BOOK BAR 4 > おかえりのすけ宅 > おかえり、あのね。

2003年 02月
2003年 01月
2002年 12月
2002年 11月
2002年 10月
2002年 09月
2002年 08月
2002年 07月
2002年 06月
2002年 05月
2002年 04月
2002年 03月
2002年 02月
2002年 01月
2001年 12月
2001年 11月
2001年 10月
2001年 09月
2001年 08月
2001年 07月
2001年 06月
2001年 05月
2001年 04月
2001年 03月
2001年 02月
2001年 01月
2000年 12月
2000年 11月
2000年 10月
2000年 09月
2000年08月
2000年 07月
2000年06月
2000年 05月
2000年04月
2000年 03月
2000年 02月




2002年11月29日
キミの暮らしはもしかして映画の二番煎じかい?
花梨がだんだん腐ってくるのを目の前にしてあぁグリナウェイ、ととっさに思ったことにがっくりくる。横断歩道を歩いていてふと耳を澄ましたときにあぁ映画の音みたい、ととっさに思ったときのがっくり感と同じである。我ながら誰かに「勘弁してくれ」と言いたくなる。擬似体験が実体験を引導してどうする。正確に言えば、その前の実体験があっさり映画のインパクトに喰われてどうする。日々目にして感じていることはいったいどこに行ってしまっておるのか。自分に問うている間にも、あぁこんな映画があったなと思って呆れる。
2002.11.28
自然史からはみ出てますよ
アメリカ自然史博物館で開かれている「アインシュタイン展」は、アインシュタインが「E=mc2」と走り書きした紙切れや愛用のノートなど展示が盛り沢山、来年夏までの長期展示、サイトも端正で美しく楽しい。ここには、アインシュタインが出したラブレターも複数展示とか。おおいに結構、なにしろ偉人記念館じゃなく自然史博物館ですからね。
hotwiredはこう書く。「私生活はだらしなかった。見境もなく女性に手を出し、ときには売春婦にまで及んだ」
だらしないオトコが見境もなくテをだすオンナをバイシュンフとよぶキミはきっと、オトコでもオンナでもないリッパでフモウな超人なんでしょう。自然史上からははみでてしまうので、とりあえず家畜って呼んどく?
2002.11.27
彷書月刊
彷書月刊12月号は北園克衛特集。奥成達、あがた森魚、高橋昭八郎、村山康男、和田博文、浅田隆、川嶋勝、重実生哉、内堀弘、金澤一志各氏。
奥成氏は『gui』に延々連載している「北園克衛『郷土詩論』を読む」について、金澤氏は北園克衛特集(となってしまった)『SD』2000.8号の顛末についてもふれていますので是非どうぞ。
2002.11.26
川崎駅前イタリア町
プロジェットが、川崎クラブチッタ跡の再開発によるLA CITTADELLAのなかに引越しオープン。イタリアの街並、らしいです。
2002.11.25
蜜柑の皮をむいて地球儀をつくる
日本就航五十周年を迎えるエールフランスの広告が何度が出ていて好きなのです。空バック+大きい人+小さい飛行機+アルファというシンプルな組み合わせのバリエーション。蜜柑の皮をむいて地球儀にみたてたものがありました、あれはきっと本物の蜜柑ではないか。いくつもむいてスタッフ皆で食べたんではないかと思う。また別の日、夕刊の最終ページテレビ欄に入れたときは、テレビ枠をまん中にはさんでの15段広告。これもよかった。しゃれています。
2002.11.24
和紙でもやっちゃったのー
山下陽子展最終日にぎりぎり顔を出す。"Le Tueur de Cygnes" 『白鳥殺害者』(ヴィリエ・リラダン著、斎藤磯雄 訳、山下陽子 画、edition HAQUENEE 刊)、四ツ折り未綴じ、筒袋入、ファブリアーノ・ローマ紙版が限定30部、活字でルビもくっきり打たれてすばらしい。と、山下さん、「和紙でもやっちゃったのー」と、わくわく顔でこうぞ紙版(限定10部)を見せてくれる。なんと楽しそうに。天晴れ。
山下陽子の表紙挿画も人気の書肆啓祐堂誌『黄金の馬車』最新号、いまならまだ店頭で見られます。
2002.11.22
あなたは何番?
マイクロソフト社から「オフィシャルユーザー登録完了のご案内」という葉書が届く。
登録ユーザーサービスのurlにアクセスして、与えられていたユーザーIDとやらと電話番号を入力して、私が登録したという内容をみせてもらったら、なにも出なかった。あたりまえだ。なにも登録していませんのでね。ID番号は三桁+八桁。手当りしだいにつけて送っているのでしょうか。
そういえば数カ月前に、住民票コードというのが同じような剥がすタイプの葉書で届いていましたね。あれどうしたっけかな。みんな番号ふるのが大好きです。
2002.11.21
あなたに贈るわ
10月にニューヨーク・クリスティーズで競売された、献辞入り希少本。 「ユリシーズ」(1922年、100部限定)ジェイムス・ジョイス→発行者、46万500ドル、「路上」(初版)ジャック・ケルアック→恋人、18万5500ドル、など。
高橋新吉のダダな字による献呈署名本のことを思い出します。
2002.11.20
過剰
マイケル・ジャクソンさんがどこかの国のホテルで、外に集まっていたファンへのサービスのつもりで窓から我が子をほおり投げるようなしぐさをしたら、とある市民団体から「子どもを救え!」「不安な思いを与えるな!」という(未確認)ような抗議をされ、「しつれいしました、以後こんなことはいたしません」と謝罪したんだそうです。デリケートな問題でしょうが、ナンジャイナ、というやりとりであります。
2002.11.19
銀座系古本屋
13日(水)から渋谷パルコ・パート1ではじまっているオンライン古書店顔見興行オヨヨ書林さんがなんと「銀座系古本屋として生まれ変わるためにこつこつためていた品々をどーんと放出」。26日(火)まで。
余談ですけど、この「顔見せ興行」ってネーミングはいやですね。少しずつ逃げ少しずつ媚びる感じがいたします。
2002.11.17
古新聞
『百年の愚行』オリジナル版100点が、立命館大学国際平和ミュージアム特別展「百年の愚行〜ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY」としてこの秋いよいよ公開。「古新聞を“リユース”し、新たな価値を生み出したいという思い」というのはなかなか僭越と感じ入りますが、実物は見たい。琵琶湖か...。ぶらり二泊という距離感の旅に行きたい。
2002.11.16
『エル・マリアッチ』(1992/監督:ロバート・ロドリゲス)
新薬検査のモルモットバイトで稼いだ三千ドルを加え、総額七千ドルの自己資金でつくり伝説となったこの映画。『デスペラート』ではマリアッチ役がアントニオ・バンデラスとなりかっこよくなってしまったが、本来のこのカルロス・ガラルドのソフトというか軟弱さがやっぱりいいね。バーの二階で勝手に浴槽につかっているときにモコにペーパーナイフで責め寄られ、とっさにくちづさむアイノウタ、それにはにかむモコの表情が、アニータさんに似ているなぁ。
『ロバート・ロドリゲスのハリウッド頂上作戦』、彼自身がその頂上をめざしていたとは思えないけど、「頂上」を演出するのはたいへんなのだな。ごくろう、ハリウッド。
トウキョウには、空席だらけだけどいい映画がかかっていた小さな映画館はいくつもあったのに、ここ数年で、つぶれるか、あるいはミニ・シアターとくくられて野暮くなったところが多くてほんとうに残念なのだ。事情はありましょうが、ごくろう、ミニシアター。
2002.11.15
おかえり効果
満ち満ちたものにあまり惹かれないので、満開の桜も見頃の紅葉もアウトなのだが、いまどき帰宅して月明かりのなかで見る中庭のハナミズキだけは、ぽってりと紅いその姿がどうにも愛おしい。パッチワークのモチーフになったハナミズキの花は過剰だし、隣町で街路樹として、白と桃を交互に植えられてるのもどうかと思っているのだが、なぜか、たった一本中庭にあるこのハナミズキだけは大好きなのだ。
「おかえり効果」なのかも。毎日毎日、公道を外れて最初にただいまを言う相手だからね。ただいま。おかえり。いいあいさつだ。
2002.11.14
馴染む
質屋通いの妻と碁を打ち、三人の子供をなくし、庭先で日がな猫やら蟻をみつめ、犬は描かず、「俺はお国のために何かしたことなど無い」ので文化勲章の受賞を拒んだ熊谷守一。晩年の彼を撮った写真家の藤森武氏が言う。「どこに居ても、馴染むひとだった」
そこに居るだけで、あぁ馴染んでいると思わせるひとはたしかにいる。環境や状況によらず、その近辺がそのひとにまとわりつくような。なんだろうその感じ。
余裕かましてこのホシに馴染んでいたい。
2002.11.13
肩パットは天使の羽に
南タカコさんと息子の伸坊さんの「親子の見立て工作展」が、昭和のくらし博物館で12/1まで。肩パットが嫌いなので洋服についているものは全部外し、それを使って面白い人形を作るタカコさんです。共感度がめちゃくちゃ高く、敬意度は、天高く馬肥ゆすぎるほどに高い。美しいくらし。それを生き、それを生むひと。
2002.11.12
カバンのなかで月夜、輝く
北園克衛造型詩集『カバンのなかの月夜』(国書刊行会)、いよいよ店頭に並びます。序文:堀江敏幸、監修:金澤一志。そのいでたち、帯をはずしてご覧になってみていただきたい。
2002.11.11
旅、すべし
恒例の藤井敬子「旅する本」展が今日から16日まで、ガレリア・グラフィカbisにて。東京製本倶楽部のサイトからも氏の作品画像が見れますが、もちろん、実物直接ご対面がよろしい。
誤解を恐れずに言えば、藤井さんって見た目とても繊細なのに、創作の過程や作品は大胆であっけらかんとしていて、そしてその洒脱さがニクいほどいい。今年もなにか珠玉の展覧会オマケがあるんじゃないかと思って、早く観に行きたくてしょうがない。
そうね、本が本のかたちを得たのは、移動したかったからでしょう?倉庫や書棚、展覧会のガラスケースにチンザマシマシさせても、ストレスたまるだけでしょう。軽やかに、旅せよ、本。
2002.11.10
デリシャス
まぁよくやりますよ。素敵なスイスチーズの世界、「The World of Delicious Swiss Cheese」というサイト。制作はBlitz & Donner。立派すぎて面白い。
2002.11.9
water towers
「月刊たくさんのふしぎ」(福音館書店)9月号は、折原恵氏の写真と文によるニューヨークの給水タンク特集だった。通りから見上げるだけでは飽き足らず、ビルの屋上にのぼって撮るべく、屋上に連れていってくれる友達をさがすべく、パーティにせっせとでかける。なぜ木製なの?どうやって組み立てるの?という、たくさんの給水タンクのふしぎに答えてくれます。(>thanks吉田さん
同氏の給水タンク写真展「water towers」が11/21〜29、東京・新宿のコニカプラザで開催。全世界給水タンク愛好会の皆様はおでかけのこと。
2002.11.8
山下陽子です
「微妙な音色ー山下陽子作品展」が11/5〜24、啓祐堂ギャラリーにて開催中。同タイトルシリーズの銅版画を中心に、コラージュ、オブジェの新作を展示。オリジナル・エッチングと活字組版による限定本も同時発売。四ツ折り未綴じ、筒袋入、こうぞ紙=限定10部。ファブリアーノ・ローマ紙=限定30部。
2002.11.6
つぶつぶフード
なにかが示されてそれにとりあえずノーを唱えるってのは、手っ取り早く居場所を獲得した気分になれるもんだ。二項対立二者択一、個人の日々のささやかな決断は常にそこにあるけれど、そっちかこっちか、そんなにはっきりせなあかんことばっかじゃないでしょう。
たまたま食が細くて肉や油が苦手な私は、ベジタリアン?とかあぁスローフード派?ととってつけたようにいわれて鬱陶しい。どっちでもないんです、いいかげんでごめんなさい。
そんな流れ(?)で紹介されたのが、池袋の廃校に出現するつぶつぶフードコード。アジアの雑穀フードが集合、とか。地球と共生、健康、自然、ヒーリング、安全、未来、心地よさ、...。定番キィワードはおいといて、「体育館 つぶつぶフードコート〜つぶつぶ飲茶/つぶつぶラーメン/つぶつぶグラタン...(以下延々)」ってのがいいじゃないですか。
2002.11.5
『パリでかくれんぼ』1995/監督:ジャック・リヴェット
ミュージカル風の演出が唐突に挿入。可笑しい。オイオイ...。
主人公である三人の女のなかでミュージカル風に歌わないのは司書のイダだが、ある歌を手がかりにして実母を探していて、レコード屋でその歌をはにかみながら口づさみ、店員に「この曲をさがしている」と言う。アパートの階段ですれ違う男が歌っていたのを聞き、実母の記憶につながったのだった。勤めるのは装飾美術館の図書館。探しものには慣れているはずなのに、その一曲を探すときの稚拙さがよい。
なおアンナ・カリーナは舞台で歌う。歌え歌え。なんでも歌え、いつでも歌え。歌い飛ばせば済むことが多すぎるので。
2002.11.3
沖縄水タンク
全世界給水タンク愛好会の沖縄支部で丸タンク派が公式サイトを先月オープン。関東地方でタンクをみている私にとってはめずらしい、円盤型、多面体型もあり。投稿ページもあるので、御近所や旅先でタンクをみかけたかたはどうぞ是非御参加を。全世界給水タンクマップの完成も夢ではない!今後の展開が楽しみなタンク図面と秘密工作シリーズもお見逃しなく。
2002.11.2
外に出て、本来の仕事がしたいでしょうに
かの二千円札、ATMや自販機の対応と連携できず出回りにくかったのは承知ですが、それをかんがみて製造計画を見直したはずなのに、財務省印刷局には二千円札の原材料が大量在庫、冷蔵庫で保管せねばならない特殊インキの一部は劣化しているとか。
完成品状態の二千円札は3000枚、刷り終わって断裁待ちの大判用紙(何枚面付けか不明)は750万枚在庫。倉庫の家賃はどこにどう計上されるんだろう。
せっかくだからなんとか盗み、巷に出してあげたくなります。
2002.11.1
豪華
本日発売の「ヴィジョネアー」39号、今度はプレステとのコラボ、カール・ラガーフェルド、ウォン・カーウァイら16人による、「PLAY」をテーマにしたパラパラ漫画の方法で映像を表現。もう10年になるのですね。号を重ねるごとに豪華で野暮になっていく。