほく線)→十日町◎新潟県川西町にあるジェームズ・タレルの「光の館」星名家住宅、西永寺。屋根の勾配や軒、豪雪対策の機能美→ 松代◎松代城址に拡がる棚田は稲刈りの真最中。木々のあいだに今も残る第一回越後妻有アートトリエンナーレの作品を。マダン・ラルの作品が良。長命寺の大銀杏、蓮、水色に白で描かれた卍。→直江津◎金沢新潟長野、いずれの方面にも便が良いのでかえって難しい、それは昔から。「まるへい」で刺身づくし+アワビステーキに気を良くして時を忘れ、宿をとり損ねそうになる。防火のための煉瓦塀。砂丘に作った町並、継ぎ足された家々がモダン。五智国分寺は木肌も美しく端正。『放浪記』に出てくる継続だんご。だんごではナイお菓子デス。→高田◎小林古径邸。建築家吉田五十八の語る逸話がいい。「どんな家にしましょうか」「僕が気にいるような家にしてください」
「光の館」を唯一の目的地としたぶらり旅、はからずも、美しく、いい匂いの建物をみる旅に。シーズンオフで静かだったのがまたよかった。
2002.09.13
911
昨夜遅くに『セプテンバー11』を見る。どんな報道番組よりいい。
11人の監督の国籍をいちいち地図に表示するが、全く意味がないってことがいい。
それぞれが違う。全く違う。そんなのあたりまえなんだけど、他人の話を聞かず不毛にイラついてまで守りたいものは何なのかが知りたい。
2002.09.12
花布虫
Atelier Corylus製本の『LA LEURRE OPTIQUE』をどうぞ。この拡大写真をご覧いただくと、花布部分が糸で編まれていることがよくわかるのでは?是非ご覧下さい。
古いネタで画像が雑なんですけど、上記拡大花布を見ていただいたあとに「花布虫」をご覧いただくと、ナルホドネ、です。
2002.09.11
[北園克衛inDesign]
多摩美術大学上野毛図書館での北園克衛生誕100周年記念資料展は14日まで、お忘れなく。
2002.09.10
PROGETTO、川崎市民に
PROGETTOが11月にグランドオープンする新チネチッタ川崎に移転だそうで。束の間の道玄坂店も楽しかったけど。お弁当売ってたってのはホント?
チネチッタ近辺は大掛かりに改装していて、あの一体を「昔ながらのイタリアの街並をモチーフとして、丘の上の教会までの道にいろんな専門店を配する」んだそうな。丘なんてありませんのでネ、土盛り上げんのかどうなのかわからんし、そんなディズニーみたいなところにPROGETTOさんがいくのーという好感度満点の勝手不満。
川崎は駅前からちょっと歩けばいい古書店が並んでいるんだけど、川崎市民の私でも実はなかなか行かないのだった。まずはオープンを待つべし。高橋正実展、美篶堂の上島松男展が予定されているからね。
2002.09.09
1502年の初金魚はいかに
今年は金魚が日本に伝来して五百年ってことで夏にいろいろイベントがあったのに、ついぞ出掛けず秋となり無念。ご参加の方々から金魚部員拉致いただいて、1502年の初金魚に思いだけはせマス。thanks!!!
東京国際フォーラム内アートショップで、一昨年、昨年と「金魚プロジェクト」なるものあって、いよいよ今年はどんなんかなーと楽しみにしていたのだが失速の感あり。同感の貴殿は金魚部へ。
2002.09.08
マルドロオルの歌
Atelier Corylusが製本した『マルドロオルの歌』アップしたので見てね。駒井哲郎の最初の銅版画5枚が挿絵として使われた本で、1952年木馬社より限定350部発行されたもの。人気の本です、毎日インタラクディブ森井書店などご参考まで。
このたびの羽田野麻吏のルリユールは、革を染め、革に見まごうように紙を染めることからはじまった。表紙のモザイク部分で、どこが紙か、わかりますか?
2002.09.07
粟國の塩
愛用の粟國の塩が、生産が追いつかなくて入荷待ちだと店のひとに言われる。釜焚きによるこの塩、まきが不足していると。HPを見ると、梅雨と台風の影響で海水の濃縮がうまくいかず、生産がしばらくとまっていたこと、それから、詳しくはわからなかったが地元の村となにかトラブルがあったことが書かれている。
松茸を焼く前に浸す塩水、そしてサンマを焼くのにも、今夜は手持ちの塩で食べます。生産が継続されることを望む。
2002.09.06

布村浩一さんの第三詩集『大きな窓』を読み返す。勝手ながら、喫茶店(カフェではないよ)の窓辺詩人と思っていたかただ。その窓は超台形に外に飛び出ており、それでもたぶん、クリスタルでもステンドグラスでもなく、四へんが微妙にスモークしてあるような硝子ではないかと思う。
窓辺に座り耳を澄まし、足取りを追い、センチメントを排除する。雨も降っていることだし、喫茶店に行こう。
2002.09.04
『クレマスター・サイクル』(マシュー・バーニー)
渋谷シネマライズにて、8時間ぶっとおしでマシュー漬けの一日。今週金曜日までこの公開は続くが、朝11時にいけば立見(30席)は確保できるかも。詳細はthe CREMASTER Cycle(museum ludwic)、「美術手帖9月号」(特に長谷川祐子さんによる評)などどうぞ。
夢に出そう。ヘビィ。寝る。その前にちょいメモ。
薄べったい狭いところ/抜け出たい/穴/球とぬめりはその助け/上に下に/バロックな/パラノイアのクライマー/水中の安堵/身体の穴/繋ぎ/穴を形成するための鍛練/穴を抜ける風、その音/過剰な破壊音/そよぐシルクのリボン/場所の力/「3」の疑問=セメント詰めしたはずのまん中のエレベータはどうした?
2002.09.02
でんこちゃん、どーするよ
このたびの東京電力の損傷ひたかくし事件、ついに福島第一・二原発も停止して点検となりました。ハイ、第一原発しかも話題の四号基、見学してきましたともつい三ヶ月ほど前に。安全性の確保については、第三者機関(GEIIのことをさす)が入っていることを強調してましたね。
今回の告発はGEII社のひとからだったそうで。しかし、告発をうけて保安院が調査を始めた二年前、東電が「思い当たるふしがない」との態度をとり続けていたからといって今頃までそのことが伏されてしまうには、巨大な意図があらねばなるまい。これでプルサーマル計画もいよいよ延期まちがいなし。コラ東電よ、なんてことしやがったんだと怒ってるわけでしょう?えらいひとたちが。
そういうのはほっとくとしても、使用済核燃料を我ら日本人はどうしますか?と言いながら、スイッチ一つで東京電力から買うデンキで残暑の夜にエアコンきかす自分にうんざりです。でんこちゃん、助けてちょうだい。
2002.08.31
残ってますよ
国会図書館がネットワーク系電子情報に関するプロジェクトと題して、ようやくウェブ情報の収集を始めるようだ。
インターネット・アーカイヴなど既に多くのアーカイヴがあるが、bookbar4も99年からであるがここで検索できるので、便利で恥ずかしいデス。瞬時に消え行くウェブの頼りなさを、私は「webscrap」と名付けてプリント製本してみたりもしてたんだけど、当初の想像をはるかにこえる頻度でウェブ情報は変わるのでやめてしまったのでした。
どうせすぐ消せるから、というウェブ特有の気軽さとも、うまくつきあっていかないとね。結構どこかに残ってるもんです。
2002.08.30
とじる必要のないものを手軽に製本する機械の開発
PRINTEK TOKYO東京グラフィクスフェア合同展(8/28-31)。ハイデルベルグ社の巨大な印刷機、北電子の乱丁防止装置(写真がなくて残念、かなりカワイイ)、遊園地の乗り物みたいな MHM社のTシャツプリント機など印刷にかかわる展示会である。素人にとってはまさに工場見学。
製本部門を中心に見る。ホリゾン社のi2iシステム(CP3/CP4を見据えたネットワークフローシステム、だそうです)、正栄機械の糸綴製本機、光文堂の針金の代わりに糸を使った中綴製本機、他にも工程中に出る断裁ゴミ処理機、紙さばき機など。
各社が出していた簡易製本機についてちょっと。
会社や学校でプリントする文書というのは会議や講義のときにテーブルに並べるために必要な備品ですね。枚数がかさんだ場合は、誰かがホッチキスや製本テープでわざわざまとめるわけです。ささやかな手間ですが、無駄な作業ですので担当者には過剰な負担(不満)が。だからパッパッパーと、中綴じ針金止め簡易製本機へのニーズも高まるってもんでしょうが、とはいえ、こういうものは複数企業が価格競争するに至るのみ。あっという間に全会社全学校に行き渡り、あっという間にゴミになるんでしょう。
根本的に不要のものがそこにある限り、そのドグマは永遠です。
2002.08.29
kit.kat+
過日ご案内の「北園克衛 生誕100年記念イベント」、その一環として発行される[kit.kat+]という北園克衛研究誌のご案内をどうぞ。
おかえりのすけがナビゲートしておりますが、北園克衛さん関連ということで若干緊張かつ押さえぎみの動きであります。したがって、見た目にやさしいナビになっとりません。以下のコツをつかんでいただき、どうか隅々までご覧くださいますよう。
コツ1)マウスをとにかくぐるぐる動かし、怪しいところはクリックしてください。
コツ2)創刊準備号の写真のところは、そのまま左にドラッグしてください。
コツ3)おかえりのすけを、クリックしてみてください。
それでだいたい全容が見れる、かな。おかえりのすけが紙折りにいらいらして顔をまっかにするところなぞ、我が身につまされるというかなんというか。ラブリーなおかえりのすけにパチパチ。
2002.08.26
呼ばれたり照らされたり飛び上がったり
今回の金魚部新入部員の皆さまは全員紙定着型。Scoopingさんは「メ、メ、メタる来い」と呼ばれ、サトガミさんは蝋燭に照らされ、john オー!さんは飛び上がって、と、それぞれ登場劇場がいろいろで楽しいよ。
2002.08.23
化粧して本は街に出る
佐内正史さんの自費出版写真集『MAP』は、その制作過程(とくに製本部分が貴重。すばらしいプロジェクトでした)をウェブで公開して限定販売してきたが、今月11日より書店でも販売開始。
この中にも出てくるが、本の三方(背以外の)をきれいに裁ち揃える工程を「化粧裁ち」という。一志貴美子さんの『帽子函』にはこんな句が。「紙裁つを化粧と言へり日日草

2002.08.07
ミスドでリラックスしながらちょいと北園の詩でもよむ夏よ
「relax」67号(8/6発売)の「北園克衛を讃える。」
冒頭に「シンガーソングライターの胸に迫る心の叫びや、ラッパーの鋭利なライムに感動する、つまり最終的には言葉に意味を求めてしまうことに慣れきった日常に、北園の表現はあまりに軽いかもしれない」。そしてその「軽さこそを讃えよ」と。
そう、今メジャーな音楽は、ことばが熱く鬱陶しい。リラックスよ、誰をさしてラッパーと言い、北園克衛の「の/の/の」がどんなにめずらしかったか知らんが、君の軽さこそ讃えてあげる。
なお、ここでも紹介されていた原田治氏主宰の「北園克衛.com」では、北園克衛の詩集一冊単位で読めるようになっていくそうです。そう、オサムグッズの原田さん。