ひ
- ヒール
-
ネックを響鳴胴に接合している場所の、裏板に向かってヒールのカカトのようにネックエンドが伸びている部分をヒール(ネックヒール)と呼ぶ
- ヒールピン
-
ヒール(ネックのヒール)部分につけられたストラップピンのこと。ヒールピンってネックの低音弦側もしくはかかとの真下に付けられるのかと思っていたが、テイラーは高音弦側に付いていてちょっと驚いたことがある。
- ヒールレス
-
ネックジョイント部分のかかとがほとんどない、あるいは全くないこと。あるショップ(ルシアー)製のフラットトップギターでヒールが全くないタイプを見たことがある。あれはほんと驚いた。
- ピエゾ
-
PIEZO
ピエゾ素子のこと。ピエゾ素子は圧電素子とも呼ばれ、電圧をかけると変形する(体積が変わる)特徴を持った素子である。また、ピエゾ素子は相互変換が可能な特徴があるため、「電気→ひずみ(変形)」だけではなく、その逆である「ひずみ(変形)→電気」の変換もできる。後者の特徴を使用したものがギターに使用されるピエゾピックアップである。
- ピエゾピックアップ
-
PIEZO PICKUP
ピエゾ素子を使用したピックアップのこと。ピエゾ素子がボディやブリッジなどギターに貼り付けられて、ギターを弾いたときの振動がピエゾを変形させることにより電気信号を発生させます。
- 美音
-
美しい音(音色)のこと。読みは「びおん」が正しいであろう。無論、音に対するイメージのため、絶対的な美音があるはずもなく、ある人にとって「汚い音」が他の人にとっては「美音」とされることがあるし、逆もある。しかし、絶対的な美音はないとしても、多くの人に美音と感じられる音もあるはずである。往年のギターファンには、セゴビアトーンと呼ばれるセゴビアの音が有名だが、美人が時代によって異なるように、美音も時代によって異なるのだろうか。セゴビアの音だけが美音とは思わないが、印象に残るほどの美音を近頃はほとんど聴いたことがない。コンサート帰りにあれなら自分の音のほうがよっぽど綺麗と思っている聴衆がかなりいるように思えて仕方がない。
- ピカルディの3度
-
短調の曲の最後のコードが同主調である長調の主和音で終わること。同主調変換の項を参照されたし
- 弾き込む
-
「弾く」+「込む」の複合動詞。この場合の「込む」は程度の強調として使用され、「弾く」を「充分に行う」の意になる。但し、充分の程度はこの動詞を使うひとの基準によるものなので絶対的な程度ではない。
- 弾く
-
ギターを演奏することを表す動詞として、もっとも代表的かつ一般的に使われるもの。
- ひけつ
-
ある事を行うのに最もよい方法=秘訣。うまい方法。奥の手。こつ。
近頃は、「ラクして〜」「〜のおいしいとこだけ」といった教則本まがいの入門書が出ているが、30年以上ギターを弾いてきて、あまり秘訣といえるものはギターにおいてはないような気がする。こういうまがい本でギターを覚えた弾けているようで弾けていないハリボテの自称ギター弾きがまたワラワラと巷にはびこったりするのだろう。
- ビザールギター
-
BIZARRE GUITAR
bizarre =『怪奇な、一風変わった』
より、変わり物ギター、珍品ギターの類の総称であると思われる。何が珍品かはやはり個人の主観によるものであると...。ただ気になるのはレアとビザールがどう違うかということなのだが、ビザールのほうには骨董的価値が見出されないということのようである。かといってレアものに骨董的価値があるというのも理解に苦しむが...。Webでは「レアなビザールギター」なる表現もあるようだし...
- 美品
-
中古ギターの状態を表す言葉。ただし、主観なので評価基準は一律ではない...らしい。オークションでは、美品ではありませんが、云々・・・と逆説的な形容詞として使用されることが多いようで、それは=概観はボロボロだって書いてあったでしょう?という意味らしいのだが、なかなかそこまでその文章から読み取ることは難しいようである。
- ピッキング
-
指またはピックで弦を弾くこと。一本の弦だけを弾く動作をピッキングといい、それに対して、複数の弦を弾く動作をストロークというときもある
- ピッキングハーモニクス
-
フラットピッキングで使われるテクニックで、ピックで弾いた直後に右手の親指で弦に触れることで弦の振幅を変化させて、まるでハーモニクスのような音に変化させる奏法のこと。ハーモニクスっぽい音なので特にハーモニクスポイントでピッキングしなくても、ピッキングハーモニクスは可能である。
- ピック
-
PICK
弦をはじくための道具、一般的にはフラットピックのことを指す。無論、指につけるフィンガーピック、親指につけるサムピックといったものもある。
- ピッグ×
-
【誤読】ピックのこと。スペルがPICKなのに何故かピッグと呼ぶ人がいる。
- ピックアップ
-
音を拾っていないからマイクじゃない。実際には磁界を弦が横切るのを拾っている。それでどうして音高がわかるかは、何かの本で読んでくれ。だから、響鳴胴の鳴りや生音はピックアップからラインに流れている音には無関係。つまり、ソリッドギターもフルアコも同じとなるはず。それではどうしてフルアコを使うのかって言うと、弦の振動の一部を響鳴胴の鳴りとして使ってしまうから、ソリッドギターとは音の立ち上がりや衰退が違う。それがジャズに合っていたのだと思う。
- ピックガード
-
フラットピックによるピッキングやストローク時に、フラットピックが表板にあたって傷やダメージを与えないように表板に張られているセルロイド状のもの。私見を申し上げると普通意識して表板にぶつけない限り当たるはずがないと思っている。そういった格好付けもスタイルのひとつなのだろうから、それをどうこう言うことはないが、最初から傷つけるのが目的でない限りはどんなにハードに弾こうとぶつかるものではない。
近頃はよりわかりやすくスクラッチプレートという呼び方をするときも多いようです。
- ピックギター
-
かなり古い用語の1つで、Fホールつきのピックアップなしのギターをピックギターと呼んでいた時期がある。これも国内限定用語のようである。国内では茶木(チャキ)のピックギターが割りと有名だった。
フルアコのピックアップなしのようなデザインだが、フルアコは主にピックアップからの音を重視に作られるのに対して、ピックギターは生音重視で作られる。違いがわかりにくいかもしれないが、フルアコの場合、生音ではあまり鳴らないのにラインで出た音はすごくいいという代物が割りとある。反対にピックギターにピックアップを後付けしても、フルアコのようなウォームトーンが出ないことも多い。やはり、フルアコとピックギターでは用途が異なると考えた方がいいだろう。
- ピックケース
-
フラットピックをしまっておくケースのこと。小銭入れ型のものや一枚づつ取り出すことが可能なものなどがある。
- ピックストップ
-
ピックで弦の振動を止めること
- ピックの材質
-
2018年時点では、フラットピックの材質はかなり多様になっている。
わたしが弾き始めたころは自作の人では、コインや石など特別なものもあったが、市販のものはそんなに種類がなかった。今では、べっ甲やナイロン属だけではなく、石や金属、木製、骨なんてものまである。その割にピックの形の方はあまり極端なものは無いようである。
- ピッチ
-
音の高さのこと。音高。相対的なものというよりは、絶対的な音の高さ(周波数など)のことである。
- ピッチパイプ
-
調弦に使用する基準音を出す笛(調子笛)のこと。5弦のA音だけ出すものや、1〜6弦の音を出すもの、そして、C, C♯, D...A♯, Bと12音すべて出るものまである。
吹き方や息の強さによって音高が変化してしまうので、音叉ほど厳格な基準音とはならない。現在も販売されていると思うが、使っている人を近頃はほとんど見たことがない。
- ビバップ
-
BEBOP
ジャズにおける手法の一つ。原曲のコード進行に対して
などによってアドリブを面白くスリリングなものにする手法である。(これはやってしまった説明の一つだな)
- ビビる
-
ビリつくのことのようである。わたしはこの言い方をしたことがないのでよくわからないが...。弦がビビると言われてもよくわからない気がする。
- ビブラート
-
音を揺らす=音の強弱を変化させるのではなく、音高を上下に振幅させる効果のこと、あるいはそのテクニックのこと。ギターの場合、弦を張った方向に対して、垂直に揺らす方法と水平に揺らす方法の二通りがある。
- ピボットコード
-
転調前後のキー両方にとって、ダイアトニックコードになるようなコードのこと
- ピュアトーン
-
厳密な正弦波形を発する音のこと。倍音といったものをまったく含まない音であり、自然界にはほとんど存在しないと思われる音。実際の音としては、音叉の音やテレビの時報?くらいか。
- 表甲
-
表板のこと。読みは「おもてこう」または「ひょうこう」
- 表面板
-
表板のこと。考えてみると表板の呼び名だけでもかなりいろいろとあることがわかる。表板、トップ、表甲、サウンドボード、響鳴板...
- ピリオド楽器
-
その曲が作られたときに使われていた楽器のこと。オリジナル楽器も同義語だが、その時代に作られた楽器だけではなくその様式で作られた復元楽器を指すが多いように思われます。
- ビリつく
-
弦を弾いたときに何かが共鳴しているようないやな雑音が出ること。弦が磨耗している、ネックが反っているなどの理由により、振動中の弦がフレットにふれたりして起こる。ヘッドやブリッジ部分の弦の余った部分が振動してヘッドや表板にふれて起きることもある。
- ビルダー
-
BUILDER
ギター製作家のこと。ルシアーも同じ意味
- 干割れ
-
乾燥によりヒビや割れが起きること。ひわれ。
- ビンゴ
-
ドイツのAER社(Audio Electric Research社)が製造・販売していたアコースティック楽器用コンボアンプBINGOUのこと。
既に製造中止となっており、現行後継機はCOMPACT60 ver.2と名称で販売されている。
- ピンチアウト
-
弦をつまむようにして持ち上げ、フレットに叩きつけるようにして、はじけるような音を出す奏法。
- ビンテージギター
-
VINTAGE GUITAR
単に古いギター…………と書きたかったのですが、そうなるとオールドギターになってしまうわけで、「VINTAGE=年代ものの、古くて値うちのある、由緒ある」なわけですから、そういったギターのことなのでしょう。
ただこれもあくまで主観なので、それを認識した方が良さそうです。
- ビンディング
-
表板と側板、あるいは裏板と側板とのコーナー部分に縁取りのごとく巻かれる細い木材(あるいはそれによる飾り)のこと。多くは黒檀やメイプルや象牙のような堅い材料が使われる。
- ピンブリッジ
-
クラシカルギターの場合、多くのフラットトップギターと同じように1つの骨棒(サドル)で弦の振動を受け止めていましたが、1弦1弦を金属のピンで受けるようなタイプのブリッジを持ったクラシカルギターも出てきました。そのブリッジをピンブリッジといいます。独自のピンブリッジシステムを採用したジョン・ギルバート(デビッド・ラッセルらが使用)の作品が有名。