巻頭言

登録している用語について
ギターに関する用語とギターを弾くという趣味を持つ人なら知っておいた方がいいと思う音楽用語などを載せています。その割りにエフェクターについてはほとんど語っていないし、日本のメーカーにも触れていません。掲載する用語の選び方については個人的な嗜好や思い入れなどが多分に反映されており、これまでのギター歴やバックボーンが多分に影響しているためにナイロン弦を中心に箱モノギターに関する用語がほとんどです。
また、用語の説明については編纂者であるわたしの独断と偏見が混じっている可能性が多分にありますが「ウソ」は書きませんし、個人的な思い入れは排除した形で記述しています。 ホント、勝手にコピーしてんじゃねぇよ。何がまとめサイトだよ。勝手にパクるんじゃねぇよ、バカども。
あっ、もう一つ。ギターを弾くという趣味の話ですが、歌を歌いたいからギターを弾くわけじゃなく、ギター単独で音楽をやる、ないしは、インストをやるバンドでギターを弾くという趣味の話なので、歌のおまけというか、歌とセットでギターを捉えている方とは根本的に考えが違っています。その点は間違えないように。インストをメインにやるバンドだけど、たまに唄伴もするよという具合なだけです。
こういう連中って、ギター弾きっていうと「どんなの唄うんですか?」って聞いてくるバカが多い。世界が狭いくせにその中でだけ成り立つような常識がすべてだと勘違いしているから迷惑なんだよね。
リンクについて
リンクについては自由にしてくださって構いませんが、トップページ以外にリンクするとリンクが切れることになりますのでその点はご容赦願います。
あと、相互リンクは受け付けておりません。いまはメールアドレスを公開していないのでできないでしょうけど。
編纂者のこと
このページの編纂者であるわたしは特に音楽関係者ではありません。ただのギター好きということで1996年頃からこの「ぎたぁ用語辞典」のサイトを運営しております。
1974年頃からギターを弾いてますのでかれこれ50年近いギター歴があるというだけのそれ以上でもそれ以下でもありません。最近は、ソロではクラシカルギター音楽、ソロ以外ではナイロン弦やフルアコでジャズをやっていますが、むかしはアコースティックギターでカントリーブルーズやブルーグラス、ジャズを弾いていた時期もあります。
ただ最近はこのサイトの維持更新に関してちょっと情熱がなくなってきていたりします。
カタカナ表記と英字表記について
やっぱり英字で記載した方がしっくりくると考えた用語は「英」の区分で、他はカタカナ表記して掲載しています。また、カタカナ表記について、「ヴィ」と「ビ」のようなものは気分でどちらかだけだったり、両方載せたりしています。
人名の掲載について
元々は普通に50音として掲載していたのですが、やっぱり一箇所に集まっていた方がいいだろうということで人名の項を設けました。人選についてはきっぱり「趣味です」と言っておきましょう。
用語の偏り
「ふ」から始まる用語が多いことに驚いています。なんせ「ふ」から始まる用語だけが100を超えているわけ。2番目に多い「し」から始まる用語と比べても30語近い差がある。
仕方ないことなのだろうが、やはり「な行」や「や行」の用語は極端に少ない。あと、意外と少なかったのは「ま」行で、特に「む」から始まる用語がほとんど見当たらない。一番少ないのは「ぬ行」みたいです。
人名をまた50音に戻すと状況も変わるのだろう。人名はやっぱり「さ」行や「ま」行が多いようである。
スケールについて
本サイトでは説明として色々なスケールを載せているが、アドリブにスケールを使用する手法は様々あり、このコードだから、あるいはこのコード進行だからこのスケールが使えるという説明は正確ではない。それに名プレイヤーが弾いたフレーズ中の音を、説明しやすくするために音階順に並べたものがスケールである場合も多く、オルタードスケールのように意味を理解して使わないと全く的外れになることも少なくない。
そのため、ある意味では使えないこともあるし、使えるけど、使って「格好いい?」かどうかという点も別である。
やはり、その曲の持つイメージや曲調、時代背景も考える必要があるし、対して自身やバンドの音楽性も重要なテーマの一つである。それによって、スケールというか音列を使い分けないと、何をやっても同じになってしまう。だから、アドリブ手法なんていうものは演奏者の数だけ存在することになる。それを学校や説明本で教えようとするから、教えやすい概念を作ることになり、実際の演奏するときの考え方とは定離する概念に陥りやすい。
わたしはわたしなりの手法があるのだが、その方法では「曲から感じる印象や曲の持つ雰囲気」が中心となる。だから、それが感じられない人には説明しても伝わらないだろうと理解している。ただ、演奏中にコードやトーナリティは意識してもスケールを意識することは全くありません。
音を楽しむ?
最近良く見かける言い回しに「音楽は音を楽しむこと」というものがあります。「音を楽しむ」という日本語そのものが既に意味不明な気もしますが、ま、その点は譲歩したとしても、こんな戯れ言を真理かのように語られるのは、音楽好きとしては我慢なりません。
ま、こんな戯れ言を平然と書けるのですから、自分で思いついたわけじゃなくどこかから拾ってきたのでしょうが、無責任にもほどがある。そんな無責任な輩は日本語の意味なんか調べることもしないのでしょうけど、だったら、まるで日本語の意味を説明でもしているかのように書くんじゃないと言いたい。

元々「音楽は音を楽しむこと」の意味ではないのです。
音楽の楽は「楽器を奏する」ことを表しているもので、たのしむの意味ではありません。
「楽をしている姿=楽器を奏する姿」が、たのしそうだったので「楽の字をたのしいの意味で使おう」となっただけのこと。

まるで何かを悟っているようにこんな台詞をいう人がいたら、指差して笑ってあげましょう。

こう言うと「ボクは信じているのに…」とおっしゃる方がいますが、あなた一人が信じようと「うそっぱち」であることに変わりはありません。間違いを信じようとする人がたくさんいるからとウソが真実になることはありえませんし、あってはいけないことです。
楽器を弾くことは楽しいのです。でも、ラクばかりで得られることは何一つありません。
薄っぺらい知識で.../ 旧
クラシカルギターに限った話じゃないけど、薄っぺらい知識で語る人がプロにもアマにもいるんですよ。ネットでも、わざわざクラシカルギターの奏法を動画付きで載せていたりするんだけど、その動画のアルアイレが、ひどいのなんのって、だって真上に弾いてるんだから、そんなの問題外でしょ。アルアイレじゃなくて、そんなギターの弾き方ないでしょって突っ込みたくなる。

ニカワ信仰バカとかもいて、ニカワ使ってないとギターじゃないらしい…、もホントしょうもない。タイトボンドとあの白い木工用ボンドの区別も付かないのに、ニカワ、ニカワとうめいている。
あとハカランダ信仰バカとかもいるしね。 こういうざっくりした括りで偉そうに語るやつって、高い位置から俯瞰でモノを語っているつもりらしいけど、大抵中身は薄っぺらいよね。
セゴビア以降のギタリストは云々いうくせに、「それって誰のこと?」って尋ねると「いや、ジョンとブリームと山下くらいしか聞いたことないけど」とか平気で語るでしょう。すごいよなぁ、分母に対する分子が小さすぎて、ほとんどゼロに等しくないかって。それじゃサンプル少なすぎて統計情報にならんでしょう。

こういう人間も書き込みをしているのだってことを読む側が理解できていないと、大怪我するだろうなって思いますね。会って話してみるともう少し常識ありそうなのに、ネットの書込み見ると人格破綻者みたいだったりする場合も多いから。
このサイトを始めた経緯
わたしが最初のウェブサイトを開いたのは1996年の暮れでした。当初は主にフィンガースタイルについて書いていたサイトで、この用語辞典はそのサイトの1コンテンツでした。その頃はまだフィンガースタイルに関する日本のサイトがそんなに多くはなかったように思います。それが理由なのかはわかりませんがそれなりのアクセス数がありました。でも個人的にはちょっと厭きかけていたフィンガースタイルの話題だったし、当たり前ですが別に誰に媚びることもなく、いろいろと思うことをズバズバと書き殴っていたもんです。
あるとき、「むかし札幌の某楽器店でその頃はめずらしかったオールドマーチンフェアがあって、000-45とか、M-38とか展示してあって自由に弾かせてくれて楽しかった...」なんて話題について書いたことがありました。そのときに「初期型アダマスと弾き比べさせてくれたが、どうひいき目に見てもアダマスのほうが響きがよかった」なんてそのときの印象を書いたら、たくさんの方から掲示板やメールでクレームが送り付けられました。
「あんなまがい物とマーチンを比べるな」、「ギター歴が長い割にオールドマーチンの実力をご存じないのですね」
という"言い掛かり"だったのです。わたしは実際に同じ場所で000-45とM-38とアダマスを並べて弾いたうえでの感想だったので「じゃあ、あんたたちは弾き比べたことがあるのかい?」と正論なレスをつけたところ、火に油だったらしく、一気に掲示板は炎上、メーラーを開くと毎日10数〜数10通のクレームメール(ほとんど同じアドレス&同じ文章+例のゴミ文)なんて状況に。その頃は9600モデムや19200モデムなんか使っていた頃なので、メール受信だけで1時間以上かかり、ページのアップどころか閲覧すらままならなくなりました。

別に自分の感想を自分のサイトで書いただけなので、こちらに非があるわけでもなし、オールドマーチン信者というクソ輩(ま、一部でしょうけど)の対応にすっかりやる気なくしてサイトを閉鎖しました。ホント信者にはうんざりしました。サイトを閉鎖すると書き込みやメールはクソ信者は勝ち誇ったように思ったのか、すぐに納まりました。それから3ヶ月位したころから、まともなユーザの方々から"クレームではないメール"、つまり"サイト再開を希望するメール"をいただくようになりました。
別にそんなメールにほだされたわけでもありませんし、メールをくれた人たちの中には「また炎上させてやろう」なんて思っていたクソ信者もいたのですが、あれこれいろいろとあってサイトは再開しました。でも、すっかりアコギへの興味もなくなっていたし、わたし個人にとってはあまり面白いわけでもないフィンガースタイルについて、今更何か書く気も起きない。それにフィンガースタイルについて書くとまたバカマーチン信者が集まってくるだろうから、再開してまもなくタック・アンドレスやジョー・パス、ラルフ・タウナー、ジスモンチなどを紹介するサイトに変わっていきました。元々、高校ぐらいからECM大好きだったから、いろいろとネタもあったのでサイトの運営には困らなかったのですが・・・、ある程度アクセス数が増えてくるとやっぱりレベルの低い&偏った知識の自称ギター好きが群れるようになってきたので、そんな連中相手に自論をぶち上げるのも時間の無駄と判断して用語辞典メインのサイトにしました。
サイトを初めて20年以上にもなるわけですから、それなりにいろいろなことがあるのが当たり前。掲示板の炎上以外にも、このページの用語説明を丸まんま自分のサイトにコピーして、自サイトのギター用語集として公開されたり…なんて事件もあったりと「いろいろあったなあ」と思うし、一部のギター好きにつくづくがっかりしたという気持ちが一番の感想です。
何故ギターをはじめたのか
どうしてなんですかね。特にバンドをやりたかったわけでもないし、よく言われるようにもてたかったわけでもないし、歌を歌いたかったわけでもない。
兄が中学の入学祝にクラシカルギターを買ってもらったので家にギターはあったのですが、「兄がギターを弾いていたから」というほど、兄が弾いていたのを見ていた記憶もありません。
ホントなんとなく弾くようになったんだと思います。
ギターを弾き始めた時期が小学5年のころなんですけど、その頃、家族で引越しために転校することになりました。正直引っ越した先の地域は驚くほど閉鎖的というか、転校生をいじめるのが当たり前の地域だったのですね。わたしも例に漏れず、いじめられることになりました。結果として友達もいないから学校が終わるとまっすぐ家に帰るし、遊びに行く友達もいませんから、家で一人で遊んでいることになるわけです。
結果、いつの間にか兄のギターを触るようになったような記憶があります。
その頃はBCLなるものが流行ってまして、わたしも発売されたばかりのスカイセンサー5900なんか買って海外放送の洋楽を聴いたりしていたころなので、カーペンターズやS&Gを聴いて、その中で弾かれるギターを真似したりしていたように思います。
その後、兄がSヤイリのフォークギターを買い、カントリーブルースなんかのレコードを買ってきた辺りから、どんどん深みにはまっていったように覚えています。
ただ、このジャンルばかりやっていたために、やることがなくなって、あるところで行き詰ってしまうのです。そんな14,5歳の頃、ディメオラのアルバム「エレガント・ジプシー」の中の「地中海の舞踏」を聴いてしまうわけです。 とてつもない衝撃を受けて、一度はギターを弾くのをやめた位でした。 ほどなく気を取り直して、それまで手にしなかったフラットピックを手に、くる日もくる日もオルタネイトピッキングを繰り返すようになりました。
それから数年、とある日今度はラルフ・タウナーのアルバム「ソロ・コンサート」とビル・コナーズのアルバム「Swimming With A Hole In My Baby」を買い、ディメオラ以上の衝撃を受けたと。
1970年代に10代でしたし、田舎だったこともあって、ギター弾きになりたいとは思いませんでした。
就職で東京に出るときには持っていたギターも全部売り払ってしまいました。その時はその後もギターを弾き続けるなんて思っていなかったのですが、2回目のボーナスの時にはクラシカルギターを買ってしまってました。そのギターはいまでも手元にあります。